観光特急しまかぜの予約をとるコツとは？人気の個室料金もチェック！

販売開始からすぐに予約が埋まってしまうことで有名な観光特急しまかぜ。その人気は衰えることがなく、2013年の運行開始から常に多くのお客さんが利用しています。そこで、なかなか観光特急しまかぜの予約が取れないという方に、いつから予約が取れるのか、予約を取るコツなどをご紹介します。人気が高い個室料金も併せてご紹介していきましょう。

まずは、観光特急しまかぜとは一体どのような列車なのかをご紹介します。なかなか予約が取れないということで有名な観光特急しまかぜですが、大阪難波駅・京都駅・近鉄名古屋駅から賢島駅間を往復するプレミアム観光列車です。

志摩に吹く風のさわやかさから「しまかぜ」という名前が付けられており、座席は全てデラックスカー仕様の3列となっています。

しまかぜは全6両編成になっており、展望車両やカフェ車両、グループ車両で構成されています。関西の都市から賢島へ観光に行くためにしまかぜを利用されるという方はもちろんのこと、観光特急しまかぜに乗るということが目的で利用されるという方も多いです。

観光特急しまかぜの座席は全シート予約制となっています。予約が開始したらすぐに満席になってしまうということも多く、特に土日祝などの週末は取れないほどです。どうしてもその日に乗りたいという場合には、いつから予約開始かしっかりとチェックして予約を取るようにしましょう。

いつから予約開始か、予約方法を前もってチェックしている方も多いほど人気が高い観光特急しまかぜですが、乗車するのに料金はいくらかかるのでしょう。しまかぜは、大阪難波駅・京都駅・近鉄名古屋の3カ所から発車しますが、かかる料金をそれぞれご紹介していきましょう。

しまかぜを利用するためには、通常の特急列車に乗る際にかかる普通運賃・特急料金の他に「しまかぜ特別車両料金」がかかります。

まずは、大阪難波駅からしまかぜに乗ったときの料金についてです。大阪難波駅から賢島までの大人普通運賃が2310円・特急料金が1610円・しまかぜ特別車両料金が1030円となり、合計で4950円かかります。しまかぜはいくつかの座席がありますが、展望車両でもグループ車両でも同じ料金となっています。

続いて、京都駅からしまかぜに乗ったときの料金についてです。京都駅から賢島までの大人普通運賃が2530円・特急料金が1900円・しまかぜ特別車両料金が1130円となり、合計で5560円かかります。京都発着のみ、しまかぜ特別車両料金が大阪や名古屋と比較すると100円高くなりますのでご了承ください。

最後は、近鉄名古屋駅からしまかぜに乗ったときの料金についてです。近鉄名古屋駅から賢島までの大人普通運賃が1970円・特急料金が1610円・しまかぜ特別車両料金が1030円となり、合計で4610円かかります。賢島まで近いということもあり、しまかぜを使った料金は近鉄名古屋駅からが最も安いです。

観光特急しまかぜには個室があり、個室を利用する場合のみ、上でご紹介した料金の他にプラス料金がかかります。

しまかぜの個室は3名から4名で利用できる和風個室と洋風個室の2つがあります。この個室を利用するには一室あたり1030円を支払うこととなります。この料金は何人で利用しても同じです。そのため、4人で利用する場合には一人当たり250円程度となり非常にお得です。

観光特急しまかぜはなかなか予約が取れないことで有名ですが、予約は一体いつからできるのでしょう。しまかぜの予約は、乗車日の1か月前の午前10時30分から開始となります。

ちなみにJRのチケットの予約の場合はいつからかと言うと1か月前の午前10時からとなります。そのため、間違えて10時に予約を試みる方もいらっしゃるそうですが、しまかぜの場合の予約は10時半からです。いつから予約が開始になるのか、行く予定がある方はしっかりとチェックしておきましょう。

それでは、観光特急しまかぜを予約する方法をご紹介します。しまかぜの予約方法は大きく分けて3通りがあります。近鉄駅窓口で予約・近鉄インターネットで予約・ツアーに申し込みです。その他に、たまにキャンセルが出るのでそのキャンセル待ちをするという方法もあります。

それぞれの予約方法と予約を取るコツを併せてご紹介していきましょう。まず最初は「近鉄駅窓口での予約」です。

しまかぜは乗車日の一か月前の10時半からの予約となります。窓口ではいつから予約になるか、ということですが他での予約と同じ10時半からです。そこで、ちょうどその日に窓口まで行く予定があるという方や、時間に余裕があるという方は窓口でも予約が可能です。

近鉄特急のチケットは近鉄の主要駅の窓口で購入ができます。ただし、窓口では特急に乗車する直前にチケットを購入される方が並んでいます。前売りチケットの優先窓口はありません。そのため、10時半から発売されるしまかぜの予約をするにはうまいタイミングで並ぶ必要があります。

10時半から発売という制限があるので、窓口での予約はちょうどその時間帯に近鉄主要駅に行かれる予定がある、という方のみおすすめできる方法です。

観光特急しまかぜを予約する方法、続いては「近鉄インターネット予約・発売サービス」を利用することです。しまかぜを予約されたという方の多くはこの方法を利用しているのではないでしょうか。この方法はいつから予約が開始になるのかということですが、乗車の1か月前の10時半からの発売です。

インターネット予約の場合には、うまくしまかぜの予約するためのいくつかのコツがあるのでご紹介します。まずは、前もって会員登録をしておくということです。

会員登録をしておくと、予約の際に名前や住所などを入力する手間がはぶけます。予約が開始する10時半までに、ログインをしておいて発着駅も指定しておくのがコツです。

そして、どうしてもその日にしまかぜに乗りたいという方は、座席指定をせずに購入するということもスムーズに予約できるコツです。座席を選んでいる間にどんどん予約が埋まってしまうというケースも多いです。そこで、座席を指定せずに予約をするとスムーズに最後の画面まで行けることが多いです。

また、パソコンよりもスマホで予約をするというのも予約ができるコツです。パソコンで予約をするとどうしても座席を選びたくなってしまうでしょう。

しかし、スマホの場合だと窓側や通路側、1人席といったように希望の入力が非常にシンプルです。そして座席も自動で選んでもらえるのでスムーズに予約が完了します。

一か月前に窓口やインターネットで取る時間がない、という方も多いでしょう。特に平日の10時半は仕事でネットを開く暇がないという場合には、しまかぜが確約されているツアーに申し込みを行うのがおすすめです。

ツアーに申し込みをしておくと、しまかぜに確実に乗ることができます。近畿日本ツーリストやJTBなどの旅行会社が出しているツアーを探してみると、しまかぜを利用したツアーが出てくるでしょう。いつから発売されるのかしっかりと確認するのをおすすめします。

観光特急しまかぜの予約を上の3つの方法で予約できなかった場合、最後の手段として「キャンセル待ちのチェック」をするのがおすすめです。一か月前に予約をしたものの、実際には行けなくなってキャンセルするという方も出てきます。

そこで、インターネットで会員登録をしておいてしまかぜのキャンセル待ちをこまめに行うというのも予約ができるコツです。満席になってしまったらそれ以降あきらめてしまうという方も多いので、運よく予約ができることもあり得ます。

最後に、観光特急しまかぜにはどのような座席があるのかをご紹介します。しまかぜには様々な座席がありますが、人気の座席は予約が始まった時点ですぐに埋まってしまうことも多いです。もちろんどの座席も非常に快適に過ごすことができるため、希望していなかった座席だとしても乗り終わったあとの満足度は非常に高いです。

観光特急しまかぜの座席、まずは「プレミアムシート」です。しまかぜの1・2・5・6号車の座席は「プレミアムシート」になっています。このプレミアムシートは、三列の配置になっており、前後感覚は125cmと非常に広々と取ってあります。そのため、足を伸ばしても前の座席にぶつかることなくゆったりと座ることができます。

座席には全て本革を使用しており、ふんわりと柔らかな座り心地です。全ての座席には電動のレッグレストが設置されています。そのため、長時間の乗車でも疲れにくくなっています。

シートの背もたれにはエアクッションが設置されていますが、このエアクッションは数ある鉄道車両の中でも設置されたのはしまかぜが初めてです。腰部分の高さを調整することができるリラクゼーション機能も備わっています。

充電用のコンセントや読書灯はそれぞれの座席に一つずつついているので、PCやスマホの充電が切れても安心です。

プレミアムシートは1・2・5・6号車ですが、その中でも1号車と6号車は展望車両となっています。展望車両は、床を72cm高く設定されており、階段を登って上がることになります。大きなガラス窓なので走りながらも前方の景色を堪能することができます。

この展望車両は非常に人気が高く、予約開始時にすぐに埋まってしまうことも多いです。特に、運転席の後ろの座席は最も人気です。

続いてはしまかぜの「サロン席」です。グループ旅行におすすめのサロン席は、セミコンパートメント型で、4名から6名で利用することができます。中心にテーブルを配置しており、仕切り板が設置されているのでプライベート空間のように過ごすことができます。

テーブルがついているのでお弁当を広げたり本を読んだりとゆっくりと過ごすことができます。サロン席は車両に3カ所設けられています。ただし、サロン席は通路から丸見えなのでその点はご注意ください。

完全なプライベート空間で過ごしたいという方にはしまかぜの「個室」がおすすめです。しまかぜには和風個室と洋風個室の2つが用意されており、それぞれ一室1030円の別料金がかかります。個室の競争率は非常に高く、予約が始まるやいなや埋まってしまうことも多いほどです。

和風個室は3名から4名で利用することができます。掘りごたつ風の席になっており、中に入る際には靴を脱いではいるためまるで家にいるかのようにくつろぐことができます。

テーブルには呼び出しボタンもありますので、車内販売などの用事がある場合には押したらアテンダントさんがすぐに来てくれます。特別気分を味わうことができる和風個室です。

しまかぜの洋風個室は和風個室とはまた違った雰囲気になっており、こちらも3名から4名で利用することができます。横並びの席になっており、景色を眺めながらゆったりと過ごせます。

どちらの個室にもモニターが設置されており、テレビを見たり運転席からの展望を映し出すこともできます。個室の空調も調整できるため、お子さん連れでの旅行の場合は周りを気にせず過ごせる個室はおすすめです。

観光特急しまかぜでは、カフェ車両もありお食事やお茶を楽しむことができます。お食事メニューも充実しており、一番人気のメニュは「海の幸のピラフ」です。たっぷりの海の幸がトッピングされているピラフは風味も良く食欲をそそります。カフェ車両でも座席でも食べることができます。

そのほかに、しまかぜでは松坂牛カレーや松坂牛重など、その地域ならではの料理がいただけます。沿線の地ビールやワイン、日本酒なども販売しているので、景色を眺めながらのお酒は非常に美味しいと人気です。

カフェメニューの中では「スイーツセット」がおすすめです。スイーツと焼き菓子・ドリンクのセットであり、大阪難波駅発着便・京都駅発着便・近鉄名古屋駅発着便とそれぞれの沿線にある名店のスイーツをいただけます。発着駅が変わるとスイーツの内容も変わりますので、それが楽しみだという方も多いです。こちらはカフェ車両のみでいただけます。

しまかぜのカフェやワゴンで購入する場合には、交通系ICカードでの支払いも可能です。その際、どのカードが使えるかはお尋ねください。

予約がすぐに埋まってしまうことも多い観光特急しまかぜはいつから予約できるか・予約方法や予約を取るコツ・しまかぜの車両などについてご紹介しました。しまかぜに乗るために賢島まで行く、という方もいるほど観光特急しまかぜは人気です。ぜひコツをつかんでしまかぜを予約してみてください。楽しい旅になること間違いなしです。