創建1300年以上の歴史は圧巻！田村神社の御朱印やご利益などを紹介！

高松というと観光スポットとしても人気の場所がたくさんありますが、その一つが「田村神社」です。田村神社は高松の観光地、パワースポットとして知られています。田村神社の見どころやアクセスなどについて紹介します。

田村神社というのは、香川県高松市にある神社です。幹線道路からは少し奥まったところにあるのですが、もともと讃岐国一宮だったところで、格式の高い神社でもあります。そのため、観光で訪れる方も多いです。

そこでまずは、この田村神社がどのような神社なのか、神社の持つ歴史や由緒、ご利益などについて紹介します。

田村神社のある場所はもともと湧水地であり、「定水井」にいかだを浮かべ神を祀っていたところとされます。そして709年、行基により創建されましたから、なんと創建1300年以上になります。

平安時代にはすでに田村神社の名前は書物に出てきており、その後も武家などからの崇敬を集めました。1460年には細川勝元によって社殿造営や寄進がなされています。

戦国期にいったん兵火によって一切を焼失しますが、その後社領の寄進などを受け、江戸時代を迎えます。江戸時代に一宮寺が分割され、現在の形となります。

このように田村神社はもともとが水のところに作られたということもあり、水の神様である倭迹迹日百襲姫命など「田村五神」をご祭神としています。そのため五穀豊穣のご利益があるとされます。

また天孫降臨の際に邇邇芸命を道案内した猿田彦大神を祀ることから、交通安全、旅行安全などのご利益もあると言われています。

もう一つ、田村神社は「さぬき七福神」の布袋尊を祀っています。そのため家庭、人間関係が円満になるというご利益も期待できます。そのほか諸願成就や厄除けなどもおすすめです。

田村神社は水に縁が深い神社であり、水にかかわりを持つ「龍神伝説」がある神社としても知られます。

先ほど歴史の所で触れた「定水井」ですが、実は今も奥伝の床下にあります。ここには龍が住んでいて、ここをのぞいた人は死ぬと言われており、もちろん拝観などはできません。夏でもひんやりした気が漂っていると言われます。

もともと田村神社のある讃岐国は雨が少なく、ため池の多い場所ですが、田村神社のあるこの地は伏流水などが多く、古くから干ばつなどの時はここに祈祷をしたと言われます。

さてこの「田村神社」ですが、見どころがとても多い神社としても知られています。境内社が多いうえパワースポットや見どころなども多く、「テーマパーク系神社」と呼ぶ方もいるほどで、観光スポットとしても人気です。

そこで、その中でも特におすすめしたい見どころの場所について、そのポイントとご利益をいただく方法などについて紹介していきましょう。

本殿の右に進むと「一宮天満宮」があります。天満宮といえば菅原道真で、学問の神様ということで、学業成就のご利益が期待できますが、そこにあるのが「勝牛」です。

天満宮には「なで牛」と言ってなでてご利益をいただくことができますが、この勝牛は牛の下にある「合格門」をくぐることで「勝つ」ことができると言われています。

受験生などでぜひ受験に「勝つ」ことを願う方は牛をなで、合格門をくぐり、牛がくわえている玉を回してください。きっとご利益が期待できるでしょう。

一宮天満宮の前を進むと、鳥居が並ぶ場所があり、その中央に「さぬき獅子」があります。文字通り、大きな獅子頭です。

この獅子頭ですが、讃岐の獅子舞は動きが激しいことから、とても軽いつくりになっていて、ほかとは違う独特なものなのだそうです。

田村神社の本殿と先ほどの一宮天満宮の間に「素婆倶羅社」という境内社があります。この境内社は医薬の神を祀っており、特に女性と子供の守り神とされています。

この前には「安産子宝犬」や「はらみ石」などがあります。文字通りの子授け、安産のご利益が期待できます。希望している方にはぜひおすすめです。

田村神社の見どころで面白いのが「一打万福」です。板のようなものがあり、その横にたたくための小さな木づちのようなものがあります。

この木づちのようなものでこの板を一度たたくと、なんと万回の福が訪れるというのがこの一打万福です。万回の福というのがとても興味深いので、ぜひたたいていきましょう。

どのような人であっても、何らかの「愚痴」があるものです。そのような愚痴はこの「ぐち聞きわらべ」に聞いてもらいましょう。

このわらべは大きな耳を持っていて、内緒話を聞けるようになっています。頭をなででこの耳に愚痴をささやくと、ちゃんとそれを聞いてくれるそうです。

このように、古い歴史を持ち、さまざまなご利益が期待できる「田村神社」は、見どころも多いので、ぜひゆっくりとめぐりたいところです。

そこで次に、田村神社の参拝情報として、アクセス方法や参拝ができる時間などについて紹介しましょう。

田村神社の所在地は香川県高松市一宮町にあります。場所でいうと高松市のほぼ中部にあり、市街地からは7キロほど南に位置しています。

最初に述べたように、場所としては幹線道路から少し入った奥まった場所ではありますが、高松市内ということもあり、さほどアクセスが大変ということはありません。

田村神社の参拝時間ですが、社務所が開いている時間は9時から17時までとなっています。御朱印などいただく予定の方はこの時間内に行くようにしましょう。

また田村神社では毎週日曜日に「日曜市」が開催されています。この時、「日曜うどん」が提供されます。このうどんは6時から13時までですが、麺がなくなり次第終了となります。

田村神社は見どころが多いので、それらを巡ると時間がそれなりにかかります。予定を組む時は余裕を持たせることをおすすめします。

次にアクセスです。公共交通機関を利用する場合は、高松琴平電気鉄道琴平線「一宮」駅が最寄りで、徒歩で10分程度かかります。バスで「一宮」バス停まで行くと徒歩ですぐなので、こちらもおすすめです。

車の場合は「高松西」IC、もしくは「高松檀紙」ICが最寄りでいずれも車で10分ほどです。駐車場は表参道、裏参道の両方にあり、大型なので問題なく駐車できそうです。

高松の「田村神社」は古い歴史を持つのはもちろん、さまざまなご利益が期待できる場所が多く、テーマパークとまで言われるほどに見どころも多いです。ぜひゆっくりと時間をかけて、さまざまなご利益をいただいてきてください。