春雨のカロリーは意外と高い？春雨の栄養素についてもチェック！

春雨はカロリーが低くてダイエットの味方と一般的に思われていますが、実際にはどれぐらいのカロリーがあるのでしょうか。また、低糖質ダイエットをしている方は糖質についても知っておきたいところです。春雨のカロリーや糖質について、ほかの麺類など比較しつつご紹介します。

ダイエット中だからこそ食べるものの栄養価には気を配りたいものですが、春雨にはいったいどのような栄養が含まれているのでしょうか。春雨の栄養素についてや、美味しくて腹持ちのいい春雨のおすすめレシピなども併せてご紹介します。ぜひ作ってみてください。

まずご紹介するのは春雨のカロリーと糖質です。ダイエットや健康的な食事のためにはカロリーと糖質についての知識は欠かせません。春雨は一般的にはカロリーが低いと思われがちですが、実際のところはほかの麺類と比較してどれぐらい低いのでしょうか。

春雨の原料はでんぷんです。もちもちとした独特の食感はこのでんぷんに由来しており、どの食材のでんぷんを使って作られているかによって春雨は2種類に分けられます。

春雨が生まれたのは10世紀ごろの中国です。当時は緑豆のでんぷんを使って春雨が作られており、この種類の春雨を「緑豆春雨」や「中国春雨」と呼んでいます。少し固めの食感でコリコリとしており切れずらいです。

そしてこの中国生まれの春雨が日本に入ってきました。日本では初めは緑豆を使って春雨を作っていましたが、次第にじゃがいもやさつまいもなどの芋類を使って春雨が作られるようになりました。

この日本生まれの春雨を「普通春雨」や「日本春雨」と呼びます。緑豆春雨と比較するともちもちの食感が強いです。

春雨のカロリーは、調理前の乾燥状態の春雨と茹でられて水分を含んだ状態の春雨とで異なります。まず、乾燥状態の春雨は、100gあたり緑豆春雨が344kcal、普通春雨が346kclと高いです。

そして、茹でられた状態の春雨は、100gあたり緑豆春雨が78kcal、普通春雨が76kcalです。どうしてこのように乾燥状態の春雨と茹でられた状態の春雨とでカロリーが異なるのかというと、それは水分を含んでいるからです。

乾燥春雨を茹でることで水分をたっぷり含むので、グラムあたりのカロリーが低くなるのです。実際に食べるときには茹でられた状態の春雨になるので、低い方のカロリーを参考にしてください。

食べ物について考えるときはカロリーも大切ですが、糖質についても知っておきたいものです。カロリーと同じように糖質も乾燥した春雨と茹でられた春雨とでは異なります。

乾燥状態の糖質は、100gあたりの緑豆春雨が83g、普通春雨が85gです。比較するのは茹でられた状態の春雨で、それぞれ100gあたりの糖質は緑豆春雨も普通春雨も19gまで下がります。ここまで糖質が下がる理由はカロリーのときと同じで、春雨を茹でると大量の水分を含むためです。

春雨はほかの食品に比べてダイエットに向いていると言われますが、実際にはどれぐらいの差があるのでしょうか。主食となる食品を比較すると100gあたり、白ごはんが156kcal、食パンが246kcalです。

茹でた状態の麺類との比較もしてみましょう。茹でた春雨のカロリーは、100gあたり78kcalと76kcalでしたが、同じ条件で比較するとうどんが95kcal、スパゲッティが150kcal、そばが114kcal、そうめんが127kcalとなり、春雨よりかなり高いです。

糖質を比較しても春雨はほかの食品よりも低い傾向にあります。春雨の糖質は100gあたり19gでしたが、白ごはん35.6g、食パン42.2g、茹でたうどん20.3g、茹でたそば24g、茹でたそうめん24.9g、スパゲティ30.3gという結果です。

カロリーの面でも糖質の面でも、春雨はほかの食材よりも低い結果となっており、健康的な食生活を送りたい方やダイエット中の方はぜひ積極的に取りたい食材と言えます。

続いては春雨の栄養価です。特にダイエットなどで食事制限をしているときには積極的に栄養価の高い食べ物を摂取したいものです。カロリーや糖質の低い春雨ですが、栄養価はいったいどれぐらいあるのでしょうか。

春雨は、緑豆春雨も日本春雨も豆やじゃがいもなどから作られているのででんぷん、つまり炭水化物が主な栄養素です。炭水化物のほかには、ナトリウム、カルシウム、カリウム、鉄分などもあり、栄養価は決して低くはありません。

春雨の栄養価で見逃せないのがカルシウムです。茹でた春雨には、100gあたり約10mgのカルシウムがあり、成人女性の1日の必要量の約1.5パーセントにあたります。

鉄も100gあたり0.1mg含まれます。また、ダイエットの強い味方である食物繊維は、茹でた緑豆春雨には100gあがり1.5g含まれます。

カロリーや栄養価と並んで知っておきたいのがGI値です。食事をしたあとの血糖値の上昇を示す指標のことで、GI値が低いほど血糖値の上昇が緩やかで、脂肪がつきにくいとされています。

うどんのGI値は85、そうめんは80、そばは54と麺類は軒並み高いですが、春雨のGI値は35で、GI値の低い食品として位置づけられています。

最後にご紹介するのはダイエット中でも安心して食べられるおすすめの春雨レシピです。春雨が主役となる美味しいレシピもありますし、カロリーが高い傾向にある麺類を春雨に置き換えるレシピもあります。どれも特別な材料は必要のないレシピですのでぜひ作ってみてください。

まずご紹介するおすすめレシピは春雨を使った中華スープです。ラーメンなどが食べたくなったときに代わりで食べられる腹持ちのよいスープで、作り方も簡単です。

水に調味料をすべて入れて煮立て、お好みの具材を入れてすべてに火が通ったら、片栗粉を溶いた水を入れてとろみをつけます。最後に溶き卵を少しずつ入れて、最後に熱湯で戻しておいた春雨を入れます。食べる直前にラー油と胡椒をお好みでどうぞ。

ピリ辛なのでダイエットにもおすすめのスープが酸辣湯です。春雨のほかに、きくらげやきのこをたっぷり入れるので食物繊維もたっぷり摂取できます。きのこは、シイタケやえのき、しめじなどがおすすめですが、冷蔵庫にあるほかのきのこでも代用可能です。

事前準備としてきくらげと春雨は戻しておきましょう。お鍋にサラダ油と豆板醤を入れ、ごく弱火で香りが立つまで熱します。そこに水を入れて沸騰させ、春雨、豆腐、お好みのきのこと調味料を入れて煮ます。

水溶き片栗粉を入れてとろみをつけたら、食べる直前にごま油をかけましょう。上にネギなどを小口切りにして散らすのもおすすめです。

簡単に作れてお弁当にもおすすめなのが春雨のサラダです。味付けがさっぱりしているので、暑い夏でもたくさん食べられます。

野菜はお好みでなんでも入れられますが、細長く切ると春雨と馴染みやすいのでおすすめです。春雨は茹でておき、かにかまは細く切っておきます。材料と調味料をすべて混ぜたら完成です。

大人気の韓国料理チャプチェも春雨を使って作れます。コツはすべての具材をあらかじめ火を通しておくことです。これでベタっとしない美味しいチャプチェが完成します。

具材はお好みですが、ピーマン、たまねぎ、ニンジン、しいたけ、水煮たけのこなどがおすすめです。ピーマン、ニンジンは細切りにして電子レンジで火を通しておきましょう。

薄切り肉は、肉用の調味料をもみ込み、油をしいたフランパンで炒めます。そこに春雨以外の具材を入れ、調味料と全体がひたひたに被るぐらいの水を入れます。そして春雨を戻さず入れ、柔らかくなるまで煮たら完成です。最後にごま油を入れても美味しいです。

牛乳や生クリームが入るのでカロリーが高いカルボナーラですが、春雨を使って低カロリーにも作れるおすすめレシピをご紹介します。

春雨はあらかじめ戻し、卵、マヨネーズ、とろけるチーズ、塩は混ぜておきましょう。玉ねぎ、ベーコンを薄切りにし、オリーブオイルを入れたフライパンで炒めます。火が通ったら春雨を入れ、3分ほど炒めます。

そこにすでに混ぜておいた卵などを加え、ダマにならないように素早く混ぜ合わせたら完成です。冷めるとソースが固まってしまうので、出来上がったらすぐに食べましょう。

コスパよく買えるだけでなく、ほかの麺類に比較してカロリーも糖質も低い春雨。栄養価も決して低くないのでダイエット中に積極的に取りたい食材です。春雨を使った美味しいレシピもたくさんありますので、ぜひ試してみてください。