鳥取東照宮は秋祭りがおすすめ！アクセス・御朱印も！樗谿公園も散策してみよう！

鳥取東照宮は鳥取県鳥取市上町にある神社です。鳥取市中心部から1kmも離れていないにもかかわらず、豊かな森林に囲まれた静かな空間となっており、鳥取市内の穴場的観光スポットとして注目を浴びつつあります。参拝すると御朱印をもらえる事から、御朱印スポットとしても人気を集めています。今回はそんな鳥取東照宮の基本情報からアクセス、周辺情報をまとめました！

鳥取東照宮は、その名の通り徳川家康(東照大権現)をまつる東照宮の一つで、1650年(江戸時代)に鳥取藩初代藩主池田光仲によって創建されました。光仲は3歳で藩主になりましたが、お国入りしたのはその16年後の1649年。その際、藩主としての威厳を示すため、幕府に願い出て東照宮勧進を許可をもらったとされています。

創建当時の名称は因幡東照宮(いなばとうしょうぐう)で、その後1874年(明治7年)に樗谿神社(おうちだにじんじゃ)と改称されましたが、元の名称の復活を望む声もあり2011年(平成23年)に鳥取東照宮と改称されました。今でも「鳥取東照宮」と「旧樗谿神社」の2つの名前で呼ばれています。

鳥取東照宮は、本殿、唐門、拝殿および幣殿、神門、随神門からなり、このうち1650年の創建当時から残っている本殿、唐門、拝殿および幣殿は国の重要文化財に指定されています。特に本殿の柱や梁等に施されている鷹の彫刻は江戸時代の伝説的な彫刻職人・左甚五郎の作と言われており、それも含め貴重な建築物となっています。

江戸時代から残る文化財の数々は華やかさは無いものの、そのたたずまいからは時が止まったかのような静謐さと重厚な威厳を感じることができます。知られざる名所で観光客も少なく、鳥取市内の穴場スポットとして密かに人気を集めているのも納得のおすすめ観光地です。

鳥取東照宮には狩野探幽作の三十六歌仙額や、池田光仲が奉納したと言われる太刀4振を収蔵しており、全て県指定の重要文化財になっています。こちらは見る事はできませんが、こうした物が現存している事に思いを馳せながら参拝すると更に深みが増してきますね。

また、鳥取東照宮が人気なのは建築物だけではありません。境内に動物舎があるんです。なんと飼育されているのは馬とダチョウ！境内で馬などの神事に用いる動物を飼育している神社は珍しくありませんが、ダチョウがいる神社はなかなか無いのではないでしょうか？こうしてお子様が楽しめる場所があるのも、隠れた人気スポットとして親しまれる理由です。

鳥取東照宮に来るなら、秋祭りを狙ってみてはいかがでしょう？鳥取東照宮では毎年10月には「楽座楽市(らくざらくいち)」と呼ばれる盛大な秋祭りが開催されており、地元の人も観光客も一緒になって楽しめる一大イベントとなっています。

祭り当日は迫力のある大きな神輿が担がれる他、音楽やダンスなどのパフォーマンスイベントも数多く企画されます。また、飲食店や物販の屋台も数多く立ち並び、いつもの静かな鳥取東照宮とは一味違った雰囲気を楽しむことができます。秋祭り当日とそれ以外の日と2回、鳥取東照宮を訪れるのがおすすめですよ。

鳥取東照宮を参拝したら、ぜひ御朱印を頂いて帰りましょう。御朱印は、駐車場近くの「権現茶屋」と言う売店脇で頂くことができます。参拝後、駐車場に戻る前に御朱印を頂いて、ついでに一休みしていきたいですね。なお、鳥取東照宮のご利益は、勝運、武運長久、家内安全、子孫繁栄との事です。御朱印でご利益を持ち帰って下さいね。

樗谿公園(おおちだにこうえん)は、鳥取東照宮の表参道に隣接して作られた公園です。公園は鳥取東照宮の敷地と一体化していて、鳥取東照宮の静謐な雰囲気を形作っています。樗谿公園内には芝生広場や休憩所、梅林が整備されており、地域住民の憩いの場となっています。

この樗谿公園のおすすめはなんと言ってもホタルです！鳥取東照宮の表参道沿いに流れる樗谿川は毎年3,000匹以上のホタルを見る事ができ、「鳥取市ホタルの里」として環境省のふるさといきものの里百選に指定されています。これだけ多くのホタルが見られるのは、1973年から続く、市民有志による保護活動の結果だそうですよ。

樗谿公園では動物とのふれあいイベントや、夏にはホタル観賞会、秋には秋祭り「楽座楽市」など季節ごとに様々なイベントが開かれます。イベントの時期に合わせて訪問するのも良いですね。イベントが無い時も、夏は川遊びができたり、四季折々の花を見る事ができるので、年齢性別問わず楽しむことができるおすすめスポットです。

鳥取東照宮を出て樗谿公園沿いに歩いて右手に向かい、10分ほど歩くいた所にあるのが日本料理屋「権現庵」。鳥取東照宮の雰囲気によく似た、落ち着いた雰囲気の日本料理屋です。営業はランチの時間帯のみですが、ちょっと豪華なランチだけでなく、500円で頂ける日替わり定食は体に優しくて毎日通いたいくらいです。

鳥取東照宮を出てまっすぐ歩いて徒歩4分、右手にあるのが「カプリコーヒービーンズ」です。店内はオシャレで落ち着いた空間。コーヒーがとってもおいしいと評判なんです。ケーキも頂く事ができますが、週末は人気で売り切れてしまう事も。鳥取東照宮に来たらぜひ立ち寄りたい、おすすめのカフェです。

鳥取東照宮の門前にあるのがここ権現茶屋。御朱印を頂けるのもここです。10席ほどの小さな飲食スペースがあり、喫茶軽食が頂ける他、地元の方による雑貨も販売されています。冬は喫茶飲食は休業する期間がありますので注意しましょう。

鳥取市歴史博物館(愛称：やまびこ館)は樗谿公園の道を挟んで向かいにあり、鳥取東照宮と併せてアクセスしやすくおすすめです。中では鳥取の歴史・風土・文化に関する展示をしています。ミュージアムカフェが併設されている他、授乳室もありますので乳幼児連れの方も安心ですね。

興禅寺(こうぜんじ)は鳥取東照宮から徒歩約15分、鳥取東照宮と鳥取城跡の中間にあるお寺です。鳥取東照宮を創建し、鳥取藩を治めた池田家の菩提寺で、池田家が岡山藩から鳥取藩に転封となった際に菩提寺も移転して来たのが始まりだと言われています。

江戸時代以降、興禅寺は消失や移転を繰り返してきましたが、唯一本堂は現存する江戸時代の建物です。庭園は『日本庭園史大系』で「山陰を代表する庭園」と評されており見どころの一つとなっています。また、お寺の周囲は国の天然記念物であるキマダラルリツバメの生息地となっています。運が良ければ出会うことができるかもしれませんね。

鳥取城は戦国時代から江戸時代にかけてあった城で、今は天守台、石垣、お堀、井戸を残すのみとなっています。また、山門は再建されています。戦国時代から江戸時代にかけての城郭の変化を窺える事から、「城郭の博物館」とも呼ばれます。

鳥取城は久松山に建築されていることから、別名・久松山城とも呼ばれています。山頂に天守閣、山麓に城郭と言う構成です。山麓は公園として整備されているので、手軽に散策する事が出来ます。山頂までは約25分登ります。気候の良い時はハイキング気分でぜひチャレンジしてみて下さい。途中に二の丸や天球丸等の跡もあります。山頂からは鳥取市街地が一望できる他、鳥取砂丘まで見渡す事ができます。

公共交通機関でアクセスする場合は、JR鳥取駅から路線バスに乗り「県庁日赤前」で下車して徒歩15分。もしくはJR鳥取駅から100円バスに乗り「樗谿公園・やまびこ館前」で下車して徒歩約5分です。

お車でアクセスする場合は、中国自動車道「佐用JCT」から鳥取自動車道に入り、「鳥取IC」または「鳥取南IC」で降ります。「佐用JCT」からは約1時間20分です。鳥取東照宮に駐車場はありますが、秋祭り等イベントがあって混雑する際は使用できませんので、鳥取駅周辺の有料駐車場に駐車し、徒歩もしくは公共交通機関でお越し下さい。

以上、鳥取東照宮の基本やアクセス方法、おすすめ情報をまとめてみました。文化財、御朱印、秋祭り、ホタル等々、鳥取東照宮の魅力は伝わりましたか？鳥取市に来た際はぜひ鳥取東照宮を参拝して、鳥取をより深く楽しんで下さいね。