鈴懸のいちご大福が大人気！博多発の人気和菓子店のおすすめを紹介！

福岡市博多はおいしいものが多彩にそろった九州を代表する都市です。今回はそんな博多を代表する人気の和菓子店鈴懸をご紹介します。鈴懸は伝統に進取の試みを取り入れた格式のある和菓子店で、博多旅行や出張では必ず鈴懸でお土産を買うという熱心なリピーターが多い人気店です。おすすめメニューや東京と名古屋にある支店についてもご紹介します。

鈴懸の創業は1923年で90年以上の歴史を持つ博多を代表する名店です。自然の素材だけを厳選し、技術力の高い職人が30種類近くのメニューを丁寧に毎日作り上げています。鈴懸では一年中販売するメニューのほかに春夏秋冬を楽しむ季節限定のメニューもあります。春の節句の上生菓子、夏の若鮎、秋の栗つむぎなどが季節を代表するメニューです。

鈴懸では伝統を守りつつ進取の姿勢を大切にしています。「いちご大福」などの期間限定メニューのほかに、蜜付けした玉子で作った芯に和三盆をたっぷりとからめた「陽向」(ひなた)や砂糖と水飴、求肥を丸めた粒に柚子や抹茶などの風味をからめた「五鈴」(いすず)など昔ながらの懐かしい和菓子も魅力です。鈴懸はいつ訪れても発見がある人気の名店です。

鈴懸で特に人気の和菓子をご紹介します。まずは「いちご大福」です。鈴懸の代名詞とも呼ばれる銘菓で日本一のいちご大福という口コミも多く寄せられているほどです。いちごは福岡産のあまおうを使用し、いずれも大粒で新鮮なものを素材にしています。最大の特徴は皮むきの大豆を使った白いこしあんで控えめな甘さはいちごのおいしさを引き立てています。

「いちご大福」の外側はしっとりとして柔らかな求肥(ぎゅうひ)で包まれています。この内側が見えるほどに薄い求肥もおいしさの秘訣です。博多の名店鈴懸では名産のあまおうをよりおいしくいただけるように「いちご大福」を約10年前から手がけています。鈴懸の「いちご大福」は冬から早春にかけての名物となっています。期間限定の和菓子です。

鈴懸の「いちご大福」へのこだわりは素材選びから始まります。いちごあまおうは契約農家から収穫したばかりの最もおいしい時期のものを仕入れています。またこし餡は舌ざわりがなめらかになるように小豆の皮をむいた上で手仕事で丁寧にこしています。最後の仕上げは外側の求肥です。薄い求肥を破かないようにくるむ技術に職人さんの技術が感じられます。

大人気の「いちご大福」は例年11月下旬頃から4月中旬にかけて販売しています。発売前には店頭に貼り紙がされます。鈴懸は博多の本店のほか東京と名古屋に合計8つの店舗があります。「いちご大福」は全国8つの店舗で販売し、発売日当日は行列ができるほどの絶品の和菓子です。新鮮ないちごを使っていて日持ちは当日のみです。お値段は一個324円です。

博多を代表する老舗鈴懸には伝統が息づく和菓子のメニューがそろっています。こちらの「鈴乃最中」(すずのもなか)は香ばしい最中の皮に秘伝の餡を包んだ歴史のある和菓子です。「鈴乃最中」は一年を通して楽しめる定番メニューです。最中の香ばしさと上品な餡の甘さのバランスが絶妙で、ころんとした見た目の愛らしさも人気の理由となっています。

「鈴乃最中」の皮には新潟産もち米こがねもちを使用しています。「鈴乃最中」は店名の鈴をモチーフとした看板商品と言えます。また鈴懸の和菓子は博多名物として手土産にも最適です。贈答用として行李型の化粧箱に入った詰め合わせもありますが、受け取る方の好みに合わせてばら売りで和菓子を購入するのもおすすめです。「鈴乃最中」は一個100円です。

鈴懸は伝統の味と進取の精神の取り合わせを大切にしています。「鈴乃最中」には2015年に発売された「おてづめ」もあります。「おてづめ」は食べる前に最中の皮にご自分で餡を詰める手作り感覚の和菓子です。通常の「鈴乃最中」は常温で3日の日持ちですが、「おてづめ」では餡が別の包みのためぱりぱりの皮の香ばしさが常温で30日まで日持ちします。

日本では古来より春夏秋冬を愛でながら歳時記のように季節のお菓子を楽しむ風習があります。鈴懸では季節限定のメニューも多彩にそろっています。こちらの「葩餅」(はなびらもち)は年始に楽しめる和菓子です。「葩餅」の由来は平安時代の頃の宮中のおせち料理で伝統と格式があります。求肥の中には蒸しあげたゴボウと白みそ仕立ての餡が入っています。

また春の人気メニューとしては「桜葉餅」がおすすめです。上品なこしあんを佐賀県産もち米のヒヨクモチで包んだこちらは繊細でみずみずしい春を代表する和菓子です。2枚の桜の葉で挟んでいて桜の香り高さがお餅の生地にしっかりと染みています。鈴懸の「桜葉餅」は冬と春に楽しめます。お値段は一個205円、日持ちは常温で当日のみです。

大福餅と一緒にたっぷりの小豆を楽しめる豆大福は和菓子の定番のひとつです。鈴懸の「塩豆大福」はとろけるような柔らかい食感が自慢です。丁寧に炊き上げた北海道産の赤えんどう豆からはほのかな塩気が出ています。ころんとした可愛らしい形は素朴な雰囲気で、気取らずにいただける一品となっています。「塩豆大福」は一個210円で通年販売しています。

通年で楽しめる和菓子に季節限定メニューを組み合わせていただくのもおすすめです。きな粉をたっぷりとまぶした鶯餅は春の限定メニューです。求肥の中にはしっかりと小豆を感じられるつぶ餡が入っています。つぶ餡のしっかりとした甘さとふんわりとしたきな粉のバランスがおいしい、春の人気の一品です。つぶ餡は甘さが控えめで飽きずにいただけます。

まん丸の形が特徴的な「鈴乃〇餅」(すずのえんもち)は今も昔も変わらない鈴懸の看板メニューです。もちもちとした食感の皮は佐賀県産のもち米ヒヨクモチを使用し、職人の手仕事で一枚ずつ丁寧に焼き上げています。大きさは約5センチで可愛らしい見た目です。素朴なおいしさでどなたにも愛されるお茶請けとして人気の和菓子です。博多土産にも最適です。

「鈴乃〇餅」の餡には北海道十勝産の小豆を使っています。ひと口サイズで食べやすい上に〇(円)を縁にかけ合わせた「縁のお餅」です。おめでたい席でも喜ばれると評判を呼んでいます。「鈴乃〇餅」のお値段は一個108円、日持ちは常温で2日間です。贈答用として鈴の形の最中「鈴乃最中」と一緒の化粧箱入りもあります。手土産にしても喜ばれる一品です。

博多の和菓子の老舗鈴懸には上品な味わいの生菓子も充実しています。こちらの「麩乃餅」(ふのもち)は生の麩を使った生地で控えめな甘さのこし餡を包んだ一品です。もっちりとした食感の生地からはお麩独特の風味も感じられます。「麩乃餅」は夏の限定メニューです。笹の葉できりっとくるんで涼しさを演出しています。

上品な和菓子には贈答用お菓子のイメージがありますが、自分へのご褒美としてご自宅用に買って帰るのもおすすめです。「麩乃餅」のほか九州産の本わらびを使った「わらび餅」と小豆がたっぷりの伝統夏菓子「水無月」を一緒に味わえば、夏の暑気を払うような涼しそうなお茶菓子となります。鈴懸ではご自宅用の場合も上品な小箱に包装してもらえます。

鈴懸にはもちもちとした食感が人気の白玉の和菓子もあります。通年で楽しめる2種類「黄粉白玉」と「胡麻白玉」のほかに春限定の「八女乃濃茶(やめのこいちゃ)」がありおすすめです。福岡八女産の茶葉を使った抹茶寒天がさわやかな印象です。抹茶の香り高さを感じる一品です。カップ入りですぐに味わえる点も白玉の人気の理由です。

鮎が泳ぐ姿を和菓子で表現した「若鮎」は初夏の訪れを感じる定番の和菓子です。鈴懸の「若鮎」は求肥のお餅が中に一本入っています。求肥のもちもちとした食感は食べごたえがあります。冷たい日本茶に合わせたい一品です。鈴懸での「若鮎」の販売は例年4月下旬から夏にかけてです。

繊細な干菓子は茶の湯や冠婚葬祭などに使われる伝統と風趣のある和菓子です。鈴懸にも干菓子の種類がそろっています。こちらの「tatamize」(タタミゼ)は市松模様が鮮やかな上品な味わいの和三盆です。原料の和三盆糖は阿波産のものを使っています。ほろほろとした口どけのよさが自慢です。「tatamize」とはフランス語で日本趣味という意味だそうです。

春の節句の「柏餅」は家族そろって味わいたい定番の和菓子です。鈴懸の「柏餅」は伝統の製法にこだわり昔と変わらない正統派の味を楽しめます。例年3月下旬から5月中旬にかけて販売しています。柏の葉には子孫繁栄の意味が込められています。またつぶ餡が見えるほどに薄い皮が特徴の「やぶれ饅頭」も鈴懸で人気のメニューです。

「やぶれ饅頭」は小ぶりの大きさです。また北海道十勝産の小豆は控えめで上品な甘さなので甘党でない方でもおいしくいただけると好評です。「やぶれ饅頭」は通年で販売しているので、その時の季節限定メニューと一緒に楽しむのもおすすめです。日持ちは常温で2日間、一個126円です。

博多にある鈴懸本店にはカフェスペースの茶舗があり、和風パフェのメニューを楽しむことができます。おすすめは「すずのパフェ」(970円)です。季節のフルーツに水羊羹とお豆、自家製アイスを盛り合わせた欲張りな和風パフェです。アイスはバニラ、キャラメル、黒胡麻、抹茶の中から3種類をお好みで選べます。ほうじ茶とセットになっています。

自家製のアイスはいずれもさっぱりとした風味の水羊羹とよく合います。4種類のアイスはいずれも甘すぎず、どれを選んでも満足のいくおいしさです。「すずのパフェ」には「鈴乃最中」の皮がトッピングされています。香ばしい最中の皮にアイスを添えて味わうのもおすすめです。またフォトジェニックな見た目も高評価を得ています。

また各種和風パフェと並んで人気なのが、本店の茶舗だけで楽しめる「本日のランチ」です。牛タンシチューやナポリタンなどの洋食を日替わりのお得なランチで楽しめます。鈴懸の「本日のランチ」は1300円です。遠方から訪れるスイーツ好きの方の中にはランチの後のデザートとして「すずのパフェ」をオーダーするお客さんもいるそうです。

「すずのパフェ」のほかに白玉の乗った「抹茶パフェ」(1050円)や「かすていらバター焼き」(860円)も人気です。鈴懸本店の茶舗はテーブル24席、カウンター5席で和モダンな店内が特徴です。営業時間は11時から20時まで、甘味のラストオーダーは19時30分となっています。ランチタイムは11時から14時までです。

鈴懸は地元博多には本店をはじめ5つの店舗があります。博多鈴懸本店、天神岩田屋店、博多大丸店、JR博多シティいっぴん通り店、JR博多シティデイトス店です。いずれも博多の中心街にあり、とても便利です。博多鈴懸本店へのアクセスは福岡市地下鉄の中洲川端駅5番出口からすぐとなっていて、カフェスペースを併設しています。

博多の名店鈴懸の和菓子は東京でも購入できます。東京にあるのは新宿伊勢丹店と2019年3月末にオープンする東京ミッドタウン日比谷店の2店舗です。いずれの店舗もシンプルモダンな内装となっていて落ち着いた雰囲気の中で和菓子選びを楽しめます。特に新宿伊勢丹店は春の「いちご大福」の時期には行列ができるほどの人気です。

鈴懸は名古屋市内にも店舗があります。JR名古屋高島屋店です。鈴懸の和菓子は高島屋デパ地下の多彩なグルメの中でも定番の人気を誇っています。テイクアウト専門の店舗ですが、絶品の「いちご大福」を求めて春には行列ができるほどです。アクセスはJR名古屋駅から徒歩3分です。

福岡博多で90年の歴史を持つ老舗鈴懸についてご紹介してきました。和菓子ひとすじの味へのこだわりは大人気の「いちご大福」や「鈴乃〇餅」などに脈々と受け継がれています。どなたからも愛される上品な味は博多のお土産としても最適です。また鈴懸は東京と名古屋にも出店しています。皆さんもぜひ博多鈴懸の絶品の和菓子を楽しんでください!