川棚温泉を最大限楽しもう！元祖瓦そばのお店や、周辺の観光地情報も！

最近話題の「瓦そば」みなさんはどんなものか知っていますか？この記事では、瓦そばについての基礎知識や美味しいお店。を川棚温泉エリアからご紹介します。この温泉、昔から多くの著名人に愛された由緒正しい温泉です。その川棚温泉を余すところなく楽しむべく、観光情報も探ってみました。では早速、見てみましょう！

川棚温泉と言えば｢瓦そば｣が代名詞とも言えるほど、ソウルフードとして有名ですね。また、ドラマ｢逃げるは恥だが役に立つ｣で、星野源さん演ずる津崎平匡の故郷が山口という事から、瓦そばの話があり、今、ちょっとしたブームになっているそうです。

川棚温泉の所在地は、ふぐでも有名な山口県下関市です。下関市街から北の方へ向かう山間に旅館や温泉宿が静かな佇まいで建っている場所があります。そこが川棚です。その風情から｢下関の奥座敷｣とも言われ、山口でも有数の温泉地なのです。

その昔、川棚温泉は青龍が見つけたという伝説があります。そのため、マンホールもこんなデザインになってしまいました!街中を歩きながら、青龍が何匹いるのか数えてみるのも楽しそうですね。川棚は青龍に静かに見守られているのです。

素朴な田園風景と静かな山裾の広がる川棚は、日本の原風景が感じられる場所です。そんな川棚は芸術家にも、こよなく愛されてきました。｢昭和の芭蕉｣と称えられる｢種田山頭火｣や世界的な大ピアニストの｢アルフレッド・コルトー｣は、終の棲家にしたいと思うほど、川棚を愛していました。二人共、その願いは叶いませんでしたが、それほど魅力あふれる街なのです。

そうです。その名の通り、本物の瓦にそばが載っているんです。熱々にした瓦の上に茶そば、錦糸卵、牛肉、ネギが載っていて、そばのパリパリ具合、出汁のきいたつゆ、もみじおろしなどの薬味との絶妙なバランスが魅力です。瓦のダイナミックさにちょっと驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、そこもまた、魅力の一つとなっています。

豊浦町観光協会によると、瓦そばは1962年に川棚温泉の旅館の主が考案したそうです。現在では、日本各地に瓦そばのお店があります。麺とつゆもスーパーなどで市販されていて、家庭でも手軽に作ることも出来るんですよ。ちなみに、家で焼く時はホットプレートやフライパンでどうぞ。

ところで気になるのは何故、瓦でそば焼いたかということ。前述の旅館の主がヒントをもらったのは、1877年の西南戦争での出来事。熊本城を取り囲んでいた薩摩の兵隊たちが、肉や野草を瓦で焼いて食べていた話を聞いたことからだそうです。宿泊客に提供してみると評判が良く、次第に他の旅館にも広がっていき、川棚温泉の名物になったそうですよ。

それではここで瓦そばの食べ方を少々、説明します。熱々の瓦の上に茶そばと具材を載せ、麺が程よくいたまったところを、温かい麺つゆで食べます。甘辛い味付けの牛肉とネギ、それに錦糸卵の組み合わせは見た目も味も素朴であっさりとしていて、瓦1枚分をペロッと平らげられます。レモンやもみじおろしの薬味が絶妙なアクセントです。

先程紹介した、瓦そばの考案者の旅館主は旅館｢たかせ｣の高瀬慎一さん。という事は、｢元祖 瓦そば たかせ｣がその名の通り、元祖という訳なんですね。このことは数々のテレビ番組でも紹介されているようです。また、｢たかせ｣の茶そばは良質な宇治抹茶が練り込んであって、その風味はさすが元祖という風格が感じられます。

温泉というと、気になるのはその泉質ですね。こちらはナトリウム、カルシウムを含む塩化物温泉です。温度は41.1℃。その性状は無色透明、無臭、そして若干の塩味がします。効能は、切り傷、火傷、皮膚病、虚弱体質、婦人病、痛風、動脈硬化、高血圧、胆のう炎、胆石症、神経痛、関節痛となっています。

川棚温泉は原則、源泉かけ流しです。泉質も柔らかく優しいのでお子さんにも安心です。そんな家族連れにおすすめなのは、やっぱり家族風呂。そこで、川棚温泉の家族風呂をご紹介させて頂きますね。

国登録有形文化財である玉椿旅館にも家族風呂があります。こちらの旅館の歴史は一風変わっています。創業者は玉椿関というお相撲さん。故郷である川棚の相撲文化への貢献と活性化の為にと建てられたとか。そんなことから、相撲巡業時の常宿となりました。また、新横綱が誕生する度に客間を作ったので、現在、建物は迷路のようになっているそうですよ。

こちらも玉椿旅館です。宿泊せずに利用出来る、立ち寄り入浴もあります。こちらは貸切なので家族風呂で使えますね。但し、先客があると待つことも。でも、安心して下さい。予約も出来るそうですよ。どこか、懐かしさが溢れるお風呂場ですね。

川棚温泉の元湯温泉銭湯である｢ピースフル青竜泉｣にも家族風呂があります。手頃な料金でお子様連れでも気兼ねなく温泉に入れるので、お手軽ですね。ちょっと温泉に入ってみようかなと、思い立った時にもおすすめです。こちら、川棚グランドホテルでは、｢御殿湯｣という貸切温泉があり、豪華な内装の中で、殿様気分が味わえます。また、露天風呂付で4タイプの中から好みの家族風呂が選べるそうです。

こじんまりとした川棚温泉は日帰りでも充分、楽しめます。旅館や旅行会社のおすすめプランもいいですが、自分でプランをたてて周るのも楽しそう!日帰りでのんびりするのに丁度いい広さのようです。そこでおすすめ観光スポットを紹介させて頂きますね。

建築家、隈研吾が設計したこの建物は、800年の歴史がある川棚温泉の歴史や資料のある民族資料館や川棚を愛したピアニスト、コルトーの名を冠したコルトーホールなどが入っています。こちらの資料などを見て、種田山頭火やコルトーが愛した川棚について、もっと深く知ってみませんか?

温泉でくつろぐ前にちょっと、汗を流してみたい方におすすめするのは乗馬。川棚温泉駅から約1キロメートルの場所にある｢川棚乗馬クラブ｣。初心者でも指導員さんがしっかり補助してくれるので安心です。馬の瞳と自然に癒されてみては如何でしょう?

お次は、日帰りにはもってこいの植物鑑賞をされるのはどうでしょう?川棚では雄大な藤の花を見ることが出来るんですよ。今が見頃の藤の花。今年、見逃された方は来年、ぜひ、行かれてみて下さい。その時には、開花状況を見てから行って下さいね。

先ほども紹介しました川棚グランドホテルでは、日帰りの｢料理+部屋+入浴｣など様々な、おすすめプランがあります。グランドホテルならではの施設もあり、子供連れでも心置きなく楽しめそうです。こちらの旅館｢小天狗さんろじ｣でも全露天風呂付、個室での夕食付日帰りおすすめプランがあります。本館での大浴場にも入れて、ちょっとのんびりするのに、ぴったりですね。

川棚温泉では様々な催し物も開催されています。その中でも｢川棚温泉まつり｣は伝統神事｢せぎもち｣と舞龍祭コンテストやフリーマーケット、無料足湯など盛り沢山の内容で朝から日が落ちる頃まで楽しめます。この機会に地元の熱気を感じてみては如何?

JR川棚温泉駅よりタクシーで約3分。バスの乗り継ぎはバス5分～川棚温泉バス停下車～徒歩5分。JR下関駅からバスで約70分～川棚温泉バス停下車。(バス路線、時刻についてはサンデン交通)。新幹線ですと、JR新下関駅よりタクシーで約30分です。

川棚温泉から角島までは車で約40分。距離にして約32キロメートル。ちょっと遠いかな?と、思うかとなってるんですよ。その海の青さと白い砂浜の美味しさは絶景です。また、2000年に出来た角島へ渡る角島大橋は海の中へ入っていくような感覚が味わえます。

またまた、ちょっと足を延ばしてみて下さい。断崖に建つ赤い鳥居とバックの青い海との対比が印象的な神社に出会えます。この神社は、地元の網元の枕元に白狐が現れ｢この地に鎮祭せよ｣とのお告げがあったことから、この地に建ちました。また、裏山道出口の鳥居にある賽銭箱に賽銭を入れて入ると願いが叶うそうです。

下関市のお隣、美祢市には日本最大級のカルスト台地、秋吉台があり、その地下には特別天然記念物の秋芳洞があります。瓦そばでお腹いっぱいになった後、神秘的な空間を体験してみるのもいいのでは?

さて、川棚温泉についていろいろな楽しみ方をご紹介させていただきました。歴史的にも重要な場所だった下関にある川棚温泉。ちょっと足を延ばすと魚介類の豊富な唐戸市場や絶景の角島なども巡れます。自然も食べ物も豊富な土地でのんびりと過ごして心の洗濯をしてみませんか?