静岡のうなぎ屋の名店を紹介！駅近やおすすめは？人気のランチもあり！

うなぎは腹開きにして蒸さずに焼き、パリッとして香ばしい関西風と、背開きして白焼きした後、蒸して再度焼く淡白で柔らかい関東風があります。その境は、愛知と静岡の県境周辺といわれ、浜松では東西が入り混じっています。ランチなども利用して、名店で食べ比べるのはいかがでしょう。静岡のうなぎ10選をご紹介します。

天竜川のすぐ西側、松並木が旧東海道の面影を伝える一角に2009年、お店がリニューアルオープンしました。創業以来140年の歴史を刻んだ店の半分を座敷として残し、今様のモダンなテーブル席と昔ながらの座敷の両方計70席が楽しめる造りです。厨房や食堂部分は建て直して一新しました。

浜名湖から仕入れたうなぎを、地下100mから汲み上げる天竜川の伏流水に放って臭みを抜きます。焼き方は一度蒸してから焼く関東風。パリッと香ばしく焼くため普通の2倍の時間をかけます。人気は、うなぎとろろ茶漬（デザート付、3650円 ）。一杯目はそのまま、二杯目はダシと薬味を入れてお茶漬けで、三杯目はとろろをかけて。至福の味です。

住所:静岡県浜松市東区中野町861-2 電話番号:053-421-0007

国道１号飯田南の交差点を北西へ３キロ、２階建てのこじんまりしたお店。玄関右側の屋根付きスペースに長椅子が置かれ、ここに並びます。民芸調の店内には、150戸のつるし雛や、浜松祭り "の組" の初凧が飾られ、遠来のお客さんたちを楽しませています。カウンター、テーブル、座敷が1、2階合わせて46席あります。

季節ごとに良質の産地を選んで取り寄せた国産うなぎを、腹開きして蒸さずに焼きます。関西風です。炭は備長炭。火力が強く、遠赤外線がうなぎの芯まで浸透し、旨みを引き出します。これを減農栽培の秋田こまちでいただきます。太めのうなぎを一本半使った2段重の特うな重（4220円）の、表面がカリッ、身がふっくらした味はたまりません。

住所:静岡県浜松市南区飯田町616-2 電話番号:053-464-6323

遠鉄新浜松駅から徒歩10分、創業110年の老舗のうなぎ屋です。予約は平日のみで、土日祝日は店頭で予約票を受け取り、指定の時間に入店します。2014年に建て直した店内にテーブル席、座敷合わせて35席。うなぎはすべて浜名湖産で、注文を受けてから店内の生簀（いけす）から取り出して調理します。蒸し器で蒸して国産備長炭で焼きます。

関東風に焼かれたうなぎは、皮はパリパリ、身はふんわりのフワフワ系。でも上品な旨みがしっかり残っていて、さっぱりしています。秘伝のタレは甘辛で、濃厚な味わい。うなぎ本来の味を楽しめる白焼きが美味しいことでも有名です。一番高い特上重（5650円）は、普通のうな丼（3000円）の2倍ほどのボリュームがあり、ガッツリ派に人気です。

住所:静岡県浜松市中区千歳町70 電話番号:053-455-1460

浜松の駅チカで、うな丼ランチが1680円という驚きの値段で食べられる店が評判です。浜名湖で養鰻業の運営などをする浜名湖養魚漁業協同組合の直営店で、平日の13時までの限定品です。2008年に移転オープンしたお店は一面がガラス張りで、外から中の混み具合が確認できます。車いすOKの明るい店内にテーブル席など45席があります。

提供されるのは、本場・浜名湖うなぎでも厳選した良質のもので、ベテランの板前が毎朝調理します。蒸してから焼き上げる関東風の蒲焼きで、熱々のうなぎは脂が乗っていてふわっと柔らかです。タレは甘すぎずしょっぱすぎず絶妙のバランスです。ランチには、うな重梅2300円、竹2600円、松3200円や一品料理の白焼き、うざくなどがあります。

住所:静岡県浜松市中区砂山町322-4 ビックカメラ館内 電話番号:053-454-2032

伊豆箱根鉄道の三島広小路駅から徒歩１分、富士山の雪解け水が流れる源兵衛川のほとりにあります。3階建て和風の重みのある建物。江戸時代は安政３年（1856年）創業の老舗です。木のぬくもりに包まれた店内は1階がテーブル席、2階は座敷の大広間で計130席。これだけ席があるのに、開店前から行列ができます。

雪解けの清冽な地下水に数日間泳がせ、身をしめたうなぎを蒸してから焼く関東風です。大ぶりで身が厚いうなぎを、伝統のうちわを使って炭火で焼きます。ふっくらと柔らかいうなぎが、甘味の少ない辛口のタレで、あっさりした味に仕上がります。蒲焼は、丼と重箱があり、うなぎは2枚、3枚、4枚から選べます。

住所:静岡県三島市広小路町13-2 電話番号:055-975-4520

静岡の駅チカで、美味しいうなぎがリーズナブルに食べられるお店として人気です。JR静岡駅南口から徒歩３分、雑居ビルの1階の昭和感あふれる店内にテーブル席、カウンター席、小上がりの座卓合わせて20席。カウンターの中で、角刈りの大将が手際よくうなぎをさばいています。調理の工程が見られて安心、とお客さんから好評です。

うなぎはガスで焼きます。プリッとしてハリのある食感で、上品な香ばしさが漂います。タレは甘さよりも辛さが強いタイプです。白焼きも人気で、ふわふわの白焼きにわさびを付けて食べると、お酒がすすみます。壁に張り紙がしてあり、うな重（上）2100円、（中）1800円、（並）1350円、ジャンボ丼2500円と、リーズナブルな値段です。

住所:静岡県静岡市駿河区南町2-23 電話番号:054-281-7705

明治25年頃、初代が浜名湖で採れたうなぎを長野県飯田市の料亭へ行商に行ったのが、4代にわたる老舗の始まりです。浜松駅前のホテル2階にあるお店はおしゃれで高級感があふれています。5つの個室やテーブル席、カウンター席があって落ち着いた雰囲気です。大きなガラス窓から焼き場も見えます。

きれいな地下水に1週間泳がせて臭みを取り、身を引き締め国産うなぎを備長炭で焼き上げます。素焼き、蒸し上げ、タレ付けを3回繰り返すことで、中は柔らかくふっくらと、外はカリッと香ばしくなります。美味しさの秘密は先代が作り、50年余にわたって継ぎ足してきた秘伝のタレです。うな重は2800円の「川」から5450円の「二段」まで5種類。

住所:静岡県浜松市中区砂山町322-7 ホテルソリッソ浜松 2F 電話番号:053-452-3232

沼津港でうなぎ一筋に半世紀、卸問屋を営んできた「京丸うなぎ」が2009年7月に専門店をオープン。夜のライトアップがきれいな大型展望水門「びゅうお」近くで、こぎれいな和風レストランの趣があります。店の前に普通車24台、大型バス2台の大型駐車場があります。平日のランチタイム、うな丼が1280円で食べられるなど驚きのコスパがウリです。

ランチ以外にも人気の高い定食があります。味を知り尽くした専門店ならではの看板メニュー”石焼のうなぎ”は、焼きたてのうなぎを最後まで熱々で美味しく、という店のこだわりから生まれました。うなぎを盛り付ける皿が溶岩石製で、パリッと焼かれたうなぎが熱々のまま、香ばしさが増します。中はふんわり柔らか。オススメの京丸定食は、蒲焼き１尾と白焼き、肝焼き付きで2980円です。

住所:静岡県沼津市春日町33-7 電話番号:055-951-0358

東名三ヶ日インターから車で5分、最寄駅は天竜浜名湖鉄道東都筑駅です。浜名湖の北数百㍍にあるこぎれいな店にはカウンター席と座敷計24席、焼き場で大将が一心にうなぎを焼く姿が見えます。立ち上る香ばしい香りが食欲に火をつけます。常にランキング上位のお店とあって県外ナンバーの車も多く、予約必至です。

関西風の炭火焼きで、注文を受けてから1匹ずつさばいて串を打ちます。うなぎは肉厚で、どれもたっぷりのボリューム。メニューの説明に、うな重やうな丼、特上や上などの違いは、うなぎの量や器の違いでうなぎの質はすべて同じとあります。焼き目がきれいで皮はパリッ、中はふわふわ。タレは甘さと辛さのバランスが絶妙。感動ものです。

住所:静岡県浜松市北区三ヶ日町都筑791-8 電話番号:053-526-2428

JR浜松駅北口から徒歩3分。壁面に『うなぎ　八百徳』と大書したビルがそびえ立ちます。1909年（明治42年）)創業の八百徳本店です。清潔で広々とした店内の1階はテーブル席、2階は座敷席で計112席あります。厳選した生きのいいうなぎ、産地直送のお米、代々受け継いでいる秘伝のタレが老舗のウリです。

評判の「お櫃（ひつ）うなぎ茶漬け」（3294円）は、まずお櫃から茶碗によそい、うな重風でそのまま味わいます。お茶漬けの時は、薬味を乗せて土瓶に入った熱々のお茶を注ぎ、サラサラといただきます。うな重で食べた時とは違い、海苔の香りとわさび、昆布だしの入ったお茶がうなぎの旨みをすべて引き出して至福の味を提供してくれます。

住所:静岡県浜松市中区板屋町655 電話番号:053-452-5687

最後までお読みいただきましてありがとうございます。静岡のうなぎ屋の名店を知れば知るほど、うなぎの奥深さや名店の素晴らしさが分かるのではないでしょうか。静岡にはこのほかにも名店や老舗がたくさんあります。ぜひ一度足を運んで、ランチなどで名店の味を堪能したり、新たな店を発見してください。感動を味わうかもしれません。