玉笑の絶品そばを食べよう！ミシュラン一つ星のメニューを堪能！

渋谷、表参道付近にあるそばの有名店「玉笑」をご存知でしょうか。こだわりの荒く挽かれた香り高く食感の良いそば、そして落ち着きのある和モダンな内装は多くの人に人気があり、特にそばの方はあのミシュランガイドで一つ星を獲得しているほどで、行くならば予約は必須です。今回は「玉笑」のこだわりのそば、メニュー、予約などについて紹介します。

「玉笑」は2011年にオープンされました。恵比寿竹やぶで修業していた浦川真洋さんですが、恵比寿竹やぶの移転に伴い、2003年に「玉笑」を開店しました。この「玉笑」は2008年に閉店となりましたが、2011年に再びオープンされ、またそば好きを魅了するようになり、2013年からはミシュランガイドで一つ星評価を受けるようになりました。

「玉笑」の店主である浦川真洋さんは恵比寿竹やぶなど様々なそば屋で修業したのちに、恵比寿竹やぶが六本木ヒルズへの移転に伴い、その地で「玉笑」を開店しました。現在は渋谷にて開店しています。そばには並々ならぬこだわりがあり、茨城県の常陸秋蕎麦を蕎麦畑から玄蕎麦の状態で直送され、丸抜きから製粉までの工程を浦川さん一人で行なっています。

そもそもタイヤ会社であるミシュランが、なぜレストランや宿泊施設といったスポットが記載されたガイドを発行したのでしょうか。創業当時には、車の故障やタイヤのパンクなどのトラブルが多くありました。そこで気軽に楽しくドライブできるように、各都市の駐車場やガソリンスタンドやレストランや宿泊施設といった情報を乗せたガイドが作られました。

ミシュランガイドはどのような点に注意して、レストランを紹介しているのでしょうか。ミシュランガイドでは、素材質、調理技術の高さと味付けの完成度、独創性、コストパフォーマンス、常に安定した料理全体の一貫という五つの点に注目して、レストランを紹介しています。味や見た目だけではなく、安定したものが出せているかも評価点です。

ミシュランガイドでは一つ星、二つ星、三つ星といった評価方法をとっています。一つ星はそのカテゴリーで特においしい料理、二つ星は遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理、三つ星はそのために旅行する価値のある卓越した料理という意味があり、近年ではミシュランガイドに星がつくだけでも大きなステータスになるといわれています。

「玉笑」で使用されているそばは店主自ら厳選したもので、茨城県常陸太田市の常陸秋蕎麦が使用されています。茨城県産の常陸秋蕎麦はそばの品種の中でも玄そばの最高峰といわれており、食べてみるとモチモチとした食感、そして穀物を感じさせる豊かな甘みと風味を堪能することのできるそばとなっています。

この茨城県産の常陸秋蕎麦ですが、こだわりはこのそばを使うということだけではなく、使い方にもこだわりがあります。殻がついたまま玄そばと呼ばれる状態で仕入れ、丸抜きから製粉までの工程が店主自身の手によって行われています。作る分だけ自身の手ですることで、味と香りをさらに深くすることができます。

「玉笑」で使用されている茨城県常陸太田市の常陸秋蕎麦ですが、取り寄せるだけでなく自身でも作っています。手刈り天日干しにした自家栽培のそばが時折お店でも使用されています。ベージュがかったグレーのそばに、白、黒、茶にクリーム色と多彩な色合いが見れる、他では観られないそばに出会えます。

「玉笑」には自慢のそばを生かしたメニューが多く取り揃えています。そば殻をあえて残したそばは通常のそばよりも香りと甘みが増し、さらに食感も噛みごたえも増します。そのような味わい深いそばを様々な形で堪能できるように、かけそばやせいろ、まぜそばといったメニューが用意されています。

自慢のそばを生かしたメニューには青森の青大豆を使用した納豆蕎麦や、まろやかな玉子と共にさらさらと食べられる玉子とじそば、才巻海老の天ぷらも一緒に食べられる天せいろ、自家製の豆腐と食べられる珍しい豆腐そばなど多くの組み合わせから選ぶことができます。色々食べてみて自分の好きな組み合わせを見つけましょう。

「玉笑」のメニューの中で看板ともいえるメニュー「粗挽きせいろ」です。名前の通りそば本来の味と香りをより多く感じるために粗挽きにされており、食べた時に表面の凹凸が感じられ、噛みごたえのある特別なそばで、つゆにつけずで食べてみても、そばの香りや甘みが堪能できます。

「粗挽きせいろ」は食べてみると、少し味が濃い目のつゆは、そばと一緒になると凝縮された旨みが感じられ、さらにそば本来の奥深い甘みが感じられます。食感は口に入れてみるともちもちしていてこしがあり、さらにざらりとした口当たり、噛みしめるたびにそばの風味が広がります。

こだわりのそばと天ぷらを一度に堪能できるのがこの「天せいろ」です。天ぷらには才巻海老と青唐辛子が使用されており、衣がサクサクで身がぷりぷりしていて、職人技が光るこの天ぷらはとても評価が高いです。この天ぷらは普通につゆをつけて食べるか、もしくはお好みで大根おろしで食べることができ、また違った食感を堪能できます。

「玉笑」にはせいろの他にも温かいかけそばもあります。透き通った出汁は、鰹のきいた関東風のあじわいとなっており、サラサラッと食べやすく、それでいながらそばの良さを堪能できます。かけそばの中で人気が高いのがこの「玉子とじそば」です。まろやかな玉子と混ざることによって、そばの香りと甘みに変化が表れ、癖になる味わいが感じられます。

せいろやかけそばといったそばを使用した王道ともいえる料理の他にも、近年人気のあるまぜそばも用意されています。特に納豆、かつおぶし、玉子、ねぎ、のりの入った「納豆そば」が人気があります。青大豆使用の納豆は、大粒で納豆の旨味を感じられ、健康志向の女性には特に人気の高いメニューです。

単品としても人気の高い手作りの豆腐と、香り高く味わい深いそばとが合わさった他のお店ではなかなかお目にかかれないメニュー「豆腐そば」です。この手作り豆腐は舌触りもよく甘みもある美味しく、まろやかな豆腐がこだわりのそばを一緒に食べることで互いの持つ味を高めあってくれます。

「玉笑」ではこだわりぬいて作られたそばがメインメニューとなっており、お店の看板となっていますが、他のにも人気の高いメニューがあります。そばの他のメニューも丁寧に作られており、出汁巻卵焼きや自家製湯葉のせ豆腐といったサイドメニューもそばと一緒に頼む人が多く、おつまみとして頼んでお酒と共に味わう人もいます。

「玉笑」の人気なサイドメニュー「出汁巻卵焼き」です。このお店自慢の出汁巻は出汁がたっぷりと使用されていて、箸で割ってみるとあふれ出るほどです。食べてみると外はふわふわで中はトロトロで口の中に出汁が広がります。絶妙な焼き加減で作られていて、職人の技を堪能できる一品です。

上記の「豆腐そば」少し紹介した手作りの豆腐「自家製湯葉のせ豆腐」です。このメニューは店主である浦川さんの実家が蕎麦屋でよく賄いとして食べていたという思い出の一品だそうです。このメニューにも並々ならぬこだわりがあり、食べてみると湯葉のような味と香りが、そばの甘みと絡まり癖になる味を演出してくれます。

お酒のお供としても愛されている「焼き味噌」です。両面がこんがりと焼き色がついたおこげとなっており、ちょうどいい具合に焼かれているので、香ばしく絶妙の味を堪能することができます。使用している味噌は甘みがあり濃厚、少し海老の香りがするので、お酒が好きな人にはお供としてこの一品がおすすめです。

こちらもお酒のお供としても愛されている「海老の味噌漬け焼き」です。「海老の味噌漬け焼き」は西京みそに才巻えびを三日間漬け込んだもので、海老を一度揚げてから焼いていることで外がぱりぱりで、中がぷりぷりな食感となっており、お酒やそばのお供として人気のお高いサイドメニューです。

「玉笑」でいたただけるそば湯は、お代を払いたくなるほどの美味しいそば湯です。そばのゆで汁に、そばの打ち粉を溶いた濃厚タイプのそば湯ですが、そばの美味しさ全てが凝縮されたそば湯は本当に濃厚です。一回一回お代わりの際には湯のみごと新しいものに取り換えてくれますが、これもうれしいサービスですね。

「玉笑」の店主である浦川さんは、そばの味を引き立てるお酒、特に日本酒の選定にこだわりがあります。日本酒、焼酎、梅酒、ビールと取り揃えてあり、定番の一杯や季節ごとに味わい深い地酒なども幅広く種類があるので、上記で紹介したそばやサイドメニューと一緒に自分に合ったお酒を探すことができます。

「玉笑」には様々なお酒が取り揃えてありますが、その中でも人気の高いお酒が「白隠正宗」です。地下150mから汲み上げた、地下水を使って醸造されて作られた日本酒です。ほんのり甘く、ふくよかな味わいで、フルーティさもあるが、キリリとした味わいがあるお酒で、料理に合うとされています。お酒や上記で紹介したサイドメニューにも良く合います。

「玉笑」は渋谷とは思えないような落ち着いた空間の中でそばを食べられるという点も魅力の一つです。内装は落ち着いた色味の壁に、光沢のある木製のテーブルセットからは、和モダンを感じることができます。和の代表ともいえるおそばを食べるのに内装がマッチしており、食べてみるとこの雰囲気の中で食べるというだけでもまた違った感覚が堪能できます。

「玉笑」では様々な用途で利用されている人がいますが、「玉笑」は特に「一人でも気軽に利用してもらいたい」という考えがあり、カウンター席も多く用意しています。小さく竹で枠取された窓越しからは、向かいにある神社を見ることもできます。一人でそばを堪能したり、お酒をゆっくり味わいたいという人におすすめです。

「玉笑」へのアクセスは、JR原宿駅や渋谷駅からは徒歩10分ほど、東京メトロ明治神宮前駅7番出口からは徒歩5分ほどと、隠れ家のようなお店でありながらもアクセスが容易なので、一人でゆっくりそばをすすっていたい人や、ミシュランガイドを見て興味を持った人、接待などの少しきちっとした飲み会などでも気軽に向かうことができます。

「玉笑」へのアクセスは上記のように原宿駅や渋谷駅から徒歩10分程なため容易だと紹介しましたが、隠れ家のようなお店というだけあって、若干分かりづらい位置にあります。渋谷駅を出てから旧渋谷川歩道へ向かい、細い路地を通り、登山装備品を売っているGREGORY、お菓子店のナチュラル・グルメ・ストアを過ぎていくと着くことができます。

「玉笑」へ向かう場合は一人の場合でもしっかり予約をするのがおすすめです。予約なしではタイミングが悪いとそばを作るのに30分近くかかってしまう場合があるためです。その間には他のメニューを出してくれますが、やはりおいしいそばが目的なので、しっかり予約して向かいましょう。平日は予約が可能ですが、土日には予約が不可能なので気を付けましょう。

住所:東京都渋谷区神宮前5-23-3 電話番号:03-5485-0025

隠れ家のようなそば屋「玉笑」について紹介してきましたがいかがでしょうか。ミシュラン一つ星評価を受けているだけあって、こだわりのそばの味やお店の中の雰囲気も抜群です。完成度の高いそばを食べたい人や、そばやお酒をゆっくり堪能したい人にはおすすめです。向かう場合は平日にはしっかり予約を、土日には予約はできないので早めに行きましょう。