グラナダ観光の魅力！世界遺産やフラメンコの見所！行き方や治安情報も！

グラナダはバルセロナと並ぶスペインの二大観光地の一つです。大人気の観光スポット「アルハンブラ宮殿」を始め、アラブ人の居住地区であった「アルバイシン地区」などの世界遺産がある他、洞窟でフラメンコが見られるなどグラナダらしさを感じる観光の見所が多く、世界中の観光客を魅了しています。

グラナダ市内の中心にある「ヌエバ広場」をグラナダ観光の拠点とすると便利です。グラナダはそこまで大きくない街なので、徒歩と観光客向けのマイクロバスでたいていの場所には行くことができます。グラナダの鉄道駅や長距離バスの駅は市内中心部から少し離れて不便なところにあるので、市内中心部まではタクシーと便利です。

スペインのグラナダと聞いて誰もが思い浮かべるのは「アルハンブラ宮殿」ではないでしょうか。スペイン旅行でアルハムブラ宮殿を訪れる観光客はとても多いです。グラナダのイスラム建築最高傑作と言われる「アルハンブラ宮殿」、その離宮「ヘネラリフェ」、アラブ人が住んでいた「アルバイシン地区」はユネスコの世界遺産に登録されています。

アルハンブラはアラビア語で「赤い城塞」を意味します。小高い丘の上にあるアルハムブラ宮殿は城塞としての機能も持ち、宮殿内には住居、官庁、モスク、浴場、墓地、庭園などの施設がたくさんあります。赤い城塞と言われる所以は、土地の土壌の色や、レンガの色という言い伝えの他に、アルハンブラ宮殿増築の際にかがり火を燃やしていたため、宮殿が赤く染まって見えたという言い伝えもあります。

アルハンブラ宮殿の中心的存在となっているのは「ナスル朝の宮殿」で、メスアール宮、コマレス宮、ライオンの宮の3つの宮殿で構成されています。中は美しいアラベスク模様や、アラビア語の装飾、3連アーチなどがあり、イスラム時代の終わりを迎えたアルハンブラ宮殿のイメージそのもののイスラム教色が強く残った宮殿となっています。

ナスル朝の宮殿の中の見所の一つは「ライオンの宮殿」です。ライオンの宮殿はかつての王たちが生活していた場所で、王のプライベートな空間「ハーレム」や女王の化粧部屋、浴場など生活空間を垣間見ることができます。12頭のライオンが水盤を支えている「ライオンの中庭」は柱の装飾が大変美しい中庭で観光客に人気です。

ナスル朝の宮殿は事前に入場予約が必要です。グラナダの観光スポットとして絶大な人気があるので売り切れてしまうこともしばしばです。売り切れていると当日に入場できないケースもあるので、必ず予約していきましょう。入場時間の30分以内に入場しなければならないので、時間にも十分注意してください。

「アルカサバ」は要塞を意味し、アルハンブラ宮殿の中で最も古い部分と言われています。アルカサバが作られた後にイスラム建築のアルハンブラ宮殿や、離宮であるヘネラリフェが作られました。「ベラの塔」から見えるグラナダ市内とかつてアラブ人が暮らしていた「アルバイシン地区」は絶景で、思わず見とれてしまいます。

グラナダ観光の拠点であるヌエバ広場近くのゴメレス坂からアルハンブラ宮殿まではマイクロバスが出ていて、約10分でアルハンブラ宮殿の入り口に到着します。ヌエバ広場から歩く場合は25分程度ですが、朝早い時間などはゴメレス坂でひったくりの被害もあるので十分気をつけてください。

「ヘネラリフェ」はかつて王たちが余暇を楽しんだ離宮です。色とりどりの花が手入れされた庭に咲き誇り、水路と合わせて美しい景観を生み出しています。ヘネラリフェはアルハンブラ宮殿から少し離れているので、庭園からはアルハンブラ宮殿とアルバイシン地区を眺めることができます。

アルハンブラ宮殿から見える「アルバイシン地区」はかつてアラブ人が住んでいた地区で、アラブ文化の雰囲気が残る場所です。白い壁の家々が立ち並ぶアルバイシン地区は、ユネスコの世界遺産に登録されており、グラナダの観光スポットとして人気があります。異国情緒あふれる興味深いお店も立ち並んでいます。

アルバイシン地区は石畳の坂道が多いです。歩きやすいスニーカーなどで観光するようにしましょう。アルバイシン地区の治安について昼間に観光客が歩いている道は問題ありませんが、細い路地や夕方以降暗くなってからの一人歩きは絶対に避けましょう。観光客を狙ったひったくりや強盗がよく発生する地区です。

アルバイシン地区にある人気の観光スポットと言えば「サンニコラス展望台」です。サンニコラス展望台からは真正面にアルハンブラ宮殿が見えます。サンニコラスから見えるアルハンブラ宮殿は素晴らしく、昼、日が暮れる夕方、夜の夜景と姿を変えるので、1日のうちに複数回訪れる観光客もいるほどです。

グラナダ観光の拠点となるヌエバ広場からサンニコラス展望台までは歩いて10分ほどです。昼間の時間でも細い路地へ迷い込んでしまうと危ないので、観光でサンニコラス広場を訪れる場合にはヌエバ広場からバスを利用することをおすすめします。夜にサンニコラス展望台を訪れる場合は、バスかタクシーを利用した方が良いでしょう。

グラナダのカテドラルは、正式名称「カテドラル・サンタ・マリア・デ・ラ・エンカナシオン」と言います。ゴシック様式とルネサンス様式などの異なる建築様式が混ざった大聖堂で、建立までに180年を要したと言われています。大聖堂の中は厳かな雰囲気が漂っています。小さな礼拝堂にはスペイン王国誕生のきっかけを作ったフェルナンド王とイサベル女王の像があります。

カテドラルはグラナダ観光の拠点のヌエバ広場のすぐ近くにあり、徒歩5分以内で到着します。カテドラル周辺は通りが広くショッピングできるようなお店もあって人通りも多いので、治安についてはあまり心配する必要はないエリアです。

グラナダ観光に訪れたら外してはいけないのが、カテドラル隣の「王室礼拝堂」です。王室礼拝堂にはかつてのアラゴン王国のフェルナンド王とカスティーリャ王国のイサベル女王が祀られています。この2人の結婚がスペイン王国誕生のきっかけとなりました。スペインの歴史上重要な2人の棺が見られる場所で、グラナダ観光の重要スポットです。

グラナダの観光スポットと言えばアルハンブラ宮殿があまりにも有名であまり注目されることがありませんが、「カルトゥーハ修道院」はグラナダ観光の必見スポットです。完成まで300年以上かかったカルトゥーハ修道院はゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式の大変豪華な装飾が目立ち、実はグラナダ建築の最高傑作との呼び声も高いのです。

カルトゥーハ修道院はグラナダ観光の中心地から少し離れていますが、見に行く価値のあるグラナダのおすすめ観光スポットです。グラナダ観光中心地からカルトゥーハ修道院まではタクシーを利用するか、バスで近くまで行って歩くのが便利です。グラナダ観光の拠点であるヌエバ広場から歩くと30分程度かかります。

アンダルシアと言えば「フラメンコ」が有名です。セビリアがフラメンコが盛んな地域として有名ですが、グラナダにも地域に根付いたフラメンコがあります。グラナダでは、洞窟の中でフラメンコを見ることができ、グラナダ観光の名物にもなっています。グラナダのフラメンコを見て熱い夜を過ごしてみてはいかがでしょうか。

洞窟の中は鍋やフライパンが飾られていて、独特な雰囲気があります。観光客は正面の席または壁際に座り、その中心でフラメンコのパフォーマンスが行われます。びっくりするくらいの狭い空間、そして至近距離で踊り手さんの息遣いを間近に感じることができます。

グラナダの洞窟フラメンコは「サクロモンテの丘」で見ることができます。サクロモンテの丘には洞窟でフラメンコが見られるタブラオがいくつかあります。サクロモンテの丘は夜に歩くのは好ましくないので、ホテル送迎が付いている観光客向けのフラメンコ鑑賞ツアーを利用すると良いでしょう。

グラナダ観光に訪れたら是非泊まってみたいのが「パラドール・デ・グラナダ」です。パラドールとはスペイン各地にある国営のホテルで、格式と伝統のある高級ホテルです。グラナダのパラドールはなんとアルハンブラ宮殿と同じ敷地内にあります。スペインに数あるパラドールの中でもトップクラスの人気を誇るのが、グラナダのパラドールなんです。

グラナダのパラドールはもともとは修道院だったこともあり、中は豪華という感じではなく意外と質素です。しかし、館内ところどころで感じられるアラブの雰囲気や、客室の窓から見えるアルハンブラ宮殿の庭園やアルバイシン地区など、宿泊客しか見られない景色はとっておきの体験となるでしょう。

グラナダはスペイン南のアンダルシア地方にあります。スペイン首都のマドリードからは高速列車で3時間30分から4時間程度、バスで4時間30分から5時間程度です。アンダルシアの他の地域からグラナダへ行く場合は、バスが便利です。セビリアからはバスで3時間、マラガからは2時間強でグラナダに到着します。

グラナダには魅力的な世界遺産「アルハンブラ宮殿」と「ヘネラリフェ」そして「アルバイシン地区」があります。また、世界無形遺産に登録されているフラメンコも、グラナダでは洞窟の中で見ることができるという特別な体験ができます。世界遺産に囲まれたような街グラナダに観光旅行に出かけてみてください。