日本三大砂丘ってどこ？自然が創りだした美しい景観を見に行こう！

海岸に広がる広大な敷地が織りなす砂の風紋が美しい観光資源になっている「砂丘」日本には「日本三大砂丘」の候補に上げられる立派な砂丘があります。鳥取砂丘でお馴染みの圧倒的な景観は鳥取のみならず全国に散らばっています。そんな魅力的な砂丘観光の世界に訪れてみてはいかがでしょうか。

砂丘のことを砂漠の中で盛り上がった「丘」のことだと思っている方も多いと思いますが実際は違います。砂丘とは、風によって運ばれてきた砂が蓄積してできた丘状の地形のことを指します。一方、砂漠とは降雨量がほとんどなく岩石や砂礫によって成り立つ広大な荒れ地のことを指します。一見、似ているようにも見えますが、全くの別物でなんです。

主に日本三大砂丘と呼ばれる砂丘は海岸砂丘と呼ばれる、海岸沿いでできた砂丘を指しています。砂丘の種類には海岸砂丘の他にも、河畔砂丘、湖畔砂丘と出来た場所から砂丘の種類が分けられています。日本三大砂丘の候補に上がる場所以外にも沢山の砂丘観光スポットがあることが分かります。

日本三大砂丘とは言うものの、実際は明確に場所が選定されているわけではありません。あくまでも候補地として、各地方の砂丘を取り上げているという感じになっているのが現状です。では一体、どんなところから三大砂丘の候補に入るのかというと「景観」「観光資源があるか」「風紋が見れるか」「大きさ」などが候補地を選定する大まかな目安になっているそうです。

砂丘好きが日本三大砂丘を選んだ時に候補に入るかどうかのラインにいるのが「九十九里浜」千葉の房総半島にあり、太平洋に面して全長66kmも伸びている海岸は日本の渚百選などに選ばれています。どちらかというと「潮干狩り」などのイメージが強く「浜」という呼び名から三大砂丘に選ばれることは少ないようです。

静岡県の西部地区にある「南遠大砂丘」遠州灘の海岸沿いに約30kmの長い砂丘として知られています。観光客が少ない時期には海岸沿いに続く砂の風紋が非常に美しい景観を見せてくれます。こちらの砂丘も候補地として名前が上がることが多いですが、僅差で三大砂丘にランクインすることは少ないようです。

砂丘の見所として最も有名で、多くの人のイメージにあるのが「風紋」（ふうもん）ではないでしょうか。呼び名こそ知らない方が多いと思いますが、この独特の景観はテレビなどで見たことがあるはず。気ままな風がサラサラの砂のキャンパスに絵を描くように、その時々で異なるもようを表します。

自然が作り出す模様は摩訶不思議なものが沢山。解明しきれない風のイタズラは人間には再現しきれません。何か特別な感情を抱かせてくれる風紋は格好の撮影ポイントです。見渡すかぎりに広がる、その時にしか写真に収められない景観をしっかりと撮影しておきましょう。プロでなくても、そのすごさは伝えられるはず。

砂丘のデコボコな風紋にコントラストを付けて、感動レベルの景観に変えてくれるのが夕暮れ時です。日本国内とは思えないような素晴らしい景色を見せてくれる1日の中でもっとも神秘的な砂丘を見ることができます。その時々で変化する風紋は、何度訪れても感動させてくれる自然の力を持っています。

太陽が砂丘を鮮やかに照らす光景は圧巻です。日中では見ることのできない砂丘の表面の質感は、ここでしか見られない貴重な光景です。打ち寄せる波と沈みゆく太陽。海面に反射する太陽の光に金色に輝く砂丘。写真では伝わりきらない壮大な世界がそこにはあります。是非、見に来てみてください。

静岡県の浜松市南部にあるのが「中田島砂丘」鳥取砂丘ほどの広さはないものの、風によって作り出される風紋が美しいと評判で毎年1月1日には、この砂丘で初日の出を見るために訪れる方も沢山います。夏になるとアカウミガメの産卵場所になり、普段は海の中に生息するアカウミガメが産卵の為に上陸します。

綺麗な風紋や砂丘の光景を撮影できることから、プロモーションビデオやドラマの撮影地などに起用されることも多い中田島砂丘ですが、天竜川にダムができた影響により、今でも海岸沿いの砂が減り続けているのだとか。それでもイベント毎も多く、沢山の観光客で賑わう観光スポットになっています。

住所:静岡県浜松市南区中田島町1313 電話番号:053-457-2295

鹿児島県の広大な自然の中でも、ここまで広い砂丘地帯は珍しいと言われる「吹上大砂丘」吹上浜や吹上浜海岸砂丘とも呼ばれています。砂丘内には薩摩湖や6堰止湖があるなど、その広大さが分かります。見渡すかぎりの砂丘地帯に沈む夕日の神秘的さは感動にあたいすることでしょう。リラックス効果抜群です。

吹上浜では毎年5月付近になると「吹上浜砂の祭典」と称して、吹上浜にある膨大な美しい砂を利用して砂の彫刻作品が公開されています。1987年より続いているこの祭典は世界で活躍する作家やグループを招いて、その年限定のアート作品を展示しています。サラサラした砂質を活かした作品は必見の価値ありです。

住所:鹿児島県南さつま市金峰町高橋 電話番号:0993-53-2111

日本三大砂丘の中で唯一、この場所は満場一致でランクインするべきだと言われるのが「鳥取砂丘」これは砂丘を見たことのない人でも名前だけは知っている人も多いのではないでしょうか。日本だけにとどまらず世界の中でも特筆すべき海岸砂丘と言われる鳥取砂丘には毎年沢山の観光客が訪れて賑わっています。

1955年には、国の天然記念物にも指定されている砂丘には一般に立ち入れない場所も含めると東西16kmにも広がっています。その圧巻の形式はインドにでもワープしてしまったかのような錯覚に陥ってしまうほど、日本では珍しい光景と言えるでしょう。地平線に広がり続ける風紋は格好のシャッタースポットです。

住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2164-661 電話番号:0857-22-0581

自然が作り出した圧巻風景の鳥取の砂丘地帯を活用して作られた「砂の美術館」自然の力が作り出したアート「砂丘」そこに人の力を加えて今までにはなかったような感動を人々に届けたいという思いから、2006年に砂像（さぞう）を展示する美術館として誕生しました。サラサラの砂で作り上げられたアート作品は必見の価値があります。

砂の美術館は、「砂で世界旅行」を基本コンセプトにおき、毎年斬新なテーマの展示をしています。会期が終了すれば、アート作品は砂丘の一部として自然の中に帰っていきます。一度作ったら終わりではなく自然との共存をアートとして表現している貴重な場所でもあります。博物館のようにライトアップされているので是非、訪れてみてください。

住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17 電話番号:0857-20-2231

日本とは思えないような高台な敷地が特徴的な鳥取砂丘ですが、実はらくだに乗ることができてしまうんです。砂丘をらくだと散歩したら、もはや日本ではありませんね。インドやエジプトの砂漠ツアーに行ったような感覚を日本で味わえる貴重な体験ができる観光スポットになっています。親子で行くのもおすすめです。

らくだライド体験は繁忙期になると、らくだの体調を考慮して子供しかのれなくなってしまうこともあるので、絶対にらくだに乗りたいという方はお盆などの時期を外して平日を狙っていくと良いでしょう。雨天や悪天候の際は急遽中止になることもあるそうなので、事前に電話確認などをしておくとスムーズです。

住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2164-449 電話番号:0857-23-1735

自然現象が生み出す圧巻の感動風景。日本三大砂丘には、魅力的な自然の見所がありました。それは何度訪れても飽きることのない地球がくれたアート作品です。打ち寄せる波のように波打つ風紋や広大な砂丘に沈んでいく美しい夕日を是非、ご覧ください。