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聖岳登山は日帰りできる?登山口やおすすめルートなど徹底調査!

聖岳登山は日帰りできる?登山口やおすすめルートなど徹底調査!
投稿日: 2017年12月10日最終更新日: 2020年10月8日

南アルプスの名峰聖岳は、山小屋やテントでキャンプを張りながら登る縦走登山が人気の山です。今回は、登山口までのアクセスも複雑で、南アルプスの秘境とも言われる聖岳のおすすめルートや聖岳で見られる美しい花々等もご紹介いたします!

縦走でも日帰りでも楽しめる?聖岳登山の魅力見出し

聖岳は、赤石山脈最南端の山で、標高3013m。日本百名山にも選ばれた名峰は、登山口までのアクセスがなかなか難しく、前泊や縦走等で登山するルートが人気です。上級者であれば、日帰り登山も夢ではない?かなり過酷な日程もあります!今回は、聖岳の様々なルートや南アルプス縦走に必要な装備やトレーニングについてまとめます。

南アルプスの名峰「聖岳」見出し

今回ご紹介する聖岳は、赤石山脈(通称南アルプス)に属する日本百名山で、静岡県と長野県に位置する名峰です。南アルプスの山々は、北アルプスや中央アルプスに比べて、南側に位置することから、一年を通して雪の量も少なく、高山植物が多くて山容もなだらかであることから、比較的登山しやすい山が多いと言われています。

聖岳は周囲を前聖岳と奥聖岳に囲まれており、赤石岳や茶臼岳と合わせて縦走する登山者も多い山です。3000m級の南アルプスの山々は、まさに登山者の憧れの地と言っても過言ではないでしょう。南アルプス最南端の聖岳からは、富士山の眺望も楽しめます。特に、奥聖岳からは、3月と10月の上旬にダイヤモンド富士を観測できることも!

聖岳の山容は、他の南アルプスの山と同じく、比較的なだらかで登りやすい山ですが、最短ルートの便ヶ島の登山口からでも、登りは6時間近くかかるかなりハードな山です。登山上級者の中には、日帰りで聖岳をピストン登山する強者もいますが、登山初心者や中級レベルの登山者は、最低でも山小屋で1泊するルートで登山しましょう。

聖岳の登山口はどこにある?見出し

聖岳へのアクセスは、大きく分けて二通り。長野県側の便ヶ島登山口からのアクセスか、聖岳登山口に近い聖光小屋からのルートです。便ヶ島登山口へのアクセスは、林道を使って自動車やタクシーでのアクセスが可能です。落石も多くかなり危険な道ですので、土砂崩れ等によって、台風の後などは、林道が閉鎖されている可能性もあります。

逆に静岡県側登山口は、畑薙(はたなぎ)大吊橋、聖岳登山口、赤石岳登山口(椹島ロッジ)など、いくつかの登山口があります。残念ながら、静岡県側からのアクセスは沼田平駐車場以降は、一般車両の乗り入れ禁止となっています。便ヶ島以外の登山口から聖岳へアクセスする場合は、送迎バスを利用することになります。

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南アルプス登山ならココ!日帰りできて初心者にもおすすめの山BEST5! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
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聖岳登山ルート1:聖光小屋からのアクセス見出し

聖岳登山でもっともポピュラーなのが、聖光小屋から西沢渡を経て、聖平小屋を通過して登るルートです。南アルプスの中でもかなり奥深い位置にあり、なかなかアクセスが難しい位置にあり、この登山ルートを利用する場合は最低でも1泊2日の日程となります。屋根のような形が特徴の山頂と、稜線から見渡せる荒々しい山の絶景が魅力です。

標高3013mに到達する前に、まずは、聖光小屋登山口から薊畑分岐を超えて聖平小屋まで登ります。その後、聖平小屋で一泊し、早朝に聖平小屋を出発するのが一般的です。小屋の裏から直接山頂を目指せるルートもあります。夏山登山では、小屋裏からのルートも比較的わかりやすく、ルートファインディングも楽に行えます。

冬の聖岳では、小屋裏から直接登るルートは、ルートファインディングもかなり難しくなるため、通常の登山道を登りましょう。3000mを超える聖岳は、冬はピッケルなどの専門的な登山ツールを使わなければ登れない箇所もあります。あまり経験のない登山者は、夏山登山をおすすめします。夏場でも気温が10度以下になることもあります。

便ヶ島から西沢渡へ行く場合の注意点は、河川の増水や橋が壊れていて、沢が渡れない場合があります。その場合は、重量150kgまで可能な篭を使って渡ります。篭に乗った状態でロープを手繰り寄せながら対岸まで渡りますが、一人だとかなり腕力が必要になるようです。仲間で登る方が賢明です。聖光小屋での幕テント料金は500円程です。

聖岳登山ルート2:聖岳登山口からのアクセス見出し

続いてご紹介する聖岳登山ルートは、聖岳登山口から聖沢つり橋を経由して架線場跡を通り、聖平小屋へ到着するルートです。こちらのルートは、静岡県側から、先ほどご紹介した長野県側のルートと同じ、聖平小屋までアクセスするルートです。聖岳登山口からは、つり橋が渡されていますが、かなり揺れますので、一人ずつ渡りましょう。

水場がかなり多く、途中で給水できますので、空のペットボトルや水筒を持っていればOKです。聖平小屋では、宿泊客やテント泊の登山者に名物のフルーツポンチをふるまってくれるようです。こちらの登山ルートの途中には、岩頭滝見台などの見どころもあります。また、美しい山野草が咲いており、登山者の目を楽しませてくれます。

聖岳登山ルート3:椹島ロッヂからのアクセス見出し

椹島ロッヂ(さわらじまロッヂ)からのルートは、聖岳登山のために前泊したい方や、赤石岳と聖岳を合わせて縦走したい方におすすめのルートです。椹島ロッヂを出てすぐのところには、写真のような美しいつり橋があり、夏は新緑、秋口には素晴らしい紅葉が楽しめます。椹島ロッヂの宿泊情報については、後程詳しくご紹介いたします。

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聖岳登山まさかの日帰りルート!見出し

南アルプスの中でも、かなり奥地にある秘境として知られる聖岳ですが、まさかの日帰り登山を決行するつわものもいらっしゃいます!早朝5:00にゲート芝沢を出て、15:00に便ヶ島へ戻る10時間のルートです。聖岳は3000m級の山でありながら、山容がなだらかなため、登山上級者であれば、アクセスさえうまくできれば、日帰り可能です!

問題となる便ヶ島までのアクセスですが、ゲート芝沢から、マウンテンバイクなどの自転車で行くという裏技があります。ゲート芝沢から便ヶ島までの所要時間は、自転車で約30分ほどです。そこから登山開始すれば、上級者であれば、5時間半程で聖岳山頂まで到達できます!昼食休憩などを1時間とっても大丈夫。4時間半ほどで下山可能です。

日帰りルートでは、先ほどご紹介した便ヶ島から西沢渡までが30分ほど。西沢渡から薊畑分岐までが2時間ほどの所要時間となります。西沢渡が増水していなければ、普通に木造の橋がかかっていますので、篭に乗る必要もありません。手も疲れるし、タイムロスにもなりますので、日帰りを目指すなら、迷わず木の橋を渡っていきましょう。

聖岳の日帰り登山ルートのネックは、芝沢からのアクセスのみです!登山道は、比較的登りやすいので、上級者なら問題ありません。無事アクセスをクリアして聖岳の日帰り登山が終わったら、帰りに道の駅遠山の郷に寄るのもおすすめです。遠山の郷には温泉施設があり、夜20:00まで営業しているそうです。登山で疲れた足を休めましょう。

聖岳登山縦走ルート1:聖岳・上河内岳・茶臼岳2泊3日見出し

ここからは、聖岳以外の周辺の山々を合わせて縦走するルートをご紹介していきます。聖岳は登山口までのアクセスが難しいことから、どうせそこまで行くなら、他の山も縦走しちゃおう!という登山ファンも多いんです。まず、初日は、椹島ロッヂから聖平小屋まで、二日目は、聖平から聖岳を往復して茶臼岳を縦走し茶臼小屋へ宿泊します。

そして三日目は茶臼小屋から、横窪沢小屋やウソッコ沢小屋、ヤレヤレ峠等、面白い名前のポイントを経由して沼平まで縦走するルートです。初日のルートは、椹島ロッヂを午前8:00に出発して、聖平小屋まで約5時間半。続いて2日目は、聖平小屋を早朝6:00に出発して、聖岳山頂に9:30頃到着、その後聖平小屋まで往復して茶臼岳を縦走。

2日目のルートは、全工程9時間半近くに及ぶ長丁場です。最終日3日目は、茶臼小屋を午前7:00頃出発、樺段から、畑薙大吊橋まで約3時間半ほどかかります。最終地点の沼平の登山口には、午前11:00過ぎに到着する4時間強のルートになります。2泊3日の本格的な縦走登山になりますので、装備、体力ともにしっかりとした準備が必要です。

聖岳登山縦走ルート2:赤石岳・聖岳3泊4日見出し

続いては、もう一つの聖岳縦走ルートをご紹介します。南アルプスで人気の山「赤石岳」と聖岳を縦走する3泊4日のルートです。初日は、赤石岳登山の基点となる椹島ロッヂを午前8:00頃出発しカンバ段を経て、赤石小屋に12:00頃到着します。4時間ほどのルートです。初日は、赤石小屋に一泊して、2日目の朝7:00に赤石小屋を出発です。

富士見平や北沢源頭を経由して赤石岳山頂到着は午前10:00頃。そこから、百間平を経由して、百間洞山の家を目指します。スムーズに行けば、百間洞山の家には正午頃に到着できます。2日目は約5時間ほどの登山日程となります。市営の百間洞山の家の料金は1泊2食9000円(寝具込)です。素泊まり6000円、テント1人600円となっています。

続いて3日目の縦走ルートは、中盛丸山や兎岳などを縦走して聖岳山頂を目指します。3泊4日の日程の中で最も長い7時間半を超えるロングルートとなります。朝7:00に百間洞山の家を出発して、途中小兎岳を9:30頃に通過し、聖岳山頂には正午頃に到着します。そこから富士山も見える奥聖岳を縦走して聖平の小屋に14:30過ぎに到着です。

縦走最終日となる4日目は、聖平小屋から、聖岳登山口までを4時間半ほど下り続けるルートになります。朝7:00に聖平小屋を出発し、聖岳登山口通過は午前10:30、椹島ロッヂ到着は午前11:30頃となります。3000m級の山をいくつも縦走するこのルートは、装備もさることながら、体力がかなり必要となります。事前のトレーニングが必要です。

聖岳登山のベストシーズン見出し

聖岳登山や縦走のベストシーズンは、やはり夏山シーズンとなる初夏5月頃から9月頃までです。台風明けには、特に便ヶ島からのルートがアクセス不可能となるリスクが高いため、できれば、台風シーズンは避けて登るのがおすすめです。椹島ロッヂや聖平小屋等に直接問い合わせして、アクセス情報を確認してから登山計画を立てましょう。

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聖岳登山で見たい美しい花々見出し

南アルプスの聖岳では、北アルプスや中央アルプスに比べて、比較的気温も高めで残雪も少ないことから、たくさんの花々を見ることができます。6月から7月の聖岳では、ゴゼンタチバナやヤマハハコが可憐な白い小さな花を咲かせています。また、8月から9月頃になると、ホソバトリカブトやコウシンヤマハッカ等の山野草が咲いています。

聖岳登山の縦走拠点となる椹島ロッジの付近には、フシグロセンノウ等、色鮮やかな花も咲いています。最近は、ブーケや庭用の花としても人気のマツムシソウの仲間もたくさん咲いています。縦走で山小屋に泊まった際は、ぜひ、朝露に濡れて光る美しい花々を撮影してみて下さい。雄大な山をバックに撮影すれば、インスタ映え間違いなし!

聖岳にも生息している?天然記念物のライチョウ見出し

北アルプスと南アルプスには、国の特別天然記念物に指定されているライチョウが生息しています。その数は、年々減少傾向にあり、聖岳と同じ南アルプスに属する北岳などでは、既に絶滅したともいわれています。聖岳は、アクセスが困難で登山者も少なめであることから、まだライチョウが生息しているようです。そっと観察しましょう。

聖岳周辺の宿泊施設見出し

赤石岳と聖岳の縦走拠点として人気の宿が椹島ロッヂです。運営期間は、例年4月末から11月中旬ころまでとなっています。収容人数は180名ほどで、宿泊料金は、夏から秋にかけてのピークシーズンが、1泊二食付きで9000円となっています。お弁当や昼食提供のサービスなどもあり、春と秋の行楽シーズンには、別メニューもあるようです。

聖岳縦走の装備について見出し

聖岳で縦走する際は、最低でも10㎏ほどの荷物を背負って登ります。装備には、できるだけ軽量のザックやウェアを選ぶようにしましょう。また、テントや食料も荷物になりますので、山小屋を利用して荷物の重量を減らすのが賢明です。縦走前には、荷物を入れたザックを背負って階段昇降を行う等、計画的なトレーニングがおすすめです。

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南アルプスの秘境!聖岳で登山を楽しもう!見出し

聖岳登山の情報はいかがでしたか?まさかの日帰りルートから登山上級者向けの縦走ルートまで、日程別にご紹介しました。聖岳は、アクセスが難しいことから、南アルプスの山々の中でも、手つかずの自然が数多く残されています。ガスが強い日などもあり、視界に恵まれないこともありますが、ぜひ聖岳へ行って登山を満喫してください!

投稿日: 2017年12月10日最終更新日: 2020年10月8日

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