グリルオーツカで金沢名物ハントンライスを！地元で人気の老舗洋食屋さんを紹介！

老舗洋食屋さんのグリルオーツカは、金沢では誰もが知っている有名なお店です。金沢のソウルフードとも言われる「ハントンライス」の発祥のお店とされています。金沢観光では一度は立ち寄りたいお店ですので、グリルオーツカの人気の秘密やランチにも利用できるおすすめのメニューをご紹介します。

金沢名物グルメに「ハントンライス」という洋食があります。オムライスでは？と思うような見た目ですが、ハントンライスなのです。チキンライスの上に卵焼きを乗せて、さらにその上にカジキマグロのフライが載っています。やっぱりオムライス！でも、金沢市民が愛してやまない「ハントンライス」なのです。

ハントンライスとは豚肉がトッピングされているからではありません。ハンガリーの「ハン」とフランスではマグロを「トン」ということから「ハントンライス」と名付けられたとされています。なぜ、ハンガリーなのか、なぜフランス語を持ってきたのかなど、細かいことは分かっていません。

ハントンライスは、1960年代に考案されたまかない飯だったようです。ご飯をバターで炒めて、残っていたマグロのフライを乗せたのが最初です。そのレストランで修行したシェフ達がお店のメニューして、だんだんと金沢に広がり今のような人気の洋食になってようです。

ハントンライスはグリルオーツカが発祥のお店と言われています。そのグリルオーツカには、ハントンライスを求めて、地元の人や観光客が多く訪れています。先代オーナーが東京で修行時代に食べたまかない飯を再現し、金沢でオープンしたお店のメニューにしたものです。

金沢市の中心の香林坊のメイン通りから路地に入ったところに静かに佇むお店です。創業以来変わらない外観は、なつかしさが漂っています。路地裏の分かりにくいお店にも関わらず、連日行列ができる人気店です。訪れるお客の多くが、看板メニューのハントンライスを注文しています。

グリルオーツカがあるのは、金沢の中心街である香林坊･片町です。金沢城公園と犀川の間にあり、武家屋敷跡など観光スポットにも徒歩でアクセスできる場所です。観光の合い間のランチにも気軽に立ち寄ることができます。にぎやかな香林坊から一歩路地に入っただけで、タイムスリップしたような空間に感激します。

1957年に創業した当時のままで、時間が止まっているような佇まいを見せる外観は、近くにある武家屋敷から出てきた侍が歩いていても不思議に思えない風情があります。そのような古き良き日本の風情の中で、洋食が人気になるアンマッチもグリルオーツカを訪れる楽しみかも知れません。

住所:石川県金沢市片町2-9-15 電話番号:076-221-2646

グリルオーツカの営業時間 は、平日が11時から16時までのランチタイムと17時から21時50分までのディナータイムの営業になります。ランチタイムの後に休憩時間がありますので、観光で訪れた場合の遅いランチでは注意しましょう。土曜･日曜･祝日は11時から19時50分までで、水曜日が定休日です。

グリルオーツカのアクセスはまず、金沢の中心地香林坊を目指してください。JR金沢駅からは北陸鉄道バスの香林坊方面行きに乗車し、香林坊または片町バス停で下車すれば徒歩約5分のところにあります。JR金沢駅から徒歩でもアクセスできます。途中には武家屋敷跡もありますので、散策を兼ねてのアクセスもおすすめです。

もう少しアクセスを詳しくご紹介します。香林坊バス停で下車し香林坊東急スクエアの左側の路地をまっすぐに進みます。三叉路を左に進み突き当りを右に曲がれば、グリルオーツカが見えてきます。細い路地をアクセスすることになりますが、雰囲気のある裏路地を楽しみながらアクセスしましょう。

グリルオーツカ周辺の路地は車が入れません。もちろんお店には駐車場がありません。車でアクセスする場合は、近くの有料駐車場を利用しましょう。一番近い駐車場は、香林坊東急スクエア地下にある「香林坊地下駐車場」です。グリルオーツカへのアクセスはバスか徒歩が便利です。

グリルオーツカはお店までのアクセスや外観に雰囲気がありますが、店内も昔ながらの洋食屋さんの雰囲気に溢れています。店内に入ると人気の高さが分かります。いろいろなメディアが取材に訪れている様子が、写真や芸能人のサインが壁一面にかけられていることからもうかがい知れます。

昔ながらの洋食屋さんがなつかしく感じられるのは、飾り気の店内と8卓のテーブルと5席のカウンター、さりげなく置かれた雑誌や週刊誌などの性かも知れません。テーブルには白いクロスの上にビニールカバーがかけられています。昭和のレトロ感が溢れている洋食屋さんです。

同じ場所で60年も営業を続けて、今なお金沢で人気を集めている理由が分かります。決して豪華な食事ができるお店ではありませんが、ふるさとに戻ったような安心感とホッとするなつかしさがあるからでしょう。そんな金沢市民から愛されているグリルオーツカでランチをしませんか。

グリルオーツカの看板メニューは「ハントンライス」900円です。グリルオーツカに行ったらまずはハントンライスを注文しましょう。ハントンライスにチキンライスを使っているお店が多いのですが、グリルオーツカではケチャップライスを使っています。美味しい香りが漂っています。

ケチャップライスの上に半熟に焼かれた薄焼き玉子が乗せられ、さらにその上にカジキマグロのフライトと小エビのフライがトッピングされています。そしてケチャップとタルタルソースがたっぷりとかけられています。黄色、茶色、赤、白、アクセントの緑とカラフルで見た目にも美味しそうです。

サクサクのフライとトローリとした玉子、滑らかなタルタルソースが絶妙の食感を生み出しています。ケチャップライスだけでも380ｇもあってボリュームたっぷりです。ダイエット中の女性や子供にはハントンライス(小)800円がありますので、お腹と相談して(小)を注文しても良いかも知れません。

グリルオーツカを訪れるお客の約7割の人がハントンライスを注文するそうです。地元の人には慣れ親しんだソウルフードです。観光客には一度は食べておきたい金沢グルメです。オムライスでは？と思っている方でも一度食べれば、見た目も味もハントンライスそのものです。

グリルオーツカでハントンライスに次いで人気のメニューが「ドリアン風タンバルライス」です。ご飯の上にホワイトソースがかけられていますので、「ドリアン風」になっているのでしょう。お店の人もタンバルライスとは何かは分からないそうですが、それが歴史を感じるメニューなのです。

タンバルライスはシーフードドリアと思って注文して間違いないでしょう。ご飯の上に海老、イカ、貝などシーフードがたっぷりと入ったホワイトソースがかけられています。こんがりと焼き目がアクセントになったホワイトソースは濃厚で、アツアツのおすすめメニューです。

ハントンライスは紹介しましたが、メニューには「エビハントンライス」950円もあります。半熟卵焼きの上に大エビのフライがトッピングされています。子供には人気のメニューになっています。昔ながらのオムライス850円もメニューに上がっていますが、注文は少ないようです。

グリルオーツカのメニューではカレーソースになっていますが、ジャンルはカレーライスです。シンプルなカレーライスは、じっくりと数日は煮込まれたと思われる少し甘めのカレーに仕上がっています。カレーライスは750円です。カレールーに小エビが入っているエビカレーライスは800円です。

ステンレスの楕円形のお皿にご飯が盛られて、その上にカレールーがかけられています。キャベツと福神漬けが添えられている洋食屋さんの典型的なカレーライスです。とんかつがトッピングされたカツカレーライスは850円、エビフライがトッピングされたエビフライカレーライスは1000円です。

ホワイトソースのメニューには、紹介しました「ドリアン風タンバルライス」850の他にもホワイトソースを使ったメニューがあります。グリルオーツカのホワイトソースは濃厚なソースで評判です。しっかりと手作りしたソースはバターと牛乳の風味が感じられます。

「ギリシャ風エビピラフ」800円はピラフの上にシーフードがたっぷりと入ったホワイトソースがかけられています。ギリシャではこんなピラフなんだと思いながらも、美味しさに食が進みます。10㎝もの長いマカロニが入った「マカロニグラタン」は800円、エビ入りマカロニグラタンは900円です。

洋食屋さんメニューでは定番のスパゲッティですが、ナポリ風スパゲッティとミラノ風スパゲッティの2種類で、ともに750円です。ナポリ風は馴染みのあるナポリタンではなく、スパゲッティの上にシーフードソースがかかったものです。出て来てから驚かないようにしましょう。ミラノ風はミートソースです。

軽くランチを済ませたいときにはサンドウィッチもあります。サンドウィッチもカフェのボリュームではなく2人前かと思うほどたっぷりとバスケットに入って出てきます。ミックスサンドと玉子サンドが750円、薄めのとんかつがサンドされたカツサンドは800円です。

和定食は気軽に食べることができるランチメニューです。豚肉の「生姜焼定食」やその日の仕入れによって変わる「おまかせ定食」は750円です。その他にも「オーツカ定食」や「バーグワン」という名前のハンバーグ定食があります。毎日変わるA･B･Cの3つランチメニューもおすすめです。

鉄板定食はディナーでゆっくりと食事をしたいときにおすすめのメニューです。「豚ヒレカツ」1300円、「グリルチキン」1300円、「ビーフカツ」2000円、「ビーフシチュー」2000円、「ハンバーグ」1250円、「ポークカツ」1200円です。鉄板定食にはサラダが付いていますが、ライスは付いていません。ライスを追加する場合は200円です。

鉄板焼き定食でおすすめは「ビーフステーキ」3000円です。鉄板に置かれた牛肉は分厚くてコロッとしています。メニューでは「ステーキ」とだけ書かれていますが、出てきたステーキは「ひれ肉」です。味付けは塩と胡椒とバターだけです。グリルオーツカの自信の表れです。

グリルオーツカのメニューには、名前だけでは料理の内容が分からないものが多いのですが、「カルトコース」もそのひとつです。料理の内容は鉄板定食と似ていますが、カルトコースにはサラダの他に、ライスとクリームスープが付いてきます。鉄板定食でライスを付けたい場合にはカルトコースがおすすめです。

外はカリッと良く焼かれているのに、中は柔らかくてジュウシーなヒレ肉の「ステーキ定食」は3400円です。ナイフを入れると肉汁があふれ出る「ハンバーグ定食」1700円は煮込みハンバーグでも提供されています。豚肉の「ヒレカツ定食」は1750円です。

サイドメニューになりますが、グリルオーツカで密かに人気になっているのが「クリームスープ」480円です。ソースブルーテに玉葱の甘味を加えて牛乳でまろやかにしています。洋食屋さんのこだわりがスープに出ているようです。それを知ってか知らずか、多くのお客がクリームスープを注文しています。

グリルオーツカのハントンライスとおすすめのメニューをご紹介しました。ハントンライスは古都･金沢の名物料理で市内の多くのお店で食べることができますが、グリルオーツカはハントンライスの発祥のお店です。アクセスは抜群ですから金沢の町並みを散策して、お腹がすいたらグリルオーツカに立ち寄ってみましょう。