博多駅から福岡空港までのアクセス方法！バス・地下鉄を使って行く方法は？

全国的に見て都心の市街地にある利便性抜群の福岡空港へは、博多駅から地下鉄やバスなどを使って短時間での移動が可能です。ただし福岡空港は国内線と国際線のターミナルが滑走路を挟んで離れているため行き方に注意が必要です。ここでは、博多駅から福岡空港まで地下鉄やバスを使った経路を紹介します。ぜひ移動の際の参考にしてください。

博多駅は九州を代表するターミナル駅として、九州各県と周辺の都市を結ぶターミナル駅です。また2011年の大幅なリニューアルにより隣接する商業施設と合わせた巨大な複合商業施設として生まれ変わっています。全国各地とアジアを含めた海外との拠点となる福岡空港とは、地下鉄やバス、タクシーなどで近距離かつ短時間で結ばれています。

その巨大メガシティともいえる博多駅から福岡空港へは、主要公共交通機関である地下鉄とバスでの移動が便利です。地下鉄は駅の地下に直結し、バスはターミナルが真横に隣接しています。博多駅構内の案内表示を頼りに移動しますが、いくつも経路があり利用者がいる立ち位置、時間との兼ね合いなどを考慮して最善の経路を使いましょう。

博多駅のJR博多シティには、向かって右側地下1階から地上8階までが核テナントの博多阪急、その他がJR九州が運営する専門店街アミュプラザとなっていて博多阪急上の9階、10階がシネマコンプレックスTJOY、反対左側1階から5階に東急ハンズ、1階から8階がファッション雑貨の専門店、9階、10階がレストランくうてんとなっています。

博多駅から福岡市営地下鉄へのアクセスは、博多駅構内に地下鉄へ通じる階段が全部で5箇所あります。東側から順に、博多口出てすぐに1箇所、中央改札口と北改札口を出たところに2箇所、中央にある総合案内所の西側に1箇所、西側出口の筑紫口に1箇所の計5箇所です。いずれも降りてすぐ地下鉄切符売場へアクセスできるようになっています。

地下鉄への入口は主に以下の利用が最短のおすすめ経路です。博多駅の在来線から降りる人は、中央改札口と北改札口から出てすぐの地下鉄入口。新幹線からは、総合案内所西側か筑紫口の地下鉄入口。キャナルシティからの帰りなど東側から歩いて博多駅へ向かって来る人は、博多口からの地下鉄入口がそれぞれ近いので最短でアクセスできます。

福岡市営地下鉄を利用して博多駅から福岡空港駅までは、途中、東比恵駅に停車を挟んで所要時間約5分という速さでアクセスでき、料金は大人260円です。特に福岡空港の国内線利用の方にとっては、地下鉄福岡空港駅を上がれば、主要航空会社の搭乗手続きカウンター前に出るので、出張族のサラリーマンや国内観光利用者にとっては非常に便利です。

福岡市地下鉄の駅には、2017年から新型の券売機、日本信号製のMX8が導入されています。写真は地下鉄博多駅の中央口に設置されているもので、旧型のMX7と比べて、タッチパネルの感度や動作性が向上しており、お年寄りや体の不自由な方にも操作しやすくなっています。ここで料金260円を入れ福岡空港の料金ボタンを押して切符を購入します。

福岡空港行きの切符を購入したら改札口を通り、1番2番へ下りるエスカレーターがあるので1番の福岡空港方面へアクセスします。2番は中洲、天神方面へ向かうホームですので間違わないようしましょう。車椅子や体の不自由な方は、改札口を通り右側つきあたりのエレベーターが利用できます。切符の購入間違いなどは案内所で対応してもらえます。

地下鉄博多駅ホームに下りて1番ホームが福岡空港行きで、2番ホームは天神方面行きになっています。ホームへ降り立つと、ちょっと違和感がありますが、福岡空港行きは何となく進行方向から逆に入ってくるような感覚がします。これは博多駅の地下鉄入口から改札を通ってホームへ降りるまでの進行方向と逆が福岡空港方面になるためです。

福岡空港駅へ到着して少しでも移動時間を短縮したい人は、電車の進行方向と逆方向から乗ることをおすすめします。改札出口に近いので少しでも時間短縮になります。下車してからは、改札口を出て右へ折れて直進し、更に右に曲がりエスカレーターを上がります。この時に利用する各航空会社別に案内表示があるのでそれに沿ってアクセスしましょう。

地下鉄を降りて地下から福岡空港国内線の1階ロビーへアクセスすると、手前から順に全日空、日本航空、スカイマークの各航空会社の搭乗手続きカウンターが並んでいます。日本航空の前に書店、スカイマークの前に旅行代理店、更に奥の方にアクセスすると、くつろぎのラウンジTIME、老舗の喫茶イースタン、セブンイレブンなどがあります。

福岡空港国内線は、現在、国内線、国際線、貨物と3箇所に分かれているターミナルを1箇所に統合し2020年の全面リニューアルに向け大幅な改修を予定しています。現在の福岡空港国内線は、全国26都市へ就航し、4階建てで、主に1階が搭乗受付と到着ロビー、2階が出発ロビーと航空会社のラウンジ、3階がレストラン、4階が送迎デッキとなっています。

福岡空港国内線1階には、待ち時間におすすめの「くつろぎのラウンジTIME」があります。JCBやVISAなど主要クレジットカード20社のいずれかの会員であれば料金無料で利用できます。またカード会員以外でも税込1080円の料金で利用可能です。ソフトドリンクやスナック類のサービス、無線LAN、新聞、雑誌などがあり、充実した時間を過ごせます。

博多駅から福岡空港へ向かうバスが出る博多バスターミナルは、博多駅の南側に隣接していて、博多駅東の博多口を出て右手を見ると建物がそびえているのですぐに分かります。1階部分は博多駅沿道部分から横断歩道を渡って博多バスターミナル側へ。横断歩道脇にある階段を降りて地下街からもバスターミナルの地下1階へアクセスすることができます。

博多バスターミナルから福岡空港国際線へのアクセスは、直行で行ける西鉄路線バスが便利です。乗場は博多バスターミナル1階の11番乗場から。博多駅側から入って右側の真ん中付近が11番乗場です。所要時間は約15分から19分で、料金は大人1名片道260円です。ここ博多バスターミナルからは、国内線ではなく国際線の場合の活用をおすすめします。

この福岡空港国際線と博多駅を結ぶバスは、博多バスターミナルを基点として博多駅前の主要ホテル近くを経由して循環しています。福岡空港国際線を出て、博多駅筑紫口、ANAクラウンプラザホテルなどがある博多駅前4丁目、キャナルシティなどがある博多駅前3丁目、そして博多バスターミナルへ入り再び福岡空港国際線へ向かいます。

博多バスターミナルから福岡空港国内線への路線バスは、地下へ階段を使っての上り下りが苦手な人や持ち運びの荷物が多い人などには、地下鉄に比べると多少時間はかかりますが、時間に余裕のある人にとっては便利に利用できます。1階14番乗場から行き先番号37番の四王寺坂行き又は39番のひばりヶ丘団地行きを使って行くことができます。

福岡空港の国内線と国際線は滑走路を跨いで向かい合わせに離れているため、料金無料のシャトルバスが10分間隔で運行されています。九州各地や中四国から国内線で福岡空港へ来て海外へ行こうとする人や、逆に海外から帰って来て福岡空港国際線へ降り立ち、これから福岡空港国内線で各地へ戻る人などには、非常に便利でおすすめです。

博多駅に隣接する博多バスターミナルを出た西鉄路線バスは、福岡空港国際線2階にある出発ロビー入口前に到着します。降りてすぐに搭乗手続きが出来るので便利です。福岡空港国際線ターミナルは、1階が到着ロビー、2階が搭乗手続き、搭乗ゲートになっています。3階はロイヤルホストなどのレストランになっていて出発前に利用できます。

福岡空港国際線からは、アジア各国との距離が近く、中でもソウル行きは人気のルートです。距離的に福岡から大阪に行く距離になるので、日帰り出張や1泊2日の旅行で利用する人も大勢います。フライト時間が約1時間半なので、朝10時35分の便で行って夕方までソウルに滞在し18時35分の便で帰るというスケジュールでも十分楽しめます。

福岡空港ビルディングが2018年4月4日にYoutube上に公開した福岡空港プロモーションの映像です。2020年の全面リニューアルへ向けて新福岡空港の詳しい内容をCG映像やパース画像で見ることができます。地下鉄から福岡空港への直結がそのままエスカレーターで各フロアへ移動可能となり、ますます便利でリニューアル後が楽しみです。

博多駅から福岡空港国際線へのアクセスは、地下鉄やバスでも行けますが乗り換えや移動などもあり、ことドアツードアの速さだけを考えたらタクシーもおすすめです。料金は1400円ぐらいで、地下鉄やバスの方が料金的には圧倒的に安いですが、微妙にギリギリの場合など、間に合わせることを最優先にするならば、タクシー利用もおすすめです。

博多駅から福岡空港国際線へタクシーで移動する場合の注意点としては、博多駅西側出口の筑紫口のタクシー乗場から乗る方が断然便利です。福岡空港国際線方面へは、西側になる筑紫口からの方が近く、東側に位置する博多口から乗るとぐるっと線路高架下を廻って行くことになり、渋滞が激しい箇所もあることから時間と料金にかなりの差が生じます。

博多駅から福岡空港までは、地下鉄移動が時間が読めて無難ですが、どうしてもバスやタクシーで福岡空港まで移動しないといけない場合、渋滞を頭に入れておく必要があります。特に博多駅周辺から福岡空港へ向かう道路は渋滞が激しい時間帯があります。地元ベテランタクシー運転手だと渋滞を避けて走る裏道に詳しい場合もあります。

せっかく博多駅に降り立ったのなら、素通りせずに食の宝庫といわれる博多のおいしい食べ物をぜひ食べつくしてみてはいかがでしょう。ここ博多駅には、直結するJR博多シティを中心に博多の有名処の飲食店舗が勢揃いしています。博多の名物、辛子明太子やもつ鍋、焼き鳥、博多豚骨ラーメンなどの博多グルメから和洋中まで幅広く楽しめます。

「シティダイニングくうてん」は、博多駅に直結の駅ビルJR博多シティの9階と10階に位置するレストラン街です。ビルの中にありながら、光と緑に包まれた開放的な空間が広がり、地元グルメから全国グルメまで幅広いジャンルの47店舗があります。くうてんとは、9と10あるいは空の店に引っ掛け、博多弁で、食べてみて、という意味もあります。

ごはん家椒房庵は、福岡県糟屋郡久山町に本社を置く久原本家の辛子明太子をメインに提供する和食のお店です。こちらのおすすめは、北海道産の卵を使い、自社製造のたれで味付けした辛子明太子を丸ごと1個使った特製めんたい弁当です。一通り食べた後に、明太子を半分残しておき、お茶漬けにして食べるのもまたおすすめです。

エキナカ食堂博多1番街は、JR博多シティの地下1階にある全14店舗の飲食街です。ラーメン、うどん、そば、ホルモン、もつ鍋、寿司、焼き鳥、カレーライス、ビヤバー、中華などと博多の美味しい処が一同に集まっていて、お好みに叶う料理を楽しむことができます。それぞれのお店のメニューは、味にうるさい博多っ子も唸らせる一級品揃いです。

忙しい現代人の胃袋をほっとやさしく満たしてくれるおすすめの百菜旬は、ごはんと味噌汁と漬物がおいしい定食屋です。九州山口で和食レストランをチェーン展開する庄屋が運営しています。百菜旬おすすめの朝定食は、炊きたての雑穀ごはんに、焼き鯖や卵、総菜、九州の白味噌ベースの味噌汁がついて料金が480円。追加で明太子が付けられます。

博多駅に隣接するマルイを核テナントとする商業ビルKITTE博多の中には、レストラン街「うまいと」があります。旨いとイートを引っ掛けて、博多弁に仕上げたネーミングが親しみを感じます。KITTE博多の地下1階と地上9階、10階部分に、49店舗の地元博多をはじめ、北は北海道から南は沖縄まで全国の旨いものが一堂に会した食の宝庫です。

フロア案内の表示を見ていると、あまりの多彩なお店のメニューに、これは正直迷ってしまいます。ないものはないと言っても良いくらい種類が豊富なので、最初に食べたいものをこれと決めて行った方がいいかもしれません。わからない時はスマホなどで、KITTE博多、くうてん、で検索するとそれぞれのお店情報が詳しく出てきます。

九州初出店となる東京風鰻料理江戸川は、100％国産うなぎと創業より守り続けるたれを使用した鰻重をはじめ、おひつまぶしや定食などバラエティーに富んだ鰻料理を中心としたメニューが揃っています。ランチパスポートにも掲載されているので、鰻と天ぷらセットをワンコイン500円のお得な料金で食べるということも可能です。

JR博多駅にある博多DEITOSには3つの食堂街があり、地上2階には、おすすめの博多麺街道という人気の飲食店街があります。博多で歴史あるラーメン店や有名どころのラーメン店、本場四川料理店、鹿児島で人気のラーメン店など、麺類だけのお店を12軒集めたエリアです。JR博多駅に来て麺類を食べたくなったら迷わずここをおすすめします。

長浜といえば、博多豚骨ラーメンの聖地とも言える場所で、豚骨ラーメン屋台が建ち並んでいた時代がありました。現在は、元祖、本家といくつかの長浜の看板を掲げる店舗に変わっています。その長浜ラーメンを代表する長浜ナンバーワンは、元祖博多豚骨ラーメンのお店です。シンプルな豚骨スープとカタ細麺がおすすめで、料金は600円です。

博多駅の筑紫口新幹線改札口のすぐそばにある博多DEITOSのみやげもん市場には、お土産に最適な博多名物のお菓子やスイーツ、明太子、お酒や雑貨、お弁当や惣菜などが揃っています。中でも博多銘品蔵は、50種類もの品揃えから選べる明太子の専門店です。九州各地のラーメンも豊富に用意されていて、博多のお土産に喜ばれます。

創業1909年の博多老舗の明太子販売、山口油屋福太郎のショップには、おしゃれな瓶詰め明太子があります。ゆず、こんぶ、バジルなどいろんな種類があり、中でもおすすめは、しろうおめんたい。シロウオは福岡の春の風物詩で、室見川に梁と呼ばれる罠をしかけているのが季節ニュースの定番として有名です。料金は1瓶40g入りで税込570円です。

博多駅最大のお土産売場、マイング博多は駅の真ん中にあり、2000坪の広場には、お菓子、明太子から食品惣菜、ファッションまで幅広い品揃えです。中央付近は、水と緑の癒しの空間、マイング広場で、休憩や待ち合わせスポットなどに利用できます。また焼きたてのお菓子がその場で食べられるおすすめの和菓子工房があり人気を集めています。

今や博多を代表する銘菓、博多通りもん。博多のお土産の定番としてすっかり有名になった明月堂の看板商品です。18年連続モンドセレクション連続金賞受賞という名のとおり、食べたら分かる文句なく美味しいおすすめの博多西洋和菓子です。マイング博多の和菓子通りにある明月堂1号店でも、5個パック入り税込560円の料金で売っています。

博多駅北改札口近くにある、いつも行列のできるクロワッサン屋MIGNONは、さつまいも、プレーン、チョコなどクロワッサンをグラム売りしています。外はパリっパリ、中はモッチモチで甘過ぎず、チョコ以外は、さっぱり大人な味のクロワッサンです。100g158円と手頃な料金で、ちょっとしたお土産にも最適でおすすめです。

博多駅から福岡空港までは、地下鉄、バスを使って5分から15分の間に移動できるという、全国的に見ても非常に便利で近い距離にある博多駅と福岡空港です。その福岡空港は、2020年のリニューアルに向けて国内線と国際線を一緒にし、地下鉄と直結させひとつの建物の中を移動するかのように一体化されます。博多の街は更に飛躍しています。