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クリミア半島旅行の醍醐味を紹介!行き方や黒海の美しさを堪能!

クリミア半島旅行の醍醐味を紹介!行き方や黒海の美しさを堪能!
投稿日: 2017年8月25日最終更新日: 2020年10月7日

黒海の北側に突き出ているクリミア半島は、四国より大きく九州より小さな面積の東ヨーロッパに位置する半島です。温暖な気候に恵まれているクリミア半島は、ロシア帝国時代から夏の避暑地として有名な観光エリアです。クリミア半島旅行の醍醐味について、ご紹介します。

クリミア半島旅行の醍醐味とは?見出し

美しい黒海に突き出ているクリミア半島は、「2013年世界の観光地トップ20」にランキングされた人気の観光エリアです。クリミア半島は、古代ギリシャ、モンゴル帝国、クリミア・ハン国、ロシア帝国に支配され、それらの影響を受けた建造物があり、夏の避暑地地として有名です。クリミア半島旅行の醍醐味について、ご紹介します。

クリミア半島があるのはどの国?見出し

クリミア半島は、ソ連崩壊に伴い1991年に独立したウクライナの領土なっていました。2014年にクルミア危機が起こり、ロシアへの編入を問う住民投票が行なわれた結果、ロシアはクリミア半島の再編入を宣言し、自国の領土と主張しています。しかし、ウクライナはこれを認めず、日本を含む国際社会ではウクライナを支持しています。

クリミア半島の観光スポット:ケルソネス都市遺跡(セバストポリ)見出し

セバストポリ(セヴァストポリ)は、クリミア半島南西部に位置するクリミア半島最大の都市で、ロシアとウクライナの海軍施設が置かれています。1853年からのクリミア戦争や第二次世界大戦の激戦地としても有名です。ソ連時代には「英雄都市」の称号が与えられ、外国人が訪れることができない閉鎖都市でした。

クリミア半島は紀元前7世紀頃から古代ギリシャの植民地として発展しました。セバストポリ近郊のケルソネソス(ヘルソネソス)には、世界遺産に登録されている5世紀から15世紀の遺跡「ケルソネソス・タウリケの古代都市とその農業領域」があります。円形劇場、見張り塔(ゼノンの塔)、街を取り囲むように整備された農地が残っています。

ケルソネソスの遺跡付近には、キエフ大公ウラジミール1世がキリスト教の洗礼を受けたと伝えられている「ウヴァロフのバシリカ」と呼ばれている教会が建っています。ロシア帝国時代には聖ウラジミール勲章が設けられるほどで、ウラジミール1世はロシア・ウクライナにとっては偉大な人物なんですね。

クリミア半島の観光スポット:聖ウラジーミル大聖堂(セバストポリ)見出し

セバストポリには、聖ウラジミール(聖ヴォロディームィル)大聖堂があります。キエフ大公ウラジミール1世(955年頃から1015年)は、キエフの領土を拡大し、ロシアにキリスト教を導入しました人物です。正教会・カソリック教会などのキリスト教会から聖人(聖公)とされています。

住所:Davnya St, 1, Sevastopol' 電話:380-692-242-115

クリミア半島の観光スポット:リヴァディア宮殿(ヤルタ)見出し

ヤルタは、クリミア半島南端の黒海沿いにある人気のリゾート都市です。第二次世界大戦末期にロシア(旧ソ連)・スターリン首相、アメリカ・ルーズベルト大統領、イギリス・チャーチル首相の3首脳がヤルタに集まり、戦後処理問題に関する協議が行われました。ヤルタ会議が開催されたことで、ヤルタは世界的に有名になりました。

ヤルタ会議は、ヤルタ近郊にあるリヴァディア宮殿で1945年2月4日から11日かけて開催されました。リヴァディア宮殿は、ニコライ2世の離宮として1911年に建てられたイタリア・ルネッサンス様式の美しい白亜の宮殿です。現在、リヴァディア宮殿は博物館になっており、ヤルタで人気の観光スポットです。

リヴァディア宮殿の1階は、ヤルタ会談当時の部屋が再現されており、2階はロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と家族に関わる家具や遺品、写真などが展示されています。開館時間は10時から17時になります。クリミア半島旅行では、外せない観光スポットの1つですよ。

住所:Baturyna St, 44-а, Livadiya 電話:365-431-55-81

クリミア半島の観光スポット:チェーホフの家博物館(ヤルタ)見出し

ロシアの有名な劇作家アントン・チェーホフは、1899年から1904年の5年間をヤルタ郊外のグルズフで過ごしました。温暖な気候、澄んだ空気、美しい黒海の海辺に自宅を建て、肺の療養をしながら短編小説「犬を連れた奥さん」、戯曲「桜の園」や「三人姉妹」を完成させました。

チェーホフの家は、現在博物館として公開されています。敷地内には、原稿、愛用の筆記用具、写真などが展示されています。また、「白い別荘(ダーチャ)」と呼ばれていた自宅も公開されています。チェーホフ自ら造園した庭には、桜、竹、柿木などが植えられており、1年中花に包まれています。開館時間は10時から18時になります。

住所:Chekhova St, 22, Gurzuf 電話:365-654-363-005

クリミア半島の観光スポット:ツバメの巣城(ガスプラ)見出し

ヤルタ郊外のガスプラには、クリミア半島で有名なツバメの巣城(スワローズ・ネスト)が建っています。現在のお城は1912年にドイツ人の富豪により、アイドトール岬の高さ40mの断崖絶壁の上に建てられました。ここから眺める黒海の風景は絶景で、ヤルタのシンボルともなっている観光スポットです。

住所:Alupkins'ke highway, 9, Haspra, Crimea

クリミア半島の都市:ヴォロンツォフ宮殿(アルプカ)見出し

ヴォロンツォフ宮殿は、ヤルタから西に16km離れたアルプカに建つ宮殿で、地名からアルプカ宮殿とも呼ばれています。ロシア帝政時代のクリミア半島第3代総督ミハイル・ヴォロンツォフ伯爵の邸宅でした。ヴォロンツォフ伯爵は2歳から20歳までイギリスで暮らしており、宮殿の設計もイギリスの建築家に依頼したそうです。

1828年から20年の歳月をかけて建てられた宮殿の外観は、北側がチューダー様式、南側がイスラム様式と凝っています。南側からみるとアラベスク模様とドームもあり、イスラム宮殿のように見えますが、内装はイギリス風になっています。宮殿付近には、ヴォロンツォフ公園が広がり、大自然の中に佇む美しい宮殿です。

住所:Dvortsove Hwy, 18, Alupka, Crimea, 98676 電話:365-472-22-81

クリミア半島の観光スポット:ハーン宮殿(バフチサライ)見出し

バフチサライは、セバストポリとシンフェロポリの中間にある都市で、オスマン帝国の属国クリミア・ハンの首都が1532年から1783年まで置かれてました。クリミア・ハン国最初の汗(ハン)サーヒブ1世ギレイにより、ハ-ン宮殿は築かれました。最後の汗(ハン)バハディル2世ギレイが作らせた噴水「涙の泉」が有名です。

ロシアの有名な詩人アレキサンドル・プーシキンが、1820年にハーン宮殿を訪れた時に噴水が作られた経緯を知り、1821年から2年をかけて600行の物語詩を創作し、タイトルを「バフチサライの泉」として出版しました。この詩を基にバレエ作品にもなり、「バフチサライの泉」は有名になりました。

バレエの「バフチサライの泉」のあらすじは、バハディル2世ギレイはタタール軍を引き連れ、ポーランドに侵入し、美しい貴族の娘マリアの父や婚約者を殺害し、マリアを連れて宮殿に戻ります。それまでバハディル2世に一番に愛されていた寵姫ザレマはショックを受けます。その後、嫉妬にかられたザレマは、マリアを殺害してしまいます。

それに激怒したハバディル2世は、ザレマを手討にしようとしますが、自らの手では殺せず、ザレマを崖から落とす処刑にしまいます。ハバディル2世は、マリアを失った悲しみから涙を流す噴水が作られたと伝えられています。しかし、かつて愛したザレマを失った悲しみもあったのだと推測できますね。

住所:Richna, 133, Bakhchisaray 電話:978-701-38-44

クリミア半島への行き方見出し

クリミア半島への行き方をご紹介しますが、2014年のクリミア危機の影響を受け、ウクライナを含む諸外国からクリミア半島のシンフェロポリ国際空港行きの飛行機は運航しておません。クリミア半島の領土問題が解決しないと、クリミア半島を旅行するのは難しい現状です。

クリミア半島へ旅行される時は、自己責任を伴いますので、十分にご注意ください。国連総会決議によると、クリミア半島はウクライナ領土で、クリミア自治共和国とセバストポリ特別市とされてます。しかし、ロシアはクリミア半島はロシア領土であり、クリミア共和国とセバストポリ連合市からなると主張しています。

ウクライナ領内からの行き方

ウクライナ領内からクリミア半島へ外国人が行く場合の行き方は、空路・陸路に関わらず、特別通行証を入手しなくてはなりません。この通行証を入手する条件は、①クリミア半島内に家族か親戚が住んでいる、②クリミア半島内に不動産を所有している、このいずれかを証明する書類を提示しなければならず、基本的に取得は不可能です。

ロシア領内からの行き方

ロシア領土からのクリミア半島への行き方は、ロシア国内の数十箇所の空港からロシアの航空会社が運航する国内線を利用し、シンフェロポリ国際空港へ行く方法になります。日本人がロシアを旅行するには、ビザが必要になり、最初に到着したロシアの空港で入国審査を受けます。

ここで注意しなければならないのは、ロシア以外はクリミア半島はウクライナの領土と認識しており、ウクライナ政府はロシアによるクルミアの再編入は認めていない点です。ロシアのビザでクルミア半島に行けても、ウクライナ政府は入国を認めていないという事になります。つまり、ウクライナ政府からみれば不法入国になります。

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クリミア半島旅行で黒海の美しさを堪能したい!見出し

クリミア半島旅行の醍醐味は、美しい黒海、断崖絶壁の絶景、リゾート地、世界遺産、歴史的建造物などがあります。しかし、ロシアとウクライナの領土問題が解決しない限り、クリミア半島を旅行するには自己責任と勇気を伴い、行き方も大変です。早く領土問題が解決することを祈り、クリミア半島旅行で黒海の美しさを堪能したいですね。

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投稿日: 2017年8月25日最終更新日: 2020年10月7日

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