香林寺は金沢有数のパワースポット！ご利益やアクセスをまとめて紹介！

全国には「恋愛のパワースポット」と呼ばれる場所があります。観光地として有名な金沢にも恋愛のお願いを叶えてくれる「香林寺」があります。また、美肌の条件「美白」を叶えてくれるお不動様までいらっしゃる、金沢の穴場「香林寺」のありがたいご利益やアクセスなどをまとめてご紹介します。

石川県金沢市にある神照山・香林寺は、1650年当時加賀藩の家老を務めていた青木五兵衛によって建設された寺院です。香林寺の歴代住職は、現在の祈祷書所に安置されている「開運霊薬不動尊」の力を借りて、病に苦しむ多くの人を救ってきました。現在では、ご利益を聞きつけたたくさんの人たちが願掛け目的にここを訪れています。

住所:石川県金沢市野町1-3-15 TEL:076-241-3905

香林寺で得られるご利益は多岐にわたります。本堂内に安置されている霊薬不動尊様は主に病に関する悩みにご利益を授けてくださいます。同じく本堂内にいらっしゃるお子抱き地蔵様は、子授けや安産、子どもに関する願い事を叶えてくださるそうです。しかし、最近は恋愛祈願に訪れる女性たちから大きな信頼が寄せられています。

境内には、もうお1人白不動様という右手に剣を携えたお不動様がいらっしゃいます。実はこの白不動様は「美白」を叶えてくれると伝えられています。お参りをしたとき、お不動様の体に触れると美白・美肌になれるので、恋愛成就を願う女性ならずとも、ぜひお参りしたいパワースポットです。

みんなの幸せや世界平和など広く大きなお願い事を聞いてくださるのは、お釈迦さまなど「如来」と呼ばれる仏様なのだそうです。自分自身の悩みや願いごとなどに関しては「お不動さん」と呼ばれる不動明王様にお願いするのがいいとのことです。白不動様はいつもお怒りの表情ですが、叶えてくれるのはユニークな「美白」なのです。

恋愛の願いはもちろん、いろいろなお願いを聞いてくださる香林寺の仏様ですが、その願掛け方法は実にユニークです。本堂で購入したタス」に、自分の名前と願いごとを書き入れることから願掛けは始まります。この「タスキ」は自分が身につけるものではなく、これからお参りする「干支像」にかけるものです。

願いごとを記入したタスキを持って庭園に向かいましょう。この庭園には「幸福の道」と呼ばれるパワースポットがあり、その道沿いには干支を表す十二支像が並んでいます。この十二支像の中には必ず自分の干支を表す像がありますので、幸福の道を歩きながらその場所を確認しておきましょう。

いよいよ願掛けの始まりです。願掛けは幸せの道を3周歩き、3周目に自分の干支像の前で祈願します。しっかりと祈願した後で、持っていたタスキを干支像にかけましょう。干支像にはきちんと干支の札が立てられているので間違うことはなありませんが、願掛けするのは「自分の干支を示している像」であることに注意してください！

干支を表す動物の像には、たくさんのタスキがかけられています。恋愛成就を願うものばかりではなく、学業成就や家庭円満、商売繁盛など、さまざまな願いが込められています。願掛けするときは静かな気持ちで、手を合わせて祈りましょう。ここで注意したいのは「願いごとは1つだけ」ということです。

一緒に来られなかったお友達や家族の分も一緒に願掛けをし、ご利益を受けることができます。ただし、願掛けをして良いのは「1人1つのお願いごと」に限られます。5人分のお願いをするなら5つまでしか願掛けしてはいけません。めでたく願いが叶えられたときは、お礼参りにお友だちと一緒に香林寺を訪れてください。

「御朱印ガール」という呼び名があるほど、神社・仏閣での御朱印集めが人気です。金沢にある香林寺に願掛けに訪れたら、必ず欲しくなるのが「御朱印」ではないでしょうか。御朱印集めをする上でもっとも気になるのは「御朱印をもらえるかどうか」です。多くの神社・仏閣でいただける御朱印、香林寺ではもらえるのでしょうか。

実は香林寺には「御朱印」という名前のものはありません。しかし、御朱印の代わりに真言（浄土真宗を除く多くの大乗仏教の宗派で用いられる呪術的な言葉）と印が押されたものをいただくことができます。見た目は「御詠歌で頂く御朱印」に似ています。書置きタイプで、御代は100円からとなっているようです。

香林寺は恋愛願掛けができるパワースポットとして有名なお寺ですが、お庭などにも見どころスポットが隠されています。干支像にタスキをかけて終わってしまうのは非常にもったいないです。珍しいお花や、目を凝らして見ないと気付かない「隠れキャラクター」がお庭のどこかに隠れています。

香林寺は、彼岸花が咲くお庭として有名です。香林寺に咲く彼岸花は、私たちがよく知る朱色ではなく白い姿をしています。この珍しい彼岸花は、毎年9月下旬から10月上旬にかけて見頃の時期を迎えます。群生して咲く彼岸花が満開になったときのお庭はまさに圧巻です。見頃の時期は多くの参拝客で賑わいます。

十二支像を巡っていると、目にするのが羅漢（らかん）さんの像です。羅漢さんとは、お釈迦様のお弟子さんで500人もいることから「五百羅漢」と呼ばれています。香林寺のお庭には、五百羅漢のうちのトップ16人の「十六羅漢」の像があります。16人の羅漢さんの中に、1人だけ姿違う羅漢さんがいるので注目してみてください。

1人だけ、袈裟（けさ）をはだけて胸を見せている羅漢さんがいます。実はこの羅漢さん、他ならぬお釈迦様の息子さんです。本当にお釈迦様の息子なのか疑いをかけられ息子さんが袈裟の前を開けると、なんとそこにはお釈迦様がいらっしゃいました。このエピソードをそのまま像にしたのが、1人だけ違う羅漢さんの正体なのです。

人間国宝に認定された加賀友禅作家・木村雨山が若かりしころ、自身の子供が病にかかりその祈願のために2年間林寺に滞在していました。その2年間に書きしるした色紙や短冊が展示されています。その数は約80店以上で見ごたえがあります。ちなみに雨山の子供さんの病気は無事平癒し、願いは見事に叶えられました。

香林寺は、金沢きっての観光スポット「寺町寺院群」と呼ばれる70にも及ぶ自社が集る街の中にあります。からくりで有名な「忍者寺」（妙立寺）からも近く、周辺はいつもたくさんの観光客で賑わいを見せます。ここからは香林寺へのアクセス方法をご案内します。

香林寺へ交通機関を利用してアクセスする場合は、電車とバスが便利です。最寄の駅はJR金沢駅で、北鉄バスに乗り換えることができます。市内循環バスでは「広小路」バス停で下車し徒歩3分程度です。金沢市観光巡りをする場合は金沢駅から運行している「市内周遊バス」でもアクセスすることができます。

北鉄バスを利用する場合は、系統に注意し20・21・22・30・32・40・41番系統いずれかに乗車すると「広小路」バス停に停車します。バスでのアクセス時間は約14分程度です。市内周遊バスを利用する場合は、「右回り」と「左回り」のうち「左回り」に乗車しましょう。兼六園なども観光する場合は周遊バスがお得です。

マイカーを利用して香林寺にアクセスする場合は、「北陸道金沢西インター」で下車し、国道8号線に入り途中で県道25号線に合流します。おおよその距離は約5キロメートルで、所要時間は約10分程度です。駐車場は香林寺院内に15台分あり拝観者は無料です。こちらが満車の場合は、「極楽寺」の有料駐車場を利用してください。

香林寺の開院時間は、午前9時から午後16時30分です。観覧出来ない日は、年末年始と法要が催される日となります。拝観料は一般500円、中学生以下は400円です。願掛けに使うタスキは500円、干支のお守りは500円です。白い彼岸花の開花状況については直接問い合わせすることをおすすめします。

「願掛け寺」や「恋愛パワースポット」として有名な香林寺では、初めて訪れた人はご住職の説明を聞くことができます。ただ願掛けをして帰るのではなく、お寺の歴史や由来などを理解することで「願掛けの意味合い」が大きく変わります。パワースポットで多くの力を受け取るには、「真摯な気持ち」も大切なプロセスになるのです。