香雪園の紅葉は函館の人気観光スポット！見頃はいつ？周辺の見どころもご紹介！

香雪園は北海道函館の見晴公園内にある庭園です。北海道でも有名で人気の高い函館を代表する紅葉の名所となっています。広大な香雪園の敷地内には3つの庭園区がありそれぞれの場所で異なる雰囲気の紅葉を楽しむことができます。今回は香雪園の紅葉の見ごろやおすすめの見どころ、アクセス方法までご紹介していきます。

香雪園は北海道函館にある風景式の庭園です。日本の歴史公園100選に選ばれている見晴公園内にあります。香雪園は2001年に国の名勝に指定され国指定文化財庭園となりました。国指定文化財庭園に認定されているのは北海道内でもここだけです。そんな香雪園は紅葉の名所としても有名な場所で函館でも一二を争う人気スポットとなっています。

香雪園は約43000坪、東京ドーム約3個分の広い庭園です。その庭園内に約150種類の樹木が植えられており色とりどりの紅葉が楽しめます。また庭園も書院造風の園亭などがある純和風の園亭庭園区、渓流や滝などがある渓流庭園区、温室や花壇などがある西洋風の温室庭園区の3つの区画がありそれぞれ違った空気間で紅葉を眺められます。

秋の代名詞である紅葉と冬の象徴である雪を同時に楽しむことができるのも函館にある香雪園ならではの特徴です。紅葉とその上や周囲に降り積もった雪が織りなす風景は美しく紅葉を眺めながら季節の変わり目を感じることができます。また香雪園は野生動物が多いことでも有名で紅葉と同時にカモなどの水鳥やリスが見られることもあります。

香雪園は終日開放されているのでいつでも訪れることができます。入園料金も無料です。ただし開放されている時間が決まっている場所が2ヶ所だけあります。1つは園亭庭園区にある園亭で9時から17時、もう1つは休憩場所にもなっている見晴公園緑のセンターで8時45分から17時30分までとなっています。

香雪園は駅から離れた場所にあるためバスか車でのアクセスがおすすめです。まずバスの場合はJR函館本線の函館駅から函館バス14系統に乗車します。約40分ほどで着く香雪園で下車しそこから徒歩1分ほどの場所にあります。車の場合は函館新道の函館ICから国道5号を経由し道道100号に出ます。その道を湯川方面に25分ほど進むと到着します。

一般車両155台分の駐車場が用意されており無料で利用できます。台数は多いですが紅葉の見ごろとなると駐車場も混雑しますので多少の待ち時間がある場合もあります。また函館の街並みを歩きながら香雪園に向かいたいという方は函館市電の湯の川駅からのアクセスがおすすめです。ゆっくり歩いて30分ほどで香雪園に向かうことができます。

香雪園の紅葉は10月中旬から徐々に色づき始めます。そして見ごろとなるのは10月下旬から11月上旬です。例年10月27日前後から見ごろを迎えておりその時期から11月最初の1週間までが最も美しい紅葉を見ることができると言われています。見ごろも外せないけど雪も一緒に見たいという方は11月上旬以降がおすすめです。

香雪園で紅葉を眺めるにあたってまず最初はカエデ並木をおすすめします。カエデ並木は香雪園の紅葉で最も有名な場所で写真撮影をされる方も多いスポットです。約100ｍにも及ぶ香雪園のメインストリートは左右に色とりどりの紅葉が立ち並び、左右の木々の枝が頭上にまで伸びておりまるで紅葉のトンネルのようになっています。

そんなカエデ並木はただ通って眺めるだけでなく少し道から外れてみたり遠くから眺めてみるのもおすすめです。両サイドだけではなく周囲にも赤や黄に色づいた紅葉がたくさんあり通ったときとはまた違う紅葉を眺めることができます。落ちた紅葉も美しくもともとの地面が見えなくなるほど鮮やかに染め上げています。

次におすすめしたいのは園亭庭園区で見る紅葉です。純和風な庭園ということもあり園亭をはじめ石灯籠や池、松なども植えられており古き良き日本の風景と同調した紅葉を眺めることができます。また園亭に向かうまでの道のりも必見の見どころで、鮮やかに色づいた紅葉の隙間からわずかに見える園亭が美しいと人気となっています。

園亭付近も自由に歩けるので小山を登ってみたり池の向こう側から園亭と紅葉を眺めたりすることもできます。さらにこちらの園亭は中に入ることもでき廊下や茶室などさまざまな場所から紅葉を眺められるようになっています。庭一面に広がる紅葉を眺めたり池の周りに立つ美しい紅葉を眺めたりといろんな角度から紅葉を楽しる場所です。

次のおすすめは香雪園の紅葉でカエデ並木と並んで有名な場所である渓流庭園区です。渓流庭園区で紅葉を眺める際には大きく分けて2つの楽しみ方が人気となっており、1つは渓流にかかる橋から紅葉を眺めることで、この橋から見ると紅葉だけでなく渓流も一緒に眺められるという渓流庭園区ならではの楽しみ方ができます。

もう1つは橋を渡らずに橋の近くから紅葉を眺める楽しみ方です。橋の周りにもたくさんの紅葉があり橋と一緒に眺めることで風情のある紅葉を楽しむことができます。角度によっては渓流も一緒に眺めることができ写真撮影スポットとしても人気があります。渓流と橋、紅葉と緑が織りなす渓流庭園区の風景は香雪園に来たら絶対に外せません。

香雪園では紅葉の見ごろとなる時期に「はこだてMOMI-Gフェスタ」というイベントが開催されます。その一環でカエデ並木や園亭などのさまざまな場所でライトアップが行われます。ライトアップでは優しい光で紅葉が鮮やかに彩られ昼間とは雰囲気が大きく変わった紅葉が楽しめます。昼間と同様に香雪園を一周回ってみるのがおすすめです。

ライトアップで特に人気があるのはカエデ並木と渓流庭園区にある橋周辺です。カエデ並木は歩いても少し外れたところから眺めてもどこから見ても美しくライトアップされて輝く紅葉を楽しむことができます。変わって橋周辺は少し暗めなところもあり幻想的な雰囲気になっています。渓流の水面に映るライトアップされた紅葉や橋も必見です。

はこだてMOMI-Gフェスタはミニライブや手工芸品の展示、体験会なども行われており紅葉と併せて楽しめるようになっています。開催期間は2017年10月21日から11月12日まで、ライトアップの時間は16時から21時までとなっています。展示と体験会は9時から15時、ミニライブは土曜日から水曜日は17時から、金曜日は18時30分からです。

函館には香雪園だけでなくその周辺にも人気の観光名所がたくさんあります。香雪園と同じく紅葉が楽しめる場所や美味しいグルメが味わえる場所などさまざまなものがあり香雪園と一緒に楽しむことができます。たくさんある観光名所の中から特におすすめしたい場所をご紹介します。

まずおすすめするのは五稜郭公園です。香雪園から車で15分ほどの場所にあります。五稜郭公園は桜の名所として有名な場所ですが秋になると美しい紅葉も眺めることができます。五稜郭タワーに上ってみたり堀の周りを歩いてみたりなどさまざまな角度から紅葉を楽しめます。香雪園と併せて見てほしい紅葉の名所です。

香雪園から車で8分ほどの場所にあるきくちもおすすめです。レトロな雰囲気が漂う昔ながらの喫茶店なのですがここのモカソフトが絶品。函館といえばきくちのモカソフトという方も多いほど非常に人気のあるソフトクリームです。テイクアウトもできるこのモカソフトは観光客だけでなく地元の方からも根強く愛されています。

湯の川温泉は香雪園から車で10分ほどの場所にあります。疲れた身体を癒すのにもってこいの温泉で温度が高めなので冷えた身体を温めるのにも最適です。日帰り入浴ができるだけでなく手軽に利用できる足湯も完備されています。また12月から5月までだと湯の川温泉内にある函館市熱帯植物園にて温泉に入るサルを眺めることもできます。

香雪園は函館随一の紅葉名所です。香雪園には広場や遊具もあり子連れの方も多くまた愛犬家たちの間でも犬と一緒に紅葉を楽しめる場所としても有名で数えきれないほど多くの方から愛されています。函館ならではの紅葉と雪のコラボも一見の価値ありです。眺める場所によって雰囲気が変わる紅葉を見に香雪園に行ってみてはいかがでしょう。