ニューヨークラーメン屋ランキング！おいしいと評判の人気店をご紹介！

今ニューヨークでは、日本で食べられるラーメンに負けないくらい美味しいラーメン屋がたくさんあります。何と専門店だけでも100程のお店があるとのこと。行列ができるお店もたくさんあり、3時間待ちという人気店も。ニューヨーク在住の日本人はもちろん、ニューヨーカーや日本人以外の外国人観光客にも大人気なのです。

外国人が好きな日本食といえば、かつては寿司や天ぷらが定番でしたが、訪日外国人への最近の調査では何とラーメンがトップにおどりでることも。ラーメンが和食かという論争はさておき、日本人が大好きなラーメンは外国人も好きなのです。美食の街ニューヨークでもラーメンブームが続いていて、新しいラーメン屋が続々とオープンしています。

ニューヨークのラーメンブームはかなりのもので、何とラーメンマップも作られ販売されました。このラーメンマップには、日本におけるラーメンの歴史や専門用語の説明から、30店をも超えるおすすめラーメン店の紹介に加え、豚骨ラーメンや味噌ラーメンなどといった細かいカテゴリーの説明も記載されています。

日本ではラーメンを目的にラーメン屋に行くのが一般的なので長居することはありませんが、ニューヨークでは比較的サイドメニューが充実したラーメン屋が多く、居酒屋のように使う人が多いようです。まずはアラカルトでお酒を飲み、最後にラーメンで締めるといった具合です。そのため意外と待ち時間が長くなることがあります。

肝心のお味ですが、全体的にはややアメリカ人向けに作られた感もあり、日本人からするとやはり、日本人オーナーのラーメン屋さんがおいしいと感じることが多いようです。日本でもお馴染みのラーメン店も進出していますが、ニューヨーカーや外国人観光客はもちろん、ニューヨーク在住の日本人も通い詰めるおすすめラーメン店を紹介します。

ミッドタウンウエストにある熊本ラーメンを味わえる「寺川ラーメン」（Terakawa Ramen）。定番メニューは、豚骨ベースの「寺川ラーメン」。豚骨を2日間煮込み上げて作る特製スープは、コクがあるのに口当たりはまろやか。コシのある麺にたっぷりとキクラゲ、シナチク、ネギ、チャーシューなどがトッピングされています。

博多とんこつと比べると熊本とんこつはこってり度がより高く、やや具沢山と言われています。好き嫌いもあるかと思いますが、「寺川ラーメン」は濃厚なラーメンが特徴的で、こってりが好きな人にはおすすめ。焦がしニンニクも自由に入れることができます。ニューヨークで３店舗展開中の「ナルトラーメン」（Naruto Ramen）は姉妹店です。

2012年にイーストビレッジにオープンした「ラー麺ずんどう屋」（Ramen Zundo-Ya NEW YORK)は、兵庫県姫路市に1号店を構える国内でも人気のラーメン店。特徴は濃厚でコクがあるのにしつこくないと言われる豚骨スープ。まろやかで旨味のある味を作りだすため、日本と同様、豚骨と水のみを寸胴鍋で20時間煮込んで作っています。

日本と同じ味を、同じように提供するということで、背油の量や麺の種類もお客様に選んでもらうスタイルをとっています。背脂の量はライトからスーパリッチまでの4段階、麺は細ストレート麺と中太ちぢれ麵から選ぶことができます。ニューヨーカーにはあまり馴染みがない背油と思いきや、スーパーリッチを選ぶ常連さんもいるそうです。

ニューヨークのラーメンマニアの間でもおいしいと評判の「ラーメンファクトリーミンカ」(Ramen Factory Minca）。イーストビレッジの外れ、アルファベットシティにある「ミンカ」では、東京で革命を起こしたと言われる熊本ラーメン「桂花ラーメン」をベースに、豚骨にこだわったラーメンが人気です。

「ミンカ」のチャーシューは、箸で持つと崩れてしまいそうなくらいトロトロに柔らかく、ねぎ、焼き豚、ガーリックを入れていただきます。熊本系のとんこつラーメンが食べたい人におすすめです。イーストビレッジには姉妹店の「カンビ ラーメンハウス」（Kambi Ramen House）があり、「ミンカ」と同じメニューが食べられます。

ロングアイランドにある「ム・ラーメン」（Mu Ramen）は、マンハッタンの超有名三つ星レストラン「Per Se」のキッチンで働いていた経験の持ち主。オープン前には、ベーグル屋の店舗を間借りし閉店後に店を開けるという形式で試験的にラーメンを販売していて、知る人ぞ知るお店だったそうですが、その頃よりずっとおいしいと評判です。

メニューは複数ありますが、豚の頬肉をトッピングした豚骨ラーメン、韓国料理のソーロンタンから発想したオックステールスープのム・ラーメン、意外にマイルドと好評のスパイシー・ミソがおすすめです。コシが強い太めの麺が特徴。日本のラーメンを洋風にアレンジしたような一品ですが、日本人の口にも合う味で、おいしいと評判です。

ニューヨークでは珍しい味噌ラーメン専門店「ラーメン味噌屋」（Ramen Misoya）は、千葉のお味噌屋さんが経営するラーメン店の暖簾分け店とのこと。北海道（米味噌）、京都（白味噌）、名古屋（豆味噌）の3種類をベースとしたバリエーションが楽しめ、エビフライやフライドポテトなどの一風変わったトッピングも特徴です。

人気はチャーシューラーメンで、分厚いチャーシューはバークシャーポークを専用の味噌に漬け込んで炙ったこだわりの自家製とのこと。ラーメン屋の激選区と言われるイーストヴィレッジでも味噌ラーメン専門店というのは異色の存在ですが、2013年から4年連続でミシュランガイドに掲載されているおすすめの実力店です。

2015年にヘルズキッチンにオープンした「麺徳」（Mentoku）は、本物の博多とんこつの味を他店より低価格で食べられるとニューヨーク在住の日本人からも支持を得ています。クリーミーな豚骨スープは、大腿骨や背骨などさまざまな部位を15時間煮込んだもので、豚骨1キロ当たり3人分しか取れないというこだわりぶりです。

「麺徳」は、飯田橋にある人気ラーメン店「赤のれん麺徳」と同じ店主ですが、海外進出は暖簾分けを受けた修行先「赤のれん」の先代店主の夢であったとのこと。「オヤジの遺志」を継いで悲願のニューヨーク出店を成し遂げたという経緯もあり、忠実にその味を再現したという「博多源流ラーメン」は、日本のラーメンの味を感じる一品です。

ローワーイーストサイドとヘルズキッチンで2店舗展開中の「アイバンラーメン」（Ivan Ramen）は、ユニークなメニューもおすすめのです。芦花公園や経堂でおいしいと好評だった「アイバンラーメン」をご存知ですか？実は同じお店。店主のアイバンさんは2015年に日本から撤退し、故郷であるニューヨークで再びラーメン屋を営んでいます。

大学で日本語を専攻し、映画「タンポポ」を観てラーメンに興味を抱いたというアイバンさん。日本でのビジネスは好調でしたが「ニューヨーカーにカップヌードルとは違うラーメンの味を伝える」ために帰国して開店したそうです。麺から具材、スープまですべて自家製で、目的どおりニューヨーカーの心を鷲掴みしているおすすめラーメンです。

ミッドタウンに展開中の人気の焼き鳥屋「鳥人」（TOTTO）。そこの大人気メニューである「鶏がらスープラーメン」がベースとなって独自ラーメン店のオープンとなった「鳥人ラーメン」（TOTTO RAMEN）。ニューヨークタイムズ紙でも何度か取り上げられ、ラーメン店ランキングではいつも上位に食い込むほどの人気店です。

鶏の出汁がしっかり効いていて、麺もコシがあり、ニューヨーカーのみならず外国人観光客からも圧倒的な支持を得ています。オープン間もない頃はニューヨークで一番行列ができると言われ、3時間待ちは当たり前でした。サイドメニューの丼などもおいしいと好評。ミッドタウンウエスト、ミッドタウンイースト、ヘルズキッチンに3店舗あります。

2004年にオープンした「モモフクヌードルバー」（momofuku noodle bar）はイーストビレッジにある誰もが知るラーメン店。ニューヨークのラーメンブームの火付け役といわれています。オーナー兼シェフのデイビッド・チャンさんが、東京のラーメン店で働いていた経歴を活かし、日本のラーメンをアメリカ流にアレンジしたのがスタート。

「モモフクヌードルバー」のラーメンは醤油ベースで、肉好きのアメリカ人に向けベーコンなどを使用して仕上げたスープが特徴。また、ニューヨークのラーメン屋でのサイドメニューの定番とも言える、蒸しパンに豚角煮を挟んだ「ポークバンズ」を普及させたのもデイビッドさんで、「モモフク」のおいしいポークバンズもおすすめです。

モモフクグループは、ニューヨークで話題のお店を次々と展開しています。ちなみに「モモフク」の意味はラッキーピーチ（桃福）で、日清食品創業者の安藤百福さんへのリスペクトを込めたネーミングですが、関係はありません。日本のラーメンとは少し違うと思うかもしれませんが、ニューヨークでは外すことのできないおすすめラーメンです。

日本でも人気のラーメン屋「秀ちゃんラーメン」（Hide-chan Ramen）は、2010年にニューヨークにオープン。オーナーさんは「鳥人ラーメン」のプロデュースも手がけたとのことで、1号店のミッドタウンイースト店のお隣には、「鳥人ラーメン」があります。2015年版NYミシュランガイドのビブグルマンにも選出された人気店です。

ラーメンのメニューには、味噌入り、黒ゴマ入り、スパイシーなものなどバリエーション豊富ですが、どれも豚骨ベース。濃度の高いとろみのある豚骨スープが麺に絡み合って絶妙なバランスで、一度食べたらまた食べたくなる濃厚なとんこつラーメンです。最近ヘルズキッチンに2号店をオープン。安定した人気を誇るおすすめのラーメン屋です。

グランドセントラルの近くに昨年オープンしたばかりの「料理の鉄人」こと森本正治さんのラーメンレストラン「ももさんラーメン」（Momosan Ramen & Sake）。スタイリッシュなカフェのような雰囲気のお店では、日本酒をベースにしたカクテルなども楽しめます。また、店の名前がついたクラフトビールも人気です。

スープは魚介出汁の効いた豚骨がメインですが、他にも数量限定メニューや坦々麺などもあります。ランチタイムには、漬け丼とラーメンのセットなどお得なメニューが人気。ラーメン以外の一品メニューも充実しており、味もおいしいと好評。夜はラーメンだけをサクッとではなく、おしゃれにゆっくり居酒屋使いにするものおすすめです。　

最近ニューヨーク５番街に３店舗目をオープンさせた絶好調の「一風堂」（IPPUDO NY）。2008年に日本人の多い地域であるイーストビレッジで1号店をスタートさせ、その後ミッドタウンウエストへ２号店を出店。オープン当初は、ニューヨークで「わずか$13で飛ぶ日本への旅」と大々的に紹介されるほどでした。以後順調そのものです。

「一風堂」のニューヨークでの成功は、ラーメンが日本を代表する食文化として世界中で注目されるきっかけとなり、とんこつラーメンがアメリカのスタンダードとなるベースを作りました。もちろん日本に比べるとラーメンの価格は倍近くにもなり、日本人にとってみると高価なラーメンという印象ですが、その味は裏切ることはありません。

日本でも安定した人気のある「一風堂」ですが、ニューヨークでは連日賑わっています。特に金曜日の夜は3時間待ちということも！お洒落なバーカウンターもあり、カクテルなどを飲みながら待っている人も沢山います。現地在住の日本人はもちろん、多くのニューヨーカーからも「やっぱりここがおいしい」とリーピーター続出の人気ぶりです。

ニューヨークでは次から次へと新しいラーメン屋がオープンしています。日本から進出するお店はもちろん、そうでないお店も然り。海外でも人気の日本のアニメやテレビ番組で、ラーメンを食べるシーンが必ずでてくることも影響を与えていると言われています。ニューヨークへ行く機会があれば、現地で人気のラーメンを是非試してみて下さい。