東京でジブリの世界観を楽しめる人気スポットは？美術館から聖地まで一挙紹介！

スタジオジブリは、となりのトトロ、魔女の宅急便、天空の城ラピュタ、紅の豚など数々の名作を生み出しています。東京にはジブリの世界観を楽しめるスポットが数カ所あり、映画の中の世界を体験することができます。ここではその中からアクセスしやすいおすすめのスポットを紹介しましょう。

ジブリ作品の魅力の1つは、女の子や女性の登場人物が生き生きと描かれていることです。社会で暗黙のうちに決められた役割を打ち破り、自分の力で未来を切り開いていく主人公たちに共感を呼ぶ人も多いことでしょう。力強く進む主人公を理想的なロールモデルとして、自分の姿を重ねる人が多いのかもしれません。

ジブリ作品のもう1つの魅力はファンタジー性です。どの作品も奇想天外で、魔法使いから小人、神話の世界まで幅広い人物が登場します。ファンタジーの中にも環境破壊や戦争などを盛り込んでいて、現実味がある作品となっています。深いテーマが見られるアニメとして、世界中の映画ファンから共感を得ています。

八国山緑地は東京都東村山市にある都立公園です。 ジブリ映画「となりのトトロ」ではサツキとメイのお母さんが七国山病院に入院していますが、その七国山のモデルになったのがこの八国山緑地です。八国山緑地の南側にある新山手病院と都立白十字病院という2つの病院がモデルになりました。

八国山緑地は当時、結核の療養所があり、その病院がジブリ映画「となりのトトロ」に登場する七国山病院というわけです。八国山緑地は現在も緑に囲まれた美しい場所で、尾根道にそってハイキングコースが作られていて散策を楽しむことができます。

八国山緑地には東京都と埼玉県の境にある狭山丘陵の東端に位置し、全体がコナラやクヌギなどが生い茂る森林になっています。標高90メートルほどの八国山があり、ハイキングやバードウォッチングを楽しむのもおすすめです。付近には遺跡が多く発見されていて、鎌倉時代に活躍した新田義貞の将軍塚も作られています。

八国山緑地の麓には、菖蒲の名所として有名な北山公園があります。昭和30年くらいまでは、ジブリ映画「となりのトトロ」のような風景が楽しめたのですが、現在は開発が進み、ジブリの世界を感じられるスポットが少なくなってきています。

ジブリ映画「となりのトトロ」の世界観が楽しめる人気スポット・八国山緑地へは、西武西武園・西武園駅からアクセスできます。駅からは徒歩5分です。車でアクセスする場合、八国山緑地には駐車場がないのでご注意ください。管理所の開館時間は8:30～17:30で、年中無休です。

江戸東京たてもの園は、東京都小金井市の都立小金井公園内にある野外博物館です。東京の歴史的な建物を移築し、一般に公開しているもので、子供から大人まで楽しく観光ができる人気スポットです。この建物の中にジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったスポットがあり、ジブリファンの注目を集めています。

園内の東側にある下町中通りは、大正時代から昭和の街並みが再現されているスポットですが、ここはジブリ映画の中で、千尋が迷いこんだ不思議な街にそっくりです。建物の1つ武居三省堂には桐の引き出しが天井までぎっしりと並んでいて、釜爺の働くボイラー室を彷彿させます。

その他にも千尋の両親が大皿料理を食べて豚になってしまった店のモデルとされる「鍵屋」、湯婆婆の油屋のモデルの1つとされる「子宝湯」、逃げ帰る白龍が飛び込んできたシーンを彷彿させる「高橋是清邸」など、ジブリ映画の世界を思い出させるスポットがたくさんあります。

江戸東京たてもの園の散策に疲れたら、新宿区信濃町にあった洋館・デ・ラランデ邸を改装したカフェで休憩しましょう。現在は武蔵野茶房というカフェになっていて、ドリンクの他、ハヤシライスやカレーライスなどのランチも提供しています。

こちらは明治時代に建てられもので、カルピス創業者が住んでいたことでも知られています。当時のシャンデリアや家具、オルガンなどが残されていて、明治時代にタイムスリップしたような部屋でカフェタイムを過ごすことができます。

ジブリ作品の世界を満喫できる江戸東京たてもの園へのアクセスは、JR中央線武蔵小金井駅北口からバス5分となります。JR中央線東小金井駅からアクセスする場合はバスで6分、西武新宿線花小金井駅からアクセスする場合はバスで5分です。車でアクセスする場合は、小金井公園の有料駐車場を利用できます。

入場料は一般400円、大学生320円、中・高校生200円で、月曜休館です。開館時間は4月～9月が9:30～17:30、10月～3月が9:30～16:30です。

「日テレ大時計」は東京汐留にある日本テレビ本社に掲げられたからくり時計です。ジブリ作品を多く手掛けた宮崎駿監督がデザインしたもので、2006年に設置されました。ジブリ映画「ハウルの動く城」の制作時期だったこともあり、ハウルの城に近いデザインとしてジブリファンにも人気があります。

「日テレ大時計」は決められた時間になると窓が開き、人形が出てきたり大砲から水しぶきが打ち上がります。夜にはライトアップされ、昼間とは違った光景が楽しめます。日本テレビ本社内にはギフトショップ「日テレ屋」があり、大時計についての詳しいパンフレットも販売されています。ジブリファンにも人気があるおすすめグッズです。

「日テレ大時計」の稼働時間は、月～金が12:00、15:00、18:00、20:00の4回、土・日が10:00、12:00、15:00、18:00、20:00の5回となっています。入場料などはなく、自由に見学することができます。

日本テレビ本社へのアクセスはゆりかもめ新橋駅から徒歩1分です。 都営大江戸線汐留駅、都営浅草線新橋駅、JR新橋駅からも徒歩2～3分でアクセスできます。

どんぐり共和国はジブリグッズをたくさん販売しているショップです。「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」などジブリ作品に登場するキャラクターグッズが販売されていて、ジブリファンにおすすめのショップです。ジブリファンのお友達にプレゼントを探すのもおすすめです。

ショップにはぬいぐるみ、文房具、雑貨、ポストカードなど、いろいろなグッズが販売されています。DVDも販売されているので、ジブリ作品をもう一度見たい人にもおすすめです。どんぐり共和国限定のTシャツやフィギュア、マグカップ、ゆび人形などもあり、小さなお子様へのプレゼントにも人気があります。

どんぐり共和国は、全国各地に店舗があります。東京にはららぽーと立川立飛店、池袋サンシャインシティ店、東京スカイツリータウン・ソラマチ店、ヴィーナスフォートお台場店があります。

どの店舗も駅からのアクセスがいい場所にあります。営業時間は施設によって異なるのでお問い合わせください。ここでは池袋サンシャインシティ店の連絡先を紹介します。

「三鷹の森ジブリ美術館」は東京吉祥寺の井の頭公園の近くにあります。2001年に開館して以来、多くのジブリファンが訪れる人気スポットです。地下1階、地上2階建てで、館内はジブリの世界観であふれています。5つの小部屋で構成されていて、どの部屋も本や雑貨などで埋め尽くされています。

地下1階の映像展示室「土星座」ではオリジナル短編アニメーションなどが上映されています。また、「ライホークス(三羽の鷹)」という図書館ではジブリ美術館おすすめの絵本や児童書を読むことができます。

カフェ「麦わらぼうし」では有機野菜を使ったメニューを提供していて、カツサンドやホットドッグ、ショートケーキ、ソフトクリームなどを販売しています。

「三鷹の森ジブリ美術館」のアクセスは、JR中央線三鷹駅南口から歩いて15分です。有料コミュニティバスを利用すると約5分でアクセスできます。日時指定の完全予約制となっています。料金は大人1000円、高校・中学生700円、小学生400円、4歳以上100円です。開館時間は10:00～18:00で、火曜は閉館です。

「白髭のシュークリーム工房」は東京世田谷にある、世界に1つだけのジブリ公認のシュークリーム工房です。ジブリ作品を手掛ける宮崎駿監督の弟の奥様が経営していて、外観も内装もジブリの世界そのものを味わえる人気のお店です。1階がショップ、2階がカフェになっていて、連日ジブリファンが多く訪れます。

人気ジブリ映画のトトロをモチーフにしたシュークリームはとてもかわいく、食べてしまうのが惜しいほどです。カスタード＆生クリームの他、ストリベリーや抹茶など季節ごとに異なる味が楽します。

代田店の2階にはトロコーヒー＆ベーカリーとコラボしたカフェがあり、食事やカフェタイムが楽しめます。ランチタイムには本格パスタランチやベーカリーを楽しむことができます。カフェではトトロのシュークリームも食べることができます。サクサクとしたシューとほどよい甘さのシュークリームは、子供から大人まで大人気です。

「白髭のシュークリーム工房」は東京世田谷区の代田と吉祥寺に店舗があります。代田店のみ2階にカフェがあります。トトロのシュークリームは数量限定なので、確実に食べたい人は予約がおすすめです。代田店へのアクセスは、小田急線代田駅から徒歩5分です。下北沢からも徒歩圏内です。営業時間は10:30～19:00です。

「ムギマル2」は東京神楽坂にある古民家風カフェで、ジブリ公認ではありませんが、ジブリの世界観を体験できるスポットとして人気があります。蔦に覆われた印象的な外観の建物で、蔦の生い茂る中にある洞窟のような入口から中に入ります。カフェの中まで蔦が入り込み、不思議な世界観を味わうことができます。

こちらのカフェでは、昔ながらのマンヂウ(まんじゅう)とドリンクがメインメニューです。マンヂウの種類は多く、定番のつぶあんの他、紅茶まん、チーズまん、チョコまん、うぐいすあんなどのバリエーションがあります。「猫カフェ」という看板があるように、時々飼われている看板猫がカフェに入ってくるそうです。

ジブリ作品に出て来るようなカフェとして人気があります。作品を特定することはできませんが、あらゆるものが詰まったカオス的な雰囲気に魅かれて訪れる常連さんも多いカフェです。アクセスは、東京メトロ東西線神楽坂から徒歩5分となります。営業時間は12:00〜21:00です。

京王電鉄聖蹟桜ヶ丘駅周辺は、人気ジブリ映画「耳をすませば」の聖地です。1995年に公開されたジブリ屈指の青春映画でファンも多く、現在も聖地巡りに訪れる人がたくさんいる人気スポットです。

聖蹟桜ヶ丘駅で電車の発着を知らせるメロディーは、主人公の月島雫が替え歌にした「カントリーロード」が流れます。駅に降りた瞬間から、ジブリの世界に入り込むことができます。西口の改札を降りたところに散策マップがあるので、参考して周辺を散策しましょう。

映画に登場したカフェ・地球屋のモデルになったカフェは閉店してしまいましたが、代わりにノアというベーカリーがあり、聖地巡りの人気スポットの1つとなっています。

ゆうひの丘は「ひみつの場所」のモデルになった場所で、絶景を見ることができます。このスポットは、ジブリ映画だけではなく、テレビドラマや多くの映画で使われている有名なスポットです。この他にも、映画のシーンを彷彿されるスポットがいくつもあります。ジブリが好きなカップルで訪れるのもおすすめです。

聖蹟桜ヶ丘駅は新宿から京王電鉄を利用してアクセスできます。所要時間は30分ほどです。駅周辺に大きな商業施設が集まっていて、聖地巡りの前後に買い物やカフェタイムを楽しむこともできます。ジブリ映画「耳をすませば」に登場するスポットはたくさんあるので、夏は暑さ対策を忘れずにしてください。

東京目黒にある「目黒雅叙園」は1931年に料亭として開業し、現在は結婚式場やホテル、レストランなどがある複合施設として営業しています。館内の東京都の有形文化財に指定されている「百段階段」は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルとなった場所とされています。

「百段階段」はジブリが公式に認めているスポットで、宮崎駿監督自身の談話も残されています。

「百段階段」は昭和初期に作られた建物で、絢爛豪華な7つの部屋とそれらの部屋を結ぶ99段の階段があります。かつては華やかに宴会が行われた場所で、各部屋は当時の有名な画家が腕を競うように描いた装飾が目を引きます。「昭和の竜宮城」とも呼ばれ、煌びやかな世界を見ることができます。

季節ごとのイベントや企画展の際に百段階段を見学することができます。目黒雅叙園の食事付ツアーもあり、デートにも人気があります。

目黒雅叙園のアクセスは、目黒駅より徒歩3分です。目黒駅・品川駅から無料送迎バスが運行されているので、目黒雅叙園にアクセスする際に利用できます。企画展開催日以外は、百段階段に入場できない場合もあるので、訪れる際には事前にお問い合わせください。食事付の百段階段ガイドツアーの日程はホームページで確認できます。

ジブリの世界観を体験できるスポットは全国各地にありますが、東京にも「三鷹の森ジブリ美術館」や「江戸東京たてもの園」など人気スポットがたくさんあります。また人気ジブリ映画「耳をすませば」の聖地、聖蹟桜ヶ丘駅周辺もおすすめです。ここで紹介したスポットを訪れ、ジブリの世界を満喫してください。