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バンコクの寺院「ワットアルン」
タイ、バンコク観光では外せないのが寺院巡りです。その中でも暁の寺「ワットアルン」はバンコクにある他の寺院とは一味違った雰囲気を醸し出している「ヒンドゥー教」が色濃く出た寺院です。ワットアルンの開館時間や渡し舟を使った行き方、ライトアップの時間など、ワットアルンの魅力をぎゅっとまとめてご紹介します。
バンコクの寺院「ワットアルン」とはどんなところ?
ワットアルンは「暁の寺」という異名を持つタイの首都バンコクにあるヒンドゥー教の寺院です。タイの中心部にあり、その景色はタイを代表する景色の1つに数えられており、タイの通貨である「10バーツ」効果にもデザインされているほどです。
ワットアルンはチャオプラヤ川の川沿いに佇んでいるため、船を使った行き方が一番ベストです。そんなところ1つをとっても旅の情緒を感じさせてくれます。
ワットアルンは日本の小説家としても有名な「三島由紀夫」が最後に執筆した長編小説、「豊饒の海(ほうじょうのうみ)」の1つである「暁の寺」のモデルにもなっています。ワットアルンでは「生きた宗教」が肌で感じられるタイ、バンコクでは、必ず見ておきたい寺院の1つです。そして是非「暁の寺」を読んでから訪れてみてください。
バンコクの寺院「ワットアルン」の歴史
「ワットアルン」は、タイ語で「ワット=寺院」、「アルン=暁」という意味を持つ寺院です。ワットアルンは、1351年~1767年まで栄えたアユタヤ王朝の時代には小さな寺院で、「ワットマコーク」という名前でした。
その後、1767年~1782年に栄えたタイの正統王朝であるトンブリー王朝の時代に、ワットアルンを王室寺院と定められ、名前を「ワットマコーク」から「ワットチェーン」に改名されました。
「ワットチェーン」は、タイ語で「夜明け」などを意味する言葉で、やはり昔から夜明けや暁のイメージを持つ寺院だったことがわかります。そして1782年~始まったチャクリー王朝のラーマ4世(1851年~1868年)の時代に「ワットアルン」という名前に改められました。
長い歴史の間で名前を変え、形を変えながらも王朝だけではなく一般市民にも親しまれたワットアルンは、現在も多くの人を魅了しています。
バンコクの寺院「ワットアルン」はどこにある?
ワットアルンは、タイの首都であるバンコクの中心部にあります。ワットアルンの場所は、多くの観光客が滞在するエリア「スクンビット地区」から少し西の方にある「カオサンロード」地区にあります。チャオプラヤー川のほとりに立つと、壮大なワットアルンを望むことができます。
バンコクの寺院「ワットアルン」への行き方は?渡し舟で行くの?
ワットアルンまでの一般的な行き方としては、チャオプラヤー川から渡し舟に乗ってワットアルンのある対岸へ渡ります。スカイトレイン(BTS)の「サパーンタクシン駅」のすぐ近くにある水上バス乗り場「サトーン船着き場」があります。
「サトーン船着き場」では大きな観光船の「チャオプラヤーエクスプレス」に乗ってNo8「ワットアルン船着き場」で下船する行き方が一般的です。
バンコクの寺院「ワットアルン」観光のおすすめの時間帯は?
ワットアルンは、2013年から4年に渡る大修復を経て新しい姿に生まれ変わりました。日中の時間帯は是非、真っ白なその姿を楽しむ事ができます。しかし、ワットアルンの一番のおすすめ時間帯は何といっても夕暮れ時~ライトアップが楽しめる夜間の時間帯です。夜間でしか味わえない圧倒的な存在感を是非、目に焼き付けてください。
バンコクの寺院「ワットアルン」の見どころをご紹介
ワットアルンは対岸から眺めるだけでも美しい景色を堪能できますが、是非舟を使った行き方で寺院の内部も堪能することをおすすめします。入場料50バーツだけでたくさんのポイントを見て回れます。そこで初めてワットアルンを訪れる人のために、押さえておきたい見どころをいくつかご紹介します。
バンコクの寺院「ワットアルン」の見どころ1.仏塔
ワットアルンの象徴であるこの「仏塔」は、大小合わせて5基あります。一番大きな大仏塔の高さは75メートルと他を圧倒する大きさです。塔を上ると、眼下に広がるチャオプラヤー川や周囲の観光スポットである王宮や寺院を見渡すことができる絶景を拝むことができます。
そして大仏塔小仏塔の周りを囲んでいるのは、インド神話に登場する神鳥の「ガルーダ」、悪魔やサルなど、数々の石像群です。近くで見ると本当に細かい装飾が施されているので、見ていて飽きることがありません。遠くから眺めるだけではなく、是非塔に登ってみて近くで見てみてください。
バンコクの寺院「ワットアルン」の見どころ2.本堂
ワットアルンの「本堂」は、仏塔から向かって左側の少し離れた場所にあります。仏塔の正面にはタイ語で「ヤック」と言われる大きな2体の鬼が本堂を護っています。この2体のヤックは高さが2メートルあり、日本の「浦島太郎」や「桃太郎」のように、タイでは知らない人がいない昔話「ラーマキエン物語」に登場します。
本堂の中に足を踏み入れると、途中の回廊には120体の仏像が並んでいるので、その景色に圧倒される人もたくさんいます。ご本尊にはチャクリー王朝のラーマ2世の遺骨が納められている層です。タイの雰囲気を存分に味わうことのできる本堂なので、仏塔を見た後は必ず本堂にも足を運んでみてください。
バンコクの寺院「ワットアルン」の見どころ3.夜のライトアップ
ワットアルンは日中の時間も綺麗ですが、何といってもライトアップされている時間帯は、目を奪われるほど美しいです。ワットアルンを訪れるならばライトアップされたワットアルンを見たい!という人も多いので、ワットアルンの見どころの1つである、夜のライトアップについてご紹介します。
ワットアルンのライトアップの時間は?
ワットアルンの夜のライトアップの時間は、オフィシャルの情報だと19:00~21:00までの2時間となっています。しかし、実際は日が暮れてからライトアップされるので、季節によって時間が変わります。幻想的なワットアルンを見たい!という人は、是非夕暮れ時から日没にかけて身に行ってみると良いでしょう。
ライトアップされたワットアルンを対岸から見るのも綺麗ですが、是非ライトアップされたワットアルンを、間近で見てみることをおすすめします。ライトアップされた大迫力の仏塔は、日中の時間とは比べ物になりません。ワットアルンを思う存分楽しみたいという人は、是非日中の時間だけでなくライトアップの時間にも訪れてみてください。
衣装を借りてワットアルンでタイ気分を満喫!
ワットアルンでは、本堂などの付近で貸衣装を借りて記念撮影をすることができます。せっかくならタイらしい衣装を着て記念撮影をするのも良い思い出になります。小さい子供にタイらしい衣装を着せるのもかわいらしくてよいですが、大人も是非タイの民族衣装を身にまとって一生の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
バンコクの寺院「ワットアルン」を観光する時の注意点
タイは日本とは違う文化なので、観光の際には注意をしなくてはいけない点があります。せっかくのワットアルンでトラブルが起こっては困りますので、最低限注意しておきたいポイントをいくつかご紹介します。ワットアルンを楽しむために、是非頭にいれて観光を楽しんでください。
ワットアルンは日差しが強い!
タイの気候は熱帯モンスーン気候と言って、雨季と乾季に分かれています。一番涼しい時期の1月でさえ最高気温は34度ほどと、一年を通して暑いという特徴があります。そして暑さだけでなく、太陽の日差しも強いため、太陽の刺激に注意する必要があります。暑さ対策と水分補給をしっかりしながら、ワットアルンの観光を楽しみましょう。
神聖な場所なので露出の多い服装は避ける
暑いタイでは、できるだけ涼しい恰好で過ごしたいところですが、ワットアルンは神聖な寺院です。ワットアルンを訪れる際は、ノースリーブやショートパンツ、ミニスカートなどの露出の高い服装を避けて訪れることをおすすめします。ドレスコードのあるレストランだけではなく、ワットアルンを含む寺院や一部の観光スポットでは注意しましょう。
他にも、ワットアルンには日本人の大好きな「顔はめパネル」が設置されているところがあります。日本では無料で利用できることが当たり前ですが、パネルの下の方に「40バーツ」と書かれている場合があります。
有料と気づかずに撮影した場合も、後で料金を請求される場合もあるため、しっかり確認してから利用するようにしましょう。
バンコクの寺院「ワットアルン」周辺のおすすめ観光地をご紹介
バンコクでおすすめの寺院はワットアルンだけではありません。せっかくワットアルンへ訪れたのなら、周辺の観光地も楽しみたいところです。そこで、バンコク観光で外せない、ワットアルンの周辺にあるおすすめの観光地をご紹介します。是非、旅の参考にしてみてください。
ワットアルン周辺のおすすめ観光地1.ねはん寺 (ワットポー)
ワットポーは、チャオプラヤー川を挟んでワットアルンのちょうど反対側にあります。付近には有名な観光スポットである「王宮」や政府機関、大学なども数多く存在します。ワットアルン以外にもワット・マハータートやワットプラケオなどのバンコクでも主要な寺院があるため、お寺巡りをしたいという人にはぴったりのエリアです。
ワットアルンからの行き方は、船を使ってチャオプラヤー川の対岸の渡り、徒歩での行き方がよいでしょう。
ワットポーは、仏暦2331年(西暦1788年)に創設されたバンコクでも一番古い寺院です。ワットポーの敷地はとても広く、エリアが南北に分かれています。見どころは北側のエリアにあります。ワットポーの北側エリアには、ワットポーの本堂や礼拝堂、マッサージ施設などがありますので、しっかり見て回りましょう。
そして、ワットポーと言えば一番有名なのはこの「大寝釈迦仏」ではないでしょうか。「大寝釈迦仏」は礼拝堂にあり、靴を脱いで入ります。高さが12メートル、長さが49メートルもあるという大寝釈迦仏は、その大きさに圧倒されます。大寝釈迦仏をぐるっと一周して回るころには、心が穏やかな気持ちになるでしょう。
他にも「大寝釈迦仏」の足の裏に描かれているありがたい仏様の絵や108つの「煩悩を捨てる鉢」があったりと見どころがたくさんのワットポーにも、是非足を運んでみてください。
ワットアルン周辺のおすすめ観光地2.王宮 (ワットプラケオ)
タイの寺院の中でも最高の格式を持ち由緒正しい「ワットプラケオ」は、タイ王室の守護寺でもあります。広い敷地の中には仏陀の遺骨が納められている仏塔や美しい景色に魅了される観光客がたくさんいます。バンコク観光の目玉ともいわれている「ワットプラケオ」も是非見て帰りましょう。
ワットポーからの行き方は、サナムチャイ通りを北へ進むとすぐです。徒歩で5分ほどで到着できます。
ワットプラケオは、大きな白い塀で囲まれているため、付近へ着くとすぐにその大きさがわかります。広い敷地の東にある入り口には、軍隊の兵士が立つ入り口があります。入り口を入ったところで服装のチェックがあるので、露出の高い服装やタイトな服装をしている人はそのまま入ることができません。その場合は有料で服を借りることができます。
ワットプラケオでは「ラーマキエン物語」を模した絵や黄金の仏塔、法典が納められている「プラモンドップ」などの見どころがあります。プラモンドップの近くには、アンコールワットの模型があるので、こちらも見どころです。
本堂では靴を脱いで参拝します。本堂の壁や天井に至る装飾に目を奪われますが、一番の見どころはタイで一番重要とされている「エメラルド仏」が安置されています。実際は翡翠で作られた仏像ということですが、写真撮影が禁止のため、その美しさを目に焼き付けてきてください。
ワットアルン周辺のおすすめ観光地3.タリンチャン水上マーケット
ワットアルンや王宮のあるエリアから少し離れますが、バンコクの観光と言えば外せないのがここ「タリンチャン水上マーケット」です。バンコク市民の水上生活が垣間見えるこのマーケットは、船の上で商品の販売をしているので、観光客も舟に乗って一般市民に混じって買い物をすることができます。
野菜や果物など、バンコク市民の生活に必要なものだけでなく、心を奪われるほどかわいい民芸品なども販売しています。船の上では日本ではなかなか見ることのできないタイの珍しいお菓子も販売しています。
水上マーケットは、2時間の船上ツアーに参加することで効率よく刊行することができます。船上ツアーのチケットブースの近くには、船の上で料理をしたタイの屋台料理を味わうことができるので、ツアーに出る前に腹ごしらえをしておくと良いでしょう。
船上ツアーでは、お寺を巡ったり、蘭農場の見学、売店で軽食を食べることもできます。とてものどかな雰囲気に癒されること間違いなしです。現地の子供たちが手を振ってくれたり、現地の生活が見れるということが、最大の魅力かもしれません。喧騒から離れてタイのお土産を買ったり、タイの味を堪能したい人におすすめです。
美しいバンコクの寺院「ワットアルン」で一生の思い出を作ろう
バンコク観光でも外せない暁の寺「ワットアルン」。チャオプラヤー川を舟で渡るというタイらしい行き方で行けるだけでなく、美しい仏塔や本堂に心を奪われること間違いありません。バンコクへ旅行をする際は、是非ワットアルンに足を運んでみてください。そしてワットアルンのライトアップされた幻想的な姿も目に焼き付けてきてください。
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