ゆるキャン△とは
近年、各地を舞台にしたアニメやマンガが人気になっています。実在する場所がモデルとなっていることから、その舞台を実際に訪問する「聖地巡礼」も人気で、聖地巡礼のための地図などを用意している所もあります。そこで、「ゆるキャン△」の聖地とされるところについて紹介します。
COMIC FUZにて連載中の人気漫画
「ゆるキャン△」とはあfろによるマンガ作品です。ゆるキャン△は、2015年から2019年まで雑誌での連載が行われ、引き続き2019年3月末からはマンガ配信サイト「COMIC FUZ」で連載が続けられています。また2016年からは「へやキャン△」のタイトルで2ページの番外編の連載も行われています。
山梨県を舞台に女子高生のゆるいアウトドア体験を描いた作品
「ゆるキャン△」というのはどのような内容なのかというと、山梨県周辺を舞台にして、女子高生たちがキャンプを計画し、レクリエーションや野外調理などを楽しむというものです。「ゆるキャン」という名前の通り、一人ないしグループで身の丈にあった楽しみ方をしていきます。
ゆるキャン△の著者はツーリングが趣味ということで、レクリエーションや野外調理など、アウトドアの知識などについても触れられているほか、景色などもしっかり描かれており臨場感があるということも人気の秘密で、それが聖地巡礼の人気にもつながっています。
2018年1月よりテレビアニメが放送開始
また2018年にはゆるきゃん△のテレビアニメが放送され、ゆるキャン人気に火がつきました。さらに第2期の放送や劇場アニメの公開なども控えているとのことで、ますますゆるキャン人気が高まっていきそうです。
ゆるキャン△のアニメを作るにあたって、スタッフは実際にその舞台である聖地を訪れてキャンプをするなどしたそうです。また内容は原作の1巻から4巻の内容に準じており、基本的にゆるキャン△の原作に沿ったものとなっています。
ゆるキャン△の聖地巡礼が話題に!
このように、ゆるキャン△は実際の景色がよく表現されていることもあって、その景色の場所に実際に行ってみたいという、いわゆる「聖地巡礼」のニーズを呼び起こすことになりました。ゆるキャン△では実際に聖地巡礼をしてその場でキャンプ体験をするということも行われるようになっています。
またゆるキャン△の聖地巡礼の場所にはキャンプ場のほかに電車の駅などもあり、電車を利用してその駅に行ってみるということも可能です。車がないという方にはこちらもおすすめの聖地巡礼方法と言えるでしょう。
まずは山梨へのアクセスから
まずはゆるキャン△の聖地の中心的な舞台である、山梨県へのアクセスについて紹介します。山梨は東京から行く場合は電車はもちろん、バスや車で行っても2時間前後見ればいいので、気軽にゆるキャン△の聖地にアクセスできるという点がおすすめです。
まず電車でゆるキャン△の聖地巡礼をする場合は新宿駅からJR中央線の「あずさ」「かいじ」などの特急を利用します。バスの場合は新宿から高速バスが出ています。聖地となっている身延線は静岡県の「富士」駅と山梨県の「甲府」駅を結んでおり、関西などからはこの身延線経由でアクセスすることになります。
車の場合は基本的には中央自動車道を利用してのアクセスとなります。なお、山梨には空港がないため、飛行機でのアクセスはできません。その他の場所からは新幹線などを利用し、名古屋から「あずさ」、静岡から「ふじかわ」などを利用してアクセスします。
ゆるキャン△の聖地・モデルとなったキャンプ場<1話~3話>
それでは具体的に、ゆるキャン△の聖地となっている場所を紹介していきましょう。まずはゆるキャン△のアニメの1話から3話までに出てくる場所からです。そのため、ゆるキャン△そのものの物語の基本設定に関わる場所もあるので、まずはこれらの聖地を巡ってみるのがおすすめでしょう。
1話【浩庵キャンプ場】山梨県・本栖湖
まずは一つめのゆるキャン△の聖地、本栖湖にある浩庵キャンプ場です。ここはゆるキャン△の原作、アニメの第1話のほか、番外編にも出てきます。キャンプ場の名称はぼかしていますが、キャンプ場付近の道路標識などが描かれています。
ここはゆるキャン△の主人公のリンがソロキャンプをするために利用しており、また静岡から引っ越してきたなでしこが「千円札に描かれた富士山」を見るために出かけ、遭難しかけたところをリンに助けられる聖地でもあります。
浩庵キャンプ場へのアクセス
このように本栖湖から見える富士山は、千円札や五千円札の裏面の「逆さ富士」の図案に用いられています。浩庵キャンプ場は本栖湖の北岸にあり、デイキャンプなども楽しめる場所としておすすめの人気スポットです。
このゆるキャン△の聖地の最寄り駅は富士急行「河口湖」駅、東海道新幹線「新富士」駅、身延線「甲斐常葉」駅ですが、駅からは車でのアクセスとなります。車の場合は中央自動車道「河口湖」IC、名神、東名高速「富士」IC、中部横断道「増穂」ICなどから国道を利用します。
1話【内船駅】山梨県・JR身延線
「内船」駅(うつぶなえき)はJR身延線の駅です。身延線の中ではやや富士駅よりで、住所としては山梨県南巨摩郡南部町内船にあります。ここはゆるキャン△の登場人物たちが通学に使う最寄り駅として登場している聖地で、それだけに聖地巡礼をする方にとってぜひ押さえておきたいおすすめスポットになります。
内船駅へのアクセス
内船駅は身延線の駅ですから、身延線でアクセスするのが最も便利ということになります。無人駅ではあるのですが、旧南部町の中心部に近い駅のため、特急「ふじかわ」を含むすべての列車が停車します。ゆるキャン△の聖地巡礼には便利です。
また、駅周辺にはバス乗り場やタクシー乗り場もあり、南部氏由来の史跡、温泉などもあり、周囲をハイキングする方なども多く見られます。また8月15日には「南部の火祭り」という祭りが行われ、周辺はにぎわいます。
1話【身延町立下部小学校・中学校】本栖高校のモデル
身延町立下部小学校、中学校もゆるキャン△の聖地です。学校ということでわかるように主人公たちが通学する「本栖高校」のモデルとなっている聖地なのです。しかしこの小中学校は現在はありません。
身延町では市町村合併後、それまであった学校を集約し、小学校は8校から3校に、中学校は4校から1校になりました。そのためにこの小中学校はいずれもなくなったのです。ちなみに坂を登って行く時に見えるのは中学校の方の体育館だそうです。
身延町立下部小学校・中学校へのアクセス
このように、下部小学校、中学校は現在なくなり、跡地となっているので、ゆるキャン△の聖地としては行ってもあまり見るものはないかもしれません。場所としては身延町役場下部支所のすぐそばになります。最寄り駅は身延線「甲斐常葉」駅で徒歩8分ほどのところにあります。この駅そのものも聖地となっているので、一緒に訪れるのがおすすめです。
2話【ふもとっぱらキャンプ場】静岡県富士宮市
ゆるキャン△2話では、ソロキャンプをしている主人公が、友達との会話で「富士山の目の前にある麓キャンプ場」と言います。この麓キャンプ場は静岡県富士宮市朝霧高原にある「ふもとっぱらキャンプ場」だそうです。
実際にキャンプ場に行ってみると、顔に見える建物や犬など、マンガに描かれているものがそのままといっていいくらいの再現度で出てきます。まさに聖地です。実際も人気のキャンプ場で、デイキャンプ、宿泊キャンプのほかコテージなどもあります。
ふもとっぱらキャンプ場へのアクセス
ゆるキャン△の聖地、ふもとっぱらキャンプ場へのアクセスですが、公共交通機関を利用する場合は少し不便です。最寄り駅は東海道新幹線の「新富士」駅、JR身延線「富士宮」駅、富士急行「河口湖」駅となります。これらから快速バスに乗り、「朝霧グリーンパーク」で下車し、徒歩で20分かかります。
車の場合は東名高速道路「富士」IC、新東名高速道路「新富士」IC、中央自動車道「河口湖」ICから国道139号線沿いの朝霧高原グリーンパーク入口に行き、そこから入っていきます。車の方が便利がよいので、車での聖地巡礼がおすすめです。
3話【道の駅 朝霧高原】静岡県富士宮市
同じく静岡県富士宮市の「道の駅 朝霧高原」もゆるキャン△の聖地です。ちなみにゆるキャン△の中ではクリスマスに合同キャンプを行ったりする際に「富士宮市」という地名のみが出てきます。立ち寄った道の駅で富士山を見ながらアイスを食べたというエピソードが出てきますが、それがこの道の駅 朝霧高原です。
道の駅 朝霧高原へのアクセス
ゆるキャン△の聖地、道の駅 朝霧高原は国道139号にある道の駅です。富士山を周遊する観光客が立ち寄ることが多いと言われており、富士山がある風景100選にも選定されています。実際にアイスクリーム工房もあり、ソフトクリームが販売されています。
国道139号沿いですから、ふもとっぱらキャンプ場と組み合わせて行くと効率よくゆるキャン△の聖地を回ることができるのでおすすめです。主人公と同じように富士山を見ながらアイスを食べてみてはいかがでしょうか。
ゆるキャン△の聖地・モデルとなったキャンプ場<4話~5話>
次は「ゆるキャン△」の4話、5話に出てくる聖地です。ゆるキャン△4話、5話では、主人公たちがキャンプ場に出かけ、近くの温泉に入浴し、テント泊をする話がでてきます。原作がモチーフとなってはいるものの、新しいキャンプ場ができた話や、薪が有料になったという話など、聖地が変化した点も描かれています。
4話【山梨市駅】山梨県・JR中央本線
ゆるキャン△の主人公たちがキャンプに行くために待ち合わせる駅が「山梨市駅」です。絵の中に判読ができる状態で駅名標がでてきているため、聖地巡礼初心者の方でもすぐにその場面を見つけることができるはずなのですが、2017年から橋梁化工事が行われ、現在はこの駅舎は解体されています。
山梨市駅へのアクセス
山梨市駅はJR中央本線の駅です。東京方面からアクセスする場合、中央本線を使いますし、山梨市駅には一部の臨時を除いて「かいじ」が停車するため、アクセスの面でもさほど問題はないでしょう。
ただし、今述べたように、山梨市駅は2017年から橋梁化工事が行われており、ゆるキャン△に出てくる駅舎はすでにありません。新駅舎は2020年度に供用開始となる予定です。ゆるキャン△に描かれた駅舎はブドウのステンドグラスがあるなど、景観との調和が考慮された人気の駅舎だったようです。
4話【笛吹川フルーツ公園】山梨県山梨市
ゆるキャン△の主人公たちがキャンプに向かったのは「笛吹公園」でした。この公園は「笛吹川フルーツ公園」がモデルとなっています。中には登場人物が写真を撮影した展望場所などの聖地もあります。この場所は公園内の入口広場のところにあるので、それほど歩かなくても聖地に行くことができます。
笛吹川フルーツ公園へのアクセス
ゆるキャン△の聖地、笛吹川フルーツ公園は甲府盆地が一望でき、もちろん富士山も楽しめます。園内には次に紹介するフルーツセンターのほか天然温泉、ホテルなどもあるため、キャンプ以外の方にもおすすめの人気スポットとなっています。
笛吹川フルーツ公園へのアクセスはJR「山梨市」駅が最寄りとなります。駅からはバスもしくはタクシーでのアクセスです。車の場合は中央自動車道「勝沼」ICが最寄りで、ここから30分ほどで到着となります。
4話【くだもの厨房 オーチャードカフェ】笛吹川フルーツ公園内
この笛吹川フルーツ公園の入口広場から階段を登っていったところにある「くだもの厨房オーチャードカフェ」は主人公たちが疲れを癒そうとアイスを食べていた聖地です。階段を登っていったところと簡単に述べましたが、笛吹川フルーツ公園はかなり敷地が広いため、ここまで来ると疲れるかもしれません。休憩がてら立ち寄るのがおすすめです。
4話【ほったらかし温泉】ほっとけや温泉のモデル
ゆるキャン△第7話では、主人公たちは「ほっとけや温泉」で入浴をするシーンがあります。この「ほっとけや温泉」も実在する温泉です。しかし名前は少し変えられていて、実際の温泉は「ほったらかし温泉」と言います。温泉の名前は違いますが、実際に行くと建物も、温泉の看板もほぼ同じという聖地です。
ほったらかし温泉へのアクセス
このゆるキャン△の聖地であるほったらかし温泉は山梨市にあり、その名前の通り、あまり宣伝などはしていないのですが、日本一の絶景温泉として人気が高い温泉です。なんといっても露天風呂からは富士山と甲府盆地が一望できるのですから、日の出から夜景までおすすめの景色がいっぱいです。
また、ほったらかし温泉には「あっちの湯」と「こっちの湯」があり、別料金です。違いは営業時間と源泉なのですが、「あっちの湯」のほうはなんと日の出1時間前から22時まで入れます。日の出や夜景を見たいならこちらがおすすめです。
アクセスは中央自動車道の「勝沼」IC、もしくは「一宮・御坂」ICが最寄りとなり、ここから約25分です。ゆるキャン△の通りに動こうとすると寄り道する位置にあるため、徒歩で行くならそれなりの覚悟をすることをおすすめします。
5話【高ボッチ高原】長野県塩尻市
ゆるキャン△のアニメの第5話で、主人公が食事をするために立ち寄る「高ボッチ高原」ですが、これは名前もそのままに実在しています。場所は長野県岡谷市と塩尻市の境にある高ボッチ山から南北に連なる山稜部分です。「知る人ぞ知るという場所」というセリフもありますが、入口が見つけられればあとは聖地まで登って行くだけです。
高ボッチ高原へのアクセス
ゆるキャン△の聖地、高ボッチ高原は大半がススキの草原で、夏には美しい花が咲くことで人気がある高原です。公共交通機関利用の場合はJR「岡谷」駅からタクシーで1時間ほどかかります。JR「塩尻」駅からバスが運行されたこともあるので、行く場合は確認することをおすすめします。
高ボッチ高原に行く場合のアクセスとしては、車が一般的です。最寄りは長野自動車道の「岡谷」ICで、ここから15キロほどのところにあります。ただし、以前はキャンプなどができたのですが、今は閉鎖されており、一切できないので注意してください。
5話【パインウッドキャンプ場】山梨県山梨市
ゆるキャン△の中で主人公の友達がグループでキャンプをしようとしたのが「イーストウッドキャンプ場」です。こちらは山梨市にある「パインウッドキャンプ場」がモデルとなっています。先ほど紹介したほったらかし温泉(ほっとけや温泉)から約1.2キロ、徒歩で15分ほどのところにある聖地です。
パインウッドキャンプ場へのアクセス
ゆるキャン△のアニメでも美しい景色が描かれていましたが、たしかに美しい景色が見られると人気があるキャンプ場です。ただし、この場所に関しては以前、キャンプ場の利用料金を払わずに写真撮影のみを無断でする方が出てトラブルになったことがあるそうです。
キャンプ場そのものもそれほど広い所ではないこともありますので、こちらにゆるキャン△の聖地巡礼で行かれる方はキャンパーとして出かけ、そこから温泉などを楽しみに行くというルートを取ることをおすすめします。
ゆるキャン△の聖地・モデルとなったキャンプ場<6話~8話>
次にアニメ「ゆるキャン△」の6話と7話に関係する聖地について紹介します。ゆるキャン△の主人公のリンは最初がそうであったように、どちらかというとソロキャンプを楽しむことが多いのですが、この2話では一緒にキャンプを楽しむ友達と一緒にキャンプをするために出かける話となっています。
6話【四尾連湖水明荘キャンプ場】山梨県市川三郷町
ゆるキャン△の主人公たちは、一緒にキャンプをするお友達のお姉さんに車で送ってもらい、キャンプ場に行きます。このキャンプ場は「四尾連湖キャンプ場」です。このキャンプ場は正式には「四尾連湖水明荘キャンプ場」というところで実在しています。アニメでキャンプ場まで行く時の橋などもあり、聖地となっています。
四尾連湖水明荘キャンプ場へのアクセス
ゆるキャン△の聖地であるこのキャンプ場はその名前の通り、四尾連湖(しびれこ)という山梨県西八代郡市川三郷町にある湖の湖畔にあります。湖畔のため、釣りなども楽しめるキャンプ場でアウトドアが趣味の方には人気の場所です。
しかしその反面、アクセスはあまりよくありません。最寄り駅はJR身延線「市川大門」駅もしくは「市川本町」駅で、市川本町駅からコミュニティバスがあるのですが、本数は2往復のみ、運行も隔日で、これで往復するのは困難でしょう。車を利用すると最寄り駅から30分ほどです。
最初から車での聖地巡礼の場合は中部横断自動車道の「増穂」ICが最寄りとなります。ここから車で約40分ほどでアクセスすることができます。湖畔の景色を楽しみたい方、釣りなどもしたい方にはおすすめです。
【水明荘】四尾連湖水明荘キャンプ場内・木明荘のモデル
「四尾連湖水明荘キャンプ場」という名前が示すように、ここのキャンプ場は私有地であり、その管理をしているのが「水明荘」です。ゆるキャン△のマンガのなかには「木明荘」という名前で出てきます。キャンプの受付のほか、アニメの中で出てくるホットチャイも飲むことができます。
7話【渚橋】静岡県・浜名湖
最初に少し触れましたが、ゆるキャン△の最初で主人公のお友達のなでしこが「千円札に描かれた富士山」を見に行くという話がありました。なでしこは静岡から山梨に引っ越してきたのですが、前に住んでいたところについて話す場面があります。そこで出てくるのが「渚橋」です。
この渚橋もまた実在する橋です。しかも実在する場所は静岡県の浜名湖で、静岡から転校してきたという設定そのままでもあります。浜名湖はこれ以降も回想シーンで登場しています。
渚橋へのアクセス
渚橋のあるところは浜名湖の南部の方になります。浜名湖にアクセスするのであればJR「弁天島」駅を利用すると、浜名湖の上にある弁天島にありますし、浜松駅なども新幹線などが使え便利がよいです。このほか車などもあるので、さまざまなアクセス方法が使えます。
ちなみにゆるキャン△のアニメの中では触れられていないのですが、マンガのほうではこの渚橋のそばにある「渚園キャンプ場」も出てくるそうです。どのような経緯で出てくるのかについては実際にマンガを見てみてください。
8話【甲斐常葉駅】山梨県・JR身延線
ゆるキャン△のアニメの8話にはいくつか駅も登場します。そのうちの一つが「甲斐常葉」駅です。主人公たちが通う本栖高校の最寄駅です。アニメの中ではなでしこは先ほど述べた内船駅から電車通学しているとのことなので、内船駅から甲斐常葉駅まで身延線を利用して通学しているという設定になっているようです。
甲斐常葉駅へのアクセス
甲斐常葉駅(かいときわえき)は山梨県南巨摩郡身延町にあり、今述べたようにJR身延線の駅です。前で触れた本栖高校のモデルとなった下部小学校、中学校の最寄駅でもあるので、ここから本栖高校というのはあり得る設定と言えるでしょう。
この駅は特急「ふじかわ」の運転停車はありますが、無人駅で、特急でのアクセスはできません。聖地巡礼をする方は気をつけてください。内船駅とは6駅ほど離れており、その距離を通学しているということになるのでしょう。
8話【波高島駅】山梨県・JR身延線
ゆるキャン△の主人公たちがお出かけをした際に、途中で通過する駅が「波高島」駅です。通過なので、駅そのものというよりも駅名の表示板と走り去る電車が描かれています。この「波高島」駅もまた、同じくJR身延線に実在する駅です。実際の駅名も波高島駅であり、表示板などもそのままあります。
波高島駅へのアクセス
「波高島」駅(はだかじまえき)は前述の甲斐常葉駅から2つめの駅です。内船駅に行く途中にあります。ちなみにお友達の中にはこの駅の近くに自宅があり、そこから電車で通学しているという設定になっているほか、駅の近くのスーパーでアルバイトをしているという話もでてきます。
波高島駅は「ふじかわ」が停車しないので、聖地巡礼の際には普通列車でのアクセスとなります。ふじかわを利用して聖地巡礼をする場合は、次に述べる身延駅もしくは内船駅で普通列車に乗り換えてアクセスしてください。
8話【身延駅】山梨県・JR身延線
「身延駅」はアニメの8話に出てきます。主人公たちが学校帰りに立ち寄り、アウトドアの道具を購入したり身延饅頭の買い食いをしたりするシーンです。実際にもそのまま身延駅がありますし、買い食いをして歩く商店街も「しょうにん通り商店街」がモチーフとなっています。ただ、アウトドアの用具の店はありません。
アニメの中では「ほうとう」ののぼりを見つけはしゃいだり、「みのぶまんじゅう」を購入したりしていますが、実際にこののぼりや饅頭を売る店もあります。みのぶまんじゅうの表記がひらがなであることだけが違うといえば違う点でしょう。
身延駅へのアクセス
身延駅は身延線の駅で、山梨県南巨摩郡身延町にあります。日蓮宗の総本山である久遠寺などの最寄駅でもあり、特急「ふじかわ」が停車する大きな駅です。今述べたように主人公たちが買いものをした商店街などもあり、古風な街並みが人気で多くの乗降客が利用する駅でもあります。
ゆるキャン△の聖地・モデルとなったキャンプ場<9話>
9話では、主人公たちが一緒にキャンプに出かける計画をたてるのですが、結局なでしこが風邪を引き、一緒に行くことができなくなります。そこでチャットで観光名所を紹介するシーンがあります。別のキャンプ地を調べたり、実際に出掛けて足止めを食ったり、なかなか一筋縄ではいかないようです。
9話【ローソン 南アルプス街道店】山梨県南アルプス市
主人公がバイクを停め、コンビニで電話しているシーンの聖地とされるのが「ローソン 南アルプス街道店」です。アニメの中ではローソンの背景の色は紫で多少違いますが、看板のマークの形はローソンのマークになっていることから、ここでまず間違いはないだろうということです。
ローソン 南アルプス街道店へのアクセス
場所は山梨県南アルプス市で、南アルプス方面に出掛ける際に立ち寄るのに便利なコンビニとして人気があるようです。リンと同じようなルートで聖地巡礼をしたいという方にとっては、ここで食料などを手に入れておくと、この先の行程が楽でしょう。
ただし、あくまでもコンビニなので、長時間滞在する場所ではありません。聖地巡礼で訪れる際にはコンビニの迷惑にならないよう心掛けて、写真撮影やお買い物もしていくとよいでしょう。
9話【夜叉神峠・鳳凰三山 登山口】南アルプス街道
リンが休憩のために立ち寄り、南アルプスの先が通年マイカー規制だったことを知らずに「通行止めなう」と叫びを送ろうとした場所がここです。夜叉神峠は実在しており、実際に通年マイカー規制も行われているので、知らないで行くとリンと同じことになってしまいます。
夜叉神峠・鳳凰三山 登山口へのアクセス
夜叉神峠は山梨県南アルプス市にある峠で、標高は1770メートルです。マイカー規制ということで、秘境のような場所を連想する方も多いかもしれませんが、甲府駅前から夜叉神峠の入口までバスが通っているなど、アクセスは他の南アルプスの山に比べると容易だと言われます。
峠から見える白峰三山の景色はとても美しく、写真撮影を楽しむ方にとっても人気です。またアニメの中では「圏外なう」だったのですが、現在は圏外ではない携帯電話会社もあるようです。
9話【きのこ王国】きのこ帝国のモデル
「きのこ帝国」というといかにも架空っぽい名前だと感じる方も多いかもしれません。しかし実は「きのこ帝国」は実在しています。実際には「きのこ王国」という名前で、長野県伊那市にあります。そのものずばり、きのこ狩りやきのこの食事が楽しめる場所として人気があります。
きのこ王国へのアクセス
きのこ王国は4月20日から11月10日まで営業しており、その時期に収穫できるきのこを実際に収穫し、お土産にできる施設です。さらにそのきのこをその場で焼いて味わうこともできるなど、きのこの名産地である長野らしい観光農園と言えるでしょう。
アクセスは中央自動車道の「小黒川」スマートIC、「伊那」IC、「駒ヶ根」ICなどが最寄りとなります。公共交通機関を利用する場合は高速バスなどで「伊那市バスターミナル」まで行き、そこからタクシーなどでアクセスするとよいでしょう。
9話【千畳敷カール】長野県駒ヶ根市
「千畳敷カール」は知っている方もおおいかもしれません。長野県駒ヶ根市にある標高2612メートルのところにある千畳敷カールは、その美しい景色が大人気で、高山植物に紅葉、雪山と、四季を通じて見どころが多い場所でもあります。
ただ、長野県にあるため、他の場所と組み合わせて聖地巡礼をしようとすると時間かかかる上、標高が高いことから夏でもそれなりの寒さ対策が必要な場所でもあります。紅葉シーズンなどに紅葉狩りと組み合わせて行くのがおすすめです。
千畳敷カールへのアクセス
聖地巡礼としてはちょっと遠いですが、アクセスそのものは決して悪くありません。千畳敷カールは駒ヶ岳ロープウェイがあり、それを利用すると降りたところが「千畳敷」駅で、すぐに散策を楽しむことができます。聖地巡礼などで行くのであればこの程度で十分でしょう。
9話【光前寺】長野県駒ヶ根市
長野県駒ヶ根市や静岡県磐田市には霊犬にまつわる伝説があります。リンは一人旅をした際にこの伝説の地を巡るのですが、そのうちの一つが光前寺です。アニメの第9話では寝過ごしかけたリンの夢にこの犬が出てきてサラダを食べ、一緒に化猿退治に行くというエピソードか出てきます。
光前寺へのアクセス
光前寺は長野県駒ヶ根市に実在するお寺です。天台宗の別格本山の寺院で、このエピソードに出てくる霊犬早太郎の伝説も実際にこの寺にあるものです。また化猿退治も娘をさらう怪物を退治したら猿であったという形であります。
光前寺はJR飯田線「駒ヶ根」駅からバスでのアクセスとなります。車の場合は中央自動車道の「駒ヶ根」ICから西に1キロちょっとのところです。いずれにしてもお寺なので、立ち居振る舞いに注意して聖地巡礼をしてください。
9話【こまくさの湯】こまがねの湯のモデル
光前寺を出た主人公は、「早太郎温泉こまがねの湯」という温泉に立ち寄ります。前述したように主人公はその前の地点で寝過ごしかけているので、大急ぎで次の地点へと移動しているところでこの温泉に立ち寄ることになっています。この温泉は、実在している「早太郎温泉こまくさの湯」がモデルになっています。
こまくさの湯へのアクセス
「早太郎温泉」という名前は先ほどの霊犬から名づけられています。そのことからわかるように「こまくさの湯」も光前寺と同じ駒ヶ根市にあります。アニメの中で夢の中で霊犬にサラダを食べられるシーンがありますが、この温泉にも主人公が食べたミニソースカツ丼があります。
ゆるキャン△の聖地・モデルとなったキャンプ場<10話~最終話>
それでは、ゆるキャン△の最後、10話から最終話に出てくる聖地について紹介していきます。一応テレビアニメはここまでとなりますが、第2期の放送も予定されており、原作はまだ連載が続いていることもあるので、これからも新たな聖地が出てくるかもしれません。なお、10話は話としては9話からの続きとなります。
10話【陣馬形山キャンプ場】長野県中川村
「こまがねの湯」(こまくさの湯)に入った後、リンはキャンプ場を目ざします。ところがそこには再び通行止めの看板がたちはだかります。引き返しを余儀なくされそうになったところで友達からの電話が来て、無事に目的地に到着したのです。目的地と残り500メートルという表示から、この場所は「陣馬形山キャンプ場」とされています。
陣馬形山キャンプ場へのアクセス
陣馬形山は長野県上伊那郡中川村にある、標高1445メートルの山です。キャンプ場はその山頂付近にあり、「天空のキャンプ場」と言われ、景色がいいということで人気です。ただキャンプ場としてはさほど広くないので、配慮が必要です。
アクセスの面では山頂付近まで車道の整備がされているため、中央自動車道の「松川」ICもしくは「駒ヶ根」ICから駐車場まで行くと、徒歩3分で展望台に到達します。最寄り駅はJR飯田線の「伊那大島」駅、「飯島」駅で、ここからタクシーとなります。
11話【朝霧高原キャンプ場】静岡県富士宮市
11話で主人公たちは途中のキャンプで知り合った鳥羽先生を顧問にし、大人数でクリスマスキャンプに出掛けます。このキャンプが行われるのが朝霧高原となります。朝霧高原にはいくつかキャンプ場がありますが、周囲の様子から「富士山YMCA グローバル・エコ・ヴィレッジ」がモデルと言われています。
朝霧高原キャンプ場へのアクセス
富士山YMCA グローバル・エコ・ヴィレッジは静岡県富士宮市にあり、環境教育や体験学習の学びの場として利用するための場所として作られました。富士山が真正面に見え、温泉までついているのに、一泊2000円からおつりがくるという高コスパな場所です。
しかも、キャンプ場でありながらアクセスも比較的よく、河口湖駅から次に述べる「まかいの牧場」までバスがあり、バス停から徒歩で15分ほどのところにあります。車の場合は東名高速道路の「富士」ICから西富士道路、国道139号線経由となります。
11話【まかいの牧場】じゅかいの牧場のモデル
今述べたキャンプ場の手前にある「まかいの牧場」が「じゅかいの牧場」のモデルです。主人公たちはここでジェラードを食べているシーンがあり、実際にここにある建物もアニメの中に登場しています。アニメの中では車を出してもらおうとしていましたが、実際には徒歩でキャンプ場まで行くことが可能です。
まかいの牧場へのアクセス
まかいの牧場は富士山の絶景を眺めながら、羊などの生き物と触れ合うことができるということで人気の高い施設です。またアイスクリームが美味しいと人気で、主人公たちのようにジェラードを味わうことももちろん可能です。
アクセスは朝霧高原キャンプ場で述べた通りです。こちらの方がバス停に近いので、その点ではさらにアクセスは楽にできると言えるかもしれません。新幹線の場合は「新富士」駅、在来線の場合は「河口湖」駅からバスが出ています。
おすすめ情報をチェックしてゆるキャン△聖地巡礼に出かけよう!
ゆるキャン△の聖地は、実際の景色などがかなりリアルに表現されており、その結果として実際の聖地を見つけやすいアニメと言えます。かなりの広範囲にわたっているので、一気に全部回るのは大変ですが、観光地としても人気のところも多いので、観光がてら聖地巡礼を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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富士山に最も近い山中湖は、海抜1000メートルの高原にあり、とっても過ごしやすい!しかもこのエリアにはバーベキューを楽しむ...
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富士山のお膝元にある河口湖。周辺のあちこちで富士山を間近に眺めることができます。その中でもこれぞ一枚!という富士山を撮影で...
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川島 剛