熊本の滝おすすめ9選！観光に人気の迫力満点の絶景スポットをご紹介！

阿蘇山、熊本城、天草など日本国内だけでなく世界中から観光客が訪れる人気の熊本。自然豊かな土地としても知られており、滝も数多くあります。滝裏からの眺めを楽しめる滝や、ウォータースライダーのようなユニークな形をした滝などそれぞれ個性豊か。この記事では、そんな熊本県の滝をエリア別にご紹介します。

2011年の九州新幹線の全線開業の際に生まれたのが熊本県のご当地キャラクターくまモンです。そんなくまモンのいる熊本県は、阿蘇山などの火山で有名なことから「火の国」と呼ばれることがあります。また、その火山活動による湧き水も豊富で「水の国」とも言われている雄大な自然を有する県なのです。

そしてそんな熊本県を語る時に阿蘇は欠かすことが出来ません。阿蘇山は熊本県の東部に位置し、南北は25キロ、東西は18キロにも及ぶ世界でも最大級のカルデラが有名です。

そして火山と言えばの温泉地としても有名で、県内で湧く温泉の数はなんと118か所!阿蘇・内牧温泉や黒川温泉、下田温泉など、特徴ある温泉を楽しむことも出来ます。

「火の国」や「水の国」と呼ばれるほど雄大な大自然に恵まれた熊本県。実は、渓谷や滝も豊富にある場所として知られています。

とにかく高さが素晴らしい滝や幻想的な雰囲気のある滝、形が非常にユニークな滝など、それぞれ見どころたっぷりの熊本県の滝です。

まず最初にご紹介するエリアは阿蘇エリアです。熊本県の東部に位置するこちらのエリアは、大分県や宮崎県との県境も近いので、他県からの観光客も多く訪れます。そして、阿蘇エリアで見逃せないスポットが阿蘇山。また、火山の影響もあって温泉地が多いことでも知られています。

最初にご紹介する熊本県のおすすめの滝は「鍋ヶ滝」です。世界ジオパークにも認定を受けている阿蘇ジオパークの中にある非常に美しい滝で、長い階段を降りて滝へとアクセスをします。

そして階段の途中には石畳みが敷かれているのですが、なんとハートの形をした石が5つ隠されています。滝へと向かう途中の道のりも楽しい「鍋ヶ滝」です。

「鍋ヶ滝」の見どころはなんといってもその形状。滝と言えば表から眺めるのが一般的ですが、この「鍋ヶ滝」は裏側にまわりこんで水の流れを見ることが出来ます。これは、約9万年前に起こった噴火によるもので、自然のパワーの凄まじさ、神秘さを感じさせられる滝となっています。

「鍋ヶ滝」があるのは熊本県内でも人気の温泉地である黒川温泉の近くです。黒川温泉からは車で20分ほどで行けるほか、JR豊肥本線の阿蘇駅からバスでもアクセスが可能です。産交バスの杖立温泉行きに乗って、ゆうステーションで下車したら、そこからタクシーで15分ほどです。

次にご紹介する熊本県のおすすめの滝は「夫婦滝」です。もともとはプロの写真家の中で注目を集めていたスポットなのですが、最近はSNSでも話題になり、一般の方の間でも人気が高まっている滝です。

先にご紹介した「鍋ヶ滝」からもほど近いところにある「夫婦滝」。2本の川が同じ滝つぼに流れ落ちていることから名づけられました。

「夫婦滝」の見どころはその神秘的な光景です。どの時間に訪れても非常に美しいのですが、一番おすすめなのは朝の時間帯です。木の間から滝に向かってまっすぐに差し込む光はまさに絶景!この光が見られるかどうかは気象条件が大きくかかわってきますが、早起きする価値は大アリと評判のスポットです。

「夫婦滝」へのアクセスには車がおすすめです。JR熊本駅からは約45分でアクセスが可能となっています。また「夫婦滝」の近くには無料の駐車場も完備されています。

滝の近くにはお土産屋があり、「夫婦滝」の名前にちなんでハートの形の絵馬も販売されています。

続いてご紹介する熊本県のおすすめの滝は「古閑の滝」です。読み方は「こがのたき」で、冬になると滝が少しずつ凍り付き、寒さのピークには落差100メートルほどの滝が巨大なつららのようになるのが見どころです。

滝の近くには遊歩道が整備されているほか、上から見下ろせるように展望台も設置されている人気の観光スポットです。

「古閑の滝」の見どころは何といっても冬の季節。そして、滝が凍るのに合わせてライトアップが行われるのでその時期に訪れるのもおすすめです。ライトアップは例年1月の中旬から開始され、2月の末まで毎週土曜日の夜に行われます。かなり寒いのでしっかりとした防寒と歩きやすい靴で行くのがおすすめです。

「古閑の滝」は熊本県阿蘇市にある一の宮町にあります。九州自動車道の熊本ICからは車で約90分。滝には有料の駐車場も完備されています。駐車場から「古閑の滝」までは、約600メートルの遊歩道を歩くことになります。冬の滝も美しいですが、春になると氷が爆音と共に崩れてくるのも大迫力です。

次にご紹介する熊本県のおすすめの滝は「数鹿流ヶ滝」です。滝の読み方は「すがるがたき」です。阿蘇大橋を通る時に北側に見える滝がこの「数鹿流ヶ滝」で、落差は約60メートルです。日本の滝百選にも選ばれており、水が上から流れ落ちるその様子には派手さはありませんが、どこか優雅さを感じられる滝でもあります。

「数鹿流ヶ滝」の見どころはその全体像です。気象条件が整えば、エメラルドグリーンに輝く水の中にすっと流れ落ちる滝の様子を観察することができます。特に国道57号線にある見学ポイントからは美しい全体像が観察できると評判です。

ちなみにこの「数鹿流ヶ滝」の名前ですが、神話によると阿蘇大明神がこの場所をけやぶった時に鹿も一緒に流れ落ちてしまったということに由来します。

「数鹿流ヶ滝」へのアクセスは、JR豊肥本線の立野駅からタクシーで約5分で行くことが出来ます。九州自動車道の熊本ICからも約40分。周辺には駐車場も完備されています。2016年の熊本地震の影響の大きかった場所でもありますので、アクセス前には観光課への問い合わせがおすすめです。

続いてご紹介するのは熊本エリアです。政令指定都市でもある熊本市のあるエリアで、観光スポットとして一番人気なのは市のシンボルでもある熊本城です。熊本市には路面電車も走っており、非常に情緒ある雰囲気が人気です。また、水前寺成趣園も自然豊かな観光スポットとして知られています。

このエリアでまずご紹介する熊本県のおすすめの滝は「四十三万滝」です。桜や紅葉などが美しい菊池渓谷にある滝で、熊本地震で大きな被害を受けましたが最近公開が再開されました。

川に沿って遊歩道が整備されており、雄大な自然を眺めながら滝を目指せると大人気です。歩きやすい靴でどうぞ。

「四十三万滝」の見どころはなんといっても紅葉とのコンビネーションです。周辺は豊かな広葉樹に覆われており、秋になると鮮やかな紅葉が楽しめるほか、新緑の季節も人気が高いです。バードウォッチングのスポットとしても知られています。また、日本の滝百選や日本の名水百選にも選ばれている滝です。

「四十三万滝」へのアクセスは、JR熊本駅からバスに乗って菊池温泉まで行きます。そこからはタクシーで約30分の道のりです。車で行く場合は、九州自動車道の植木ICから約1時間となっています。周辺には駐車場も完備されていますが、駐車場から滝までは歩いて20分ほどかかります。

次にご紹介する熊本県のおすすめの滝は「栴檀轟の滝」です。名前は「せんだんとどろのたき」と読み、以前は滝の近くにせんだんの木があったことに由来をしています。日本の滝百選にも選ばれているこちらの滝、落差が熊本県一ということで、大迫力のスポットとして人気です。

「栴檀轟の滝」の見どころはなんといってもその落差です。高さは約70メートルもあり、滝つぼはなんと8メートルもあります。道路沿いには展望台も整備されており、その近くにある橋を渡れば滝つぼのすぐそばまで近づくことが出来ます。紅葉の時期も美しいと評判の滝です。

「栴檀轟の滝」へのアクセスは車で行くのが一般的です。九州自動車道の松橋ICからは約90分で滝まで行くことが出来ます。途中はかなり道幅が狭くなるところも多いので、慎重な運転がおすすめです。紅葉の時期には渋滞することもある人気スポットで、無料の駐車場があります。

熊本県のほぼ中央に位置しているのが上益城エリアです。阿蘇くまもと空港があるので、県外からのアクセスも便利なエリア。観光スポットとしては、日本で最大のアーチ橋である霊台橋があるほか、こちらも日本最大級の石造りのアーチ水路橋である通潤橋などがあります。どちらも国から重要文化財に指定をされています。

このエリアで最初にご紹介する熊本県のおすすめの滝は「龍宮滝」です。その名前のとおり、滝の後ろにある洞窟を通っていくと竜宮城へ行くことが出来ると言い伝えられています。落差は35メートルとサイズとしては中ぐらいの滝ですが、特に新緑の時期の美しさには定評があります。

「龍宮滝」の見どころは特に水量の多い時期です。雨が降った翌日などには水量がグンと増え、場合によっては虹がかかって見えることもあります。

周辺にはほかの滝もありますので、併せて散策をしてみるのもおすすめです。柵などがない場所もありますので、足元にはくれぐれも注意をしてください。

「龍宮滝」があるのは、熊本県の山都町です。滝までは九州自動車道の御船ICから車で約50分。滝の近くには駐車場も完備されており、そこから滝まではすぐです。

また、山都町から高千穂の方面へ向かう国道325号線からも見ることができますので、時間がない場合はその方法もおすすめです。

続いてご紹介する熊本県のおすすめの滝は「聖滝」です。滝の高さは約32メートル、幅は約9.5メートルで、滝の途中にある岩に水が当たる様子が、行者が水ゴリをしているように見えることからこの名前になったとされています。国道からすぐのところに駐車場があり、そこからの滝までのアクセスも非常に便利に整備されています。

「聖滝」の見どころはそのユニークな形状です。滝が途中から2つに分かれて落ちるのですが、その後また1つに合流しています。途中には豪快に水しぶきも上がるスポットがあります。

水量が多くなると滝が分かれて見えないこともあるので、雨が少ない時期に行くのがおすすめです。滝つぼまで下りる道もあります。

「聖滝」は九州自動車道の御船ICから車で約45分でアクセスが可能です。国道218号線を通って滝にアクセスをすることになり、滝の展望所近くに4、5台が停めることのできる無料の駐車場も整備されています。駐車場から滝までは約100メートル。まるで絵画のような美しい滝と評判の「聖滝」です。

続いてご紹介するのは熊本県の天草エリアです。熊本県の中では南西に位置しており、数多くの島から成るエリア。一帯は、雲仙天草国立公園に指定されているほど自然の豊かな場所です。また、2018年には崎津集落が世界遺産にも指定されたことから、ますます注目を集めているエリアです。

天草エリアでおすすめの滝は「祝口観音の滝」です。県の名勝にも指定されているこちらの滝はその形状が非常にユニークです。

滝と言えば一般的には上から下に落ちるように流れる形ですが、こちらは滑り台のような、ウォータースライダーのような形をしています。県営教良木ダムの水源の一つになっています。

「祝口観音の滝」は全長300メートルにもなるその滝のサイズです。標高差は約80メートル。所々には滝つぼもあり、その数は20個ほどにも及びます。

また、滝に沿って整備されている参道の半ばには観音様が祀られています。「祝口観音の滝」の守り神とされており、安産や無病息災を願う人がお祈りに訪れます。

「祝口観音の滝」へのアクセスは、九州自動車道の松橋ICから車で約1時間20分ほどです。熊本市からでも約1時間40分でアクセスが可能です。滝には無料の駐車場が完備されています。周辺には水くみ場も整備されており、熊本の名水百選に選ばれている水を持ち帰ることもできます。

熊本県で滝巡りを楽しんだ後に忘れてはいけないのがお土産です。熊本県内では定番となってるお菓子である黒糖ドーナッツ棒、郷土菓子のいきなり団子、熊本名物の馬刺しなど、美味しいものがたくさん!もちろんくまモングッズも豊富にあり、熊本空港や県内のお土産屋で購入することが出来ます。

熊本県内に数多くある滝の中から厳選しておすすめをご紹介してきました。どの滝も自然豊かな環境にありますので、訪れる際には歩きやすい服装で行くのがおすすめです。また、公共の交通機関でもアクセスできるところもありますが、マイカーでのアクセスの方が便利ですので滝を訪れる時の参考にしてください。