田上家の横浜家系の絶品ラーメン！美味しさの秘密やおすすめのメニューは？

横浜界隈のラーメンと言えば「家系」が有名です。横浜には様々な家系ラーメンのお店が軒を連ねていますが、今回は、横浜家系ラーメンの人気店「田上家」をピックアップ。田上家のラーメンの美味しさの秘密やおすすめのメニューやトッピング、アクセス方法などの気になる情報をたっぷりご紹介します。

「田上家」は、2014年10月に横浜にオープンしたラーメン店です。店主は、千葉県柏市で創業した家系ラーメンの有名店「王道家」の出身。田上家は家系ラーメンの本拠地であり激戦区でもある横浜に店を構えることによって、家系ラーメンの味をより深く追求し進化を続けています。

田上家はカウンターが11席の小ぢんまりとした店舗。オープンして4年ということもあり店内は清潔で明るく、1人での来店や女性客も入店しやすい雰囲気です。田上家の評判は口コミで広がり、遠方から訪れる人も多く、またランチタイムには行列ができることもある横浜の人気ラーメン店です。

ここで、横浜家系ラーメンとはどのようなラーメンなのかおさらいしておきましょう。横浜家系ラーメンとは、神奈川県横浜市のラーメン店「吉村家」が元祖と言われています。ラーメンの特徴は、豚骨醤油スープと太麺。そしてトッピングはチャーシュー、ほうれん草、海苔というのが一般的です。

吉村家は1974年に横浜の新杉田駅近くで創業するや一躍評判となり、2号店に当たる本牧家をオープン。やがて本牧家から弟子が独立して六角家が創業します。このようにして弟子たちが次々と吉村家の味を受け継ぎ、横浜を中心に家系ラーメンと呼ばれる豚骨醤油ラーメンの子孫店が増えていきました。吉村家から独立したラーメン店は「直系」と呼ばれています。

柏の王道家もかつて吉村家から独立し、吉村家の味を受け継いだ店舗の一つですが、麺を自家製麺に変更したために現在では吉村家の直系を名乗っていないそうです。その王道家から独立した田上家も横浜家系ラーメンの元祖、吉村家直系の味を受け継いでいる吉村家の子孫に当たるラーメン店なのです。

スープはラーメンの味を決定づける重要な要素です。田上家のラーメンのスープはもちろん、横浜家系ラーメンの伝統を受け継ぐ豚骨醤油味です。豚骨から丁寧にとった出汁に醤油をしっかりと効かせ、仕上げに鶏油で風味付けしています。「これぞ家系のスープの味」との評価も高い、ファンを惹きつけてやまないスープです。

田上家の豚骨醤油スープは醤油の香りや味が前面に出てくるので、麺だけでなくご飯との相性も抜群です。そのため、田上家の利用客の多くはご飯を注文するのだとか。鶏油が加えられているもののくどくないので、最後までスープを飲み干すファンも多いそうです。ちなみに、スープは店主1人で仕込んでいるため、スープがなくなり次第営業終了となるそうです。

田上家のラーメンに使われている麺は、東京都大田区にある酒井製麺の麺です。酒井製麺は元々うどんの製麺所でしたが、横浜家系ラーメン本家の吉村家が創業する際にラーメン用の麺の製造を依頼されたことがきっかけで中華麺の製造も始めたのだそうです。特徴はモチモチとした太いストレート麺で、長さは短めに作られています。

酒井製麺は吉村家直系のラーメン店もしくは吉村家の流れを汲むラーメン店にのみ麺を卸しているのだそうです。横浜家系ラーメンのクオリティは酒井製麺の麺が支えていると言っても過言ではないほど、酒井製麺の麺は家系ラーメンにとって欠かせないものとなっています。田上家でも、酒井製麺が家系ラーメンのために作った麺を味わうことができます。

ちなみに、横浜家系ラーメンのお店では製麺所の名前が入った麺箱を店内に積み上げておくことが多いです。吉村家直系以外のラーメン店では他の製麺所の麺を使用しているので、家系ラーメンを食べに行ったら店内で麺箱を探して製麺所の名前を確かめてみると、家系ラーメンをより深く知ることができておすすめです。

田上家でラーメンを注文する時は、店入口にある自動券売機で食券を購入してスタッフに渡します。券売機には商品の見本写真がなく商品名と値段が書いてあるのみで、お店の外にも商品写真の看板などはありません。食券を買う時にどんなラーメンかイメージが湧きにくい人は、事前に写真で確認しておくのがおすすめです。

自動券売機ではトッピングやサイドメニューのチケットも購入できます。田上家では期間限定や当日限定のトッピングメニューが登場することがしばしばありますが、それらのトッピングメニューの一部は券売機で購入できないものもあるので、券売機が対応していないトッピングを注文する時はスタッフに直接注文しましょう。その際の精算は現金で行います。

なお、席が空いていない場合は外で待つことになりますが、列に並ぶ前に食券を購入しておくのがスムーズでおすすめとのことです。また、席が空いてもスタッフの案内があるまでは着席せずに待ちましょう。

券売機で食券を購入したら好きな席を選んで着席し、スタッフにチケットを渡します。その際、ラーメンの好みの仕上がりも伝えましょう。好みを指定できるのは、麺の硬さ、味の濃さ、脂の量という3つの要素です。麺の硬さは、硬め、普通、柔らかめの3段階。味の濃さは濃いめ、普通、薄めの3段階。脂の量は多め、普通、少なめの3段階となっています。

田上家のラーメンのスープの味は豚骨醤油の1種類。田上家のラーメンの基本メニューは、そのものずばりの「ラーメン」です。田上家のラーメンを初めて食べる人におすすめです。トッピングは薄切りのチャーシュー1枚、ほうれん草、海苔3枚となっています。チャーシューは丼の半分はあろうかという大きさで、しっとりと柔らかく仕上がっています。

家系のトッピングとしておなじみのほうれん草には小松菜も混ざっていて、シャキシャキとした食感が良いアクセントとなっています。ラーメンは麺の量が3段階選べます。麺の量が標準の「ラーメン並」でもしっかりボリュームはあります。ラーメン並の値段は700円。並よりも量がやや多い「ラーメン中」の値段は800円、そして量が最も多い「ラーメン大」の値段は900円となっています。

田上家の基本のラーメンにチャーシューが増量されたのが「チャーシューメン」です。チャーシューメンには薄切りのチャーシューが4枚入っていて、丼を覆い尽くすボリューム。薄く柔らかいチャーシューはそのまま食べるのはもちろん、麺を巻いて食べたりライスに巻いて食べたりと、思い思いの食べ方ができておすすめです。

チャーシューメンも麺の量が3段階あります。チャーシューメン並の値段は850円、チャーシューメン中の値段は950円、チャーシューメン大の値段は1050円です。なお、チャーシューをライスに巻いて食べたい人は50円のライスも忘れずに注文しましょう。

田上家の夏の限定メニューだった「ケミカルつけ麺」が2017年夏からレギュラーメニューになりました。麺は通常のラーメンの麺を水で締めたもので、ライムを絞って食べると爽やかな味わいです。トッピングは海苔とチャーシュー、ほうれん草です。スープには七味唐辛子とねぎが入っています。ケミカルつけ麺の値段は1000円で、昼の部限定のメニューとなっています。

田上家の家系豚骨醤油ベースのスープはそのままでも十分美味しいですが、卓上の薬味で味を変化させるのもおすすめです。薬味の種類は、刻み生姜、すりおろし生姜、すりおろしニンニク、胡椒、豆板醤、酢、胡麻の6種類です。食べ進めながら少しずつ加えて、好みの味を見つけてみてはいかがでしょうか。値段はもちろん無料です。

田上家のラーメンをもっと美味しく味わうには、トッピングを加えるのもおすすめです。田上家のトッピングメニューには、とろとろ半熟の黄身がまろやかな味付玉子、丼の半分を覆うほどのボリュームのほうれん草、細長く切った九条ネギ、海苔7枚、万能ネギ、薬味ネギ、茹でたキャベツなどがあります。トッピングメニューの値段は100円となっています。

トッピングメニューには、数量限定のチャーシューもあります。「岩中SPFロースの極上チャーシュー」や、「僕の極みバラチャーシュー」といった特別な素材で作った特製チャーシューが、いつものチャーシューよりも厚切りで登場。値段は150円です。なお、車で来店して近隣のコインパーキングを利用した場合、駐車券を提示するとトッピングがサービスになるそうです。

田上家の公式ツイッターには、短い期間だけ登場する限定ゲリラメニューの情報がアップされます。例えば、横浜上大岡の人気ラーメン店「G麺7」の後藤店主が田上家のために打ったという特製麺の油そば。この油そばは2018年4月に限定50食で販売され、値段は700円でした。

また、サイドメニューで人気のライスがスクランブルエッグ丼で登場したことも。こちらは2017年10月の土日2日間限定で販売され、値段は300円でした。スクランブルエッグはマヨネーズを加えて作ったもので、ふんわりとした食感とまろやかな風味が人気となりました。スクランブルエッグ丼の注文方法は、「スクランブル発進!」と伝えるというものだったそうです。

また、1日限定でカレーつけ麺が25食のみ発売となったことも。1日限定のゲリラメニューは券売機では購入できないため、同じ値段の食券を購入してスタッフに直接希望のメニューを伝えましょう。田上家公式ツイッターをチェックしておくと、レアなコラボメニューやツイッター限定トッピングの情報が入手できておすすめです。

田上家の営業時間は、昼の部が11時から14時30分まで、夜の部は17時から23時までとなっています。スープや麺がなくなり次第営業終了となるので、夜の部の遅い時間に来店する予定の時はご注意下さい。定休日は毎週火曜です。臨時休業の情報は田上家の公式ツイッターにアップされるので、来店前にチェックするのがおすすめです。

田上家へのアクセス方法は、電車を利用する場合は最寄り駅が「弘明寺」駅となります。弘明寺駅は横浜市営地下鉄ブルーラインと京急本線の2路線が乗り入れていますが、駅の場所は大岡川を挟んで東西に離れた場所にあります。横浜市営地下鉄ブルーラインを利用した場合、2B出口を出て鎌倉街道を桜木町方面に370mほど進んだ所にあります。

京急本線の弘明寺駅からは、商店街方面に出て「弘明寺かんのん通り」というアーケード街を進むと横浜市営地下鉄ブルーラインの弘明寺駅へと出ることができます。横浜市営地下鉄ブルーラインの弘明寺駅は、新横浜駅から乗り換えなしでおよそ26分、桜木町駅からはおよそ10分で到着します。

田上家へ車でアクセスする場合は、鎌倉街道を目指しましょう。国道1号線からは、保土ヶ谷橋交差点の分岐を南に進むと鎌倉街道へと出ることができます。通町1丁目交差点を右折すると鎌倉街道へ入りますが、この場合田上家は反対車線の右側に位置するため、左側にある田上家向かいのコインパーキングに駐車するとスムーズです。駐車料金は30分200円です。

田上家と同じ車線側に駐車したい場合は、通町1丁目交差点の手前で右折し一方通行の路地に入ると、田上家のちょうど裏手にコインパーキングが数ヶ所あるのでこちらもおすすめです。駐車料金は30分200円です。駐車場周辺は住宅街なので走行には十分注意しましょう。また、田上家で駐車券を提示してトッピングサービスを受けるのもお忘れなく。

横浜家系ラーメンの人気店「田上家」をご紹介しました。横浜家系ラーメンの味を守りつつ独自のスタイルを打ち出す田上家は、数ある家系ラーメン店の中でも評価の高い名店。横浜を訪れたら、ぜひ田上家のラーメンの味を体験してみてはいかがでしょうか。来店前はツイッター公式アカウントのチェックをお忘れなく。