関門橋のおすすめ絶景スポットを紹介！ライトアップされた夜景も人気！

本州と九州の間を流れる関門海峡に跨る関門橋は、全長1068mの関門自動車道として山口県下関市と北九州市門司港を結んでいます。鉄骨の吊橋としてのその形容は、威風堂々としておりライトアップによってさらに輝きを増しています。ここでは、そのライトアップされた関門橋夜景のおすすめ絶景スポットを両岸から紹介して行きます。

関門橋は、関門海峡の最も狭い部分とされる本州の山口県下関市壇之浦と九州の北九州市門司区和布刈を結ぶ全長1068mある日本有数の海上の橋で、1973年11月14日に開通しました。関門海峡は、標準的な3桁間の吊り橋で、大型のタンカーや大型客船などが航行する重要な航路であることから、桁下から海面まで61mもの高さを確保しています。

この関門橋が架かる関門海峡は、古くは今から6000年前ぐらいに本州と九州が分断され形成されたとされています。工業地帯である瀬戸内海と東シナ海を挟んで中国や韓国との往来には必要不可欠な重要な航路のひとつです。そして両岸に跨ぐ全く異なる表情を見せる2つの街、下関と門司を結ぶ関門橋を人々が行き交い暮らしています。

関門橋を中心とする関門海峡を空から撮影した動画です。2017年2月6日にYoutube上に公開されています。BGMがアンマッチのような気もしますが、映像そのものはDJIドローンInspaire2を使っているので、それなりに全体の地形やそれぞれの位置関係がよく分かるものとなっています。雄大な関門海峡と行き交う船、周辺の山々などが見て取れます。

関門海峡を結ぶ関門橋は、高速道路になっており車で通行することができます。本州から九州への最短ルートは、山口県側の下関ICから福岡県側の門司港ICまでの区間です。距離は2.9kmで車で約2分で移動可能です。料金は一般料金360円、ETC料金280円、ETCでの深夜割引、休日割引が200円となっています。なお、道路上は停車禁止です。

関門海峡を海で結ぶ関門連絡船は、山口県下関市の唐戸桟橋から北九州市門司港桟橋の間を20分間隔で運行しています。乗船中は、関門橋や海峡を行き交う大型船を間近に見ることができます。所要時間は約5分間の航行で、最終便は下関発が21時30分、門司港発が21時50分なので、関門橋をはじめロマンチックな夜景をゆっくりと見ることができます。

関門海峡の海底には、海の底を歩いて渡れる全長780mの歩行者専用海底トンネルがあります。人道入口にはエレベーターが設けられ、門司区側は地下約60m、下関市側は地下約55mまで降りてから通行するようになっています。海の底にいるというだけで、SF映画の主人公にでもなった気分がして、ちょっと怖いようなドキドキとしてしまいます。

この関門トンネル人道入口は、門司港側が門司港レトロ地区を海岸沿いに北へ進んで、関門橋の真下を通り過ぎ和布刈公園の下あたりにあり、下関側が国道9号線を海岸線沿いに東へ進み、関門橋の真下の左側にあります。通行可能時間は、早朝の6時から夜の22時まで。歩行者は無料となっていますが、自転車、原付は料金20円で降りて押して歩きます。

トンネルの中ほどには福岡県と山口県の県境の標識があり、珍しい海底の県境として有名です。人道トンネルの両側エレベーターホールに設置している記念スタンプを両方押して、観光案内所等で提示しアンケートに答えると関門TOPPA記念証がもらえます。関門橋のついでにぜひ一度この海底トンネルも体験してみては如何でしょう。

関門海峡の夜景に煌くライトアップされた関門橋は、まさに海に跨る光の架け橋です。両岸に暮らす人々は、一年を通してこの関門橋のライトアップを見れて、とても幸せな気分に満たされることでしょう。心なしかここに暮らす人々が心穏やかな人が多いのも頷ける気がします。ぜひともこの絶景の夜景を見て一緒に心癒されましょう。

関門橋のライトアップの期間は、5月から8月が20時から23時、9月から10月が19時から22時、11月から1月が18時から21時、2月から4月が19時から22時となっています。また年越しの瞬間は特別ライトアップとして、12月31日の18時から1月1日の6時まで点灯されます。ただし、年越しの瞬間の23時57分から24時の3分間は消灯します。

門司区港町の門司港レトロは九州で人気の観光地ですが、その一角に全長108m、日本最大級の歩行者専用はね橋、ブルーウイングもじがあります。このはね橋は、1日6回、水面に対し60度の角度に跳ね上がります。橋が閉じて最初に渡った恋人は一生結ばれると言われ、全国初の恋人の聖地としてNPO法人地域活性化支援センターに指定されています。

このはね橋を東側から西側へ向けて歩き、渡り切ったところの右側の海岸埠頭の場所が、関門橋おすすめの絶景スポットのひとつです。門司港駅から歩いて約3分ほどのところにあります。ブルーウイングもじのはね橋が跳ね上がる時間は、10時、11時、13時、14時、15時、16時となっており、それぞれ開くのに4分間、閉じるのに8分間かかります。

写真は、このブルーウイングもじの西側の海岸埠頭から見た夜景です。関門海峡と関門橋を一望できる絶景のロケーションにあり、ライトアップされた関門橋と水面に映る光が織り成すファンタジーな光景が幻想的な雰囲気を創り出しています。九州を代表する人気の観光地、門司港レトロの散策と合わせて楽しんでみてはいかがでしょう。

関門橋を間近に見られる最高のロケーションにあるのが、山口県下関側の中国自動車道下りにある本州西の最先端、壇之浦パーキングエリアです。本州の山口県方面から九州へ向かう有料高速道路のパーキングエリアなので、そのタイミングでしか入れません。関門橋の真下に位置するので、展望エリアからは迫力ある橋の全容を見ることができます。

太平洋側から日本海側へ出る最短コースとしてこの関門海峡を行き交う船舶の数は相当数あります。時折、大型のタンカーや豪華客船が悠々と海峡を渡る姿には、思わず息を飲み圧倒されてしまいます。ちなみにこの壇之浦は、平安時代の末期、1185年4月25日に栄華を極めた平氏一門と源義経率いる源氏の戦いが行われた場所としても有名です。

この山口県下関側の壇之浦パーキングエリアの展望エリアの一番海岸に近いところが、関門橋おすすめの絶景スポットのひとつです。特におすすめなのが、関門橋真下のところから見るライトアップされた関門橋です。離れたところから見る関門橋の全景も見事ですが、この真下から見るというアングルは中々普段見ることのできない稀少な角度です。

山口県下関市壇之浦PAと対峙して、北九州市門司区和布刈付近にあるパーキングエリアは、関門自動車道の上り方面にあり、九州の最北端に位置します。ここからは、関門橋とほぼ同じ高さの角度で見ることができます。また、左側に目をやると、遠く玄界灘が広がる絶景の海が見渡せ、視界360度の一大パノラマの世界が横たわっています。

ここからの夜景は、ある程度の高さある角度から見渡せるので、対岸にある下関側の光が水面に映されてキャンバスに描かれた絵画のような絶景の夜景が広がっています。時折、夜間に航行する船舶の光も、それに加えてライトアップショーを一層盛り上げてくれます。静かに耳を澄ますと、海の音と海峡を行き交う船の音が心地良い響きを鳴らします。

北九州市門司区港町にある門司港レトロ展望室は、日本を代表する建築家の黒川紀章が設計した高層マンション、門司港レトロハイマートの31階の最上階の中にあるという一風変わった場所にあります。高さ103mの展望室からは、関門海峡に横たわる関門橋をはじめ、対岸の下関側、門司港レトロの街並みを見渡せる絶景の夜景スポットのひとつです。

この展望室の中にはエアーズカフェという寛ぎのスペースがあります。ここでゆったりとしながら絶景の夜景を眺めることができます。平日月曜から金曜は10時から17時、週末の土日と祝日は19時まで開いているのでクリスマスの時期などは、閉店間際の時間は恋人達で一杯に埋まることもあります。ここからの関門橋の夜景は必見です。

門司港側と対峙するように関門海峡を挟んで山口県下関駅の近くにそびえるのが海峡夢タワーです。最上階にある展望フロアからは、遠く玄界灘や東シナ海、太平洋側の海域などが見渡せます。地上30階、高さ153mの関門海峡のランドマークとして誕生しました。移り行く光と影、海峡を埋め尽くす絶景の煌く夜景を存分に堪能できます。

この海峡夢タワーの営業時間は、朝9時30分から夜21時30分まで、最終入館は21時です。1月の第4土曜日だけが休館で、あとは年中無休で開館しています。入場料は、大人600円、高校生以下と65歳以上は300円です。またこの夢タワーそのものの煌びやかなライトアップもあり、曜日によって7色のカラーに分けて点灯するのも見ものです。

山口県下関市のみもすそ川公園には、源氏と平家の最後の戦いとなった1185年の壇之浦合戦の戦場跡として、源義経と平知盛の像が置かれています。みもすそ川公園の前に広がる海は関門海峡の最も狭い部分で早鞆の瀬戸とよばれ、潮の流れが速く、潮流の変化も激しい海の難所です。ここで歴史に触れながら間近に関門橋を望むことができます。

源義経といえば、歴史上の人気者として今も語り継がれています。義経の名を一躍有名にしたのが、この壇之浦の戦いです。この時義経は、海の上での戦いだったにもかかわらず、軽やかに船と船の間を飛び交いながら平家を圧倒したといわれています。下関市では、この合戦を再現する源平合戦を記念するイベントを毎年4月25日に行っています。

名優、高倉健さんの遺作となった映画「あなたへ」のラストシーンの場所がこの門司港西海岸埠頭です。遺作「あなたへ」のクライマックスで、高倉健さんは門司港西海岸のベンチを立って関門橋を背景にして歩き出します。やがてフレームアウトして、画面に流れるエンドロールが流れます。映画史にも残る名シーンとなったおすすめのスポットです。

山口県下関側にある火の山展望デッキからは絶景の眺望に出会えます。関門海峡や響灘に浮かぶ島々などが一望でき、眼下に広がる1000万ドルの夜景を眺めながらしばし時の経つのも忘れてしまいます。ここにある展望台は、現在老朽化による建て替えのため、2019年夏以降再オープンの予定です。近くの展望デッキは従来通り利用できます。

ここから眺める関門橋の夜景は、吊り橋に点灯された光によってきれいに橋の形が見て取れ、夜に沈む海の中にぽっかりと浮かび上がる関門橋のライトアップの姿は、対岸の門司港側の夜景と合わせて絶景のコンビネーションを作り上げています。その向こう側には、さらに光り輝く北九州市の百万ドルの夜景を見ることができます。

この火の山展望デッキからの夜景で、関門橋の夜景とぜひとも合わせて見ておきたいのが、毎年夏のお盆の時期に行われる関門海峡花火大会です。下関と門司港の両岸から一斉に打ち上げられる一大光のページェントは、関門橋の橋をすり抜けて煌く星空に向かって高く打ち上げられます。期間中は多くの帰省客や観光客で賑わいます。

本州と九州に跨る関門橋は、下関と門司港の両岸、いろいろな場所からいろんな表情を見せてくれます。ここへ来たら、片方だけではせっかくのその魅力も半減してしまいます。ぜひとも両岸を行き来して、自然が作り出す海峡の美しさと人が生み出した建築技術の最高傑作を同時に触れてみて、一度に両方の魅力を満喫してはいかがでしょう。