クルスの海は願いが叶う？展望台から広がる絶景！アクセスや駐車場は？

宮崎県日向市にあるクルスの海は、「訪れると願い事が叶う」という言い伝えがあるパワースポットです。そんな神秘的なクルスの海の由来や、絶景を望む展望台までのアクセス方法をお伝えします。またクルスの海にほど近い観光名所の馬ヶ背についてや周辺情報も合わせてお届けします。

「クルス」とは、ポルトガル語で「十字」を意味します。クルスの海は、岩が波の浸食で削り取られ、上空から見ると十字状に見えることから「クルスの海」と名付けられました。その神秘的な十字の海岸は人々を魅了し、今ではパワースポットとしても有名な宮崎県の観光名所の一つです。

願いが叶うクルスの海は、岩の形状が十字に見えるだけではなく「叶う」という字にも見えることから、訪れると願い事が叶うという不思議な言い伝えができたそうです。自然がつくり出した神秘とロマンに触れながら、絶景パワースポットで願い事なんて、もう絶対願い事が叶いますよね。

クルスの海は、日豊海岸国定公園の南端に位置する美しいリアス式海岸「日向岬」にあります。この一帯の岩は柱状節理(柱状岩)と呼ばれ、長い間の波の浸食によって削り取られて出来た珍しい地形をしています。柱状節理の断崖と、青い海原のコントラストは絶景と呼ぶにふさわしい風景です。

クルスの海がある日向岬は、延長約120kmにも及ぶ海岸部半島、湾入、島嶼断崖が続くリアス式海岸の一部です。大分県の佐賀関半島から宮崎県日向市の美々津海岸までの日豊海岸一帯を占める国定公園で、点在する小島や複雑なリアス式海岸が特徴です。長い年月と自然の偉大さを感じます。

リアス式海岸とは出入りの複雑な海岸線のことをいい、入江や湾に富む海岸のことです。山地が沈水してできたと考えられていて、氷食を受けて形成されたフィヨルドとは成因が違います。様々なリアス式海岸の中でも、日豊海岸国定公園の日向市のリアス式海岸は、柱状節理（柱状岩）で特に有名です。

柱状節理（柱状岩）は福井県の東尋坊も有名で、国の天然記念物に指定されていますが、ここ日向市の柱状節理もその景観や規模や変化等が東尋坊に勝るとも劣らないと言われています。日豊海岸国定公園の柱状節理は立体的で荒々しい感じが特徴と言えます。

クルスの海を一望できる展望台には「願いが叶うクルスの鐘」があります。訪れた方の心を清め願いや希望を天に託すため、その象徴として願いが叶うクルスの鐘が設置されたそうです。展望台からの絶景を眺めた後は、クルスの鐘を鳴らして願い事を天に託しましょう。

クルスの海の展望台でも、南京錠をかけて帰るのが流行っているようです。実は南京錠に願いを込める風潮は、同じ宮崎の「恋人の丘」が始まりのようです。それがここ、クルスの海でも行われているということです。絶景を眼下に永遠への願いなんてロマンチックですね!

太陽の強さや角度によって見せる表情を変えるクルスの海。何と言っても絶景はやはり夕陽でしょうか。海と空の境目に漂うオレンジ色が、なんとも言えない雰囲気です。太陽いっぱいの青い海と青い空も魅力的ですが、黄昏の時間帯も素敵です。地球そして宇宙の広大さを感じることができます。

でもやっぱり、青い海に青い空。天気の良い日中のクルスの海も魅力的です。日本の海とは思えないような、エメラルドグリーンに近い青に見えることもあります。自然が織りなす一期一会の風景は本当に神秘的な絶景です。こんなクルスの海を見ながらお願い事をしたら、絶対に叶いそうですね!

ちなみに曇りがちな空の下では、クルスの海はこんな感じに見え、荒々しい波が十字を際立たせます。ちょっとハードな願い事をする時など、効き目がありそうな気がしますがいかがでしょうか?訪れる時間帯もさることながら、様々な空模様の時に行ってみたいと思わせるクルスの海です。

クルスの海まではJR日向市駅から車で15分ほどで、クルスの海が一望できる展望台のすぐ近くに駐車場があります。駐車場はちょっとした展望公園のようになっていて、しっかりと整備されています。公共機関のバスもありますが、1日の本数が少ないので、やはり車でのアクセスがおすすめです。

クルスの海へは車でのアクセスが一番便利ですが、晴れた日におすすめなのがレンタサイクルです。JR日向駅にある『日向地域情報センターまちの駅とみたか』で、自転車を借りることができます。1日借りても600円と気軽にサイクリングを楽しめます。クルスの海の駐車場まで30分程度なので、サイクリングにちょうどいい距離です。

クルスの海へはツーリングに来られる方も多いようで、駐車場でもクルスの海への道のりでも、たくさんのかっこいいバイクの方々を見かけます。壮大なリアス式海岸と並行して走る道もあるので、景色と風を感じながらのツーリングは最高とのこと。

馬ヶ背は日本一の柱状岩として有名なスポットです。クルスの海から車で5分弱ですので、合わせて行っておきたい名所です。直角にそそり立つ断崖絶壁に足がすくみます。馬の背のように狭い岩場であることや岩肌の色が馬の背の栗色をしていることから「馬ヶ背」と呼ばれるようになったそうです。

馬ヶ背高さは70メートル、幅10メートル、奥行きは200メートルほどあります。遊歩道の先端には日向岬展望台があり、絶景を眺めることができます。水平線を一望すると、地球の丸さに改めて気づかされます。リアス式海岸と太平洋の大パノラマが楽しめる撮影スポットでもあります。

馬ヶ背の駐車場はいくつかあり、岬まで少し歩かなければならない駐車場もあります。人気の観光スポットですので、展望台に近い方の駐車場はいつも混雑しています。木漏れ日が美しい道を楽しみながらお散歩をする、そんな余裕のある観光スケジュールがおすすめです。

馬ヶ背駐車場は南国の雰囲気を醸し出しているところもあります。青い海と南国特有のフサフサした木は、それだけで絵になりますよね。日向岬は断崖絶壁の馬ヶ背、そしてクルスの海と見どころが豊富です。1度と言わずなんども訪れたい場所です。

馬ヶ背のすぐ近くにある白亜の美しい灯台「細島灯台」。駐車場からは10分程度の場所に位置していますが、とても綺麗な灯台で、ここもぜひ見ておきたい名所です。徳川時代には参勤交代で大阪と細島の間を船が行き来し、当時既に「常夜灯」が設置されていたと伝えられているそうです。

「へべす」をご存知ですか？漢字で書くと「平兵衛酢」です。宮崎県日向市の特産品で、江戸の末期に長宗我部平兵衞さんという方が、山中で発見し自宅の庭で栽培したのが始まりとされています。見た目はかぼすによく似ていますが、優しい酸味が特徴です。

馬ヶ背岬の近くにある馬ヶ背茶屋の「へべすソフトクリーム」がおすすめです。すっきりと癖のない酸味が甘さとマッチして、とっても美味しいソフトクリームです。その他、へべすドリンクにヘベスモナカ、べべすのお酒にへべすカクテル。いろいろなへべす商品がありますので、要チェックです!

細島岩牡蠣は、宮崎県内一の生産量を誇る日向市の新たな特産品です。細島港の岩牡蠣は、養殖ではなく天然の岩牡蠣の赤ちゃんをすべて手作業で丁寧に育て上げるそうです。一年を通して食べられますが、特に身入りが良いのは3月から9月。「牡蠣小屋かき寧」では、その場で焼いて食べることができます。

住所:宮崎県日向市細島八坂769-4 電話番号:0982-60-3698

観光スポットに行ったら、特徴のあるお土産をゲットしたいですよね。クルスの海の最寄駅でもあるJR日向駅隣接の、日向市観光協会まちの駅とみたかには、多くの特産品がが揃っています。もちろん「へべす」関連商品も販売されてます!クルスの海を訪れた際はぜひ「とみたか」へ。

クルスの海を中心に、日向岬の見どころやアクセス情報をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか？リアス式海岸という自然の偉大さを眼下に、遠くに見える地平線は地球が丸いということを改めて教えてくれます。この週末クルスの海を訪れ願いごとをしてみませんか？