牛嶋神社参拝！撫で牛のご利益は健康祈願！浅草観光も出来る周辺情報は？

牛嶋神社は隅田川沿いの隅田公園に鎮座しています。現在は川を渡れば浅草、少し東に行けば東京スカイツリーと、観光名所に囲まれた立地ですが、元々は向島須崎町にありました。そして、関東大震災の後に再建されるかたちで現在の場所に移ってきたのです。実はこの牛嶋神社、東京スカイツリーの氏神様でもあります。

神社となると、気になるのはその御利益です。後祭神は須佐之男命、天之穂日命、貞辰親王命。須佐之男命というと、ご利益としては五穀豊穣、厄除開運、縁結びなどいろいろなご利益があることで有名です。天之穂日命は農業神ですが学問上達や縁結びなど、その御利益は多岐にわたります。貞辰親王命は平安時代の貴族です。

これだけの神様がおわしますので、開運に厄除け、安産祈願に縁結び、合格祈願とそれこそどんな願いでも叶えて貰えそうですが、特に牛嶋神社には繊維業や衣料業の方が商売繁盛を願ってお参りされることが多いです。そして牛嶋神社には、牛嶋神社ならではのご利益があるのですが、それは次に詳しく解説いたします。

牛嶋神社ならではのご利益といえば、病気平癒、健康祈願です。こちらの牛の像は撫で牛と呼ばれており、自分の体の悪いところと撫で牛の同じところを撫でることによって、病気が治ると言われています。その効果は肉体的な部分だけではなくて、心にも効くという言い伝えです。心の健康祈願までご利益のある神社は珍しいです。

なぜ牛なのか、という疑問が湧いてきますが、そのわけは諸々の伝説などが関わっているようです。鎌倉時代の『吾妻鑑』などに、浅草寺で牛の妖怪が暴れていたという記載があり、また他にも伝承として、隅田川から現れた牛鬼のような化物が牛嶋神社に飛び込んで、牛玉という玉を残したのだ、というお話が言い伝えられています。

そういった伝説や、須佐之男命が神仏習合において牛頭天王と同一視されていたことなどが、牛嶋神社で牛が信仰されていった理由であろうと言われています。そのため、1962年には食用になった牛を慰霊するための碑が建立されました。牛嶋神社と牛は、切っても切れない関係にあるのです。

牛嶋神社では、2017年の9月15日から17日まで、五年に一度の例大祭が執り行われました。今年は御鎮座1160年ということもあり、ことに盛大でした。この例大祭の歴史は古く、貞観（859年から877年）の9月15日にはじめられたと言い伝えられています。現在では、敬老の日に近い土日に行われています。

また、牛嶋神社では神社の例大祭だけでなく、イベントも行われています。毎年秋に開催されるすみだ川ものコト市は手工業で栄えた墨田区で、ものづくりに込められたこだわりやコトワリや人と人との出会いに思いを馳せて開催される市で、2017年は10月7日に開催され大盛況でした。2018年も秋に開催予定です。

牛嶋神社の境内には色々な見どころがありますが、特にこの鳥居は大きな見どころの一つです。この鳥居は三輪の鳥居と呼ばれているもので、鳥居が3つ合体したような形になっています。正確な由来は不明なのですが、一説には牛嶋神社に祀られている三柱の神にちなんで作られたと言われています。

もうひとつの見どころが社殿です。総檜権現造りという建築で建てられているのですが、それはつまり、拝殿と本殿を一体化して、間に石の間という一段低い建物を設ける神社建築の一種を全て檜で建築した、ということです。非常に荘厳で、かつ都内では指折りの大きさになっていますので、目の前に立つと気が引き締まる思いがします。

牛嶋神社のお守りは、非常にユニークで可愛らしいのが特徴です。撫で牛をモチーフに作られたお守りはキャラクター物のように可愛らしいですし、小さな撫で牛を撫でて健康祈願、といようなこともできます。また、中には東京スカイツリーを模して作られた、高さ634mだけに初穂料634円のお守りもあります。

近年、御朱印ガールという単語が生まれるくらい、御朱印帳に御朱印を集めることが流行しています。牛嶋神社にももちろん御朱印はあります。初穂料は300円で、拝殿の横に設置されているテントに授与所がありますので、そちらでお申込みください。御朱印帳をお忘れなく！

牛嶋神社からはなんと、東京スカイツリーを見ることができます。実は牛嶋神社から東京スカイツリーは徒歩にして10分程度で着いてしまいます。牛嶋神社で撫で牛を撫でて健康祈願をしてから、スカイツリーに登って上から牛嶋神社の様子を見てみる、といったような楽しみ方もできます。

牛嶋神社から浅草は目と鼻の先。浅草駅から歩いても、10分ほどで牛嶋神社に到着します。牛嶋神社から隅田川を渡れば、そこはもう浅草。ということは、牛嶋神社にお参りの後は、浅草観光が非常におすすめだということです。それではここからいくつか、浅草の観光名所などをご紹介いたします。

牛嶋神社から浅草まで歩いて疲れてしまったという方は、人力車のご利用もおすすめです。ですが、せっかく撫で牛を撫でて健康祈願をしたのだから、健康的に歩いて移動というのもまた一つの手です。牛嶋神社を出て、まずは浅草寺を目指してみるというのはいかがでしょう。歴史的建造物巡りは、心と教養に効きそうです。

せっかく牛嶋神社と浅草と、和なスポットを巡っているので、お昼も和食というのはいかがでしょう。浅草といえば、尾張屋や大黒屋天麩羅といった天丼が有名なお店がありますし、吾妻橋やぶそばや並木藪蕎麦といった蕎麦の名店もあります。駒形どぜうでどじょう鍋をいただきながらお酒をいただくのも、浅草らしさを感じられます。

浅草では食べ歩きもおすすめです。浅草の食べ歩きというと、やはり和スイーツが人気です。梅林堂の人形焼はとてもメジャーですし、浅草きびだんごあづまのきびだんごも定番になりつつあります。浅草九重のあげまんじゅうもおいしいですし、興伸、千葉屋といった大学芋の名店など、どれを食べたらいいのか迷い、彷徨ってしまいそうです。

食べ物以外にも、浅草には名所がたくさんあります。浅草寺や仲見世通はもちろんですが、こちらの浅草花やしきにも是非足を運んでいただきたい。レトロ、のひとことに尽きる遊園地で、最近はそのレトロさがうけて大人気になっています。日本最古のローラーコースターは色々な意味でスリリングです！

牛嶋神社の周辺は、浅草だけではありません。すぐ隣接した隅田公園もおすすめのスポットです。川沿いの隅田公園は隅田川の花火大会で有名ですが、それだけでなくリバーサイドスポーツセンターや、野球場にテニスコートまであるので、スポーツを楽しむのにもってこいです。

せっかく隅田川があるのですから、隅田川のクルーズというのはいかがでしょうか。牛嶋神社ですと、浅草の乗り場が最寄りになります。夏の時期には夜景の中をクルーズすることができますので、ロマンチックな雰囲気の中、普段見ることのできない川からの牛嶋神社周辺の様子を窺うことができます。

牛嶋神社へのアクセスですが、やはり電車が便利です。都営浅草線の本所吾妻橋駅から徒歩で約3分程度、東武伊勢崎線のとうきょうスカイツリー駅からも徒歩で約3分です。その他、浅草駅からでも10分もあれば歩ける距離にあります。牛嶋神社周辺にはコインパーキング等もありますので、お車でのお越しも可能です。

牛嶋神社の開門時間は、季節によって異なります。4月から9月は5時から18時、10月から3月までは5時半から17時です。神社は商店などとは異なり閉門の時間が早いです。そのかわり、早朝から開門していますので、朝のお散歩にはもってこいです。ご参拝の際は時間に気をつけて、神社にご迷惑のかからないようにいたしましょう。

住所:東京都墨田区向島1-4-5 電話番号:03-3622-0973

牛嶋神社は撫で牛で健康祈願あり、珍しい神社建築ありと、それだけでも見どころがたくさんあります。その上、観光スポットが周辺にたくさんあるということもあり、更に魅力的な名所となっています。いつものレジャーとは毛色を変えて、健康祈願のご利益を願って、浅草など隅田川周辺のお散歩はいかがでしょう。