柳橋連合市場を紹介！ランチがおすすめのお店や食べ歩き情報を紹介

博多の台所と呼ばれる「柳橋連合市場」は、訪れる人の7割が味にうるさい料亭、料理店、屋台などの料理人で、それぐらいに新鮮美味しい食材が揃ったところです。近年は、グルメ番組や旅行雑誌で紹介され、多くの観光客が訪れるおすすめの食べ歩きスポットとして人気です。ここでは、その柳橋連合市場人気の秘密に迫ります。

柳橋連合市場は、市場といっても卸売市場ではなく、対面で販売する小売店の集合体です。全長100mほどあり、東西南北にまたがるアーケード付きの通路に、約50軒ほどある小売店が並んでいます。鮮魚、海産物、海産加工品、青果、果物、食肉、畜産品などここに来れば何でも揃う、ありとあらゆる食材の宝庫となっています。

柳橋連合市場は、那珂川に架かる柳橋の西側にあります。博多駅からは、博多郵便局前バス停で乗車し3つ目柳橋バス停下車すぐ前、天神からは、天神コア前バス停より博多駅行きに乗車し5つ目柳橋バス停下車すぐ前、柳橋連合市場の大きな看板が目印です。専用の駐車場はなく、車の際は周辺の有料駐車場を利用しましょう。

柳橋連合市場の中には、その場でテイクアウトして食べ歩きが出来るいろんなお店があります。柳橋が架かる那珂川沿い側入口にある、パン屋さんと喫茶店のお店もそのひとつ。喫茶店は、柳橋連合市場内で買ったものであれば店内への持込自由となっていて、美味しいパンとコーヒーで朝食をとったり食べ歩きをする観光客も増えています。

個人で撮影された動画で2016年11月にYoutubeに上に公開されています。柳橋連合市場のメイン通路を住吉通り側の入口から、那珂川沿いの出口まで各お店を順に撮影しながら紹介しています。撮影されたのは、まだ夕方開店間もない時間でしょうか、人もまばらなようです。この後、夕方7時から閉店間際の8時が賑わいを見せるピーク時です。

中洲を始め、高級料理店の多くが買い付けに来ることで有名な「天龍」。創業した昭和22年以来、業務用専門店として玄界で捕れる新鮮な魚を博多の飲食店に卸してきた歴史ある鮮魚店です。50年以上の経験をもつ職人たちが、その日に市場で競り落とした魚を要望通りに調理して届けています。

高松蒲鉾は、他店にはないオリジナル性あふれる手作りの天ぷらやおでんネタ、自家製蒲鉾を販売している人気のお店です。魚のすり身と少々の野菜を混ぜて揚げた「魚ろっけ」、ミニトマトが丸々1個入ってバジル味の丸い揚げ物「とまべえ」、タコとキャベツで揚げたたこ焼きのような「たこ天」など、食べ歩きが楽しい商品ばかりです。

高松蒲鉾店で人気の「魚ろっけ」は、普通の天ぷらとは違って、一口かじると外はサクサクで中がふわっとして、まるで生蒲鉾のような柔らかさの美味しい揚げ物です。また魚ろっけをはさんだ食べ歩きが出来る柳橋バーガーなるものもあります。毎週土曜のみの販売で限定50食。作り置きはせずに、注文後にパテを揚げて出来たてを提供します。

北海道は室蘭、桧山、羅臼産のタラコを厳選し、味豊かな唐辛子と秘伝のタレで仕込んだ辛子明太子が人気の明太子のお店「幸村英商店」。11月から2月のスケソウダラの漁期には、店主自ら北海道へ赴き、卵の状態を見極めながら必要な量のタラコを厳選し仕入れているというこだわりようです。そのこだわりに人気のほどが伺えます。

幸村の明太子が買えるのは、お店としてはこの柳橋連合市場の本店と博多駅地下街にあるお店の2店舗だけ。そのため遠方からもはるばる買いに来るお客さんが絶えないとか。この幸村英商店のホームページに詳しい商品が載っていますが、電話とFAXで注文することが出来ます。もちろん全国発送可能ですのでこちらを利用することも出来ます。

明太子と並んで、この幸村英商店のもうひとつの売りが、日本の伝統食である鯨肉です。やわらかく口の中でとろける「さえずり」、さっぱりとして独特の食感のある「ひゃくひろ」、脂身が少なく後味良く口の中で旨みが広がる「赤身」など、忘れていた日本古来の伝統食である、美味しい鯨のいろんな箇所の部位を購入することができます。

創業70年以上にもなる老舗の漬物店です。漬物専門店でしか味わえない上質な漬物が揃っています。甘辛の味付けが人気の「つぼ漬昆布」やシャキシャキした歯ごたえの福岡県産の高菜を使用した「青高菜漬」、北海道産昆布で味付けし、絶妙な塩加減の「白菜漬」など、ご飯のお供としてお酒のつまみとして最適の漬物がずらりと揃っています。

なかなか他のお店では手に入らないのもあって、セロリ漬けも高山漬物の人気商品の一つ。薄味の漬け汁がジュワリと沁みシャキシャキの歯ごたえが美味しい一品です。食物繊維が豊富でサラダ感覚で食べられるとあって、セロリが苦手な人にも好評で、和食が好きな女性を中心に大人気です。

福岡で4店舗を展開するManuCoffee。3号店となるここ柳橋店は、柳橋連合市場の入口にあることから光のある店をテーマに展開、他の店舗よりも窓が多く明るい仕様になっています。また特筆すべきは、柳橋連合市場で買った食べ物は店内への持込みが自由とあって、コーヒーとの組み合わせでパンや揚げ物を食べることが出来ます。

店内の2階へ上がると那珂川の眺めを一望できるようになっていて、市場での買物に疲れたらここでほっと一息いれることができる安らぎのスペースになっています。1階は4席しかないのでテイクアウトがメイン、2階は17席あってゆったりとランチを食べたりして過ごすことができます。ブルーの外壁とイエローの内壁が特徴となっています。

昭和27年から店を構える高島屋は、老舗の和菓子店です。その和菓子作りの伝統を受け継いで、3代目店主がお菓子づくり、奥さんがパンを焼くという形態になり、近年はそのパン屋さんの方も人気が上々。お隣にマヌコーヒーが出来、相乗効果もあって、ランチタイムになるとここでパンを買ってランチを楽しむ人が増えています。

このポスターの宣伝文句に、ふんわり美味しい焼きたてパンの匂いが漂ってきそうで、思わずお店の中に引きずり込まれてしまいます。もちろん和菓子専門のお店なので、本家本元の上品な和菓子も揃っていて、パンだけ買うつもりがついつい和菓子も買っていってしまうという人気のお店です。

柳橋連合市場は、全店舗のうち約4分の1が鮮魚店ですが、そのうちのひとつ吉田鮮魚店は、創業50年以上になる老舗の鮮魚店。その吉田鮮魚店が営むお店が、ランチに最適な海鮮丼で有名な「柳橋食堂」です。柳橋食堂は、この吉田鮮魚店の中を通り2階へ上がります。新鮮食材を使った美味しい海の幸をすぐに食べれる人気のお店です。

2階へ上がると、新鮮な海の幸を使った料理メニューがずらり。新鮮な刺身や魚介類を使ったお寿司、極上のふぐ刺しや唐揚げ、活あらの刺身、鯛やサーモン、イカなど、よりどりみどりのメニューが壁に貼られています。もちろん、注文を受けてから1階の鮮魚売り場で、すぐに捌いて作るのでどれも新鮮そのもの。玄界灘の潮の香りが漂います。

そして何といってもおすすめランチの人気メニューは、海鮮丼。厚めのタイ、マグロ、ブリ、サーモンの切り身を博多特製の甘めのゴマ醤油だれにつけてご飯にのせてます。刺身が多くてご飯が見づらいほどボリューム感たっぷりの美味しい海鮮丼です。またイクラやウニを追加でトッピングした極上海鮮丼やデラックス海鮮丼もあります。

ここで紹介したお店は、50数店舗ある中のほんの数店舗だけで、ほかにもオリジナル性豊かな美味しい食材を扱った人気のお店がたくさんあります。多くの味にうるさい料理の番人も訪れる柳橋連合市場、その美味しさのわけを探りにぜひ一度、博多の台所といわれる「柳橋連合市場」へ食べ歩きの体験をしに行ってみませんか。