かえる食堂（池袋）のカレーは絶品！気になるメニューなどおすすめ情報を紹介

「かえる食堂」という、一瞬どんな店舗なのか引っ掛かりのあるネーミングですが、この「かえる」には、全く意味がない、という驚くべき回答で、早速アクセスしてみたくなります。実は、絶品カレーで評判のお店で、こじんまりとしたカウンター席が7席しかない非常に競争率の高いお店です。さてそのお味は如何に、ということで紹介していきます。

池袋3丁目、光文社ビルの角を曲がって路地に入り奥の方へアクセスして行くと、暖簾に書かれた「カレー」の文字が目に留まります。さらにアクセスしてよく見ると「スパイシーなカレー」と書いてあります。このさりげなさは、なかなか惹かれるものがあります。こういう宣伝文句ひとつ取っても手づくり感満載だとその中身の味に期待が膨らみます。

かえる食堂の中は、ドアを開けるといきなりカウンター席が店舗の奥まで7席並んでいます。他には何もなし。ゆったりと長居ができるような雰囲気ではなく、ただひたすらに食べるだけの空間がそこにあります。それだけに真剣に食べることに向き合わざる負えないことになります。言い換えれば、味に自信があるからこそ余分なものがないということです。

カウンター7席のみということもあって、お昼時は大抵店舗の外で待つことになります。そんな時には、店舗の外にかえる食堂自慢のメニューが写真付きで紹介してあるので、それを見ながらあれこれ選べます。これが結構、事前に何にするか決めておきながら、写真を見ている内に迷ってしまうほどのどれも美味しそうな解説付きとなっています。

カウンターの中には、真剣にカレー作りに励むマスターと奥様がいて、カウンター越し間近にその調理を見ることができます。失礼ですが、わざとにインド人風を装ってあるのでしょうか、マスターの服がカレー色で、お肌の色もカレー色に近い浅黒さ。それはもう見ているだけで美味しいカレーを予感させる雰囲気が漂っています。

店舗内には、わざわざ「かえる食堂の店名について」という但し書きがあって、店名を考えている時に、たまたまバリ在住の友人からもらった木彫りの蛙人形が目について「かえる食堂」にしただけで、深い意味はありません。と、書いてます。おそらく誰もが訊いてくるからでしょう。とはいえ店舗内には、愛嬌ある蛙グッズとイラストが溢れています。

インドカレーは、日本のカレーと違いサラサラしたスープに近い状態で、それにいろんな香辛料が混ざり合い独特のスパイシー感があります。ここ「かえる食堂」のカレーは、まさしくこのインド風カレーに近いもので、クミン、コリアンダー、クローブなど13種類のスパイスをたっぷりと使用したメニューです。さてそのおすすめメニューの紹介です。

「かえる食堂」店内の様子を紹介した動画です。カウンターに出されたカレー、食後のデザートのシフォンケーキとコーヒー、どれも美味しそうですね。そしてカウンター内で調理に励むマスターと奥さん。マスターはこの日は、赤のトレーナーでこれもスパイシーな辛さを連想させる衣裳ですね。なかなか細かいところにこだわっている様子です。

まずは人気メニュー、チキンカレーの紹介です。山高に盛られたご飯と骨付きチキンが3本、そしてカレールーという非常にシンプルなカレーです。ルーはサラサラでスープに近いですが、味の方はこってりした味で本格スパイシーなカレーです。そしてチキンは身が簡単にほぐれる柔らかさ。たっぷりとルーが染みこんで非常に絶品の旨さです。

手羽元は、鳥取の大山鶏を使用しスパイスヨーグルトでマリネしてひと晩寝かせたチキン。店内には「エレガントな手羽元の食べ方」なる指南書が置いてあり、真面目に面白く書いてあります。指南書には、軟骨も食べれて、さらに骨隋を甘噛みして肉汁を吸ってみたら最高です、などと希望的観測を含めて書かれてあり笑いを誘います。

インド風に中華風が合体した坦々カレーは、ごま油やレッドペッパーから作る自家製の担々醤を加えて、花山椒の香りが漂います。これがカレールーとの相性抜群です。インドと中国はお隣同士だからなのか、実はこういうところで相性が良かったんですね。というか、かえる食堂のアイデアメニューには、その美味しさに脱帽です。

2018年の新メニュー、坦々カレーの進化バージョン、その名も「黒坦々カレー」の登場です。人気メニューのひとつ坦々カレーに黒胡麻と黒胡椒がたっぷりと入ってピリリとした辛さが病み付きになる美味しさです。レモンが一切れ添えられていて、これを絞ってかけると、ああら不思議、甘みが増してきます。というわけで女性の方にもおすすめです。

一番人気のメニュー、ミックスカレーは、手羽元と野菜をミックスしたこの店自慢のカレーです。早速一口食べてみると、決してやり過ぎている感じはなく、丁度どストライクなスパイス感です。スプーンで簡単にほぐせる大山鶏の手羽元やしっかりと処理された野菜に、このスパイシーなサラサラカレーが染み込んで最高の仕上がりです。

池袋西口は、実はカレー屋さんのお店だけでなくラーメン、ギョーザ、などの中華やハンバーグ、パスタなどの洋食まで実に様々な店舗が並んでいます。かえる食堂は、その激戦区池袋西口にあってインド風と東南アジア風をミックスしたような、それでいて全く本格的かというとそこまではなく微妙に日本人好みの味のするカレー屋さんです。

こちらは軟骨ソーキカレー大盛りにパクチーのトッピングです。豚肉軟骨のコリッとした食感に豆と野菜のハーモニーが楽しめます。豚肉を使用しているため、チキンカレーほどの辛さは感じずマイルドな仕上がりです。チキンカレーのワイルドな味と食べ比べると違いがよく分かります。パクチーとの組み合わせは相性抜群の美味しさです。

まず特徴的なチキンは、鶏胸肉を使用。肉片に1片ずつ添えられたジュレがアクセントとなり、パサつかず、ジューシーさが際立つ美味しさです。この鶏肉1片をつまみながらチキンスープで炊いたご飯を合わせていただきます。ご飯は、ほんのりしょうがとニンニクが効いたタレに頼らないチキンライスで、日本人好みの味に仕上がっています。

食後におすすめなのが、マスターの奥様が作る自家製の「シフォンケーキ」。ふわふわの優しい甘さで、その上に甘いクリームがのっていて、とっても美味しいやわらかさです。カレーで火照った口の中がリセットされ落ち着き、優しい美味しさに満たされます。自家製なので日替わりでいろんな味のシフォンケーキが出てきてそれも楽しみのひとつです。

店舗入口の暖簾に「美味しいご飯とお菓子の店」と書かれています。実にストレートな表現で、子供でも分かるコピーです。本当にその通りで、美味しいカレーを食べたあとは、美味しい日替わり自家製のシフォンケーキが待っています。この組み合わせこそ、かえる食堂ならではの日本人仕様のメニューで、この店自慢のオリジナルです。

こちらは、甘いクリームの上にさらにちょと酸味の利いた沖縄名産「シークァーサー」のシロップがかけてあります。優しい甘さと弾けるような柑橘の酸味が混ざって、口に残るカレーの辛さが吹っ飛んでいきます。再びカレーを食べたくなってしまうのもちょっと困ったことですけど、カウンター７席で立ち並びもあるので次の方に譲りましょう。

かえる食堂へのアクセスは、東京メトロ有楽町線要町駅5番出口を出て、JR池袋駅方面へ約200m進み光文社ビルの角を左へ。路地を100mほど進んだところの左側、第2京花荘の1階にあります。表通りから1歩路地を入ると、突然と閑静な住宅街に変わり、まさに知る人ぞ知る隠れ家的な場所にあるので、注意して行かないと見落としそうな店舗です。

池袋の喧騒の世界からちょっと路地にアクセスしただけで、閑静な佇まいを見せる住宅街。その中にひっそりとかまえる、ちょっと和やかな雰囲気の「かえる食堂」。実はとんでもない美味しいカレーを提供するお店です。本格的インド風、東南アジア風、日本人好みの味にアレンジされた「かえる食堂」へ早速アクセスしてはいかがでしょう。