クラゲが人気の水族館のおすすめは？（全国版）インスタ映えするライトアップも

その幻想的な姿に「癒される」と、クラゲを見るために水族館に足を運ぶ人が絶えません。水槽のライトアップなど様々な工夫で展示に力を注いだ結果、これまでとは違うクラゲの魅力を引き出すことに成功しました。今回は関東や関西の大型水族館はもちろん全国各地の小さな施設まで、そんなクラゲが人気のおすすめ水族館をたっぷりと紹介します！

大ジャンプをするイルカや愛くるしいペンギンなど水族館の人気ものたち。それにくらべ、動きに乏しいうえに刺されると痛い厄介者のイメージもあるクラゲは誰もが真っ先に見にいくようなスターではありませんでした。ただ、そんないかにも地味なクラゲたちにはほかのいきものに決して負けない武器がありました。「インスタ映え」です。

たしかに施設周辺の海で比較的容易に捕まるクラゲを飼育・展示する利点は全国どこの水族館でも認められていました。それでも花形のイルカショーとくらべて地味なのは否定できません。今ほど注目が集まるようになったいちばんの理由はインスタです。LEDの照明にライトアップされた半透明の体が規則的に動く姿は実にフォトジェニックなんです。

クラゲが人気の関東の水族館、その最初は全国でも知名度抜群の「サンシャイン水族館」。都会の空をアシカが飛んでいるように見えるドーナツ型水槽など趣向を凝らした展示が自慢です。なかでもおすすめが180度クラゲに囲まれるクラゲトンネルの「ふわりうむ」です。水流のなかをゆらめくクラゲはライトアップされてとても神秘的でインスタ映えします。

「サンシャイン水族館」へは東京メトロ有楽町線「東池袋駅」から徒歩で3分、JR・東京メトロ・西武線・東武線「池袋駅」からだと徒歩8分、そして都電荒川線「東池袋四丁目停留所」からは徒歩で4分です。4月から10月までは午後8時までの営業で、入場料は高校生以上が1800円、小中学生は900円で4才以上の未就学児が600円です。

住所：東京都豊島区東池袋3-1-3
電話番号：03-3989-3466

「マクセル アクアパーク品川」のおすすめは「ジェリーフィッシュランブル」という展示です。大空間にならんだ円筒型の水槽のなか、ライトアップされゆらゆらと揺れ動くクラゲたちがこころも身体も癒してくれます。ここではアマクサクラゲ、ミズクラゲ、マレーシアシーネットルといったクラゲたちが神秘的な姿を見せてくれます。

「マクセル アクアパーク品川」は品川プリンスホテル内にあって、JR・京急の「品川駅」（高輪口）から徒歩2分とアクセスは抜群です。午後10時までの営業なので仕事帰りでもあきらめる必要はありません。昼間とは違う表情の夜の水族館をゆっくりと楽しみましょう。入場料は高校生以上が2200円、小中学生は1200円で4才以上の未就学児が700円です。

住所：東京都港区高輪4-10-30（品川プリンスホテル内）
電話番号：03-5421-1111

2012年にオープンした「すみだ水族館」は東京スカイツリーにある都市型水族館です。「クラゲ万華鏡トンネル」は2015年に常設展示となりました。50mのスロープにライトアップされた8つのクラゲ水槽を設置し、壁や天井には5000枚の鏡が敷き詰められています。万華鏡のなかで漂うファンタジックなクラゲたちを眺める体験ができる場所です。

「すみだ水族館」へは「とうきょうスカイツリー駅」または「押上（スカイツリー前）駅」からすぐです。午前9時から午後9時までの営業（季節によって変わることがあります）で、定期メンテナンス等をのぞけば年中無休です。大人が2050円、高校生・小中学生はそれぞれ1500円・1000円で4才以上は300円の入場料です。

住所：東京都墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F
電話番号：03-5619-1821

「しながわ水族館」でクラゲのインスタ写真を撮るなら「フォトスタジオ水槽」がイチ押しです。その名のとおり記念撮影を撮ってもらうというコンセプトで設置されています。この水槽をふくめ形の違う4つの水槽に別々のクラゲを展示した「クラゲたちの世界」でLED照明にライトアップされたクラゲたちの涼しげな姿に癒されてみるのはいかがでしょうか。

イルカショーでもおなじみの「しながわ水族館」は京急「大森海岸駅」から徒歩で8分、JR京浜東北線だと「大森駅」北口から徒歩15分の場所にあります。通常は午前10時から午後5時までの営業ですが、夏季は午後6時までに延長されます。高校生以上が1350円と、関東の都心にあって良心的な料金設定もうれしいところです。

住所：東京都品川区勝島3-2-1
電話番号：03-3762-3433

全国有数の人気エリア湘南の「新江ノ島水族館・えのすい」にはクラゲを満喫できる展示や取組みがたくさんあります。「クラゲサイエンス」はマニアックな方におすすめのコーナー。飼育展示している30種のクラゲをさらにディープにアカデミックに紹介してくれます。また毎月9日の「クラゲの日」には事前に申し込めばクラゲ採集に参加ができます。

球型水槽「クラゲプラネット（海月の惑星）」ほか大小の水槽が配置された「クラゲファンタジーホール」では幻想的にライトアップされた空間でクラゲを楽しめます。ホール全体が潜水船となってクラゲの住む海を3Dプロジェクションマッピングで航行するのが「海月の宇宙」です。クラゲの生態やえのすいのクラゲ展示の歴史を10分間で見せてくれます。

住所：神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
電話番号：0466-29-9960

毎日の生活では出会うことのない海のいきものとふれあえる場所。「鴨川シーワールド」もそんな生命とのふれあいを大切にする水族館です。「Kurage Life（クラゲライフ）」ではクラゲとのふれあいを体験できます。約10種類のクラゲが泳ぐ水槽でその生態を学びながら観察し、映像水槽ではホログラフィック映像のクラゲが手のひらのうえを泳ぎます。

「鴨川シーワールド」へはJR「安房鴨川駅」から無料送迎バスが発着しているほか、アクアライン高速バス「アクシー号」で東京駅八重津口から約2時間で直結しています。営業時間は季節ごとに変動しますので直前にチェックするのがよいかと思います。高校生以上の入場料は2800円（学割あり）、4才から中学生までは1400円です。

住所：千葉県鴨川市東町1464-18
電話番号：04-7093-4803

「クラゲ水槽」は2015年に2つ水槽が増え展示するクラゲの種類も豊富になりました。ここ「アクアワールド大洗水族館」で最近、飼育がはじまったアマガサクラゲは水深100m以上の海に住んでいて捕獲が難しく飼育例もほとんどありません。ほかのクラゲとくらべてゆっくりとした動きをするのでインスタに上げる一枚を狙ってみてはいかがでしょうか。

北関東自動車道～東水戸道路水戸大洗ICから約15分ですが、休日は水戸南ICへ回った方が混雑を避けやすいようです。750台収容できる駐車場の混雑状況は公式Twitterでチェックできます。営業時間は午前9時から午後5時まで（延長している期間があります）。入場料は大人が1850円で、中学生以下は長期休暇をのぞいて土曜は半額になるので狙い目です。

住所：茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8252-3
電話番号：029-267-5151

関東に続いて中部関西の人気水族館を紹介しましょう。最初は「のとじま水族館」です。LED照明でライトアップされた円柱水槽とその背面に設置された鏡が織りなす幻想的なファンタジー「クラゲの光アート」はインスタ映えすること間違いありません。夏を中心に週末の計8日間、午後8時半まで営業時間を延長した「夜の水族館」も好評です。

「のとじま水族館」へは、関西方面からは北陸自動車道金沢森本IC～のと里山海道・能越自動車道で和倉ICへ、名古屋や関東方面からだと東海北陸自動車道小矢部砺波JCTから能越自動車道七尾ICへ向かいます。その先の経由地となる和倉温泉から約20分の場所にあります。一般の入場料は1850円、中学生以下は510円です。

住所：石川県七尾市能登島曲町15部40
電話番号：0767-84-1271

「くらげなごりうむ」は2018年7月にオープンした8種類500点のクラゲを展示する「名古屋港水族館」の新エリアです。メインの大型水槽「クラビリンス」では壁を鏡にすることで万華鏡をのぞくような感覚でライトアップされたクラゲたちを鑑賞できます。アカクラゲ、サカサクラゲ、ギヤマンクラゲ、ビゼンクラゲ、ウリクラゲの5種類を展示しています。

夏休み期間中は「サマーナイトアクアリウム」と題して営業が午後8時まで延長されています。「くらげなごりうむ」はじめ照明を落とし光と影のコントラストが広がる昼間と違う夜の館内もおすすめです。また、午後5時以降に入館する場合の夜間入館券は料金が2割引きになってたいへんお得です。

住所：愛知県名古屋市港区港町1-3
電話番号：052-654-7080

インスタ映えする被写体として今では多くの水族館で展示されるコブエイレネクラゲが「新種」として報告されたのは1992年にさかのぼります。何と自然界では発見されていないにもかかわらずここ「鳥羽水族館」の水槽にいたというのです。ジュゴンに会える中部関西エリアの名門水族館とクラゲの意外な結びつきを教えてくれるエピソードです。

そんな「鳥羽水族館」は、JRおよび近鉄「鳥羽駅」から徒歩で10分。自動車だと伊勢自動車道伊勢IC経由で伊勢二見鳥羽ライン鳥羽ICを下りてから約15分です。駐車料金は1回800円です。8月の金土限定で午後6時半から9時までナイトアクアリウムとして夜間の営業が行われます。暑い夏の夜は涼しげな水族館でクラゲを楽しんでみてはいかがでしょうか。

住所：三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
電話番号：0599-25-2555

関西が誇る世界最大級の水族館といえば大阪の「海遊館」です。クラゲの魅力を際立たせる新しい展示「海月銀河」が2018年3月にオープンしました。インスタ映えも抜群のエリアです。暗闇のなか天井から注ぐやわらかな光にライトアップされた半透明のクラゲたちが静かにゆらめくなかにいると、まるで海月の銀河を漂っているような感覚になります。

水族館の公式サイトでは「海月銀河」のおすすめフォトポイントや人気のインスタグラマーによるクラゲの撮影テクニックが公開されています。また「#海月銀河」でインスタに投稿すれば水族館のサイトに掲載されるチャンスがあるのも見逃せません。クラゲの撮影に力が入って、この全国屈指の水族館を訪れる楽しみがますます増えます。

住所：大阪府大阪市港区海岸通1-1-10
電話番号：06-6576-5501

海がない京都盆地に2012年に誕生したのが「京都水族館」です。「ミズクラゲの大型水槽」では人工海水で満たされた大きな水槽でライトアップされたミズクラゲたちを展示しています。ゆったりと漂うクラゲたちの優雅な姿が楽しめるインスタ映えスポットとして人気です。館内ではそのほかにも京都の海にいるクラゲたちを常時8～10種展示しています。

「京都水族館」へはJR京都駅中央口から西へ徒歩で約15分、またはJR丹波口駅から南へ約15分です。車で行く場合、専用駐車場はないので近隣の駐車場を利用しなければなりません。あらかじめ調べておきましょう。7月8月は夜の営業を午後8時まで延長、入場料は大人が2050円、高校大学生が1550円、小中学生が1000円で3才以上の幼児が600円です。

住所：京都府京都市下京区観喜寺町35-1
電話番号：075-354-3130

「感性にふれる」がコンセプトの関西の人気スポット「ニフレル」。館内7つのゾーンはそれぞれのテーマに沿っていきものたちの多様な魅力を引き出すよう設計されています。たとえばクラゲたちがいる「いろ」にふれるゾーンは、ライトアップや素材の色を変化させることでいきものたちのあざやかな色彩や個性の輝きがより感じられるディスプレイとなっています。

生物の生活環境を再現して見せる従来のスタイルから一歩踏み込んだ展示スタイルは、関西だけでなく全国でも例がないのではないでしょうか。そんな「ニフレル」は万博記念公園のEXPOCITY内にあります。大阪モノレール「万博記念公園駅」からなら徒歩2分です。車ならEXPOCITYの駐車場が2時間まで無料で利用できます。午後8時までの営業です。

住所：大阪府吹田市千里万博公園2-1EXPOCITY内ニフレル
電話番号：0570-022060

ここだけで特集が組めるほどクラゲが充実しているのが「クラゲドリーム館（加茂水族館）」。まさに全国屈指のおすすめクラゲ水族館です。メイン展示のクラネタリウムでは常時50種を超えるクラゲと出会えます。直径が5mある水槽「クラゲドリームシアター」はライトアップされた数千のミズクラゲが幻想的に舞う館内有数のインスタ映えスポットです。

クラゲを見るために関東や関西だけでなく全国から多くの人が訪れる「加茂水族館」へは山形自動車道鶴岡ICから約15分、日本海東北自動車道鶴岡西ICからは約25分です。営業時間は午前9時から午後5時まで、夏休み中は5時半まで延長されます。入場料は一般が1000円、小中学生が500円、未就学児は無料です。

住所：山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
電話番号：0235-33-3036

杜の都の新しい顔として2015年にオープンした「仙台うみの杜水族館」。6基の水槽でクラゲが漂う「クラゲのいやし」コーナーではミズクラゲ、アカクラゲやタコクラゲなどに出会うことができます。プロジェクションマッピングの「月とクラゲのいやし」「クラゲのワルツ」ではクラゲと触れ合っているようなふしぎな感覚を体験できます。

「仙台うみの杜水族館」へは仙台空港から直通バスで30分でアクセス可能なほか、最寄りの中野栄駅から無料シャトルバスが運行されています。夏休み中は午後9時までナイト営業を実施している日もあります。営業時間は細かく変動しますので事前にチェックしてください。入場料は大人が2100円、中高生は1600円、小学生1100円で幼児が600円です。

住所：宮城県仙台市宮城野区中野4-6
電話番号：022-355-2222

「マリホ水族館」は、海に隣接した大型ショッピングモールのなかにある小さな水族館です。ショップ、レストランはもちろん、遊園地や瀬戸内海を望む展望デッキなど思う存分楽しめる設備が充実しています。4月～10月は午後5時以降をナイトアクアリウムとして8時まで営業しています。この時間のクラゲはさらにインスタ映えが期待できそうです。

「たゆたうクラゲのホール」ではミズクラゲ、タコクラゲ、アカクラゲ、カブトクラゲなどが展示されているほか、2018年春に設置された半球体の水槽ではオキクラゲ科のパシフィックシーネットルの展示がはじまっています。成長すれば2mを超える大きさになってリボンをなびかせながら泳いでいるようなその優雅な姿を収めた一枚をインスタにアップしたいものです。

住所：広島県広島市西区観音新町4-14-35
電話番号：082-942-0001

下関にある海響館は日本最大級のペンギン展示施設「ペンギン村」が人気の水族館です。「クラゲの世界水槽」は頻繁に新しいクラゲが仲間入りすることもあって、めずらしいクラゲに出会える楽しみでワクワクさせてくれます。夏に開催される夜の水族館では海響館全体があざやかにライトアップされクラゲたちも一層、幻想的な美しさで出迎えてくれます。

海響館のスタッフがインスタグラムに投稿した動画や画像からお気に入りを選ぼうというキャンペーンが実施されています。上位にランクインした投稿を中心に作成される予定のCMにあなたが「いいね！」した一枚が使われることになるかもしれません。やはりペンギンが主役という感じですがクラゲの投稿もあります。気になる方は訪問前にぜひチェックしてみましょう。

住所：山口県下関市あるかぽーと6-1
電話番号：083-228-1100

「いおワールドかごしま水族館」の人気者、ジンベエザメ「ユウユウ」は体長5mを誇り存在感は抜群ですが、インスタ映えという点ではクラゲたちに軍配が上がります。美しいクラゲに会える「クラゲ回廊」は2017年に新設されました。世界で初めてこの水族館で展示されたアマガサクラゲから定番のミズクラゲまで、鹿児島近海のクラゲを中心に展示されています。

JR鹿児島中央駅から市電を利用し「水族館口」で下車すると徒歩8分で水族館です。車だと九州自動車道の薩摩吉田ICか鹿児島北ICで下りて約20分。また耳寄りな情報として「西郷どん大河ドラマ館」のチケット半券を提示すれば入場料が1200円（通常1500円）に割引してもらえます。週末を中心に「夜の水族館」として午後9時まで営業が延長されます。

住所：鹿児島県鹿児島市本港新町3-1
電話番号：099-226-2233

クラゲが人気の水族館特集はいかがでしたか。あの幻想的な魅力を少しでもお伝えできていれば幸いです。関東関西の大きな水族館はもちろん、規模は小さくてもクラゲの展示に力を入れる水族館が全国にはまだまだ数多くあります。季節やイベントごとにライトアップが変わればまた新しい魅力が発見できるなどクラゲを鑑賞する楽しみはこの先も尽きそうにありません。