別府八湯温泉道おすすめ15選！スタンプパスポート・アクセスなども紹介！

別府八湯(べっぷはっとう)とは、大分県別府市にある別府温泉、浜脇温泉、観海寺(かんかいじ)温泉、堀田(ほりた)温泉、明礬(みょうばん)温泉、鉄輪(かんなわ)温泉、柴石(しばせき)温泉、亀川温泉の8つの温泉郷の総称です。それぞれに違った泉質と特徴を持つ別府八湯めぐりについてご紹介します。

別府八湯温泉道は温泉好きの方々向けの楽しい企画です。別府八湯の共同浴場や旅館の温泉、140以上の施設がこの別府八湯温泉道に加盟しています。このうち88湯をめぐると「別府温泉道名人」の称号を得られます。1つの湯に入るたびに「スパポート」という温泉パスポートに1つスタンプを押します。8湯めぐるごとに段位が上がります。

スタンプを押していくパスポートは100円で別府駅観光案内所や別府八湯温泉道事務局にて購入できます。別府八湯温泉道を始めるには冊子になっているパスポートのほかにお手持ちの携帯電話やスマートフォンを使う、ケータイ温泉道もあります。ケータイ温泉道のサイトにアクセスして、1つ湯に入るたびにスタンプの代わりにその施設に設置されている入湯日によって変わる合言葉を入力していきます。

別府駅観光案内所や別府市内の書店、コンビニエンスストアで購入できる温泉本(500円)。別府市内の温泉やグルメ情報が掲載されている小冊子です。別府八湯温泉道加盟施設の紹介やマップもあるのでパスポートとともに別府八湯めぐりにはかかせない一冊。巻末には別府八湯温泉道の温泉施設の無料入場券がついていますのでお得です。この温泉本をもとにパスポートにスタンプを集めていきましょう。

ホテルや旅館などの宿泊施設には当然、浴場に洗面道具がそろっていますが、共同浴場では用意のないことがあります。そんな時のために別府八湯めぐりの際にはボディソープやシャンプー、リンス、タオルなどを用意しておきましょう。またまれに洗面器のない浴場もありますので念のため用意しておくと良いでしょう。

1879年に建てられたレトロな趣きのある竹瓦温泉。屋根に青竹が使用されていたことからその名がつけられました。別府温泉の玄関的存在の市営温泉です。霊場めぐりに例えるなら第1番札所のようなものです。温泉パスポートを購入したら、ぜひ竹瓦温泉のスタンプからスタートしましょう。泉質は炭酸水素塩泉、入湯時間は6時30分から22時30分、入湯料は100円です。

竹瓦温泉には男女別の浴場とは別に混浴の砂湯があります。専用の浴衣を着て横たわり、砂かけの担当のスタッフに温められたを砂をかけてもらいます。砂湯は15分ほどの利用が一般的です。入湯時間は8時から21時30分、入湯料が別途1030円必要です。砂湯に入るとサウナのように汗をかきますのでデトックス効果や美肌効果があるといわれています。

住所:大分県別府市元町16-23 電話番号:0977-23-1585

JR別府駅から徒歩10分という好立地のホテル芳泉鶴(ほうせんかく)。別府八湯温泉道めぐりの拠点におすすめの宿です。見晴らしの良い露天風呂が自慢です。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉、カリウム塩化物泉で効能は美肌、筋肉痛、神経痛など。入湯時間は18時から21時までで、入湯料は500円です。

大分空港からのリムジンバスが発着する北浜バスセンターのすぐ近くにある別府のお宿 加賀屋。ひのき風呂、岩風呂、露天風呂の3種の温泉が楽しめます。貸切制ですので事前に問い合わせしておくのがおすすめです。泉質は炭酸水素塩泉、入湯時間は11時から16時、入湯料は500円です。

浜脇温泉は別府八湯のなかでも古くから湯治場として利用されてきた温泉です。市営温泉の名はそのまま「浜脇温泉」。泉質は単純泉、入湯時間は6時30分から深夜の1時までです。夜遅くまで営業していますので宿でくつろいだ後、就寝前にまた入湯するのもおすすめです。入湯料は100円です。

住所:大分県別府市浜脇1-8-20 電話番号:0977-25-8118

別府湾を見下ろす高台にある見晴らしの良い観海寺温泉には大型旅館が多くあります。美湯の宿 両築別邸(りょうちくべってい)もそのなかのひとつ。42室ある客室はさまざまなタイプがあり、どれも落ち着きのあるラグジュアリーな空間です。館内には大浴場と露天風呂が2つ、貸切風呂3つがあります。

美湯の宿 両築別邸の湯の泉質は弱アルカリ性の単純泉で美肌効果、神経痛、疲労回復などの効果があるとか。立ち寄り湯の入湯時間は12時から15時、入湯料は500円です。貸切風呂は50分1000円で時間は15時から22時50分までの完全予約制ですので、利用の際には事前に予約をしておきましょう。パスポートのスタンプはフロントで押してもらいます。

住所:大分県別府市観海寺3 電話番号:0977-26-0022

旅亭(りょてい)松葉屋は純和風の本館、丘ノ想と和モダンのスタイリッシュな月ノ想から構成されています。浴場は丘ノ想に4つの貸切風呂、月ノ想に大浴場があります。泉質は単純泉で高血圧症や糖尿病に効果があるといわれています。立ち寄り湯の入湯時間は平日のみで14時から16時、入湯料は1000円です。ほかの施設に比べると入湯料が高めですが、それだけの価値のある温泉時間を過ごせます。

江戸時代から湯治場として栄えていた堀田温泉にある夢幻(むげん)の里 春夏秋冬。日によって色が変わるという乳白色の美しい湯が特徴です。露天風呂と3つの貸切風呂があります。入湯時間は10時から20時、12月から3月は10時から18時に変更になり入湯料は700円です。

貸切風呂の利用料は蛍の湯が2500円、月の湯が2800円、滝の湯が3000円と種類によって変わります。一番の人気は写真の滝の湯です。利用時間は平日は60分制、土日祝日は50分制になります。人気の湯ですので、事前予約を忘れないようにしましょう。パスポートのスタンプは花を形どった風情のあるものです。

住所:大分県別府市堀田6組 電話番号:0977-25-1126

別府湾を見下ろす絶景が自慢の宿、ホテル芙蓉(ふよう)倶楽部。客室はイタリアンモダンで統一されたスタイリッシュな内装です。温泉は弱炭酸水素塩泉でとろみがあり、湯上りはしっとりとした肌に。立ち寄り湯の入湯時間は12時から15時、入湯料は800円です。男女ともに浴場のアメニティーが充実しています。

住所:大分県別府市堀田7-1 電話番号:0977-26-7711

明礬温泉の歴史は古く、江戸時代に湯治場と明礬の採取地として日本一を誇っていた地です。明礬 湯の里では現在は「湯の花小屋」と呼ばれる藁ぶき屋根の小屋で薬用の湯の花を製造しており、国の重要無形民俗文化財に指定されています。メディアにも多くとり上げられるスポットです。

明礬 湯の里の大露天風呂は別府で一番の高台にあり、雄大な景色を見ながら入浴ができます。泉質は硫黄泉で乳白色の美しい湯です。入湯時間は10時から20時、入湯料は600円です。湯の花小屋を模した家族湯は4つあり、1時間2000円からです。事前に問い合わせをしておきましょう。パスポートのスタンプは湯の花小屋が描かれています。

住所:大分県別府市明礬6 電話番号:0977-66-8166

滝湯や蒸し湯などバラエティに富んだ温泉が自慢の別府温泉保養ランド。なかでも特徴的なのが混浴の露天鉱泥大浴場です。写真で見ると、緑がかった乳白色の湯に見えますが、これが鉱泥湯です。全身を天然泥パックができてお肌がつるつるになると好評です。露天鉱泥大浴場ではボディーソープやシャンプーの使用はできません。

鉱泥湯は仕切りがあり泥湯で入浴中は体が見える心配はありませんが、あくまでも混浴ですので抵抗のある方は注意しましょう。湯の泉質は硫黄泉、酸性泉で皮膚病や自律神経失調症に効果があるとされています。入湯時間は9時から20時、入湯料は1100円です。

住所:大分県別府市明礬5組紺屋地獄 電話番号:0977-66-2221

鉄輪温泉の歴史は古く鎌倉時代に時宗の開祖・一遍上人が開発した温泉といわれています。そこら中から湯けむりが立っている温泉情緒にあふれた地です。そのなかでもひょうたん温泉は大正時代創業の老舗旅館でミシュランガイドで3つ星を獲得したという実績を持ちます。

ひょうたん温泉には高さ3mの場所から温泉が流れ落ちる打たせ湯や蒸し湯、砂湯などさまざまな湯があります。泉質はナトリウム塩化物泉、入湯時間は9時から深夜1時、入湯料は750円です。10個ある貸切家族風呂の利用時間は9時から24時、3名までの利用で2150円、1名追加するごとに500円です。パスポートのスタンプはひょうたんの湯にひょうたんが入浴しているというユーモラスなものです。

住所:大分県別府市鉄輪159-2 電話番号:0977-66-0527

鉄輪むし湯には鎌倉時代から続く伝統のむし湯があります。石室に石しょうとよばれる薬草を一面に敷いて、温泉の蒸気で蒸します。いわばサウナのような状態になった石室内の石しょうの上に専用の浴衣で横たわるのがむし湯の楽しみ方。入湯時間は6時30分から19時30分、入湯料は500円です。別途専用浴衣代として210円が必要ですが、自前のTシャツなどでも代用できます。

住所:大分県別府市鉄輪上1組 電話番号:0977-67-3880

大正ロマンをイメージした館内がレトロでおしゃれな、かんなわ ゆの香(か)。女将がねこ好きでたびたびねこのイベントを実施していることから「ねこ温泉」とも呼ばれています。パスポートのスタンプもかわいいねこが描かれています。温泉は大浴場と露天風呂、打たせ湯、2つの貸切風呂があります。泉質は鉄分の多い塩化物泉です。

かんなわ ゆの香の立ち寄り湯の入湯時間は13時から21時、入湯料は500円です。また貸切風呂は4名利用で1時間制、レトロ風呂が1500円、つぼ風呂が1800円と料金が異なります。つぼ風呂は近年では、なかなかお目にかかれない懐かしい五右衛門風呂で風情があります。

古くは895年に醍醐天皇が当時に赴いたと記録がある柴石温泉。市営温泉ですが、通常の浴場のほかにもむし湯や露天風呂、貸切家族風呂まであります。泉質は単純泉で神経痛、冷え症などに効果があるとか。入湯時間は7時から20時、入湯料は210円です。家族風呂は9時から19時まで、4名までの利用で1時間1620円です。

住所:大分県別府市野田4組 電話番号:0977-67-4100

別府湾の海沿いにある市営の別府海浜砂湯。海を眺めながら、砂湯が楽しめます。砂湯は血行促進、新陳代謝アップの効果が期待でき女性にも大人気です。入湯時間は8時30分から17時、12月から2月は9時から16時に変更になります。入湯料は1030円。砂湯だけでなく男女別の内風呂もあります。

住所:大分県別府市上人ケ浜町 電話番号:0977-66-5737

わくわく温泉かっぱの湯は「飲める温泉」が自慢の湯。玄関わきにあるかっぱのオブジェから出てくる温泉は飲用で慢性消火器疾患、便秘などに効果があるとされています。館内は大浴場や露天風呂、サウナ(別料金)など充実しています。入湯時間は平日12時から翌朝9時まで、土日祝日は24時間営業といつでも入湯できるのも魅力です。入湯料は390円です。

住所:大分県別府市汐見町3-17 電話番号:0977-21-0600

8湯めぐるごとに段位が上がっていく「別府八湯温泉道」は、初段からそれぞれ違った色の段位認定タオルがもらえます。七段以上になるといくつかの旅館やホテルの入湯が無料になるという特典が得られます。そして88のスタンプがたまった名人には「別府八湯温泉道名人」として段位認定状と黒に金文字のタオルがもらえます。

本州方面から公共交通機関でアクセスするにはJR山陽新幹線・小倉駅からJR特急「ソニック」で1時間20分ほどで別府駅に到着します。別府温泉、観海寺温泉、堀田温泉をめぐることができます。さらにJR日豊本線・東別府駅からは浜脇温泉へ、別府大学駅からは明礬温泉、鉄輪温泉へ、亀川駅からは柴石温泉、亀川温泉へのアクセスが便利です。

首都圏から別府へのアクセスは航空機が一般的です。羽田空港から大分空港へ。大阪の伊丹空港や名古屋方面の中部国際空港からも大分空港行きの直行便が発着しています。大分空港からは大分交通バスの空港リムジンが別府北浜まで出ています。別府北浜からはJR日豊本線で各温泉地にアクセスできます。

車でのアクセスは九州自動車道、大分自動車道を進み別府ICから一般道へ。そこから県道218号線経由で10分ほどで別府温泉に到着です。別府八湯は広範囲に点在していますので、車でのアクセスは何かと便利です。また九州の各県からも車でのアクセスがおすすめです。

ご紹介した「別府八湯温泉道」はいかがでしたか?それぞれに違った魅力を持つ別府八湯めぐりは心も体もリフレッシュさせてくれます。またパスポートにスタンプを押していく楽しみも加わり、スタンプを押すごとに達成感も感じることでしょう。日本有数の名湯の数々を楽しみながら味わってみてはいかがでしょうか。