B-speakのロールケーキ！湯布院で並んでも食べたい絶品スイーツ！

多くの観光客で賑わう大分県湯布院の目抜き通りである湯の坪街道にある、洒落た店構えのB-speak。ここは人気店がたくさんある湯の坪街道の中でも、特に有名なロールケーキの店です。開店前や週末などには行列ができていることもしばしば。シンプルなロールケーキの何がそれほど皆を惹きつけるのでしょうか。今回はその秘密を探りながらB-speakを紹介していきます。

湯布院には御三家と呼ばれる有名な3つの旅館があります。「玉の湯」「亀の井別荘」「無量塔」の3軒で、それぞれの宿が独自のレストランやカフェ、ショップを持っています。B-speakは無量塔がプロデュースするショップの一つなのです。B-speakのロールケーキは「Pロール」と呼ばれています。

古い日本家屋を移築し、レトロモダンな宿として人気の高い無量塔(むらた)は、湯布院のみならず日本屈指の人気高級旅館の一つです。無量塔は湯布院の駅や観光スポットである湯の坪街道からはやや離れたところにあるので、旅館のショップまでPロールを買いになかなか行けません。そこで、湯の坪街道にあるB-speakに人が集まるというわけです。

JR由布院駅から観光スポットの金鱗湖へ向かう由布見通りは、途中で二手に分かれ、右が湯の坪街道です。B-speakは三叉路になっているまさにその地点、湯の坪街道の入口にあります。緑の日よけやガラス窓に大きく書かれた「B」の文字を見なくても、いつもたくさんの人が出入りしているのですぐわかるはずです。駐車場は6台分です。

木がふんだんに使われている外装もさることながら、店の中もウッディで、ダークな色合いの木が重厚で落ち着いたクラシカルな雰囲気を醸し出しています。高級感が漂う店内に入ると、スペースに比して品数が少なく、ゆったりと商品が置かれています。Pロールは店の一番奥のカウンターで注文、受け渡しをします。

住所:大分県由布市湯布院町川上3040-2 電話番号:0977-28-2166

B-speakのPロールは、いたってシンプルな甘さ控えめのロールケーキです。はじめは「湯布院の子供たちのおやつを作りたい」という思いからスタートしたそうです。アレンジやデコレーションのない、卵や小麦粉、クリームといった素材の良さだけで作られた、奇をてらわない素朴なロールケーキです。

Pロールの「P」は「Peace&Puffy(平和でふわふわ)」の頭文字。ふんわりと柔らかなロールケーキを食べてみんなが笑顔で幸せな気持ちになれるように、との願いが込められています。そして、その願いが届くよう、一つひとつ真心を込めて手作りしているとのことです。ひと口ほおばった時、きっとその思いが伝わるはずです。

Pロールにはいくつかの種類があります。まず、味はプレーンとチョコの2種類で、どちらも1本1420円です。そしてプレーン、チョコ共にサイズは1本か、3分の1カットの2種類です。3分の1カットは特に人気が高く、お土産にたくさん買い求める人も多いので、売り切れになってしまうことが度々あります。

3分の1カットがお土産として人気の理由は、1人分として食べやすい大きさであるというサイズの他に、持ち帰り用のパッケージにもその秘密がありそうです。おしゃれで高級感あふれ、お土産にも体裁が良い、と評判が高いのです。写真を見てください。こんな素敵な箱に入った美味しいケーキを頂いたら、誰でも嬉しくなりそうです。

温泉良し、街良し、買い物良しの湯布院は、今や日本人だけではなく韓国や中国など外国からの観光客にも大人気です。そして、多くの外国人観光客もB-speakにやってきて行列を作ります。大人気のPロールを確実に購入するために、何かコツはあるのでしょうか。開店と同時に行けば買えない可能性はほとんどありませんが、やはり確実なのは予約です。

Pロールは5日前から予約ができますが、電話でのみ受け付けてもらえます。予約をすれば、行列に並んだのに売り切れだった、ということが避けられます。湯布院を訪ねる日時が分かっている人は、確実に購入するため予約を入れましょう。予約電話は下記のとおりですが、受付の時間が短いので注意してください。

予約専用電話番号:0977-28-2066

行列をするほど人気で、時として入手も難しいPロールはいったいどのような味なのでしょうか。まず外観で意外に思うのは、クリームの少なさです。他のロールケーキに比べて、スポンジ生地に対するクリームの量が少ないように思えるのですが、食べた人はほとんど口を揃えて、このクリームの量が絶妙なのだと言います。

Pロールの生地はしっとりとなめらか、クリームはミルク感があるけどくど過ぎません。クリームの旨味が生地にしみ込み、両者の美味しさが一体となった、全体のバランスが非常によく取れたケーキとなっています。Pロールに対して書かれた何十ものコメントを読むと、行列ができるのも納得、シンプルながら美味しさを極めた逸品であることがわかります。

Pロールの賞味期限は残念ながら「その日限り」です。せっかく苦労して手に入れたのですから、数日に分けて大事に食べたいところですが、そうはいかないのです。しかし賞味期限が短いということは、それだけ新鮮な素材を使い、添加物や保存料などを使用していないということでもあり、安心につながります。

Pロールを持ち運ぶのに10時間用の保冷バッグを購入することはできますが、お土産で渡す場合はタイムリミットに注意です。その日に渡せる人にでないとお土産としては利用できません。ちなみに保冷バッグの値段は、1本用280円、2本用350円です。リピーターの中には保冷バッグ持参で買いに行く人もいるとのことです。

湯の坪街道のB-speakには、ロールケーキ以外にもお土産や自分用として買いたい素敵なスイーツが並んでいます。チョコレートの中に緑茶の葉が入った「茶葉ショコラ」は、茶道をイメージさせる棗(なつめ)型の容器に入っています。チョコレートの上に印刷された金文字も高級感があって素敵なお土産になりそうです。

カラフルな筒に入っているのは「チョコレートビーンズ」です。コーヒー豆やナッツ、レーズンなどに上質のチョコレートをコーティングしたもので、全部で8種類。1本ずつの購入もできますし、何本か組み合わせて箱に入れてもらえばとてもセンスの良いお土産になります。

B-speakにはアールグレイや柑橘の風味のチーズケーキも売っています。こちらは賞味期限が5日間なので、Pロールよりお土産としては買いやすいかもしれません。また、フロランタンやガレットなど、より日持ちのする焼き菓子もありますので、無量塔プロデュースのお土産として是非どうぞ。

湯の坪街道にあるB-speak本店の他にもPロールを食べたり購入したりできるところがあります。一つは旅館「無量塔」に併設されている「Tan's bar」です。ここは18時までは誰でもが利用できるカフェです。高級旅館の雰囲気を味わいながら、飲み物とセットでPロールを食べてゆったりとした時間を過ごしてください。

住所:大分県由布市湯布院町川上1264-2 電話番号:0977-84-5000

湯布院から離れた大分駅「豊後にわさき市場」内にもB-speakが出店しており、ここでもPロールを買うことができます。こちらは湯布院ほど売り切れの頻度が高くないようですので、大分駅に行く機会のある人はのぞいてみてはいかがでしょうか。湯布院で涙をのんだ人もこちらならゲットできる可能性があります。

住所:大分県大分市要町1-40　 電話番号:097-574-8781

その他、大分自動車道の別府サービスエリアにも「B-speak cafe」があり、飲み物と共にPロールを食べられますので、車で移動する人はチェックしておいてください。湯布院を通る列車「ゆふいんの森号」の中でも購入できますが、時として品切れの場合もあるようです。

いかがでしたか、行列ができるほど人気の高いB-speakのロールケーキの秘密が分かりましたか？たかがロールケーキ、されどロールケーキ。シンプルな中にも美味しさと人気の秘密が隠れているようです。大分に行く機会があったら、是非評判のB-speakのPロールを食べてみて下さい。