マルシン飯店（京都）の天津飯は絶品！ランチやメニュー情報など徹底紹介！

京都といえば和食!というイメージです。和食がおいしいのは当然として、実は京都は中華料理もおいしいことで評判なのです。高級なお店から大衆的なお店まで、バラエティ豊かな京都の中華料理。ここマルシン飯店は庶民派のおいしいメニューがそろった評判の中華料理のお店。人気のおすすめメニューをそろえてご紹介します。

マルシン飯店と書かれた赤くて大きな看板の下には、食品メニューのサンプルが並んでいます。均等に数列並べられたサンプルは遠くから見るとまるでミニチュアのようで、かわいくすら感じてしまいます。料理名が手書きで書かれているのが、また味のあって雰囲気出てます。レストランというより気軽に入れる町の“食堂”といった感じです。

マルシン飯店のお店の中に入ってみると、中もレトロ、というか庶民的な造り。客層も気軽に一人で食べにきたおじさんたちから、ファミリー、カップルまでさまざま。まさに昔からどこの町にでもあったおいしい町の中華屋さんといった雰囲気そのままです。最近はテレビなどでも紹介されたせいか休日やランチ時は行列が絶えないそうですが。

天津飯は中華料理の一つですが、実際の中国にはありません。日本ならではのメニューです。芙蓉蟹(フーヨーハイ、かに玉)や、芙蓉蛋(フーヨータン、中国風オムレツ)は中国のものですが、それをご飯の上に乗せて、その上からトロミのある餡をかけて食べる天津飯は、実は日本独特の中華料理なのです。

天津飯はそのお店によって、いろいろな特徴や味があります。ここ京都の中華も独特な京風中華として名をはせています。京都というとあっさりしているイメージがありますが、意外にもラーメンなんかはコッテコテだったりします。反面とてもお出しのきいた上品な味の中華も存在したり。幅の広い京都中華です。

マルシン飯店の看板メニューといえる天津飯。人気の理由の一つはそのボリュームかもしれません。器から溢れんばかりの餡におどろいてしまいます。すごい迫力。女性ならちょっとひるんでしまうかもしれません。しかし実際食べてみると意外にあっさりと感じます。醤油ベースの味だからかもしれません。餡がたりなくなる心配はありません。

天津飯は、ご飯に乗っている卵はかに玉ですからどの店でも特別な違いはわかりづらいものです。やはり天津飯の味を左右するのは、餡でしょう。マルシン飯店の餡は、ただトロミのある餡と違って、餡じたいに溶き卵が入っているのでボリュームもありお得感もありです。たかが卵ですが卵の贅沢感は見逃せません。本当にトロットロです。

トロトロの餡によって、かに玉が完全に埋もれて浸っています。天津飯は単純な料理ではありますが、作るのはけっこうむずかしい。具材のほとんどを卵がしめているということは火の入れ方などで微妙に形や柔らかさが変わってしまいます。味もシンプルな餡によって支配されるため、その餡がおいしくないと結果おいしくない天津飯に。

ごはんが着いている天津飯と、かに玉だけの芙蓉蟹では餡の濃さや味も違うと思いますし。ですからおいしい「天津飯」というものにけっこうおめにかかる機会は少なく、中華の中ではあまり超人気というメジャーなメニューではないような気がします。マルシン飯店ではその天津飯が看板になるほどなのですから、味に間違いないわけです。

マルシン飯店の看板メニューであるもう一品は「餃子」です。ほとんどの人が注文するという餃子は、茶色い焦げ色が見た目もおいしそう。当然のように皮はぱりぱりで中味の餡はお肉のジューシーさでしっとり。天津飯など他のメニューといっしょにランチにする人が多いようです。ごはんにもビールにも合うおすすめの一品。

マルシン飯店の餃子の特徴の一つは、その食べ方。つけだれの他にコショウとお酢があります。自分で好きなようにブレンドしてたれを作り、それにつけていただきます。人によっての好みで濃さの加減はさまざまで、こしょうだけで食べたりする人もいて、一回の注文でもいろいろ変化させて食べられるのがおもしろいです。

焼き餃子が餃子ではメジャーですが、こちらでは揚げ餃子もおすすめです。いまいちな味の餃子を揚げるととんでもなくまずいものになってしまうので、揚げ餃子はぜひともおいしい餃子の店で食べたいもの。マヨネーズやらソースやら自由にということです。ぜひ試してみたい味です。

マルシン飯店は餃子にかなりこだわりを持っておられるようです。餃子を注文すると、「熟成豚肉」か「普通」のか尋ねられます。お値段はわずかに熟成豚肉の方が80円だけ高いです。「それくらいなら」と熟成豚肉を注文する人が多いようです。好みの問題ですが、おすすめは熟成豚肉餃子でしょうか。

マルシン飯店のホームページによると、餃子の材料すべて国産の素材にこだわっているそうです。キャベツなどの野菜は当日に京都の市場で仕入れたもので、その日に使いきるだけの分量を新鮮なうちに使うことにより、残り物は決して使わないということになります。毎日新鮮な野菜を味わえるというわけです。

餃子を食べてからの一番の悩みは“匂い”です。当日人と会う場合や電車などの乗り物に乗る時などは、やはり餃子は敬遠しがちになります。問題はにんにくの量や質ですが、マルシン飯店で使用されているにんにくは、青森産の匂いが残りにくいのが特徴のにんにくです。翌日まで残ることも多いにんにくの匂いですから、これはありがたいです。

マルシン飯店では熟成肉専門店である伏見の精肉店「京都中勢以」の熟成肉を使用しています。肉を熟成させることにより、タンパク質や脂肪酸がほどよく分解されて、風味のよい歯ごたえのいい味のバランスがとれたおいしい肉になるのだそうです。京都中勢以では、吊るしたまま肉を熟成させる「枝肉熟成」という方法をとられています。

豚肉は引いたその日に野菜とともに一気に餡に仕立てるのだそうです。新鮮なうちに餡にすることによって、餃子の風味やジューシーさが変わってきます。何より新鮮であることを大切に考えているのです。皮はマルシンオリジナルの肉の旨みを閉じ込めやすい少し厚めの皮を使用。もちもちパリッが特徴の人気のおすすめ餃子の皮です。

マルシン飯店では餃子をお取り寄せすることができます。火を通す前の生餃子です。店舗の隣に生餃子の持ち帰り専用直売店があって、そちらからも全国発送が可能になっています。通常の生餃子と熟成豚肉生餃子の２種類と両方入った食べ比べセットもあります。これはおすすめです。

生餃子は焼き餃子にしても、茹で餃子にしてもどちらのメニューにしてもおすすめです。おいしい焼き方、茹で方のレシピが付いているので、そのとおりに作ればお家でも、お店と同様のおいしい焼き餃子と茹で餃子を味わうことができます。間違いなく両方ためしてみたくなります。

日替わり定食はどこのお店でもだいたいランチメニューが定番ですが、こちらマルシン飯店では、開店から夜の９時まで食べられます。長い時間注文可能ということは、ランチ以外に朝昼兼用ブランチにしたり、ちょっと早い目の晩御飯にしたり、しっかり晩御飯、またはがっつりの夜食にもいけます。ビールのお供にしても良しのおすすめです。

中華のメニューから3品、プラスミニサラダ、ライス、スープ付で800円はお得です。あまりボリュームのあるものを食べられないという人や、少しずついろいろ食べたいという人には最適な日替わり定食です。毎日食べても飽きないのが日替わり定食の良さですが、当たりはずれのないメニューというのが食べる方としては嬉しい限りです。

がっつりお腹いっぱい食べたい人むけに、マルシン特性ランチがあります。とにかくボリュームを重視した定番のメニューで、男性たちに人気。特に学生さんにはぴったりなランチメニューです。夜の9時まで食べられるということで、こちらもちゃんと晩ご飯にできます。

マルシン飯店はラーメン等、麺のメニューも豊富にそろっています。おすすめは揚げ焼きそば。お店も自慢の一品とおっしゃっています。細い麺の上に、特製のスープから作る餡かけには海鮮や野菜やうずらたまごがたっぷり。天津飯の餡と違って八宝菜のような感じの薄い色の餡で、塩味系です。

冬限定の担担麺も京都東山の人気メニュー。コクと辛さがなかなか癖になるお味。他、ラーメンだけでも四川ラーメン、広東ラーメン、メンマラーメン、キムチラーメン、天津麺、もやしラーメン、五目ラーメン、チャーシュー麺、味噌チャーシュー麺、ちゃんぽん、ワンタン麺、夏には当然冷麺も。

マルシン飯店のご飯ものは天津飯だけではありません。もちろん中華の定番チャーハンを始め、こちらも豊富にせいぞろい。カレーチャーハン、中華丼、マーボ豆腐丼、焼き肉丼まで。ランチにはぴったりのボリューム感満載のメニュー。これぞ町の大衆中華!といった感じで、がっつりランチにぴったりです。

もう中華の域を超えているのではないの?といったメニューが目にとまります。めずらしいところでは、ジンギスカン丼というのもあります。ジンギスカンじたいなかなか食べる機会がないので、京都の中華でジンギスカンというのもいいかもしれません。タレに付け込んで臭みを取ってあるそうです。あと、雑炊類もあります。

プリプリのエビを使ったエビのてんぷらと、それをチリソースで煮込んだエビチリ。チリソースは薬味のきいた自家製だそうです。エビのてんぷらは揚げたてじゃないとどうしても衣がしっとりとなってしまいます。チリソースもなかなか難しいし、思いのほか手間がかかるのがエビ料理です。せっかくならおいしいものをおいしい所で。

マルシン飯店の酢豚の豚肉は、もも肉とバラ肉で大きくて食べごたえがあります。タレはマルシン飯店秘伝の甘酢ダレ。ランチや定食のメニューにもよく入ったいる人気の定番メニューです。豚肉にこだわりを持っているマルシンならではのおすすめ自信作のようです。

マルシン飯店は京都東山でも有名なお店ですが、おいしいのはもちろんのこと、それとは別に有名店な理由がもう一つあります。それは営業時間。午前中の11時からなんと翌朝の6時まで!ランチからディナー、夜食に加えて、早朝の朝ごはんもありえてしまうお店なのです。

この営業時間は、仕事で帰宅が遅くなったり、深夜勤務の方々にとってはとてもありがたい時間。京都の東山近辺の地元の人たちにとっては便利であり、味もおいしいということでとても人気のある町の中華料理店なわけです。テイクアウトもでき、お取り寄せもでき、深夜いつでも食べられる、なかなかこんな店は見つかりませんから。

深夜から朝まで営業しているマルシン飯店には、夜9時以降の限定メニューが存在します。その一つが「豚肉と卵の辛子炒めセット」。スープとライス付のセットメニューです。深夜の食事となると限られていて、せいぜいラーメンくらいしか思いつきませんが、こんな定食が食べられるなんてありがたいです。

もう一つは「卵のチリソースセット」こちらもスープとライス付。かに玉にチリソースをかけたものだそうです。逆にいうと、このセットはお昼は食べられないということになりますからおすすめメニューということになります。夜の食事ですから、辛子とお酢で脂が胃にもたれないようになっているのかもしれません。

マルシン飯店の創業は1977年ということで、30年以上の長きにわたって京都東山の中華料理店の顔として営業されています。創業当時は年中無休だったそうです。ずっと通い続けている常連さんたちも数知れず。また、長い間京都を離れていて久しぶりに訪れたと言う人もいます。

地元でなくてもおいしいと評判のものはやはり食べたい!それでも最近ではテレビなどの影響で人気爆発。行列はあたりまえという状況も日常茶飯事に。ですから生餃子を買うことができて、お家で食べられるというのはとてもありがたいことだと思います。みんなが気軽に食べられるという、まさに大衆料理の神髄!

身近においしい店がずっといてくれることはとても幸せなことだと思います。ずっと続けてそこにあるということは、やはりひとえにおいしいから!昭和レトロなお店は、平成レトロなお店に。そしてまだまだ続いてそこにあってほしいおすすめの中華料理店マルシン飯店です。