韓国冷麺を紹介！麺やスープも美味しいおすすめのお店情報をお届け！

韓国冷麺は元々朝鮮半島北部で発達した郷土料理です。朝鮮戦争で分断され韓国に残った人々によって伝えられました。平壌（ピョンヤン）冷麺＝水冷麺(ムルネンミョン)と咸興（ハムン）冷麺＝混ぜ冷麺(ピビンネンミョン)の大きく２種類があります。それでは韓国冷麺のおいしいお店をご紹介していきましょう。

ムルレンミョン（水冷麺）のおいしいお店をご紹介しましょう。『乙密台(ウルミルデ)／11時から22時』は芸能人や国会議員も訪れる超有名店です。麺は蕎麦粉とサツマイモ粉、スープは牛骨と野菜などで手間をかけて作られていてコクがあり酸味がありません。具はシンプルにゆで卵、肉、大根、キュウリ、梨などです。

住所：ソウル特別市麻浦区崇文キル24 電話番号：02-717-1922

江西麺屋(カンソミョノップンジョム/11時から21時30分 )は、狎鴎亭(アックジョン)エリアにある有名店。平壌冷麺(ピョンヤンネンミョン)の味を守リ続ける老舗です。麺は上質な蕎麦を使用した柔らかい麺、韓牛(ハヌ、韓国在来種の牛)からとったダシで作る秘伝の冷たいスープ、具は厚めに切った韓牛の茹で肉、卵、キュウリ、大根です。

江西麺屋のビビン麺は食べ始めるととまらなくなる美味しさです。韓牛ダシと唐辛子味噌(コチュジャン)などで作ったさわやかな辛さのタレともっちり麺、韓牛の茹で肉、卵、キュウリ、大根などの具材をよく混ぜ合わせていただきます。ピリ辛の塩気が効いた大根キムチと一緒にどうぞ。

住所：ソウル特別市江南区彦州路164キル19 電話番号：02-3445-0092

地下鉄２号線乙支路入口(ウルチロイック)駅近くにある南浦麺屋（ナムポミョノッ／11時30分～22時、土日～21時）は朝鮮半島北部の平安道(ピョンアンド)料理の店。平壌式水冷麺で、麺は蕎麦粉の割合が高く、スープは牛肉ダシに水キムチをあわせてあり、具は卵、きゅうり、キムチなどです。外国人にも食べやすいやさしい味の冷麺です。

住所：ソウル特別市中区乙支路3キル24 電話番号：02-777-2269

「100年前の味をそのままに」という北朝鮮・平安南道(ピョンアンナムド)出身の一代目のポリシーを守り続けている「ユジン食堂(シッタン)／10時30分～22時」。麺はそば粉が多く含まれた香ばしく素朴な味。水冷麺のスープは10種類以上の果物と肉を煮込んで作られます。具は卵、キュウリ、キムチ、ゆで肉とシンプル。

他の店より優しい味がすると言われるユジン食堂のビビン麺。タレはキウィや梨などの果物とタマネギなどの野菜を10種類以上使って作られるフルーティーな特製タデギ(薬味)を麺に絡めていただきます。豚ほお肉の茹で料理、牛ほお肉の茹で料理、エイ刺身の辛い和え物(ホンオムチム)などを一緒に頼んで冷麺に混ぜ混ぜしてめしあがれ！

住所：ソウル特別市鍾路区鍾路17キル40 電話番号：02-764-2835

『プウォン麺屋(ミョノッ) ／11時から20時』は南大門市場内にある老舗平壌冷麺店です。麺は太くやわらかい自家製麺。牛すじ肉などを一晩煮込んで作るすこし酸味のあるスープに、柔らかいゆで豚、きゅうり、卵などの具がのっています。会賢(フェヒョン)駅から徒歩３分と駅チカで、お年寄りにも愛される老舗店の優しい味は行列ができるほど人気です。

住所：ソウル特別市中区南大門市場４キル41-6､2F 電話番号:02-753-7728

『明洞咸興麺屋（ミョンドンハムフンミョンオク／9時30分から21時30分）』はビビン麺の有名店。麺は北朝鮮の手法で作られる咸興（ハムフン）麺。具はビビンネンミョン（茹で肉スライス入り）と、フェネンミョン（エイの唐辛子酢味噌和え入り）の2タイプ。真っ赤なソースがかかっていて、麺とトッピングとソースを混ぜて食べます。

住所：ソウル特別市中区明洞2街26-1 電話番号：02-776-8430

「五壮洞咸興冷麺通り」には３つの老舗店があります。１店目は「五壮洞興南(オジャンドンフンナムチッ)／11時から21時」。麺はでん粉を使ったコシのある咸興式。辛めのタレに少量のこの店自慢の牛骨スープが入っており麺によく絡みます。具は日本では珍しいコリコリした歯ごたえのガンギエイを使用。コクのある辛めのたれが人気です。

住所：ソウル特別市中区マルンネ路114 電話番号：02-2266-0735

「五壮洞咸興冷麺通り」の２店目は「五壮洞咸興冷麺(オジャンドンハムンネンミョン)／11時から21時」。正統派咸興冷麺のお店です。さつまいものでん粉で作られコシが強い細麺。フェネンミョンの具は国産のガンギエイの切り身を薬味で和えたもの、ビビンネンミョンの具は茹でた牛肉の切り身です。咸興冷麺は蕎麦を使わないので、食後に暖かいユクス(牛ダシのスープ)が出されます。

住所：ソウル特別市中区マルンネ路108 電話番号：02-2267-9500、02-2268-8500

「五壮洞咸興冷麺通り」３店目は「五壮洞新昌麺屋（オジャンドンシンチャンミョノッ）10時20分から21時」。スープはおダシが効いたほんのりとしたカラシ風味。麺はサツマイモ100%。刺身（フエネンミョン）は甘みが強く辛さは優しい味。ヤカンに入ったおかわり自由なユッスは栄養たっぷりのサゴルでつくられているそうです。

住所：ソウル特別市中区マルンネ路106 電話番号：02-2268-1278

鍾路うまいもん横丁に潜む咸興冷麺の名店「元祖咸興冷麺(ウォンジョハムンネンミョン)／10時から21時」は重厚な韓国の伝統家屋を模した２階建ての店構えです。糸のように細くコシの強い麺、ガンギエイの和え物や野菜類の具、薬味ダレは甘味があり、ごま油が効いた汁無しの「フェネンミョン(エイ刺し冷麺)」が一押しです。

定番メニューの水冷麺は、牛骨の冷たいスープ、コシのある細麺、具は薄切りの牛の切り身や大根、味のついたきゅうり。好みによってカラシ、酢を加えていただきます。先代の故郷である咸興(ハムン)の冷麺の味を守っていて、現在ではソウルで冷麺(ネンミョン)の店といえば必ず名が上がるほどの名店です。

住所：ソウル特別市鍾路区昌慶宮路13キル 16 電話番号：02-2263-8497

レトロな雰囲気の店構え「麻浦ナルッチッ(麻浦ナル冷麺)／24時間営業」の冷麺はすべて手作り。名物は生テナガダコ冷麺(サンナッチネンミョン)。韓国でも珍しい生きているテナガダコが一匹まるまるのっています。唐辛子ベースの混ぜダレはすっきりとした辛さ。手作りのもちもち麺がタコに絡みます。タコ脱走に注意！

住所：ソウル特別市麻浦区オウルマダン路 76-1 電話番号：02-337-5515

「駱山冷麺(ナッサンネンミョン)／10時から21時30分」の特徴はニンニクと唐辛子がたっぷり入った手作りタデギ。タデギの量で冷麺の辛さを４段階(激辛・中辛・やや辛・辛くない)に調節します。韓牛(ハヌ)の骨スープ(ユッス)に沈んでいる砂糖と酢をよくなじませて、麺ときゅうり、酢漬け大根、タマゴなどの具にタデギを溶かして食べます。

住所：ソウル特別市鍾路区池鳳路5キル8 電話番号：02-743-7285

激辛大好き!　そんな人で賑わう「海州冷麺(ヘジュネンミョン)／11時から21時)」のビビン冷麺はおかみさん特製の激辛ソースで有名です。水冷麺は、さわやかで深みのある味。牛骨と13種類の材料で５時間煮たスープを使用しています。ユクス(肉汁スープ)はセルフでどうぞ。

住所：ソウル特別市松坡区オリンピック路12キル5-22 電話番号：02-424-7192

専門店ではありませんがぜひ行ってみたいお店をご紹介しましょう。「巨済食堂(コジェシッタン)／6時から20時30分」は、南大門(ナンデムン)市場内にある「カルグッス横丁」の食堂です。どのメニューを注文してもビビン麺か韓国風手打ちうどん(カルグッス)のミニサイズがつきます。朝6時からの営業しているので朝食にもぴったりです。

住所：ソウル特別市中区南大門市場4キル42-1, 南大門市場 7～8号 電話番号：02-777-8177

いかがでしたでしょうか？韓国冷麺はどんぐりやじゃがいも、さつまいもなどを麺の原料にしたり、牛骨スープに水キムチをあわせてスープを作ったり、日本の冷麺とは違いますね。韓国では辛いものを食べて嫌なことを忘れるのだそうです。トウガラシがお好きな方はビビン麺やガンギエイを使ったフェネンミョンにぜひ挑戦してください。