薬師池公園の花菖蒲・梅の見頃の時期は？駐車場やアクセス方法もご紹介！

東京都町田市の薬師池公園は｢日本の歴史公園100選｣にも選ばれている町田市を代表する公園で、園内では四季の花々が見られると同時に、70種の草花他260種の山野草が植えられている萬葉草花苑があります。また、薬師如来が祀られる薬師堂があり、江戸時代の古民家なども移築されています。

ここではそんな薬師池公園について、梅や花菖蒲の見頃の時期、アクセスや駐車場などの情報を交えて紹介します。

町田市の薬師池公園の中心部にある薬師池は、江戸期には福王寺池とも称され、野津田の河井家祖先の所有地となり、水田用水池として開拓されました。7700平米もの面積を持つ薬師池の周りには、梅や椿、桜を始め、花菖蒲や大賀蓮など、四季折々の花が咲き、訪れる人々の心を豊にしてくれます。

薬師池公園の園内には江戸期の古民家、旧永井家住宅と旧萩野家住宅が移築されており、往時の暮らしぶりを身近に感じ取ることができます。

また、薬師池公園の池のほとりに建つやくし茶屋では、甘酒や抹茶などが満喫できます。更に、フォトサロンの北側には、市制施行40周年の記念モニュメント｢自由民権の像｣が立てられています。

町田･薬師池公園の薬師池は、1982年には｢新東京百景」に、1998年には｢新東京指定名勝｣に、また2007年には｢日本の歴史公園100選｣に選ばれるなど、町田市を代表する公園となっています。面積7700平米を誇る園内には梅や花菖蒲など、年間を通して様々な草花が咲き誇ります。

町田･薬師池公園内の中央にある薬師池では、早春を迎えると梅林の梅の花が見事に咲き始めます。梅林は薬師池の西側に位置し、紅白入り交じった見事な梅の景観が楽しめます。

ここでは、薬師池公園の梅の開花時期や見頃の時期、そして梅の花を愛でる絶景ポイントなどについて説明します。

薬師池公園中央にある薬師池西側の梅林には250本の紅梅の梅の木が植えられており、見頃の時期には梅の花の可憐ながら壮観な景色を目の当たりにすることができます。

また、旧永井家住宅の周りにも梅の木が植えられており、歴史の風情を感じ取ることができます。

町田･薬師池公園にある梅の花の開花時期は例年2月中旬となります。ちょっと寒い時期ですが、冬が終わり春を迎えようとする心温まる雰囲気が感じられます。

また、薬師池公園には蝋梅(ろうばい)もあります。それほど本数は多くないですが、各場所で黄色の花を咲かせます。開花時期は2月上旬となります。

薬師池公園の梅の花の見頃の時期は例年ですと2月下旬から3月上旬となります。また、蠟梅の見頃の時期は、梅の花より少し早い2月中旬から2月末となります。ただし、最近では、温暖化に伴い見頃の時期が早くなりつつあるため、「町田市観光ガイド」などで前もって開花状況を確認してから出かけることをおすすめします。

梅林は薬師池公園中央にある薬師池の西側に位置し、池の反対側から太鼓橋越しに見える梅林の景観も見応えがあります。

園内の旧永井家住宅の横の階段を上がったところにある薬師堂からは梅林全体を望むことができ、眼下に素晴らしい光景が広がります。

町田市･薬師池公園の薬師池では、6月初旬になると、約2000株を超える花菖蒲が一斉に咲き誇るとともに約1000株のあじさいも見頃を迎えます。

また、｢町田薬師池公園･四季彩の杜に｣ある南園･えびね苑でも、17種類、約5000株の紫陽花が咲くこのシーズンだけは特別開園が行われます。薬師池からえびねえ苑へは徒歩10分ほどで行くことができます。

花菖蒲はアヤメ科のアヤメ属に仲間入りする多年草で、花の色は、青、青紫、紫、白、ピンク、黄色などがあり、原産地は日本及び朝鮮半島から東シベリアにかけての地域となります。薬師池公園では、約4,800平米の敷地に植えられた175品種・2,200株もの花菖蒲が一斉に色鮮やかな花を咲かせます。

花菖蒲の名前の由来は、端午の節句で知られる菖蒲湯で使われる菖蒲に葉っぱが似ていること、きれいな花が咲くことから花菖蒲と呼ばれるようになったそうです。花菖蒲は梅雨期に咲く代表的な花の1つです。この薬師池公園に咲く華やかで優雅な花を見ていると、初夏や梅雨期のじめじめした空気を忘れることができます。

薬師池公園に咲く花菖蒲の見頃の時期は、6月初旬から7月初旬にかけて約1か月続きます。この時期には2000株を超える花菖蒲が一斉に咲き誇り、訪れる人々を魅了します。

花菖蒲の花言葉には、優雅や優しい心という意味があります。これは、花菖蒲の花が垂れ下がるように咲く奥ゆかしさから名付けられています。薬師池公園の花菖蒲は6月初旬から7月初旬にかけて見頃の時期を迎えます。この時期には、薬師池公園では「しょうぶ・あじさいまつり」が開催されます。

薬師池公園の薬師池会場では、花摘み娘や花菖蒲ガイドが訪問客をお出迎えしてくれる上に、見どころを懇切丁寧に教えてくれます。また、次年度の花を美しく咲かせるため、咲き終えた花を1つ1つ摘んでいきます。

薬師池公園では、6月初旬から2週間余りに渡って、町田の観光案内人が菖蒲田に立って、品種や系統、あやめとの違いなど、詳細に渡ってレクチャーしてくれます。更に、時期を限って町田産の花菖蒲苗の販売も行われます。

町田市の薬師池公園では初夏になると、例年「しょうぶ・あじさいまつり」のイベントが行われます。

この薬師池公園のイベントは、7月初旬の土日･2日間に渡って行われるもので、8時から16時30分まで、園内の芝生広場で行われます。

薬師池公園の「しょうぶ・あじさいまつり」は、薬師池会場では例年6月10日前後から7月初旬まで行われます。園内では、撮影した花菖蒲や紫陽花の写真を7月中旬から募集し、後日、町田市のフォトサロンで写真展が開催されます。

また、7月初旬の土日には、薬師池公園内芝生広場で、鉢物のほおずきやあさがお、山野菜などが販売される｢ほおずき･あさがお市｣が開催されます。

薬師池公園の中心にある薬師池の周りには、旧永井家住宅と旧荻野家住宅という2件の古民家があります。2件ともに建てられた年代や住んでいた人の職業や環境こそ異なるものの、どちらも江戸時代前後という古い時代に建てられたもので、移設された両住宅は、昔の町屋の持つのどかな雰囲気をそのまま醸し出しています。

薬師池公園は｢日本の歴史公園100選｣に選定されており、その代表的な建物が2件の古民家です。1件は薬師池の西側に設けられた梅林の西側に移築され、国の重要文化財に指定されている古民家･旧永井家住宅で、もう1件は梅林の南側に移築され、東京都の有形文化財に指定されている旧荻野家住宅です。

薬師池公園の一角にある旧永井家住宅は、元々多摩丘陵にあった農家を移築したもので、実際に建てられたのは1500年代後半ということです。この都内でも最古の茅葺きの古民家の1つと言われる旧永井家住宅の周りには梅の木が植えられているため、2月後半から3月上旬にかけて梅の花が見頃となり、古民家を取り巻くのどかな風景に心が洗われます。

薬師池公園の一角にあるもう1件の古民家は、旧萩野家住宅です。この古民家はやはり茅葺きで、19世紀後半の幕末期に建てられたものだそうです。旧永井家は農家ですが、入母屋造りの旧萩野家は、この田舎風の家で医者を開業していたと言われる珍しい住宅です。裏側には板倉と書かれた農家の保存庫もあります。

では次に薬師池公園の基本情報について説明しましょう。薬師池公園は町田市を代表する公園のため、駐車場などの施設が充実しています。

ここでは薬師池公園の所在地や問合わせ先、開園時間や休園日、電車やバス、マイカーでのアクセス方法、駐車場の駐車可能台数や料金など、詳しく紹介します。

町田･薬師池公園は町田市野津田町にある面積7700平米を誇る大きな公園で、鎌倉街道沿いにあります。園内には、旧永井家や旧萩野家といった古民家や、水車小屋、やくし茶屋、何百本もの椿が咲く椿園、400平米の藤棚、タイコ橋、1600平米の中に70種、野草260種が生える萬葉草花苑などがあります。

薬師池公園では早春から春にかけては梅や桜、初夏には藤、花菖蒲、夏には大賀蓮、秋から翌年の5月までは椿、秋の紅葉など、四季それぞれに花や木の見頃が異なります。見頃の時期等の問合わせ先は下記の町田市公園緑地課となります。電話での問い合わせは平日のみとなるため、注意が必要です。

町田市･薬師池公園は入場料が無料となっており、開園時間は午前6時から午後6時までとなりますが、6月から8月の夏季には午前6時から午後7時まで営業しています。駐車場や駐輪場も同時間にオープンしています。

薬師池公園は早朝6時からオープンしていますので、公園にアクセスする途上の交通混雑を避けるためにも、朝早めに出発することをおすすめします。

薬師池公園には休園日が無く、年中無休で営業しています。公園にはペットを連れてアクセスすることもできますが、その場合はリードを付けて散策する必要があります。

薬師池公園の薬師池から北に7分ほど歩いた場所には｢町田薬師池公園･四季彩の杜･ぼたん園｣があります。このぼたん園にも併せて立ち寄りたい場合は、開園時間が午前8時30分から午後4時までと短いため、注意が必要です。

町田市の薬師池公園は東京都の西に位置するため、小田急線の町田駅からバスでアクセスするか、新宿や渋谷からは世田谷通りまたは国道246号線を利用してアクセスする方法が一般的です。車の場合は、行き、帰りともに交通渋滞に巻き込まれると大幅に到着時刻が遅れることがあるため、時間に余裕のない方には公共交通機関の利用をおすすめします。

町田市の薬師池公園にバスでアクセスする場合は、小田急線町田駅北口下車後、21番乗り場から神奈川中央交通バスの本町田経由鶴川行きか本町田経由野津田行きに30分ほど乗車し、薬師池または薬師が丘で下車すればすぐにアクセスできます。

バスでのアクセスは、途中の道が混み合うことが多々あり、大幅に到着時刻が遅れる要因となるため注意が必要です。

薬師池公園に新宿方面から車でアクセスする場合は、世田谷通りを走って鶴川駅を抜け、小野路で18号線(鎌倉街道)を左折して南下すれば公園にアクセスできます。ただ、バス以上に道路の混雑が予想されるため、バイパスを通るか、時間の余裕を持って出かけることをおすすめします。

薬師池公園には4つの駐車場があります。北側の第1、第2駐車場には障害者用4台を含む136台の車が駐車でき、東第1駐車場には障害者用4台を含む156台が、東第2駐車場には障害者用1台を含む27台が駐車可能です。駐車場の利用時間は、通常時は午前6時から午後6時まで、6月から8月は午前6時から午後8時までとなっています。

薬師池公園の駐車場利用料金は、普通車の場合1時間まで無料で、1時間30分までが100円、以降30分毎に50円が加算され、当日最大料金が800円となります。

また定員11名以上、30人未満の中型自動車の利用料金は、終日1回当たり1000円、大型自動車の場合は終日1回当たり1500円となります。

上記の料金は大型自動車以外は、土日･祝日、町田ぼたん園の有料開園時期に当たる4月中旬から5月上旬及び、市長が別に定める日に適用されますが、平日は原則無料で薬師池公園駐車場が開放されます。ただしバスなどの大型自動車は平日も上記料金が適用されます。

普通自動車利用の場合、町田市立公園駐車場の領収書を10枚提出すれば、薬師池公園駐車場の利用が1回分無料となります。また、障害者手帳持参の人は駐車場利用料金が免除になります。

東京都町田市の薬師池公園は町田市最大の公園で、園内には梅や桜、花菖蒲など、四季に応じた花々が満喫できます。また、7700平米もの広大な面積を誇る園内には江戸期の古民家なども移築されており、のどかでノスタルジックな風情を楽しむことができます。

ここではそんな薬師池公園について、梅や花菖蒲の見頃の時期や公園へのアクセス、駐車場などの情報を取り入れながら説明してみました。