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阿堂鹹粥は台湾グルメの人気店!台南の定番魚サバヒーは朝限定で食べられる!

阿堂鹹粥は台湾グルメの人気店!台南の定番魚サバヒーは朝限定で食べられる!
投稿日: 2017年11月16日最終更新日: 2020年10月8日

「阿堂鹹粥」は台南の朝食の名物である、サバヒー粥がいただけるおすすめの名店です。こちらではそんな阿堂鹹粥についてやその看板メニューであるサバヒー粥について、提供される時間やサバヒーに関する情報などを交えてご紹介していきます。

台南「阿堂鹹粥」のサバヒー粥見出し

台南といえ台湾の古都であり、多くの台湾B級グルメの発祥地でもあります。そんな台南の名物朝食と言えば台南の名産であるサバヒーを使った「サバヒー粥」です。中でも「阿堂鹹粥」は人気の名店で、朝から多くのお客さんが訪れます。こちらではそんな阿堂鹹粥のお店に関する情報や、サバヒーメニューに関するおすすめ情報などをご紹介していきます。

阿堂鹹粥は「サバヒー粥」の名店1:阿堂鹹粥の歴史見出し

サバヒー粥の名店「阿堂鹹粥」は1969年創業の老舗です。またグルメにうるさい台南でも「三大サバヒー粥」の店の一角を担う朝食の人気店で、いつも行列が絶えません。また、人気店でありながら、提供する食事の質を落とさないように支店は出さないというこだわりぶりです。鮮度にこだわった新鮮なサバヒーを使った朝食メニューはどれも絶品です。

阿堂鹹粥は「サバヒー粥」の名店2:サバヒーとは?見出し

サバヒー(虱目魚)はインド洋から西大西洋の温かい水域に生息する魚です。見た目は少しヒレの大き目なイワシやニシンのような感じで、通常台南の飲食店でいただけるものは30センチから40センチくらいのものが主流ですが、自然界では1メートルから2メートルにまで成長する場合もあります。

サバヒーは基本的には海の魚ですが、藍藻、珪藻、緑藻など藻類を主なえさにしており、河口部などの汽水域や完全な淡水域でも生息することもできる魚です。また、群れを作ることがないので、普段は深いところを泳いでおり、網にかかることがあまりありません。デリケートな魚で高温20~33℃には強いのですが、12℃以下で死んでしまいます。熱帯魚と同じです。

ところが台南の海岸の一部で春の産卵期に見られるサバヒーの稚魚を捕獲し養殖するということが行われるようになりました。サバヒーの養殖の歴史は古く、17世紀ごろから行われていたといいます。また、サバヒーは成長が早く養殖に向いており、日本統治時代には養殖水産物の85%をサバヒーが占めていたそうです。

現在でも台湾国内では雲林県、嘉義県、台南県、高雄県など中部から南部にかけての県でサバヒーが養殖されており、養殖魚としては世界一の養殖量と言われています。しかしながら、日本ではあまり水揚げされず、日本では他の魚が豊富ですので、日本ではほとんどお目にかかれません。

阿堂鹹粥は「サバヒー粥」の名店3:サバヒーの名前の由来見出し

「サバヒー」と日本人が聞くとサバ(鯖)の仲間かと思いますが、サバとは全く異なる種類の魚です。名前の由来は諸説あり、サバヒーは両目が脂肪性の膜で覆われているために「塞目魚」(サバヒー)と呼ばれていたものが、同じ発音である「虱目魚」が使われるようになったのが一つの理由と言われています。

また、鄭成功(台湾の民族的な英雄)がこの魚を初めて食べた時に、泉州訛りの閩南語で「(これは)なんという魚か(啥咪魚:sia-mi hi:シャミヒ)?」と言ったのを地元の人が「サバヒー?」と聞き間違えたことが由来になっているという説もあります。身がミルクのように白いことから英語ではミルクフィッシュと呼ばれています。

阿堂鹹粥は「サバヒー粥」の名店4:サバヒー粥とは見出し

サバヒーは「サバ」とは全く違う魚ですが、淡白で脂ののった白身の身は脂ののったサバに近い食感で、日本人にも食べやすい味です。日本でお粥というと、ごはんと具材、多めのお水やお出汁やでぐつぐつと煮たものをイメージしますが、サバヒー粥の作り方は日本のお粥とは少し違います。

阿堂鹹粥で食べられるサバヒー粥は新鮮なサバヒーの頭を取り、開いて小骨を抜い物を煮込みます。また、それとは別の鍋で台湾名物のカキと各種薬味(生姜や葱など)を一緒に煮込んだとろみとカキの旨みが溶け出したスープを作ります。味付けはさっぱりとしていておかゆはお腹にも優しいので朝食におすすめです。

客から注文が入ると白いご飯の上にそのサバヒーの身と牡蠣の風味がいっぱいのとろみスープを掛け、さらに刻みネギや海苔などを最後にその上に乗せて出来上がりです。地元では定番の朝食で常に行列の絶えない阿堂鹹粥ですが、このご飯をもり、サバヒーととろみスープや薬味を乗せる一連の作業は熟練のスタッフによりとても手際よく行われます。

阿堂鹹粥は「サバヒー粥」の名店5:サバヒーは朝限定見出し

グルメな台湾の中でも多くの人気B級グルメを排出している台南ですが、このサバヒー粥は台北ではなかなかお目にかかれません。その理由はサバヒーの傷みやすさです。サバヒーのお腹の部分は大変脂がのっていて大変美味しいのですが、その分足がはやく、夜中から早朝に仕入れられたものがその日のうちに調理されます。

またサバヒーは小骨が多く、新鮮なうちに素早くきれいにした処理をするには老舗ならではな長年の技術とノウハウが必要です。そのためこのサバヒー粥がいただけるのは朝食の時間のみです。お店の営業時間も午前の5時から午後12時半までですが、大人気の朝食店なので、10時には売り切れて閉店してしまうこともありますのでご注意ください。

阿堂鹹粥は「サバヒー粥」の名店6:お店のメニュー見出し

魚肚鹹粥

お店の一番のおすすめはなんといってもサバヒーが丸ごと一匹入っている「魚肚鹹粥」です。「魚肚」(はらみ)とは、サバヒー丸ごと一匹が使われていることを指し、おかゆの上にどんと乗せられたサバヒーの開きはボリューム満点です。1杯を二人で分けて食べてもお腹いっぱいになります。

魚肚湯

サバヒーは台南以外ではなかなか新鮮なものは手に入らず、台湾でも提供できるお店は限られています。阿堂鹹粥はその中でも美味しいと有名なお店なので、お腹に余裕があればそのほかのサバヒーメニューもおすすめです。まずはサバヒーが丸ごと入ったスープ「魚肚湯」です。

お椀からはみ出るほどに盛り付けられた「魚肚湯」はサバヒーの濃厚なコクが特徴です。実はこのスープはサバヒーの骨の他にも様々な小魚を使って煮詰めたスープを元に作られています。サバヒー以外の具材はなく、サバヒーのスープとサバヒーをショウガやネギなどといっしょにいただくまさに「サバヒーづくし」のスープです。こちらは同じく台南名物の蝦仁飯(エビ飯)とあわせていただくのがおすすめです。

煎魚肚

ゆで上げられたサバヒーもとても美味しいのですが、こちらの「煎魚肚」(焼きサバヒー)もおすすめメニューの一つです。早い時間に売り切れてしまします。焼きたてのサバヒーの開きはサクサクで中はふわふわとしています。きつね色に焼かれたサバヒーの開きは焼き色も美しく、絶妙な塩加減があとを引きます。

蔭汁魚頭

これはサバヒーの頭の煮つけです。30元とお安いく多くの人が注文します。鯛のお頭の煮つけを想像していただくと近いかもしれませんが、サバヒーの頭はもっと小さく、小骨が多く可食部も少ないのですが、プルプルとしたゼラチン質が非常に美味で人気のメニューです。お粥は注文を受けてから作るので数十分時間がかかる場合があります。そんなときにもおすすめのメニューです。

阿堂鹹粥は「サバヒー粥」の名店7:注文の仕方見出し

お店の雰囲気はとてもローカルな雰囲気で、簡素な長テーブルにプラスチック製の簡易的な丸椅子という台湾のB級グルメの老舗の雰囲気がたっぷりです。店内には大きな看板にメニューが貼ってあり、テーブルにもオーダーシートがあります。日本語が通じなくても注文ができるのが嬉しいです。

オーダーシートにはお粥が6種類、スープ類が8種類の他に台湾の朝食定番「油條」(中華風揚げパン)や台湾風のソーセージ「香腸」などのサイドメニューが書かれています。必要な数をとテーブルの番号を記入して、店員に渡します。

阿堂鹹粥は「サバヒー粥」の名店8:アクセス&周辺情報見出し

台南は台湾の中でも台北に続く観光地ですが、街自体はこじんまりとしているので、阿堂鹹粥を中心に半径5キロメートル以内には有名な観光スポットや台南のおすすめレストランなどが点在しています。台南には地下鉄がありませんが観光地を巡るように走るバスがとても便利です。

阿堂鹹粥は台南に2つある三越デパートのうち、大きい方の「新光三越」の近くにあります。新光三越は台南から出ている88番(安平線)の観光バスで「小西門」というバス停から数分のところにありますので、観光地巡りと併せて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。平日はバスの本数が少ないのでご注意ください。

阿堂鹹粥で台南の名物朝ごはんを食べよう見出し

いかがでしたでしょうか?阿堂鹹粥はB級グルメの超激戦区の台南において地元の人に愛される超ローカルフードです。台南でしかいただけない新鮮なサバヒーを使った阿堂鹹粥のサバヒー粥は絶品です。台南に行った際にはぜひ阿堂鹹粥にサバヒー粥を食べに行きましょう。

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投稿日: 2017年11月16日最終更新日: 2020年10月8日

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