まるでラプンツェルの世界！一度は見たいタイのコムローイ祭りを紹介！

ディズニー映画の「ラプンツェル」のランタンが夜空を埋め尽くすように打ちあがる様子を覚えていますか。あのシーンのモデルにもなったといわれるのが、タイのコムローイ祭りです。タイのコムローイ祭りは、毎年陰暦12月の満月の夜に行われます。幻想的な世界は、一生に一度は見ておきたい光景のひとつとなっていて、タイの観光の中でも人気があります。そんなタイのコムローイ祭りのチケットや日程などをご紹介します。

タイのコムローイ祭りとは、毎年陰暦の12月(新暦10月から11月頃)の満月の夜に、自然の恵みに感謝し、自分の心に宿る穢れを洗い流すというロイクラトンという風習に基づいて行われます。通常は、花とロウソク、線香、バナナの葉で作られた灯篭を川に流す風習ですが、チェンマイのコムローイ祭りは、夜空にコムローイ(ランタン)を打ち上げて祈りを捧げます。

もともとタイのロイクラトンは、静かに祈りを捧げながら、自然の恵みや親への感謝する風習です。観光客がこれほどまでに押しかけるようになったのは、チェンマイで行われるコムローイ祭りが1989年からはじまって、また、ディズニー映画の「ラプンツェル」のランタンが打ち上げられるシーンが話題になってからではないでしょうか。誰もがあの幻想的な光景をみたさにタイのチェンマイに訪れます。

タイのコムローイ祭りの魅力は何と言っても、あのランタンを一斉に打ち上げる瞬間ではないでしょうか。3000から5000ものランタンが一斉に打ち上がる様は、うっとりすることでしょう。きっと、あのラプンツェルのワンシーンの中に自分がいるような錯覚にもなります。昨年は、国王の崩御された年ということもあって、少し縮小して実施されましたが、今年は例年通りのようです。

タイのコムローイ祭りの魅力は、あのランタンが打ちあがる瞬間だけではありません。11月2日から4日にかけて行われるコムローイ祭りは、チェンマイの町中がお祭り騒ぎとなっています。川へ灯篭を祈りを捧げながら流してもいいでしょうし、コムローイ祭りのイベント前には、お坊さんによる祈りを聞きながら心を穏やかに過ごすのもいいのではないでしょうか。

コムローイ祭りは、チェンマイ周辺で今や4つもの種類が行われています。もっとも、有名なコムローイ祭りは、イーペンランナーインターナショナルで、5000人規模で行われる観光客用のイベントです。夜空に埋め尽くされるほどのランタンを見たい場合は、このイベントに行くべきです。次に、タイ人向けのイベントとしてイーペンドイサケットがあります。こちらは、より宗教色の強い地元のイベントという感じです。

イーペンドイサケットは1000人規模で、昨年から始まったので今年は2回目の開催となります。ランターンフェスティバルランプーンは、昨年から始まったランプーンで行われるイベントで、およそ750人規模となります。チェンマイイーペン祭りは、コムローイの一斉上げはなく、ここでランタンを打ち上げます。イーペンランナーインターナショナルがいっぱいなので、その受け皿として新たなイベントが開催されています。

タイのコムローイ祭りの2017年の開催日程ですが、イーペンランナーインターナショナルとイーペンドイサケットは11月3日に日程が決定しています。この二つが日本人がよく行くコムローイ祭りになります。イーペンランナーインターナショナルとイーペンドイサケットであれば、ラプンツェルのワンシーンを体感することはできることでしょう。イーペンランナーインターナショナルのチケット入手は年々難しくなっています。

ランターンフェスティバルランプーンは、11月4日に開催日程が決定しています。小規模ではありますが、まだチケットも余っている可能性もあります。チェンマイイーペン祭りは、チェンマイ市が主催するイベントで、11月2日から4日の日程で期間中開催しています。コムローイの一斉打ち上げなどのイベントはなく、ピン川沿いでそれぞれがランタンを打ち上げることができます。チケットの購入の必要はありません。

ラプンツェルのワンシーンを絶対逃したくない方は、イーペンランナーインターナショナルへの参加になりますが、場所はチェンマイ郊外にあるメージョー大学になります。メージョー大学は車でチェンマイ市内から40分くらいの場所にあります。イーペンドイサケットは、チェンマイ北部にあるドイサケット地区で行われるイーペンランナーインターナショナルよりは小規模で行われます。

ランターンフェスティバルランプーンは、チェンマイから南に下ったランプーン県のドイ・ティ寺院で行われるイベントです。今年は、JTBなどもこのランプーンのツアーを開催しているようです。規模は700人規模の小規模のコムローイ祭りです。チェンマイイーペン祭りは、市内のピン川で灯篭を流したり、ランタンを思い思いに打ち上げます。これらは、チケットはありませんので自由に参加ができます。

タイのコムローイ祭りのチケット取得方法ですが、毎年9月ごろになると正式な日程が決まり、現地の旅行会社や日本の旅行会社でも一斉にチケットやチケット付きツアーの売り出しが始まります。日本からコムローイ祭りのチケットを取得しようとするには、やはり日本国内のツアー会社に申し込みをするのが、初めて参加をする人には安心かもしれません。

日本国内のツアー会社以外でチケットを取得する場合は、タイのツアー会社を通してチケットのみか送迎などが込みになったツアーに申し込みすることになります。日本語対応しているツアー会社もありますので、安心して申し込みをすることができます。イーペンランナーインターナショナルやイーペンドイサケットなどは、早めの予約が必須です。その他には、行けなくなった人が掲示板等で売買を希望している場合もあります。

イーペンランナーインターナショナルのチケット代金はスタンダード席で4500バーツで、プレミア席で6000バーツと年々チケット代金は値上がりしています。この価格は送迎などは含んでいません。この金額でも予約はすぐに埋まってしまう状況です。予約でチケットを確保できなかった場合は、タイの掲示板等でも確認してみてください。良心的な方は、そのままの金額で提示していることもあります。

イーペンドイサケットのチケットは、普通席が3500バーツでVIP席が4000バーツです。チケット代金に含まれるのは往復送迎、灯篭1つ、コムローイ2つ、記念品、会場内の軽食と北タイ風菓子です。ランターンフェスティバルランプーンは、バンコクからのツアーでチケットを確保することもできます。ツアーフィーは、14900バーツからあります。

タイのコムローイ祭りの楽しみ方は、ラプンツェルのワンシーンのように幻想的な光景を見ることはもちろんですが、コムローイを打ち上げる前の粛々と行われるセレモニーも心が穏やかになっていいものです。また、コムローイの打ち上げとともに花火も打ちあがる予定です。ラプンツェルのワンシーンをさらに花火で演出してくれます。一生に一度の思い出を作ることができるでしょう。

万が一、イーペンランナーインターナショナルやイーペンドイサケットのチケットが取れなくても、敷地の外側からでもランタンが打ちあがる様子が見れます。これもまた、ラプンツェルのワンシーンで、ラプンツェルが囚われている場所から遠くに打ちあがるランタンを見るシーンにそっくりです。市内のピン川で灯篭を流しながら、光景もまた幻想的で美しいので、チケットが取れなくてもチェンマイに行くのをおすすめします。

今年は、10月26日に元国王の葬儀が予定されています。11月のコムローイ祭りのときは、喪が明けているとはいえ、今年のコムローイ祭りは例年になく粛々と行われると思われます。外国人だからと言って、あまりにも羽目を外して騒ぎ過ぎないように心がけましょう。

もともと、コムローイ祭りはタイの宗教的な面がありますので、あまりバカ騒ぎはせず服装も肌の露出がないものを選んで着用するようにしてください。お坊さんのお経を心静かに聞きながら、幻想的な光景を楽しんでください。

タイのコムローイ祭りの日程やチケットなどについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。まだ、現地ツアーでも残席があるツアーやチケットもあるようなので、ぜひとも、チケットをゲットしてあのラプンツェルのワンシーンの幻想的な世界を体感してはいかがですか。一生に一度の思い出になることはお約束します。