『喫茶Y』は大阪のデカ盛りで有名なお店！常識を超えたメニューとは？

デカ盛りで有名な珈琲チェーン店に負けない、インパクト大なデカ盛りメニューを提供する喫茶店が大阪にあります。大阪は安い、おいしい、お腹いっぱいのお店が多いことで有名ですが、その予想をはるかに上回るデカ盛りで、海外から来る観光客にも人気が広がっています。大阪にあるデカ盛りの聖地、「喫茶Y」をご紹介します。

大阪府大阪市北区にある喫茶Yは梅田駅から徒歩約15分ほどの位置にあります。大きな道路に面していて、「Y」の多い外装をしていますが、どこにでもある個人経営の喫茶店のような佇まいをしています。中に入っても居心地の良い雰囲気をしていて、メニュー表を見ても特別高いこともなく、初めて入った人はデカ盛りの名店とは気づきません。

8時から開店、午後6時には閉店の喫茶店で、8時からモーニングメニューが、10時30分からはランチメニューが提供されます。朝からデカ盛りメニューなので要注意。常連さんは喫茶Yの標準規格を熟知しているのでメニューを誤ることはないのでしょうが、軽くサンドイッチを食べようと来店して、その量に驚き後悔することになります。

喫茶Yが規格外なのは、デカ盛りのメニューがモーニングから提供されることです。一般的なデカ盛りのお店は、ランチやディナーに向けてデカ盛りを提供します。喫茶Yはランチにはもちろんデカ盛りメニューがありますが、モーニングの時間からも、メニューに書かれる値段からは想像がつかない量がやってくるのです。

卵を四つ使った目玉焼きに盛りに盛られたベーコン、丼ぶりのような具だくさんのお味噌汁とコーヒー。それがセットになったアメリカンサイズなモーニングがやってきます。運動部の男子高校生なら平らげる量かもしれませんが、初めて利用して軽いモーニングを想像していた人には思わず運んできた店主を二度見してしまうレベルです。

アメリカンボリュームメニューの喫茶Yのモーニング名物は「卵は何個入れる?」と聞かれるベーコンエッグ。初めての人は「1個じゃないの?」と戸惑ってしまいますが、最大10個まで入れることができるのです。一般的には3個。慣れている人は5個を選び、デカ盛り希望者はもちろん10個を注文します。

モーニングから体力勝負のアスリートの食事並にたっぷり出て来るメニュー達ですが、デカ盛りなだけでは大阪では名前が有名になることはありません。喫茶Yのすごいところは、おかずも無料でおかわりできてしまうことなのです。「いえ、これでもうお腹いっぱいです。」というメニューなのに、恐ろしいまでの気前のよさです。

喫茶Yにはもちろん、今注目のホットケーキもあります。しかしその大きさもタイヤのようなサイズのホットケーキがやってきます。トーストを頼むと、半斤でやってきます。五枚切、四枚切のボリュームあるトーストをはるかに超えるラスボスのような存在感を放つトーストです。

初めて見る4枚切りのトーストも厚いと感じますが喫茶Yのトーストはその2倍。厚いというレベルを超えて「そのままでてきた。」という驚きです。しかし両手で掴んでかぶりつけば、香ばしいバターの香りとさっくりとした外側とふわふわの内側に幸せになれるトースト。お店の活気と合わせて朝から元気がもらえるモーニングです。

萌えるサンドイッチの断面図。略して萌え断。フルーツサンドや卵サンドなど、真ん中を切った断面図の美しさにうっとりとする人の気持ちを表現する造語です。おいしそう、とかぶりつきたくなるその美しさに心ときめくサンドイッチの断面図。しかし喫茶Yの萌え断は胃袋がきゅんっとするほどの驚きを、萌える前に感じます。

一切れが牛丼一杯分に相当すると言う説もあるサンドイッチ。パンも厚く具もたっぷりなボリューム満点です。喫茶店は軽食を取る場所というイメージをひっくり返してしまうほどのデカ盛りですが、ボリュームある具材を包む食パンはふわふわで柔かく、しっとりとした軽い食感で、ぱくぱく食べれるおいしさです。

普通の喫茶店と変わらない値段でボリュームが2、3倍はありそうなサンドイッチの厚さと具には、どうしてこの価格で提供できるのが不思議がる人が多いです。といのも、量が多ければ質が落ちるのが一般的ですが、喫茶Yのサンドイッチはパンもふわふわでバターがたっぷり塗られています。決して手を抜かないお店の姿勢が味にも現れています。

お腹を空かせて行くくらいがちょうどいい、喫茶Yのランチ。メインメニューのボリュームももちろんですが、小鉢やお味噌汁などこまごまとした料理の種類が多いのが特徴です。ランチから様々な定食メニューが追加され、1000円前後のからあげやハンバーグなどの定食メニューがあります。

ご飯のお代わり無料、というのはよく聞く言葉ですが、喫茶Yはおかずも無料でおかわりができてしまうのです。ランチタイムもお腹いっぱい食べさせてくれる、もはや食べ放題に等しいのですが、ほとんどのお客さんは小鉢やご飯、みそ汁で充分お腹いっぱいになっているようです。

喫茶Yは頼んでもいない料理がどんどん出てくることがあります。久しぶりに訪ねた親戚の家でご飯を振る舞われるように机の上は料理でいっぱいになります。店主がとても優しく温かみがあり、本当に自分の親戚なのではないかと錯覚する常連さんも多いほど、どんどん食事を運んでくれます。メインが来る前にお腹がいっぱいになるほどです。

人気のメニューはカツ丼や親子丼。甘味の強い味の丼ぶりは1合以上はあるご飯の上に具が盛られて出てきます。抱えてみるとずっしり重い丼ぶりには具だけではなく店主の愛情がたっぷり乗っています。女性には二人で食べるくらいがちょうどいいかもしれません。男性でも喫茶Yなら分け合って食べるのは恥ずかしくないと思います。

さすがに飲み物はデカ盛りではないだろう。そう思う人もいるかもしれませんが、サンドイッチを注文して付いてい来るコーヒーは飲み放題です。そして夏にはおいしいアイスコーヒーはジョッキでやってきます。アメリカンスタイルのコーヒーチェーン店に例えるとサイズはグランデくらいです。

サンドイッチや丼ぶりのインパクトに勝るとも劣らない存在感のアイスコーヒーはチューハイのようにカチ割り氷が入って並々注がれてやってきます。苦味と酸味のすっきりとしたアイスコーヒーは夏にはたまらないおいしさです。このコーヒーとサンドイッチの組み合わせが夏には一際おいしい喫茶Yの組み合わせです。

喫茶Yを有名にしたのはモーニングからデカ盛りがあるという珍しさだけではありません。居心地の良さが大きな魅力となっています。大阪の街独特の人情を感じる店主の接客は、チェーン店では決して味わうことのできない温かさと優しさを感じます。常連さんが多いと入りづらくなってしまうお店もありますが、喫茶Yは誰でも迎えてくれます。

喫茶Yの店内は一般家庭の自宅のように家族写真であふれ、一貫性のないぬいぐるみやタペストリーがあり、よその家にお邪魔しているかのような内装になっています。出てくる食器もあつらえたものではなく、時に自宅で使っているような柄物のお皿がベーコンの下から出て来ることもあります。

そんな気取らない雰囲気と、注文以外の料理でも食べてほしいと思った店主の心遣いでどんどん増える料理の乗ったお皿の数々が、喫茶Yの醍醐味です。その量に撃沈してしまっても、サンドイッチ等料理によっては持ち帰れるものもあるので、店主が快く包んでくれます。

デカ盛りが話題になる料理店は数多くありますが、喫茶Yはデカ盛りだけで人気があり、話題になっている喫茶店ではありません。もちろん、デカ盛りに並ならぬインパクトはありますが、なにより店主の人柄こそが愛される聖地となっている一番の理由です。気兼ねなく入れて、居心地の良い雰囲気はデカ盛り以上に喫茶Yの魅力です。

食材も全て国産というこだわりがあり、デカ盛りなのに一切手抜きのないおいしさ。そのすべてに店主の愛情があり、仕込みから料理、配膳も全て一人できりもりしているパワフルさには料理だけでなく店主からも元気をわけてもらっているような気持ちになります。

ほとんど宣伝はしていないのに、常連さんから口コミでどんどんお客さんの数が増えていった、と喫茶Yの店主は語ります。何もしなくても喫茶Yが有名になったのは、SNSで拡散されるほどのインパクトと店主の人柄の賜物です。大阪でデカ盛りの聖地と呼ばれ、愛される素晴らしいお店は、今日もデカ盛りを愛する人でにぎわっています。

住所:大阪府大阪市北区豊崎1丁目3-1 電話番号:06-6373-2688

喫茶Yのように公式サイトも宣伝もしていないけれど口コミで広がり愛されるお店は、デカ盛り以上の魅力があります。居心地の良い雰囲気で食べるおいしい食事はどんなご馳走にも勝ります。大阪でお腹が空いたときはぜひとも足を運んでみてください。お腹も心もきっと満たされるはずです。