Can Soleはバルセロナの人気店！バレンシア米の本格パエリアは絶品

スペイン第二の大都市、バルセロナは、サグラダファミリアをはじめ多くの観光資源を持つ魅力的な街です。観光であれお仕事であれ、バルセロナを訪れる予定がありましたら、ぜひともおすすめしたい、絶品パエリアを出すレストランが、今回ご紹介するCan Solé(カンソレ)なのです!

バルセロナの人気レストランCan Soleは、それほど大きなレストランではありません。世界的なチェーン店でもありません。座席数もそれほど多くはないので、時間帯や曜日によっては混雑していて入れないこともあります。営業時間や定休日などは事前に確認しておきましょう。

バルセロナの人気レストランCan Soleの定休日は毎週月曜日となっています。これは一番のチェック項目!せっかく行くつもりをしていても、お休みでは意味がありません。

よく、ガイドブックや口コミ情報などでスペインの日曜日はあちこちお店が休みだ、と言われることがありますが、これはあくまでも地方のお話、と思ってください。地方の田舎へ行けばお店が軒並み休み、ということがありますが、都市部ではそんなことありません。大都市バルセロナは日本で言えば東京や大阪と同じです。

火曜日から木曜日は13:00-16:00/20:00-23:00、金曜日･土曜日は13:00-16:00/20:30-23:00、日曜日は13:00-16:00のみ、という営業時間となっています。

日本人の感覚からすると、昼も夜も少し遅めに思われるかもしれませんが、これはスペインの食文化によるものです。スペインでは、一日の食事の中でメインが昼食です。ゆっくりと家族団欒の昼食時間を取ります。また、夜の営業時間も遅めに感じられませんか?21時頃に日の入りとなる時期もあり、遅めの昼食からこれくらいの夕食の時間帯になるのです。

創業1903年、小さな漁師町の地域バルセロネタで始まったCan Soleは、地元に根付いた、常連さんも多い昔ながらの定食屋スペイン版、といったところでしょうか。だからこそ、長年続いた伝統の味を守り、地元に愛されているからこそ、その人気が口コミで広がっていきました。美味しいシーフードが頂けるのはその立地と歴史からでしょう。

100年以上続くレストランです。4世代に渡り常連、という方もいらっしゃるほどに地元に深く根付いた人気店はなかなかありません。ミシュラン〇星、が評価のすべてではなく、長く続いている、ということもまた美味しいお店選びのひとつの基準ではないでしょうか。

長い歴史を持つレストランCan Soleには、その味を求めて多くの人が訪れているのですが、中には世界に名の知れた方も来たことのある人気店なのです。バルセロナで美味しいゴハンを食べるならCan Sole、は昔から言われていたのでしょうね。世界的な画家ジョアン･ミロー(Joan Miró)も、Can Soleの味を知ってしまった著名人の一人です。

もうひとり、レストランCan Soleを訪れた有名なお客さんをご紹介。今では症状により当たり前のように処方されるようになった抗生剤の元祖、ペニシリンを発見したフレミング博士も、バルセロナを訪れ、ここ、Can Soleの絶品メニューの数々に魅了されたひとりです。

絶品カタルーニャ料理の人気レストランCan Soleへのアクセスについてご紹介致しましょう。Can Soleは、スペイン第二の都市バルセロナ市内の中でも沿岸部、バルセロネタにあります。日本からバルセロナへはどのようなルートがあるか、バルセロネタとは何か、についてもご紹介します。

日本からバルセロナへは直行便はありません。成田空港からスペインの首都マドリードまで直行便イベリア航空が就航していますので、マドリードで国内のシャトル便に乗り換えるか、もしくはアジアや中東、他のヨーロッパ諸国を経由するフライトで直接バルセロナへ向かうことができます。バルセロナ空港から市街地までは車で約40分ほどです。

レストラン、Can Soleは、バルセロナ市内でも南の端、バルセロネタと呼ばれる海の近くの地域にあります。海沿いはおしゃれなレストランやバルが並び、一歩路地へ入れば、昔ながらの漁師街の雰囲気が残ります。

人工の砂浜ビーチもあり、暑い時期には海水浴で賑わいます。遊泳も可能ですが、海の家はないので宿泊先から水着を着てお出かけください。時期にもよりますが、ビーチで水などの飲み物を売り歩く人はいます。日光浴などをする際には、くれぐれも手荷物にご用心を!

Can Soleを訪れる際には、事前に予約しておくことをおすすめします。予約は電話やEメールでも可脳ですし、Can Soleの公式ホームページからオンライン予約することもできます。日付を人数、予約時間帯を選択するだけです。限られた旅行日程では、行き当たりばったりにせず、どうしても行きたいお店は予約しておくことをおすすめします。

スペインの伝統料理パエリアは、スペイン料理の中でも特に有名な人気グルメとなりました。スペインを旅行する旅人なら、ぜひ一度は本場のパエリアを食べてみたい!と思っていらっしゃる方も多いことでしょう。

ここでおさらいです。そもそもパエリアって何?という方もいるかもしれません。お好みの具材(野菜や魚介など)とお米をオリーブオイルで炒め、サフランを加えてスープとあわせて炊き込む料理を指します。

パエリアの本場は、スペイン南部のバレンシア地方です。バレンシア地方のオレンジ農家で働く人々が食べていたものが発祥と言われています。特徴的なバレンシアのパエリアは、シーフードパエリアではなく、お肉や野菜がふんだんに使われたものです。

シーフードパエリアや、肉や野菜･魚介が混合になったものが邪道、というわけではなく、あくまでも家庭料理の派生のような感じで様々な調理法ができていきました。ただ、お米、オリーブオイル、サフラン、塩。ここだけは全てに共通する美味しさのモトのような存在です。

Can Soleのパエリアが美味しい、絶品だ!という意見は、人それぞれの味覚の問題だ、と思われてもいけないので、Can Soleのおすすめメニューであるパエリアを、客観的な視点で少しご紹介しましょう。

世界136か国の一流シェフや美食家が集まる国際美食団体「Chaîne des Rôtisseurs」から、「バレンシア米を使った美味しいパエリアを出すお店」として、認められています。これは、バレンシア地方のお店にはいくつかあるのですが、バレンシア地方以外にある唯一認められたお店となっています。

バレンシアの本場パエリアが肉や野菜のパエリアだからとはいえ、バルセロナは大きな港町。シーフードが美味しくないわけがないのです。地元のものは美味しいものです。新鮮なシーフードを取り入れた絶品パエリアにも納得です。そこに正統派のバレンシア米を使い、絶品のおすすめ料理に仕上がります。

バルセロナのあるカタルーニャ地方のおすすめ料理のひとつに、「エスカリバーダ」というものがあります。これは、要するに焼き野菜のこと。スペインの美味しいオリーブオイルと大地の恵みを合わせて焼くのですから美味しいに決まっています。写真は、パプリカと玉ねぎ、ナスの焼き野菜(Escalivada de pimiento rojo, cebolla y berenjena asada)です。

こちらも、よく前菜として好まれるおすすめのメニューです。イベリコ豚ハムのコロッケ(Croquetas caseras de jamón ibérico de bellota y foie gras de oca)は、小さめのひと口サイズに作られていて、街中のバルなどでもよく見かける定番メニューです。カリっとした中にクリーミーな食感が美味しいです。

港町バルセロナですが、もちろんお肉料理のメニューもあります。子牛のサーロインステーキ、フライドポテト添え(Entrecot de ternera a la plancha, con patatas fritas)は、肉好きさんにはおすすめ。ですが、やはりここ、レストランCan Soleではどうしても肉料理の比重は軽い傾向です。

さあ。レストランCan Soleのおすすめメニューへと参りましょう。先ほどご紹介したCan Soleのパエリアは、通常よく見かけるサフランで色づいたものもちろんおすすめなのですが、ぜひ一度試して頂きたいのが、こちらのイカスミパエリア(Arroz a la paella o negro con frutos del mar)です。この黒いパエリアが目当てで店を訪れる人もいるとか。

もうひとつのおすすめメニューがこちらの海の幸のフィデウア(Fideos a la marinera, con frutos del mar)です。パエリアには通常バレンシア米を入れて炊き上げるのですが、カタルーニャ地方の独特なもので、フィデオと呼ばれる細くて短いパスタをバレンシア米のかわりに入れているのです。これがまた違った食感をもたらし、最高に美味しいです。

スープ料理の紹介に行くかと思いきや、なぜお米が?と思われた方もいらっしゃるでしょう。スペインでのお米の使われ方は、主食ではなくあくまでも素材の一部。サラダに入っていたりスイーツに入っていたりと、日本ではなかなかお目にかからない使われ方をします。

ですが、お米とロブスターのスープ(Arroz caldoso con bogavante)の美味しさは、想像がつくことでしょう。美味しい出汁がたっぷり含まれたお雑炊を想像してみてください。

こちらもまた、レストランCan Soleのイチオシおすすめメニューのひとつです。Can Sole風魚介ブイヤベース(Zarzuela al estilo “Can Solé”, con pescado y marisco )は、見て頂くとわかりますが、かなりの量です。

だいたいスペイン料理を出すレストランの伝統料理メニューは、1人では食べられないボリュームなのです。注文する際にも2人以上から、などと指定されていることもあります。

たっぷりと美味しい料理に舌鼓をうったら、仕上げはもちろんスイーツです。とろける黒と白のチョコレートケーキ(Coulant de chocolate, en blanco y negro)は、レストランCan Soleのおすすめメニューのひとつで、訪れるお客さんたちもかなりの割合で注文されます。

カタルーニャ風プリン(Crema catalana, con azúcar caramelizado)も忘れてはいけない存在です。バルセロナに来たら、これはぜひ味わっていただきたいおすすめのスイーツナンバーワンです。冷たいカスタードプリンの表面を、砂糖を炙ってできるパリパリのカラメルが覆っていて美味です!

バルセロナの海まで出ると、ひときわ目立つシルエットがあります。それが「W Barcelona」です。帆船の帆の形をした建物は、内部のデザインも洗練されていてお洒落。5つ星ホテルにランクされるため料金は少しお高いのですが、その価値は十分にあると言えます。ハネムーン等に利用されるには最適です。

歩いていける距離にバルセロナ水族館やショッピングセンターMaremagnumなどもあり、とても便利な立地です。ホテル内には、ミシュランの星を獲得したシェフのお店や、ゴージャスなデッキチェアを配したインフィニティプール等、施設面でもサービス面でも申し分ないです。

次にご紹介するのはこちら。「Hotel 54 Barceloneta」は、レストランCan Soleから一番近い距離にあります。港に面した場所にあるため、お部屋からの眺めは素敵です。立地的に市内中心部へとより便利な近いところにあるため、3つ星にランクされているのですが、金額に関しては3つ星にしては少し高めの印象があります。

ですが、ホテルにいながらこの夜景をゆっくり見られるのなら、仕方ないかな、とも思ってしまいそうです。街の灯りと港の灯り。サンセットのマジックタイム。すべてがホテルにいながら堪能できるので、かなりの満足度が得られると思います。

最後にご紹介するのは「Hotel Front Maritim」です。こちらは先ほどまでの港からもさらに少し離れるため、市内中心部のカタルーニャ広場などへ向かうにも、主要な観光地へ向かうにも交通機関を利用しなければなりません。その代わりに、ゆったりとした静かな環境でのリラックスを味わえます。

このホテルは、4つ星ホテルにランクされているのですが、実は先ほどご紹介したHotel 54 Barcelonetaよりも、宿泊費用の相場は安いです。残るのは立地的な問題だけだと思いますが、バルセロナ市内は公共交通機関がとても充実しているので、まったく困ることはありません。むしろ、安い料金で星1つ分良いサービスを受けられるお得感の方が上です。

スペイン、バルセロナにある人気レストランCan Soleについていろいろご紹介してきましたが、いかがでしたか?魚介の出汁をうまく利用するスペイン料理は、日本人の舌に良く合うものばかりです。その旨味を最大限に生かした絶品パエリアを、この人気店Can Soleでぜひじっくり味わってみて下さい!