弁天山は日本一低い山？1分で山頂に行ける？アクセスなど観光情報を紹介

弁天山は徳島県徳島市にあり、日本で一番低い山だといわれています。周りは田園地帯に囲まれており、自然豊かな地域となっています。また徳島県では眉山と並んで徳島を代表する観光スポットとして、昔から注目しています。この記事では弁天山の観光情報や魅力的な観光スポットなどをご紹介します。

日本には人工的に作られた山と自然の手によって作られた山があります。この人工の山と自然の山を含めた統計によると、日本で1番低い山は宮城県の日和山、次いで大阪府の天保山となっています。しかし、弁天山は標高6.1メートルと自然の山の中では日本一低い山となっているため今では日本一低い山といわれています。

国土地理院によると弁天山は、人工の山、自然の山含めた統計では日本で3番目に低い山となっています。自然の山で、日本一低い山として古来より地元の人や他地域の人から愛されてきたからこそ、現在でも徳島を代表する観光スポットとして立派に現存しています。

弁天山は日本一低い山といわれる通り、山頂まではたった1分で登ることができます。山頂までの道は整備されており、手摺もついているので健康な人であれば誰でも登頂できることで有名です。山頂へのアクセスは一本道なので入口の赤い鳥居をくぐって階段とスロープでできた道を通っていくと山頂に着きます。

山頂まではすぐ行くことができ子供だけでもそうそう迷うことがなく、未だ弁天山での遭難者がでていないことから「遭難者ゼロの山」ともいわれています。山頂は決して広くなく、5人いると窮屈に感じるくらいの広さしかありません。山頂からは町を見渡すことができ、良い景色を望むことができる絶景スポットです。

弁天山は徳島県のすぐ東に位置しており頂上までの道は登りやすく整備されており、山頂にはお社があります。すぐ近くには、地蔵橋という最寄り駅もあり周りに駐車場もあるので車や電車でのアクセスも良いです。また、近くにバス停もあるのでバスに乗って行くのもおすすめです。

アクセスとしてバスで行かれる場合は徳島市営2番バス乗り場とくしま動物園・渋野行から、「方上小学校前」で下車し徒歩4分ほどで行くことができます。また電車で行かれる場合は、最寄り駅であるJR牟岐線の地蔵橋駅で下車し徒歩10分ほどで行くことができます。

車で行かれる場合は国道55バイパスから「作業服寅壱」の角を右に曲がり、突き当りの「日愛うどん」の角を左に曲がります。その後真っ直ぐ進んでローソンの角を右に曲がって線路を渡って真っ直ぐ進むと弁天山に着きます。入口には無料の駐車場もあるのでアクセスとしては車で行くのがおすすめです。

平安時代の末期に、源義経が弁天山を越えて壇ノ浦に留まる平家を討つために軍勢を進めたという伝説があります。またその当時は、この地域一帯は海となっており宇喪に中に小島があるくらいでしたが室的時代に海水が引いたため湿地帯となり小島が小山となったことで現在の弁天山が生まれました。

弁天様は七福神の1人で唯一の女性として、琵琶を弾く美しい姿で福徳・所芸人たちの神として保広く信仰されてきました。弁天様のルーツは水の神で、日本各地の水神や神社の祭神として祀られることが多いです。また、弁天様は縁日の際に御礼をもらうと財産を得るとされるなど各地によって様々な役割があります。

弁天様は「弁財天」とも呼ばれますが元々弁財天は「弁才天」と書いていたものが、次第に財宝神としての役割を持ち「才」の音が「財」の音と同じことからこの地域では「弁財天」とよばれるようになりました。この弁天山は昔小島だったことから、厳島神社を当地に勧請し水にちなんで弁天様を祀るようになりました。

弁天様は弁天山で地元の人に親しまれている神様であり、頂上に御鎮座されています。また日本で1番低い山に御鎮座されており、「これより下がない出発の頂上」ということから出世材弁天とも呼ばれる縁起のいい神様です。そのため山頂で結婚式を挙げることもでき、注目を集めています。

徳島県にある弁天山は住所が「徳島県徳島市方上町弁財天８番地の１」となっていることから、末広がりの1番と解釈されており縁起が良いということでも有名です。そのため学業成就や家内安全、交通安全など様々な種類の御守りや御札が販売されており人気を集めているので弁天山に来た際は是非買ってみてはいかがでしょうか。。

弁天山の山頂までは徒歩30秒ほどで着いてしまいます。山頂はのどかでゆったりとした時間を過ごすことができ、厳島神社という小さなお社が建てられています。昔この地域が海だったことから、海の神様・市杵島姫命（イチキシマノヒメノミコト）を守り神にして弁天様として古くから地元の人に親しまれてきました。

お社の中には観音開きの大きな木箱があり、おみくじや参拝者用の記帳ノートがあります。この弁天山の弁天様が四国八十八ヵ所霊場の近くにあることで、お遍路さんがお参りすることも多くお遍路さんが記念に残した札があります。過去には有名人が多く参拝した記録もあるので参拝に来た際は是非探してみて下さい。

弁天山は季節によって様々な色や形へと姿を変えます。4月には美しい桜が咲き、多くの人が集まります。秋には色鮮やかな紅葉が１面に姿を現し、夜にはライトアップも行われます。田園地帯の真ん中にそびえたっている日本一低い弁天山は常に自然豊かな地域のシンボルとして、有名な観光スポットとして人気を集めています。

見所は山頂へと至る道の周りで、山道の周りには季節によって色を変える鮮やかな木々を見ることができます。山頂まではすぐに着いてしまうので歩きながら見ているとあまり景色を楽しむことはできませんが、時間がある人は立ち止まって花や木をゆっくり眺めてみるのもおすすめです。

弁天山は日本一低い山として地域の人や他地域、他県の観光客の注目を集めるイベントが年間を通して開催されています。イベント時は市のマスコットキャラクターなどが登場するので当日は弁天山の周りが多くの人で賑わうので活気があり、いつもと違う雰囲気を楽しむことができます。

毎年6月にはNPO法人弁天山保存会による山開きが開催されています。これは弁天山の標高6.1メートルにあわせて6月1日に開催されています。地元の人による弁天山音頭や無事故祈願の神事やテープカットがあり、多くの人が登頂をします。登頂者には記念のお餅が配られることがあります。

新年1月には弁天山新年初登りが開催されます。例年元旦には多くの地元の人や他地域の人が弁天山に初登頂をしに来ます。朝早く寒い時間帯から登頂しますが、山頂では美しい初日の出を拝むことができる絶好のスポットとなります。新年の門出を縁起のいい弁天山から見る初日の出で祝うのもいいかもしれません。

弁天山では登頂者は記念として、登頂証明書を購入できます。10円ほどと安いので弁天山を登頂した際には是非購入してみて下さい。登頂証明書は近くのチーアンという中華料理店で購入できます。購入の仕方は、外にある木箱にお金を払って引き出しにある登頂証明書をもらって自分で名前と日付を書く形になります。

弁天山近くにあるチーアンという中華料理店は、徳島でも有名な徳島ラーメンが食べられます。豚骨醤油のコク深い味わいのラーメンは絶品で、麺もつるっと食べやすいので弁天山に登頂した際には是非おすすめです。チーアンのアクセスは、道を挟んで弁天山の反対側です。

弁天山は昔から日本一低い山として多くの人に親しまれ、そして弁天山を通じて地域を盛り上げようと地元をあげて色々な活動を行っています。今では徳島県のみならず全国でも注目される観光スポットとして、アクセスもそれほど大変ではないので例年多くの人がこの弁天山に訪れるようになりました。

弁天山の魅力はただ標高が低く誰でも登れる山だということだけではなく、山頂に着いたときに味わえるのどかな雰囲気や山頂から見える美しい景色にもあります。また縁起が良いスポットとして祈願に来るのにもぴったりです。徳島に来た際は話のネタとして1度弁天山を登ってみてはいかがでしょうか。