埼玉のうどんランキング！実は第2のうどん県！名店・人気でおいしい店紹介！

関東地方はどちらかといえば「うどん」より「そば」という文化圏です。実際東京都内はうどん店よりそば店の方が圧倒的に多いと言われており、その東京都のすぐ北にある埼玉県が「うどん県」と言われても違和感のある方もいるかもしれませんが、埼玉県のうどん好きは、数値にも表れています。

農林水産省が発表した「平成21年度の米麦加工食品生産動向」による「生めん類の都道府県別生産量」を見ると、1位はもちろん別名「うどん県」の香川県。小麦粉の使用量は47,080tと他を圧倒しています。この香川県に続くのが第2のうどん県・埼玉県で、その使用量は24,403tとなっています。

東京都の多摩地域及び埼玉県西部に広がる「武蔵野台地」で採れた小麦粉を使った地産地消のうどんが武蔵野うどんと呼ばれます。すべて手打ちうどんで、一般的なうどんよりもやや太く、色も茶色がかっています。味は加水率が低く、塩分がやや高いのが特徴です。

埼玉県加須市（かぞし）のご当地うどんが「加須うどん」。特徴はすべて手打ちであり、コシが強くのど越しが良いということです。手打ちであること以外に大きな決まりはなく、各店がオリジナリティを生かしてメニューや糧に工夫を凝らして競い合っています。

熊谷市は埼玉県内でもナンバー1の小麦の生産地です。そんな熊谷市で採れた小麦を使い、地産地消を目的としたうどん店で出されるのが「熊谷うどん」。味や形式に特別なルールはなく、地元産の小麦を使っていることが条件の、地元愛に富んだおいしいうどんが「熊谷うどん」と呼ばれます。

埼玉県のご当地うどんでもひときわ異彩を放つのが、鴻巣市の「川幅うどん」です。このうどんは麺の幅が5cm以上もあります。これは荒川の鴻巣市と吉見町の間を流れる部分の川幅が日本一（2,537m）ということで誕生したご当地グルメです。2015年の「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」で優勝し、埼玉県を代表するご当地グルメになりました。

埼玉県のうどんにかける愛情は伝わったかと思います。と、いうわけでここからは埼玉県のおいしいうどん店ランキングを発表していきましょう。第2のうどん県として全国にその名を広めるために、日夜おいしいうどんの研究を欠かさない埼玉県の名店・人気店を紹介していきます。

創業43年を誇る「武蔵野うどん」の元祖とも呼べる名店。武蔵野うどんの定番とも言える「きのこ汁」はこの店が発祥と言われています。熊谷市や加須市、北本市など埼玉県内に9店舗も展開しており、どの支店でも同じクオリティの元祖武蔵野うどんを楽しむことができます。

おすすめはやはりこの店が発祥とされている「きのこ汁」。食べ応えを求めるならジューシーな肉の甘みを楽しめる「肉汁」、初めての来店でサッパリ味わいたい方には「なす汁」などもおすすめ。独特のコシを持つ武蔵野うどんのおいしさを楽しめる名店です。

JRさいたま新都心駅から徒歩10分ほどの位置にある武蔵野うどんの名店です。営業時間が10:00～15:00までのランチ限定営業なので、12時台のランチタイムは行列必至。ランチタイムを外すか、並ぶ覚悟で行くしかないお店です。ただ、回転は速いので少々の行列なら並んでみてください。

糧（具のこと）が別皿になる武蔵野うどんのお店では珍しい「かき揚げうどん」が人気メニュー。また、毎月月替わりで登場する限定メニューを目当てに通う常連さんも多くいます。初めての訪問は基本メニューで、2度目以降の訪問で限定メニューに挑戦というのもいいかもしれませんね。

うどん店の紹介で製麺所を紹介するのもおかしいかもしれませんが、それでも紹介したくなるほどおいしい製麺所がこちら。東武東上線朝霞駅からバスで10分ほどにあり、遠方からここのうどんを買いに訪れるお客さんも多い名店です。朝霞駅周辺に支店もあるので、電車で訪れる場合は、支店での購入もおすすめです。

おすすめはなんといっても手打ちうどん。武蔵野うどんの真骨頂を味わえる手打ちうどんは、お手頃価格ながら食べ応え十分。お好みのつけ汁を用意して堪能してください。また遅い時間に行くと売り切れの可能性もあるので、どうしても購入希望の方は午前中に訪れるようにしてください。

JR北与野駅から徒歩で約8分。埼玉県内に支店も出す名店の特徴はなんといっても「旨辛」です。看板メニューの「旨辛うどん」は7段階の辛さから選べますが、2辛で通常の店の辛口に相当するという過激さ。さらにこの上にももっと辛いメニューが存在しており、埼玉県の旨辛党から圧倒的な支持を得ています。

人気メニューはやはり「旨辛うどん」。ちなみに画像は「DEATH UDON」という最上級の辛さを誇る究極メニューです。この「DEATH UDON」を注文するには「ジョロキア地獄」というこれまたなかなか怖いネーミングのメニューを完食する必要があります。ちなみに辛くない普通のメニューもありますのでご安心を。

西武池袋線の飯能駅から徒歩5分ほどのところにある、古民家のような店構えが特徴的な老舗うどん店。店構えだけではなく店内もレトロな落ち着いた雰囲気が楽しめます。営業時間が10:00～14:00までと非常に短いランチ営業のみの店なので、並ぶのを覚悟の上で行くことをおすすめします。

武蔵野うどんにしては比較的白くてつやがある麺が特徴。いわゆる「武州飯能うどん」と言われるうどんですが、食べ方などは武蔵野うどんと同様です。武州飯能うどんの特徴でもある「のど越しの良さ」を感じるのであれば、シンプルに「肉つけうどん」がおすすめです。

東武東上線の上福岡駅から徒歩約3分という好立地に店を構えるのが「讃岐うどん條辺」です。こちらは埼玉名物の「武蔵野うどん」ではなく、うどん県でおなじみ香川県の名物「讃岐うどん」のお店。埼玉県でうどんが人気ということで、讃岐うどんのおいしい名店も多く出店されています。

うどん県からやってきた讃岐うどんの名店らしく、ぶっかけうどんや釜玉うどんがメインメニュー。その他にカレーうどんや冬季限定のしっぽくうどんなど、うどんだけでもかなりのメニューがあります。お店のおすすめは、うどん自体のおいしさをダイレクトに味わえるシンプルなかけうどんだそうです。

條辺に続いて讃岐うどんの名店をおすすめ。JR大宮駅から徒歩5分圏内にある人気店です。店内は18席程度とかなりコンパクトなので、行列ができることもしばしば。回転の速さを頼りに、少々の行列なら我慢して並んでみてください。それだけの価値があるお店です。

讃岐うどんの店らしく、ぶっかけや釜玉うどんなどが人気ですが、カレーうどんや鍋焼きうどんなどのメニューも充実しており、どのメニューもおいしいと評判です。うどん県の味を楽しみたい方はぶっかけやおろしなどのメニューを、しっかり頂きたい方はカレーうどんなどのメニューを選んでみてはいかがでしょう？

東武東上線霞ヶ関駅から徒歩で約15分。県道沿いに構える一軒家風のうどん店です。営業時間が10:00～15:00のランチタイム限定ですが、店内は約40席とそれなりのサイズがあるので、運が良ければ並ばずに頂けます。いわゆる武蔵野うどんの名店で、おいしいと評判が広まり、県内はもちろん都内にもお得意さんがいるという名店です。

おすすめはやはり「肉汁」か「きのこ汁」。具だくさんのつけ汁に白いうどんをたっぷり絡めていただく、武蔵野うどんならではの味わいを楽しんでください。また、店内では持ち帰り用の生うどんの販売もしているので、買って帰って家でお好みの味とお好みのトッピングで楽しむのもおすすめです。

西武新宿線本川越駅から徒歩約1分という好立地にある新しいお店。埼玉県出身の店主が、うどん県の讃岐うどんにほれ込み開店させた手打ちうどん専門店です。メニューや出汁は讃岐うどんがベースですが、武蔵野うどんで育った店主のこだわりが手打ちのうどんに表れています。

讃岐うどんのお店ということで、やはりおすすめは「おろししょうゆ」や「かまあげ」といった、うどん本来の味を楽しめるメニュー。また、通常メニューにない限定メニューもあり、その時にしか出会えないうどんがあるのも楽しみのひとつ。1度と言わず2度3度と通いたくなる名店です。

JR西大宮駅から徒歩で約25分。JR大宮駅からバスで約15分にある、武蔵野うどんの名店です。75席ある店内はいつも満席。埼玉県内の人に聞いても「武蔵野うどんを食べるならここ」とおすすめされるほどの名店です。「川越店」は駅から徒歩5分ほどなので、川越で小江戸散歩がてらに寄ってみるのもいいかもせれませんね。

武蔵野うどんの名店である以上、やはり食べてもらいたいのは肉汁うどん。豚肉の甘みやネギの旨味が染み出した汁に、武蔵野の台地で育った小麦で打ったうどんを絡めて食べれば、武蔵野うどんならではのおいしさを体感できるはずです。大盛りはかなりのボリュームなので、注文時には注意が必要かもしれません。

写真は東北道羽生SAで食べられる「五鉄の一本うどん」。極太の麺が1本だけというインパクト絶大の人気うどんです。県内にはうどん県・香川県を抜いて、日本一のうどん県を目指そうという動きもあり、今後さらに新しいうどんやおいしいうどん店が誕生する可能性大。関東圏のうどん党は、埼玉県のこれからにも大注目が必要ですよ！