一六タルトはお土産にもおすすめの愛媛のお菓子！名前の由来や人気の理由は？

愛媛県銘菓として大人気の和菓子が一六タルトです。愛媛のお土産としても人気があり、現在では定番の柚子に加えてさまざまなフレーバーも揃います。この記事では、そんなおすすめのお菓子一六タルトについて各フレーバーの解説や購入できる店舗なども含めてご紹介します。

愛媛県のお土産特集では必ずといっていいほど上位にランクインをしている一六タルト。よく考えるとどうして「一六」という名前なのかといった名前の由来についてや、どうしてこれほどまでに一六タルトの人気が高まったのかについても解説をします。この記事さえ読めば一六タルトのことがすべて丸わかりです!

道後温泉などの有名観光地が数多くある愛媛県。そんな愛媛県にある一六本舗という和菓子の老舗から発売されているのが今回特集をする一六タルトです。その歴史はなんと明治時代までさかのぼるという歴史のあるお菓子。ここからはそんな一六タルトの特徴や由来についてご紹介します。

一六タルトは和菓子ですが、パッと見た感じはロールケーキのような形をしています。そして中に挟んである餡が特徴的で柚子フレーバーの餡となっています。

国産の厳選した柚子を使用しているので非常に香りが豊かで、この香りが一六タルトのシンボルと言っても過言ではありません。

そしてその餡を包んでいるのがスポンジ。しっとりふんわりした落ち着いた甘みのあるスポンジで、くちどけも滑らかです。

また、一六タルトはカテゴリーとしては生菓子ですが工夫を重ねた結果、賞味期限が14日前後と比較的長いです。そのためお土産として購入するのもおすすめとなっています。

ここからは一六タルトの名前の由来をご紹介しましょう。まずは名前の「タルト」の部分ですが、一般的にタルトというと焼き菓子のことを指しますので、ロールケーキのような形をした生菓子である一六タルトを見て疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。

タルトという名前になった由来は江戸時代にまでさかのぼります。当時久松家の藩主であった松平定行公が長崎を訪問しました。そこでポルトガル人から「タルト」という名前のお菓子を貰います。

その味に惚れ込んだ松平定行公は、愛媛に戻ってからそのお菓子を再現させたというわけです。ただし、この「タルト」ですが、実は現代で言えばカステラにジャムを塗ったようなものでしたので、現在の一六タルトのようなお菓子を「タルト」と呼ぶことになったというのが由来です。

では、どうして「一六」という名前が付いたのかというと、これは会社の名前である一六本舗から付けられたというのが有力な説です。そしてこの一六本舗という会社名は、創業されたのが明治16年であったことから名づけられました。

実に100年以上の長い歴史を持つ一六タルト。老若男女、幅広い世代に受け入れられやすい味なので、お土産や手土産としてもおすすめです。

ここからは、そんな一六タルトがどうしてこんなに長く愛されているのか、その理由について解説していきましょう。

まずは一六タルトの全体的な上品な仕上がりが関係しています。餡には爽やかな柚子がたっぷり使用されていますので、スポンジとあわせても甘すぎない上品な甘さが際立ちます。

一六タルトにはまろやかな甘みが特徴的な白双糖を使用しているほか、バターや油を使用していないスポンジは軽い仕上がりなのでいつでも手に取りやすいという点でも人気です。

一六タルトは一見ロールケーキのような形をしていますが、パッケージを開けるとすでにカットされているのが分かります。特に職場などへのお土産として購入するときには、すでにカットされているというのは手間が省けると大好評です。

ふわふわのスポンジは自分で切ると潰してしまいそうですが、予めカットされているのでその心配もなくスムーズに取り分けることができます。通常サイズの一六タルトは11切れ、大きいサイズは13切れになっています。また、1切ずつ個包装の商品もあります。

一六タルトは名前の知れた愛媛銘菓ですし、お土産にするのに十分なぐらい日持ちもします。さらに予めカットされたり、個包装の商品があるのもお土産に最適です。

そしてその値段も人気の理由です。11切れの標準サイズの一六タルトが756円、13切れの大きいサイズが972円、個包装のも高くても150円ほどというお土産にするには最適の値段設定になっています。

一六タルトと言えば、定番である柚子が良く知られていますが、現在は数多くのフレーバーも展開されています。

店舗によっては扱っていないフレーバーもありますので、お目当ての種類がある場合は、事前に店舗まで確認をしておくのがおすすめです。

まず最初にご紹介するのは、すでに何度も触れていますが一六タルトの基本のフレーバーである柚子です。

国産の柚子を贅沢に使った薫り高い餡が特徴で、重くなりがちな餡を軽やかな後味にしています。どの種類にしようか迷ったときにはこちらの柚子がおすすめです。

柚子に次いで人気が高いのが抹茶です。福岡県の八女茶を贅沢に使用しており、スポンジに練り込まれているので鮮やかな緑色が印象的です。

また、スポンジ部分だけでなく餡にも抹茶がたっぷり!柚子とのバランスもよく、万人に愛される仕上がりです。

冬の季節だけの限定フレーバーとして登場しているのがあまおう苺です。福岡県産のあまおう苺をジャムにして餡に練り込みました。

あまおうはその酸味が特徴的な苺ですので、餡の甘みとうまく調和しているのが好評です。子供さんへのお土産にもおすすめです。

こちらも冬の間のみ限定発売されるフレーバーのショコラです。スポンジには、イタリアから取り寄せたというココアパウダーがたっぷり。

そして餡はチョコレート餡になっています。チョコレートと柚子の組み合わせが絶妙と大人気で、バレンタインにもおすすめです。

みきゃんは、愛媛県のイメージアップキャラクターであるみきゃんとコラボレーションしたフレーバーです。味はみかん。

愛媛県産のジューシーなみかんに、これまた愛媛県産の伊予柑の皮を組み合わせたという一品です。みきゃんシリーズのパッケージには、道後温泉本館のパッケージなどもあります。
 

こちらもイメージアップキャラクターのみきゃんとのコラボレーションですが、ダークみきゃんということでチョコ味になっています。

ただ、スポンジは抹茶フレーバー、餡は伊予柑とチョコレートといったユニークな組み合わせ。新しい味を試してみたい方に特におすすめです。

そして最後にご紹介するのが秋だけの限定販売となっているフレーバーの栗づくしです。販売期間は大体9月から11月。

スポンジには栗皮の粉末と渋皮栗ソースが使われているほか、栗餡には刻んだ栗がごろごろと入っています。まさに栗好きのための一六タルトといった仕上がりです。

一六タルトについてさまざまな角度からご紹介をしてきました。ここからは実際に一六タルトが買える店舗についてご紹介します。

また、店舗によってはカフェを併設しているところもあり、美味しい一六タルトを食べることができるようになっています。

愛媛県内には約30店舗もの一六本舗があります。観光地や空港、主要な駅の近くには必ずと言ってもいいほど店舗がありますので、そこで一六タルトを購入することができます。

特に超有名観光地である道後温泉の近くにある店舗の人気が高いほか、松山市東石井にある十六番館という店舗は、一六タルトの品ぞろえはもちろん、建物の豪華さでも人気があります。

また、愛媛県外にも多数の一六タルトの販売店があり、日本中で美味しい一六タルトを味わうことができます。一六本舗の公式ウェブサイトから店舗一覧を確認することができますので、最寄りの店舗をぜひチェックしてみてください。

また、一六タルトを実際に味わうことができる店舗もあります。その中でも特におすすめなのが道後温泉のすぐ近くにある道後本館前店です。ここの2階にはカフェが入っており、スイーツのほかに軽食も提供しています。

おすすめのメニューは「一六銘菓セット」です。このセットには一六タルトのほか、こちらも愛媛の人気お土産である坊ちゃんだんごと抹茶がついてきます。

一六タルトを食べてみたいけれど、近くには販売している店舗がないという方におすすめの方法が通販です。一六タルトを販売している一六本舗の公式ウェブサイトからは、一六タルトをはじめとする人気お菓子のお取り寄せができるようになっています。

一六タルトの各フレーバーが購入できるのはもちろん、銘菓詰め合わせのセットもあり、一六タルトと坊ちゃんだんご、一六名物しょうゆ餅などが入っています。

パッケージを開けるとふんわりと漂う柚子の香りが印象的な一六タルト。きめが細かくてしっとりしたスポンジと甘すぎない上品な味の餡で、誰に贈っても喜ばれる和菓子として大人気です。日本茶にもコーヒーにもよく合う一六タルトですので、愛媛を訪れた際にはぜひお土産として購入してみてください。