横浜の「吉村家」は家系ラーメンの総本山！人気メニューや営業時間などを紹介！

ラーメン界では知らない人はいない横浜の「吉村家」は、豚骨・鶏ガラスープの醤油ラーメンなのだがその美味しさは他のラーメン店より群を抜いている。ここでは横浜家系ラーメンの元祖であり「家系総本山」といわれる「吉村家」を徹底的に紹介しよう。おすすめの直系店舗も併せて紹介。美味しいラーメンいっぱい（一杯）召し上がれ。

横浜の「吉村家」は醤油感の強いパンチが効いて美味しいラーメンということでいつも行列が絶えないほど人気がある。ここは弟子入りを募集して暖簾分けをしているのだ。ここから育った横浜家系ラーメン店が全国に散らばっている。横浜家系ラーメンの総本山が横浜の「吉村家」ということだ。直系ラーメン店舗については後ほど詳細に紹介。

横浜の「吉村家」のラーメンへのこだわりも半端ない。麺は「酒井製麺」の太麺を使用。チャーシューは分厚くスライス。大きな海苔3枚。ほうれん草（小松菜）が入る。醤油豚骨スープには1日豚骨約1トンと鶏ガラ約500羽を使用。チャーシューは1日50キログラムを使い切る。全て冷凍ものを使わず厳選された自然食材を使用の徹底ぶりだ。

「吉村家」の特徴の酒井製麺の特注太麺は、寸胴で茹でて麺がくっつかないように平ざるですくい上げるスタイルが直伝である。従業員の白い作業着とともに横浜の「吉村家」や全国にある直系店全ての特徴でもあるのだ。そんな横浜家系ラーメンの総本山「吉村家」のこだわりが醤油豚骨ラーメンを1日1500杯も売り上げる秘訣なのだろう。

横浜の「吉村家」の社長「吉村実」は前は長距離トラックの運転手だったそうだ。今でも食べているそうだが全国のラーメン店を食べ尽くした「吉村実」である。試行錯誤はあったらしいが彼の作るラーメンが美味しいのは至極当然だ。1974年になって横浜市磯子区杉田の国道16号線に並行する磯子産業道路沿いに「吉村家」を創業開店したのだ。

杉田にオープンした「吉村家」の美味しいラーメンはたちまち大人気になり、当時から行列ができるほどであった。このころから弟子の制度は出来上がっていたようである。客の前でも弟子を叱る姿があった。そうして一人前に育った弟子に暖簾を分けながら「家系総本山」の地位を確立していく。現在この場所には「杉田家」が営業している。

1999年になって横浜駅西口の現在の場所に移転した。横浜駅から近いこともあって、いつも行列が絶えなく美味しい「吉村家」のラーメンを食べるまで少し待たなくてはならない。「吉村家」は現在「吉村実」も厨房に立つが長男が切盛りしているようだ。前と少し味が変わったとの評判もあるが、相変わらず大人気の横浜の「吉村家」である。

住所：神奈川県横浜市西区南幸2丁目12-6 電話番号：045-322-9988

横浜の「吉村家」のメニューは、「ラーメン」と「チャーシューメン」だけ。しかし、お客の要望は聞くのだ。「麺の固さは硬めか柔らかめ?」「味は濃いのか薄いのか?」「脂の量は多めか少なめか?」それがメニューともいえる。アナタの好みのラーメンを食べさせてくれるということだ。これが横浜の「吉村家」のラーメンの真骨頂だ。

横浜の「吉村家」の人気メニューとしてはトッピングが豊富なのでぜひ好きなものを頼むのがおすすめだ。チャーシューや味玉、海苔増し、玉ねぎ、野菜畑、キャベツ、細切りネギ、ホウレン草、メンマ、もやし、きくらげ、チンゲン菜、など多彩である。しかも驚くほど安い。小皿で出てセルフでラーメンに盛る。さあ何をトッピングする?

その他のサイドメニューはライスのみ。しかしながら、テーブルの前を注目してくれ。なんと十種類もの調味料が並んでいるではないか。ニンニクや刻み生姜、豆板醤、ラーメン酢などがズラッと並んでいる。食べてる途中からでもいいので試してみるのがおすすめだ。アナタのお好みで「吉村家」のラーメンはどんな味付けになったことだろう?

注文メニューは食券を購入。トッピングは席で現金のやり取りも可能ということである。横浜の「吉村家」は人気があるため営業時間内はほとんど行列に並ばなければならない。食券は先にラーメンやトッピングも購入するのがおすすめで「吉村家」のマナーである。たまに食券を買わないで並んでいるのを見かけるが後でトラブルになるようだ。

横浜の「吉村家」の営業時間は11時から22時までだ。ラーメン激戦区横浜では閉店が早い方だろう。なぜだか分かるかな?これは「吉村家」方針で閉店後徹底的に掃除するためだ。常にお客様に清潔な環境でラーメンを食べてもらうためなのである。ただ儲けるために長時間店を開けるというのとは次元が違うのだ。「吉村家」の精神は偉大だ。

横浜の「吉村家」の店は清潔である。掃除も行き届いて、従業員のねじり鉢巻きや白いTシャツ、白いズボン、白い長靴が清潔感を与える。ちなみにこれは「吉村家」の直系店すべての特徴であり証しである。いわゆる昭和の感じであるがラーメン屋らしくて好ましい。再来年には平成の時代も終わろうとする今、貴重な井出たちだといえるだろう。

お客の好みに応えるべくのラーメンの注文の仕方とトッピングもラーメンの温度を一定にするために別盛（小皿）にする細やかさ。お客のタイミングでトッピングすれば良いのだ。調味料の多さもうれしい。食べてる途中でお好みの味に変えられる。食後は「おひとつお持ち帰りを」とミカンや柿、バナナ、飴などが置いてあるおもてなしに感激。

全国に家系ラーメンはたくさんあるものの、横浜の「吉村家」家系ラーメンの直系といわれる店は10軒にも満たないのだ。それは「吉村家」の暖簾を分けるということは、「吉村家」で非常に厳しい修行をして「吉村実」が認めた者だけが許されるということ。赤い暖簾に「○○家」は誇らしく希少価値である。それ以外は亜流ということだ。

横浜家系四天王の一つ「杉田家」。横浜のこの立地場所は初代「吉村家」があった場所だ。正確には道路を挟んで向かい側の場所で「杉田家」を構えている。横浜の「吉村家」から暖簾分けをしてもらった家系ラーメン直系店舗第1号店だ。しっかり「吉村家」の伝統を守っている。創業地に店を持ったのだからかなりな信頼を得たということだ。

味は濃厚でバランスがよく飽きがこなく「吉村家」を伝承。家系直系ラーメン店では一番ガツンとキレのある味だろうか。秘密はどうやら鶏油（チーユ）の調合らしい。営業時間は5時から翌1時までだ。手間を惜しまずの精神で1時の閉店直後から下準備を開始し5時の開店に間に合わす。トッピングも豊富でどれもおすすめの一品が揃っている。

住所：神奈川県横浜市磯子区新杉田町3-5 電話番号：045-776-2155

北陸富山県魚津市にある美味しいラーメン店「はじめ家」も横浜の「吉村家」の直系店。横浜家系四天王の一つ。「北陸の虎」ともいわれ、多くの常連に支持されいつも賑わっている店だ。酒井製麺所の麺を使用して鶏脂の適度さといい横浜の「吉村家」の味は確かに継承されている。夕方が比較的空いているようなのでその時間帯がおすすめ。

住所：富山県魚津市吉島67-1 電話番号：0765-23-1789

横浜には「吉村家」の直系店だった「環2家」も存在する。実は前の店主は「吉村家」直系だったのだが、店はそのままでオーナーチェンジしてしまったのだ。元直系店ということで紹介するが、それでも直系店では最もパンチ力があった美味しい濃厚醤油豚骨ラーメンは健在でいまだに人気があり、おすすめの店だ。ぜひ立ち寄ってほしい。

住所：神奈川県横浜市港南区下永谷3-3-21 電話番号：045-825-3195

うどんの香川県にも「吉村家」の直系「高松家」がある。旧国道11号線沿いに立地する。パンチの効いた濃厚醤油豚骨スープに酒井製麺のモチモチした麺は横浜の「吉村家」の直系の証しだ。おすすめのトッピングは3種類の海苔を使ったブレンドと野菜たっぷりのねぎもやし。営業時間は11時から20時までと短い。開店時間帯が空いている。

住所：香川県高松市屋島西町1992-4 電話番号：087-841-7575

こちらの直系「厚木家」はなんと「吉村実」の次男が店主である。しかし、現在長男が切盛りする「吉村家」よりも美味しいのは「厚木家」ではないかという噂だ。真偽のほどはアナタの舌で確かめてくれたまえ。ここのチャーシューがスモーキーで実に美味しい。醤油豚骨ラーメンが一層美味しいのはこのチャーシューのせいかもしれない。

数あるトッピングの中でおすすめは「ピリ辛白髪ネギ」と「野菜畑」である。特に「ピリ辛白髪ネギ」は辛さがジワリとスープに混じり違った味わいを出す。スタミナキムチ豚丼もおすすめのサイドメニューだ。キムチの食べ放題もうれしい。営業時間は11時から24時までだが麺売切れで23時頃と早く閉店になることが多いから注意することだ。

住所：神奈川県厚木市妻田東2丁目1940 電話番号：046-222-3888

新潟県上越市にも横浜の「吉村家」の直系店がある。国道8号線沿いに暖簾を上げているのは「上越家」。「吉村家」直伝の濃厚醤油豚骨のスープと酒井製麺のモチモチ感のある麺との相性は抜群で美味しい。新潟県民も一度食べたら癖になることだろう。おすすめトッピングは味付玉子と玉ねぎである。15時から18時頃が空いている時間帯である。

住所：新潟県上越市下源入173-1 電話番号：025-545-0702

横浜の六角橋はラーメン激戦区なのだ。家系ラーメンを始め他の美味しいと評判のラーメン店も軒を連ねている。その中にあって、「吉村家」の直系店の「末廣家」は堂々と営業している。元ビジネスマンだった店主が「吉村家」で厳しい修行に耐えた賜物であろう。周りの有名店に切磋琢磨されて緊張感があるのがいいとは店主の弁である。

「末廣家」のラーメンは油に頼らない醤油の尖った味にブレはなく美味しい。最後まで食べても飽きが来ない。すべての素材を生で仕入れるのは「吉村家」の教え。そして、ラーメン激戦区にありながら11時から21時までの営業は清掃に時間を掛けるからである。これも「吉村実」の教えであろう。いつ行ってもお店が綺麗なのも気持ちがいい。

住所：神奈川県横浜市神奈川区六角橋1丁目14-7 電話番号：045-642-3400

「横横家」の本拠地は横浜の金沢八景にあったのだが、なぜだか2015年閉店してしまったのだ。そこで「横横家仙台店」は営業しているので紹介する。やはり「吉村家」の直系店だけあって醤油豚骨ラーメンは美味しい。「横横家」は「TRY東京ラーメン・オブ・ザイヤー」で優秀賞を獲得しているおすすめのラーメン店。ぜひ堪能すべきだ。

メニューのトッピングの種類と調味料が多いのも横浜直系ならではである。中には「魚粉」というのもある。他の横浜家系ラーメンにもいえるが醤油豚骨ラーメンにはライスがとても合っておすすめだ。スープの滲みた海苔でライスを巻いて食べたら最高である。おじや風にもしたい。営業時間は11時から24時までだから今宵はいかがだろうか？

住所：宮城県仙台市若林区新寺1丁目4-31百反イーストビル1F 電話番号：022-792-7060

「吉村実」は山形県出身で幼少時横浜へ引っ越す。中学卒業後は20以上も転職してラーメンへたどり着く。現在の「吉村家」の年間売り上げは約3億円だという。そこまでにした「吉村実」は社長という立場であるが、今でも厨房に立って弟子たちに修行させている。「ガッツがない。」と修行に耐えられない者が最近増えたとボヤいている。

年商3億円で自社ビルを持つほど儲かれば副業に手を出すのが普通だろう。「吉村実」もパチンコ店やスーパー銭湯などの経営をしている。過去にビデオショップでのトラブルや倒産しかけたこともあったらしい。しかし今でも全国のラーメンを食べ歩き味を研究しているらしく、生涯ラーメン作り現役を貫く姿勢に脱帽する。

横浜家系ラーメンの総本山「吉村家」の醤油豚骨ラーメンを食べなければラーメンは語れないのである。全国にある直系店舗のラーメンもぜひ食べ歩いて美味しいラーメンを堪能してほしい。昨今直系店舗の中には閉店や独立した店もあるようだが、今後も暖簾分けは続いて明日はアナタの街に「○○家」がオープンするかもしれないのだ。