「天ぷらひらお」大名店が人気！おすすめメニューやアクセスは？

福岡の天神エリアは様々なジャンルのグルメが楽しめる街です。今回は、そんな福岡グルメの中から「天ぷらひらお」をご紹介。天神の隣である大名にオープンした天ぷらひらお大名店は、立地の良さから行列の絶えない人気店になっているのだとか。天ぷらひらおでぜひ食べたいおすすめのメニューをたっぷりご紹介しながら、その人気の秘密に迫ります。

福岡市民なら誰もが知っているという天ぷら屋さん「天ぷらひらお」は、福岡空港の近くを始め福岡市内に6店舗を構えます。ビルの改装によって惜しまれながら閉店となった天神店は、2017年夏に隣町の大名で待望の復活を果たしました。大名店は、郊外型の店舗が多い天ぷらひらおの中で唯一の都市型店舗。ランチタイムには天神や大名エリアで働く人たちが行列をなし、休日にはお出かけの家族連れなどで賑わいます。

天ぷらひらおの創業は1979年。鮮魚を中心に精肉や野菜を扱う商店から始まり、麺類や定食を出すドライブインを経て、現在の天ぷら専門の食堂となったそうです。元々が鮮魚卸売のお店だったこともあり、食材は新鮮で上質なものばかり。その日に市場から仕入れた魚や国産の産地指定野菜を使用していながら価格はリーズナブルという、コスパの良さから福岡市民に愛され続けている天ぷらひらおです。

天ぷらひらおはカウンター席が中心のファーストフードのようなスタイルです。お店の入口で食券を購入し、待合席で順番を待ちます。メニューは天ぷらの定食と天ぷらの単品があり、たくさん食べたい人は定食に単品をプラスするのもおすすめです。定食にはご飯がついてきますが、量は大盛り、中盛り、小盛りが選べます。定食のご飯を大盛りにする場合は、定食ご飯大盛り50円の食券を購入します。小盛りは30円引きとなるそうです。

席が空くと案内されるので、いよいよ着席です。着席したらスタッフに食券を提示します。天ぷらは注文を受けてから揚げ始めるので、待っている間にカウンターに置いてあるサイドメニューをつまみましょう。天ぷらは出来上がった順に自分のバットに置かれます。お皿ではなく飾り気のないバットというのも、味で勝負する潔さと自信が窺えます。

さて、ここからは天ぷらひらお大名店のおすすめメニューをご紹介していきましょう。鮮魚店出身の天ぷらひらおの実力がよく分かるのは「天ぷら定食」です。玄界灘周辺で獲れたさばの天ぷらをメインに、きす、めひかりなど季節の白身魚、いかという4種類の海鮮天ぷらが楽しめます。魚の下ごしらえは自社工場で一貫して行っており、骨は手作業で丁寧に取り除かれているそうです。

さばの竜田揚げはメジャーな料理ですが、天ぷらはなかなか珍しいメニュー。さばの天ぷらが入っている定食は天ぷら定食のみなので、脂の乗ったジューシーなさばの天ぷらにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。天ぷら定食には、4種類の海鮮天ぷらの他に3種類の野菜天ぷらも含まれています。ご飯と味噌汁がついて770円です。

「いろどり定食」は、はもの天ぷらが味わえる定食です。京都の夏の風物詩として有名なはもは、6月から7月にかけては産卵を控えた子持ちが出回り旬を迎えます。また、産卵を終えて再び体力を取り戻した晩秋頃のはもは「金はも」と呼ばれ、身が肥えて濃厚な味が楽しめるのでおすすめの時期です。天ぷらひらおのはもは市場で厳選された新鮮な食材。保存料や添加物を使わない素材そのものの味が楽しめます。

いろどり定食は、はもの他にえび、ささみ、いか、野菜3種類が入っています。濃厚なはもにさっぱりしたささみという組み合わせも重すぎずおすすめ。高級食材のイメージが強いはもが880円の定食で味わえるところも、コスパに定評のある天ぷらひらおの人気のポイントです。

「やさい定食」は、野菜の天ぷらが7種類ついた定食です。野菜といえども、肉厚な素材を大ぶりにカットしてあるので食べ応えは十分。野菜はすべて国産で、種類や時期に応じて最も美味しい産地を選んで仕入れているのだそうです。野菜の種類は、なす、玉ねぎ、ピーマン、しいたけ、しめじ、いんげん、ごぼう、れんこん、かぼちゃ、さつまいもの中から7種類となります。価格は670円です。

野菜の天ぷらは、野菜の栄養を効率よく摂取できる理想的な調理方法なのだそうです。例えば、ピーマンに多く含まれるビタミンCは水に溶けて失われやすいと言われていますが、天ぷらの衣がビタミンCを閉じ込める役目を果たすためビタミンCが多く野菜に残ります。また、かぼちゃに含まれるベータカロチンは油と結合すると吸収率がアップします。やさい定食は、野菜が不足しがちな人や美容に気を使う女性におすすめのメニューです。

「とり天定食」は、鶏もも4枚、ささみ1枚、野菜3種類がついたボリュームたっぷりな定食です。他の定食はすべて天ぷらが7品ですが、とり天定食だけは8品と1品多く、がっつり食べたい人におすすめ。柔らかくジューシーな鶏もも肉は子どもにも人気があるそうです。価格は770円です。

とり天は大分が発祥の郷土料理ですが、今では全国に認知されている人気の料理。とはいえ、多くのレストランでは千切りキャベツと共に提供され、唐揚げのような感覚のメニューにアレンジされていることもしばしば。天ぷらひらおのとり天は天ぷららしさが残り、本来のとり天が味わえます。

とり天だけでなく他の天ぷらも食べたいという人には「あじわい定食」がおすすめです。鶏ももの他に、えび、白身魚、いか、野菜3品がついたメニュー。えびやいかといった天ぷらの定番メニューが多く入っているので、幅広い層に人気があります。白身魚はめひかりとなることが多いです。価格は770円です。

天ぷらひらおの天ぷらは、衣がサクサクでクリスピーな食感です。まるでコース料理のように、揚がった順に一つ一つ持って来てくれるので、揚げたての一番おいしいところを食べられるのが人気の理由です。熱々の天ぷらで口の中をやけどしないように気をつけながら、おいしい天ぷらを味わいましょう。

天ぷらの中でも人気の高いネタといえばえび。天ぷらひらおの「えび定食」は、えび4尾に野菜3品で940円というプチ贅沢が味わえるメニューです。揚げたてぷりぷりのえびは、まずは何もつけずに一口食べてえびそのものの味を楽しむのが、天ぷらひらおのおすすめの食べ方なのだそうです。

というのも、天ぷらひらおは食材の中でも特にえびにこだわっているから。社長自らインドネシアまで足を運んで仕入れるというえびは、特殊な養殖方法で育ったブラックタイガーです。大きさはやや小ぶりながら、甘みたっぷりで弾力のある歯応えは4尾だけでは足りなくなるほどくせになるおいしさです。また、真っ直ぐ背筋の伸びたえび天は丁寧な下ごしらえの賜物です。

「お好み定食」は、大阪でおなじみの豚肉の天ぷらが入ったメニューです。えび、いか、豚、白身魚、野菜3品という、お好み焼きを連想させる食材が楽しめる定食は880円。ボリュームたっぷりで肉も海鮮も野菜も食べられるとあってコスパも十分。ランチに食べれば午後もがんばれそうな、男性にも女性にもおすすめのメニューです。

天ぷらひらおの定食メニューには、やさい定食を除いてはすべて野菜の天ぷらが3品入っています。野菜の種類はお店にお任せとなっており、好きな野菜を選べるわけではないようです。その日の仕入れ状況に応じて3種類が自動的に運ばれてきますが、苦手な食材がある場合は先に伝えておくのがおすすめです。

天ぷらひらおでは、定食の他に単品メニューがあります。ビールやお酒を飲みながら天ぷらを楽しみたい人におすすめです。揚げたて熱々の天ぷらはビールとの相性は抜群。1種類から注文できるので、気軽にちょい飲みが楽しめます。また、単品メニューにはご飯や味噌汁もあるので、お酒を飲んだ後にご飯で締めることもできます。

天ぷらひらおの天ぷら単品メニューは、えび220円、貝柱180円、ほたて160円、ささみ160円、豚160円、白身魚130円、きす130円、あじ130円、さば130円、いわし130円、いか130円、鶏もも130円、野菜90円となっています。定食メニューには入らないほたてや貝柱、いわしなどは定食メニューに追加して味わってみてはいかがでしょうか。

天ぷらひらおの天ぷらの味を引き立てるのは特製の天つゆです。上質な昆布から取っただしを7日間熟成させて醤油で仕上げた天つゆは濃くしっかりした味で、たっぷりの大根おろしが入っていても薄まることなくおいしさを保っています。天ぷらとの相性も良く、ご飯が進む天つゆです。天つゆにたっぷりとくぐらせて、大根おろしと一緒に食べるのがひらお流!

あっさりした天ぷらが好きな人のために、塩も用意されています。塩は抹茶塩、カレー塩、ごま塩の3種類。抹茶塩は白身魚と相性が良く、カレー塩はとり天につけるとおいしいと評判です。ごま塩は野菜につけてよりヘルシーに。3種類の塩とネタの組み合わせを色々試してみるのもおすすめです。

天ぷらひらおのカウンター席には無料のおかずが数種類置いてあり、自由に取って食べることができます。中でも人気があるのはいかの塩辛。天ぷらを待っている間に塩辛をご飯に乗せて食べていると、ついついご飯が進んで天ぷらと食べるご飯がなくなってしまうという声が続出なのだとか。他にはもやしのナムルや大根の煮物、かぼちゃやなすの煮びたしなどがあります。

塩気を抑えて柚子風味に仕上げたいかの塩辛は自社工場の手作り。やみつきになる味の塩辛はファンが多く、持ち帰り用に販売もされています。そのまま食べるだけでなく、パスタやチャーハンに使うのもおすすめなのだとか。いかの塩辛は防腐剤や保存料を使用していないので、賞味期限が5日間と短めになっています。まとめ買いをしないように注意しましょう。

天ぷらひらおの塩辛の人気はとどまることを知らず、コラボ商品も発売されているそうです。おやつカンパニーとのコラボで誕生したベビースターラーメン「ひらおの塩辛味」。おやつはもちろん、ビールのおつまみにもおすすめです。福岡市内のスーパーやドラッグストア、コンビニエンスストアなどで取り扱っているそうなので探してみてはいかがでしょうか。

天ぷらひらお大名店の営業時間は10時30分から21時までです。定休日は年末年始のみとなっています。席はカウンターのみで18席です。ランチタイムには行列ができることが多く、待ち時間は30分から40分程度となることもあるそうです。なお、天ぷらを揚げた時にできる天かすを無料で持ち帰りができます。料理に混ぜると旨味が増しておすすめなのだとか。

住所:福岡県福岡市中央区大名2-6-20 電話番号:092-752-7900

天ぷらひらおの店舗は郊外型が多く車でのアクセスが中心だったのに対し、大名店は電車でのアクセスが便利な店舗です。最寄り駅は地下鉄空港線赤坂駅ですが、利用しやすいのは隣の天神駅。天神駅は地下鉄空港線の他に西鉄天神大牟田線が乗り入れているターミナル駅で、地下鉄七隈線天神南駅とも接続しています。天神駅からは徒歩5分程度です。

天神駅からは、ソラリアプラザと岩田屋のあるきらめき通りを抜けて突き当りの天神西通りを右折し、一つ目の角を左折して眼鏡店とゴルフ用品店の間の道へ入ります。ほどなくして右側に「旧大名小学校」が見えてきます。天ぷらひらお大名店は、旧大名小学校を過ぎた隣にあります。ちなみに、旧大名小学校の中にはカフェや雑貨店が入っており見どころがたくさんあります。天ぷらひらおを訪れたら立ち寄るのもおすすめです。

地下鉄赤坂駅からは、5番出口を出て中央区役所交差点を右折し、一つ目の角を左折すると見つかります。所要時間は徒歩3分程度です。バスでは博多駅や福岡タワーなどから発着している西鉄バスの「大名2丁目」バス停から徒歩3分です。

福岡市大名にある「天ぷらひらお大名店」をご紹介しました。天神店が閉店してから待望のオープンとなった大名店は、連日行列ができる人気店となっています。素材にこだわった揚げたての天ぷらと食べ放題のいかの塩辛で、福岡市民から愛され続けてきた天ぷらひらお。福岡に行ったらぜひ食べてみたいご当地グルメの一つです。