富岳風穴を散策しよう！所要時間や料金・服装についても紹介！

富士山のふもと青木ヶ原樹海に在る「富岳風穴」（ふがくふうけつ）は、最大級の洞窟で年間の平均温度が約3度となっています。その様な事から特に夏場は涼を求めて多くの人々が訪れますし、洞窟内には天然の冷蔵庫が存在する程涼しいのです。所要時間や数々の見所、周辺のもう一つの洞窟スポットやおすすめのお食事処なども併せてご紹介して行きたいと思います。

「富岳風穴」へのアクセスを簡単にご紹介したいと思います。JR中央線から富士急行線を利用して、「河口湖駅」で下車します。新宿から高速バスを利用したり、JR新幹線「新富士駅」又は「三島駅」から富士急行バスを利用して「河口湖駅」で下車します。「河口湖駅」からは路線バスを利用したり、レトロバス等で「富岳風穴」へ約30分かけて向かいます。

「富岳風穴」には駐車場が完備されていて、10台分のバス用駐車場と150台分の普通車用駐車場が在ります。駐車料金は無料で、付近には売店も在るので喉が渇いたり小腹がすいた時にも便利です。駐車場と売店の間を抜けて「富岳風穴」へ行くのですが、すぐに青木ヶ原樹海に足を踏み入れる事になります。この道中が結構楽しいと言われる方も多いです。

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068－1 電話番号:0555－85－3089

「富岳風穴」の営業時間は、9時から17時迄ですが季節によって少し変わる場合が有ります。入場料金は大人が350円、子供料金が200円となります。定休日は基本年中無休ですが、12月の一定期間休みが有ります。「富岳風穴」では盲導犬の受け入れをしていますので、盲導犬をお連れの方も入場して頂く事が出来ます。詳しい事は上記に記載の問い合わせ先にお電話下さい。

駐車場から「富岳風穴」へは、青木ヶ原樹海の中を通って進んで行きます。富士の樹海と言えばテレビの特集番組のせいか、少し怖いイメージがあるかも知れません。でもここでは分かり易い散策道が用意されていますので、辺りの風景を楽しみながら歩く事が出来ます。洞窟の所要時間は15分程ですが、駐車場のトイレで済ませてから行かれる事をおすすめします。

駐車場から「富岳風穴」への所要時間は、約2分程ですからあっという間ですが見事な森の中を抜けて進みます。新緑の季節や、秋の落ち葉の頃も美しい景観が広がり歩いていて楽しいです。マイナスイオンたっぷりの木々を呼吸を感じながら散策するのはとても気持ちが良いものです。洞窟までの少しの時間、日常を忘れてどっぷり自然に浸って下さい。

灼熱の溶岩流から出来た洞窟「富岳風穴」は、天然の冷蔵庫と言われています。全長は201メートルに及び洞窟の高さは約8.7メートル有ります。大体の平均所要時間は、15分という事で大人もお子さんも一緒に回れる距離です。内部の平均気温は約3℃、暑い夏には特に人気の涼を感じる事の出来る人気スポットとなっています。

「富岳風穴」は青木ヶ原樹海の中に在り、洞窟の入り口は階段を下りた先に在ります。樹海の中は木々が生い茂っていて、少し位雨が降っても傘の代わりをしてくれそれ程濡れずにすみます。地面も溶岩質の為ぬかるみにならず歩き易いのです。階段を下りるとぽっかりと洞窟の入り口が口を開けています。中は冷えた溶岩の色の為に黒くて暗い感じです。

「富岳風穴」の見所の一つとして有名なのが「氷柱」です。大きな氷の柱は毎年新しく出来上がり、その光景は圧巻です。まるでこの世の物とは思えない様な、非日常の光景を観る事が出来ます。冷え固まった溶岩には気泡が沢山有るので、洞窟の天井から滴り落ちた水が冷え固まって「氷柱」を作り上げるのです。幻想的な風景をぜひ堪能して頂きたいと思います。

天然の冷蔵庫とも言える「富岳風穴」では、「冷蔵庫跡」を観る事が出来ます。そこには蚕の標本も展示されています。と言うのもその昔「富岳風穴」は、蚕の保存場所に使われていたのです。冷蔵庫の様に温度の低い場所で蚕を保存する事によって、外に出せば春になったと勘違いした蚕が孵化を始め年中蚕から糸が採れ養蚕業が栄えたのです。

「富岳風穴」を「冷蔵庫跡」を越えて進むと洞窟の入り口から100メートル位の辺りで溶岩に光る物も観る事が出来ます。灯りに反射してかすかに光る物は、「ヒカリゴケ」と言う苔の一種です。この「ヒカリゴケ」の生息する場所の奥にも、狭くて人は通る事が出来ませんが洞窟は続いています。「ヒカリゴケ」はエメラルド色の光をほのかに放つ幻想的な植物です。

「富岳風穴」では、ガイド付きの体験ツアーにも参加する事が出来ます。洞窟や青木ヶ原樹海に詳しいガイドの方と一緒に巡る体験ツアーです。詳しい説明を聞き、見所を観察して回るのは、自分達だけで回るのとは一味違った体験になります。「富岳風穴」や「鳴沢氷穴」は年中天候に左右される事無く見学出来ますし、樹海探検も少しの雨なら中止にはなりません。

「富岳風穴」と「鳴沢氷穴」を併せた体験ツアー「ネイチャーガイド」は、所要時間1時間コース料金が8000円で所要時間2時間コース料金が12000円となっています。見逃してしまいそうな所までガイドして貰えますし、楽しく自然探検が出来るのでおすすめです。雨の日はお揃いのレインコートを着て参加者と一緒に巡ります。楽しい想い出が一つ増える事間違いなしです。

「富岳風穴」へ行かれる時の服装についてご紹介したいと思います。基本的に動き易い服装に、歩き易い靴で行かれる事をおすすめします。そして年間を通して洞窟内の気温が、平均3℃と言う事も覚えていて頂きたいと思います。暑い夏であっても、洞窟内で羽織れるジャケットを持参して頂いた方が良いと思います。秋でも一枚余分には折れる服装で行かれて下さい。

ネイチャーガイドにも「富岳風穴」とセットで組まれている、「鳴沢氷穴」のご紹介です。こちらの洞窟は歩き易い「富岳風穴」とは違い、堅穴環状形で入り口を入ると直ぐ急な階段を下りて行く様な形です。全長は約153ｍ所要時間は約15分ですが、天井の高さが91cmと低い場所も在りヘルメットを付けて進まなければなら無い位ですので身動きし安い服装で行かれて下さい。

自然の作り出した洞窟ですので、天井の高さや道幅も一定では無く冒険気分一杯です。どこかアトラクションを楽しんでいる様な気分もしますが、自然に出来上がった物だと言う所が感動的です。「鳴沢氷穴」の一番深い所には「地獄穴」と呼ばれる穴が有って、何と江の島まで続いていると言われています。神秘的で見所沢山の「鳴沢氷穴」を満喫されて下さい。

「鳴沢氷穴」に行く場合も服装は動き易い服に歩き易いスニーカー等がおすすめです。夏でも洞窟内の気温は約3℃位ですので、羽織る物を持って行かれる事をお勧めします。ただ足場の悪い場所を進んで行きますので、身体は段々温まって来ますので防寒コートは必要ないと思います。「鳴沢氷穴」の入場料は大人230円、小人100円となっています。

「森の駅風穴」は2012年4月にリニューアルされた「富岳風穴」の売店です。土地の名産品や銘菓等、お土産が沢山手に入ります。フードコーナーで軽食も取る事が出来、うどんやフランクフルトにスイーツ等も充実しています。中でも人気でおすすめなのが、とうもろこしのソフトクリームです。コーンポタージュの様なお味でとても美味しいと評判です。

「富岳風穴」周辺で、ぜひおすすめしたいお蕎麦屋さんが有ります。「松扇・いやしの里店」は、全国的にも美味しいお蕎麦を食べさせてくれる名店として上位にランキングされています。茅葺き屋根の古民家集落の中に在る、とても趣きの在るお蕎麦を頂くのにぴったりの風情豊かな店舗です。美味しいお蕎麦と共に情緒も楽しんで下さい。

おすすめのメニューは西湖蕎麦、千切りにされた大根が蕎麦と一緒に盛られています。野草の天ぷらも是非一度食べてみて頂きたいメニューです。お手頃料金で絶品蕎麦が頂けます。「松扇・いやしの里店」の営業時間は9時から17時、年中無休となっています。ただ臨時休業される事もある様ですので、確認された方が良いかも知れません。

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖根場2710 電話番号:0555－28－5300

富士山のふもと青木ヶ原樹海に在る洞窟、「富岳風穴」についてご紹介して来ましたが如何でしたでしょうか。一年中約3℃を保ち、天然の冷蔵庫と言われる洞窟には見所も沢山有りました。興味を持って頂けましたでしょうか。所要時間や料金に服装、お食事処等も併せてご紹介しました。お子さんからお年寄りの方迄一緒に回り易い「富岳風穴」を是非お楽しみ下さい。