忍野八海を観光するなら！その大自然の見どころや魅力を紹介！

山梨県の富士山麓に位置する忍野村にある忍野八海は、世界遺産に登録された富士山の構成資産の一部です。伝説も多く残されており、神秘的な雰囲気と豊かな自然で多くの観光客を魅了しています。富士山を水源とするきれいな水が特徴の忍野八海で、特に人気の観光スポットはどこなのか、まとめてみましたのでぜひ最後までご覧下さい。

一番霊場の出口池は最も自然的景観が残っている湖と言われています。八海の中で一番面積が広い湖で、後方には山があり、近くの林には出口稲荷大明神があります。他の湖から少し離れた場所にあります。清浄な霊水と言われており、富士山を目指す行者はこの池の湧水で穢れを払ったと言われています。別名を「精進池」と言われています。

忍草地域出口近くにあることから出口池と名付けられました。池の近くには石碑があり、和歌が刻まれており、「難陀竜王」（なんだりゅうおう）が祀られています。こちらの池は観光客が少なく、落ち着いた雰囲気ですのでおすすめです。富士山の眺望が絶景の人気観光スポットです。近くには有料駐車場がありますので車でくることをおすすめします。

二番霊場のお釜池は一番小さい池ですが水量は豊富です。透明感のある綺麗な青色で絶景です。昔は湯が沸くように水が湧き出ていたことからお釜池と名付けられました。この湖にはガマガエルが美しい娘を引きづり込んだという伝説が残されており、「大蟇池」（おおがまいけ）とも呼ばれています。志賀山の火口跡で丸い形をしています。

「跋難陀竜王」（うばなんだりゅうおう）が祀られていて、石碑には和歌が刻まれています。湖の中には梅花藻（バイカモ）がゆらめいていて、自然の神秘を感じられて風情があります。交通手段は、富士急山梨バス御殿場駅行きで15分、忍野八海下車後、徒歩2分です。車で行かれる方は、中央道河口湖ICから国道138号経由9kmです。

三番霊場の底抜池は、お釜池と水脈でつながっていると言われています。この池で洗い物をすると物がなくなることから、神様の怒りに触れたと恐れられていました。天気にも寄りますが、透明度が高く、池で泳ぐ虹鱒が浮いているように見えるほどです。観光客も少なく、静かで癒される空間です。「釈迦羅竜王」(しゃがらりゅうおう）が祀られている池です。

底抜池は「榛の木林民俗資料館」の中にあり、八海の中で唯一有料（300円）となります。池に鯉がいたり、水車や農具が展示されていたり、見ごたえのある資料館でおすすめです。茅葺屋根越しに見える富士山は絶景で、忍野八海の人気スポットとして有名です。車または路線バスでのアクセスがおすすめです。

四番霊場の銚子池は、草地にあり、水が湧いてくる様子がよく見えます。池の底から砂を巻きあげるように水が湧きだしており、間欠的に湧きだしているのが特徴です。「和脩吉竜王」（ばーすきりゅうおう)が祀られている池です。こちらの池には、花嫁が銚子を抱いてこの池に身を投げたという悲しい伝説があり、現在では縁結びの池として伝えられています。

対岸の木や青い空や雲が映りこむ様子は絶景です。黒い鯉も泳いでいます。池のそばには阿原川という富士山の湧水が流れる小川があり、人気スポットとなっています。池の場所は阿原川沿いの道に看板がありますので分かりやすいです。車か路線バスが便利で、車で行かれる方は何か所かある忍野八海の有料駐車場を利用されるといいと思います。

五番霊場の湧池は、水量が一番多く最も有名な池です。丸い形で透き通るような美しさが特徴です。お土産屋が並ぶなど一番賑やかな観光地らしい雰囲気となっています。「徳叉迦竜王」（たくさかりゅうおう）が祀られています。透明度が高く、周辺住民の飲料水として使われています。池の底には水中洞窟が続いていて、一番奥まで55メートルあります。

1985年に忍野八海が日本名水百選に選定される際に調査した池が湧池です。こちらの池にも伝説があります。昔、富士山が噴火した際、水を与えようという木花開耶姫命の美しい声がしてまもなく溶岩の間から水が湧き出し、池となったそうです。毎年9月19日には木花咲耶姫命のお祭りが行われています。自然の神秘を感じさせる人気の池です。

六番霊場の濁池は湧池の隣にあり、阿原川に合流しています。井戸水のお陰で濁っておらず、池の底から湧水も確認されています。川と隣接していることもあり、景観が良く自然の美しさを味わえます。川と合流する手前にある池なので、池に見えずに観光客が通り過ぎてしまうこともあるようです。天気が良いと絶景の富士山も望めます。

昔、みすぼらしい行者が飲み水を求めにこの村にやってきて老婆が断った途端、池は急に濁ってしまったという伝説があります。最も徳が高いといわれている「阿那婆達多竜王」（あなばだったりゅうおう）が祀られています。石碑に和歌が刻まれていましたが、現在は池に埋もれています。池には虹鱒と鯉が放流されていて、水草がゆらぐ様子は癒されます。

七番霊場の鏡池は湧水の量が少ないです。天気次第では富士山が水面にはっきり写り、絶景の逆さ富士を見ることができます。鏡池という名前の由来もここからきています。鏡池の水は、すべての物事の善悪を見分ける力があるといわれており、何かもめごとが起きたときには、争っている両人が池の水を浴びて身を清めたといわれています。

日照りの時に雨を降らせてくれた「摩那斯竜王」（まなしんりゅうおう）が祀られています。鏡池は縦長で三日月のような形で、湧水の量の少なさから濁って見えますが、逆さ富士が映る不思議な池です。他の池に比べて整備されており、自然の姿そのままが残されているという感じはしないですが、古代からの言い伝えにより平穏を祈る池として祀られています。

八番霊場の菖蒲池は鏡池の近くにあります。大きく成長した菖蒲が美しく一見の価値があります。現在は池というより沼に近い感じになっています。この池には菖蒲に関わる言い伝えがあります。昔、この池の近くで暮らしていた夫婦の夫が病にかかり、妻が神のお告げの通り、夫の体に菖蒲を巻くと病気が治ったという伝説があります。

菖蒲池には「優鉢羅竜王」（うはらかりゅうおう)が祀られています。池の奥には八海菖蒲池公園があります。目の前に見える富士山は絶景でおすすめです。こちらの公園は観光客があまりいないのでくつろいで過ごせます。のんびりと自然を満喫できるスポットです。かぶき茶屋という喫茶店もあり富士山の水で淹れた銘水ホットコーヒーが人気です。

富士の湧水で有名な忍野村にある「さかな公園」は「森の学習館」と「富士湧水の里水族館」の2つの施設で構成されています。川や池、富士山の湧水でできた滝があり、自然の中でくつろげる人気スポットです。美しい自然を未来に残したいという思いでつくられた公園で、野鳥の声を聞きながら森林浴もでき、自然の中で癒されたい方におすすめです。

「森の学習館」は人間の暮らしは森によって支えられているということを学べる施設です。八角形の建物の中は床や壁が木製で温かみのある空間です。屋外には芝生の生えた公園があります。「富士湧水の里水族館」では水槽で富士山の湧水に触れることも出きます。渓流の魚たちが泳ぐ様子は他ではあまり見ることのできない貴重な光景です。

忍野八海と新名庄川の水が流れる二条の滝です。周囲の岩は富士山の噴火によってできた溶岩です。この岩の上を流れ落ちる様子は絶景です。落差は10メートルほどで、それほど高くはないですが山中湖が増水している時は水量が増え、迫力のある滝になります。マイナスイオンを感じられる癒しの空間で人気スポットとなっています。

水源は山中湖です。忍野村と富士吉田市の境界にある滝で、別名「小佐野の滝」とも言われています。霧が出ている事もあり、写真家の中では撮影の狙い目と言われています。滝の上には橋、滝の下には洞窟があり行ってみる価値があります。忍野八海のすぐ近くにありますのでアクセスも便利です。紅葉の時期に滝壺に落ち葉が舞う様子は絶景です。

石割山は山中湖の北側に位置する山で、山中湖周辺で一番高い標高1413メートルの山です。石割山ハイキングコースを入って、そこから登山が始まります。まずは400段ある階段を上っていきます。途中には休憩用ベンチもあります。八合目には石割神社があり、二つに割れた岩があります。その割れ目を三回通ると幸運が訪れると言われています。

そこから20分程で山頂です。頂上からは絶景の富士山が真正面に見えます。山中湖との調和も素晴らしく疲れが吹き飛ぶ景色が広がっています。自然を満喫できる人気のハイキングコースにぜひ参加してみて下さい。近くには石割の湯という天然温泉もありますので少し足をのばして疲れを癒すのもいいかもしれません。アメニティグッズはレンタルできます。

標高は1150メートルあり、峠から見える絶景の富士山を求めて多くの観光客が訪れます。有名な写真家も撮影に来るほど絶好の撮影スポットとして有名です。シャッターチャンスを待つカメラマンが列を作っていることもあり、テントを張って長期間滞在する人もいるほどです。途中の道からは富士山は望めず、峠からのみ眺めることができます。

忍野八海周辺のハイキングコースの終点に位置する峠です。曲がりくねった道が多いですが整備されていますので、凍結している時期以外は安心してドライブすることができます。春は桜、秋は紅葉と季節ごとに違う美しさの富士山を眺めることができる人気スポットです。峠の入口まではいくつかの標識がありますので分かりやすいと思います。

富士山から15kmしか離れていないため間近で富士山を見ることができる人気の山です。富士山の大きさを感じることができるというのが最大の特徴ですが、急な道もあるため中級者以上におすすめの山です。岩場もありのんびりと歩く雰囲気ではないですが、途中で季節ごとの花も咲いており自然を感じながら登れるので飽きることがありません。

杓子山は山梨百名山の一つです。山頂からの眺めは絶景で忍野村の集落も見ることができます。空気が澄んでいれば南アルプスや箱根の山々も見渡せます。頂上ではどの方角を見ても素晴らしい景色が広がっていて関東富士見百景の一つに数えられています。途中の峠にはハングライダーの離陸台があります。近くには不動湯という古い湯治場もあります。

山中湖花の都公園は30万㎡の広大な敷地に季節ごとに美しい花が咲く人気観光スポットです。目の前には富士山が見え、その前に咲く花と調和しています。「花畑・農園エリア」は全て無料で鑑賞できます。「清流の里」は有料エリアになり、水遊具の広場もありますので家族連れにもおすすめです。温室もあり熱帯植物も楽しめます。

有料エリアには「清流の里レイクガーデン」や「明神の滝・岩清水の滝」など見どころがたくさんあります。四季を通じて違う花を楽しめるのでどの季節に行っても良さそうです。自然と水に親しめるリフレッシュできる施設で、忍野八海の観光の際にはぜひ立ち寄って頂きたい公園です。忍野八海や山中湖周辺を回る周遊バスは乗り降りが自由でお得です。

最後までご覧頂きましてありがとうございました。忍野八海には池の他にもハイキングができる山や絶景の富士山が撮れる撮影スポット、家族連れにもおすすめの公園など見どころがたくさんありました。どの場所も水がきれいで自然豊かで絶景ポイントがあり非日常を味わえる空間です。忍野八海へお越しの際はぜひご紹介した場所へ足を運んでみて下さい。