西伊豆観光スポットおすすめランキング!人気の名所を厳選紹介!

駿河湾越しにそびえる富士山、夕日を浴びて金色に光る黄金崎、温泉にひたりながら眺める大海原。自然豊かな西伊豆には絵になる名所や観光スポットが目白押しです。東名高速などのアクセスもぐーんとアップ。西伊豆の観光スポットや人気の名所11カ所を厳選しました。おすすめランキング11です。

南北に約15㎞、東西に15㎞から35㎞ある伊豆半島は、東伊豆･南伊豆･中伊豆･西伊豆の4つのエリアに分かれています。このうち西伊豆には、金山や世界一の花時計で有名な土肥(とい)温泉、洞窟めぐりの堂ヶ島、雲見海岸で名高い松崎町、さらに大瀬崎や伊豆・三津シーパラダイスがある沼津市など自然豊かな観光スポットがいっぱいです。

土肥海水浴場隣の松原公園にあります。ここを土肥のシンボルにして観光客誘致を、と1991年に作り、翌年ギネスで世界最大の花時計に認定。直径31m、長針の長さ12.5m、短針の長さ8.8mで、周囲をパンジーやサルビアなどの草花１万本が彩ります。8時から19時までの定時にチャイムが流れ、夜間はライトアップされます。

花時計横の温泉噴塔の両脇に足湯「黄金の湯」があります。足湯は長さ3.3m、幅0.8m、深さ0.4mの長方形で2つ。1つの足湯に8人ほど座れます。正面に手湯が1つあります。いずれも源泉かけ流しで、源泉の温度が54.3度と高めなので、徐々に慣らすのがおすすめです。屋根付きで年中、無料で開放されていて気軽に利用できます。

温泉街には共同浴場が４つあり、観光客と地元の人たちの交流の場です。温泉の給湯口に最も近い元湯共同浴場は、入浴料300円で一番安い料金です。目の前が土肥海水浴場で、湯上りの潮風が心地よい屋形共同浴場と、小さな露天風呂がある楠の湯共同浴場は400円。土肥港を望む露天風呂が人気の弁天の湯共同浴場は入浴料500円です。

住所:静岡県伊豆市土肥

2017年に開館40周年を迎えた歴史ある水族館。日本で初めてバンドウイルカとセイウチ、ラッコの飼育をしたことで知られます。館内では約300種類の海の生き物が見られるほか、イルカやアシカのショーが人気です。水深100m付近の生物を集めた新しい水槽や大きな磯遊びプール、新感覚の砂遊び広場などもできて楽しみが増えました。

シーパラダイスのおすすめは何といってもショーです。イルカの海ショーステージではバンドウイルカの豪快なジャンプ、ショースタジアムではアシカやトド、カマイルカが笑いを誘うスピーディーなショーを披露します。ショーの合間には、エサをもらいながら懸命に芸の練習をするイルカのかわいい姿を見るのも楽しみです。

開館40周年を記念して、海と川はつながっている、をコンセプトに伊豆の川が再現され、ザリガニ釣りが体験できるようになりました。川にはわさび田や滝、渓流コーナーなどが作られ、水の流れに逆らいながら巧みに泳ぐアユやアマゴのほかうなぎ、ナマズ、さわがに、ドジョウが見られます。海とはひと味違う川の魅力です。

住所:静岡県沼津市内浦長浜

かつては佐渡金山(新潟県)に次ぐ生産量を誇った土肥金山は1965年に閉山しました。今は延長100㎞の坑道の一部が公開され、当時の採掘風景が再現されたり、砂金採りが体験できる観光スポットとして人気を集めています。資料館にはギネスに認定された250㎏という世界一の巨大金塊が展示され、手で触れることができます。

砂金採りに燃える人が多く、ゲットした砂金を手に小躍りするシーンがあちこちで見られます。金は砂より比重が大きいため、砂金が混じった砂を専用の皿ですくってゆすると金が沈殿。上部の砂を捨てる作業を繰り返すと最後に砂金が皿に残ります。30分で10粒ほど採り、キーホルダーなどに入れてお土産にする人が多いようです。

伊豆でしか食べられないイズシカ肉の料理、イズシカ丼がおすすめです。鹿の肉はクセが強く、硬くて臭いイメージがありますが、徹底した衛生管理のもとで解体、加工してあるためクセも臭みもほとんどないといわれます。ソフトクリームにたっぷりの金箔を添えた純金ソフトや純金コーヒーなどが喫茶「金の砂」にあります。

住所:静岡県伊豆市土肥

伊豆半島の北西端から約1㎞にわたって北の駿河湾へ突き出した岬で、海越しに望む富士山は絶景です。樹齢1500年のビャクシン(ヒノキ科の常緑低木)の巨木が生い茂る樹林は日本最北端の自然群生地で、国の天然記念物に指定されています。水がきれいで遠浅、波も静かな海は絶好の海水浴場で、ダイビングスポットとしても人気です。

大瀬神社は海の守護神として、漁民の信仰を集めています。絵馬や漁船の模型が多数奉納され、漁民の暮らしぶりを知る貴重な資料として県の有形民俗文化財に指定されています。毎年4月4日の大瀬まつりは神社の例大祭で、女装した青年たちの乗った踊り船がにぎやかに神社へ向かい、大漁と航海の安全を願って参詣します。

海底が砂利で砂が舞い上がらず、流入する川もないため透明度が高く、陸に囲まれた湾は海が穏やか、と好条件がそろった岬は屈指のダイビングスポット。岬東側の湾内は沼津市が海水浴場として整備して、2006年には環境省の「快水浴場百選」に選ばれました。遠浅で魚が見えるため、シュノーケルを楽しむ親子連れでにぎわいます。

住所:静岡県沼津市西浦江梨

お城の白壁などに使われる漆喰(しっくい)を鏝(こて)で凹凸を出しながら絵を描き、顔料で彩色する漆喰鏝絵。幕末から明治、それを芸術に高めた松崎出身の左官の名工・入江長八の偉業を伝えるため1984年にオープンし、作品約60点を展示。建物は建築家石山修武氏の設計で、「江戸と21世紀を融合した建物」といわれます。　

東名沼津ICから約3時間、駿河湾フェリーだと土肥港から40分。富士山を描いた代表作『富岳』や、龍が雲を巻き上げる『龍』など静けさと迫力ある作品に思わず引き込まれます。作品の前にはルーペが置かれていて、鏝だけを使って龍などの細部までレリーフ状に仕上げるリアルで立体的な技のすごさを見ることができます。

漆喰鏝絵の普及と継承をねらって松崎町では毎年、全国規模のコンクールを行っています。全国から応募のあった作品のうち最優秀賞1点、優秀賞2点、入賞12点の計15点を長八美術館で特別展します。また、毎年春休みと夏休みに漆喰鏝絵の制作体験を実施していて、大勢の子どもが楽しそうに挑戦しています。

住所：静岡県賀茂郡松崎町松崎

複雑なリアス式海岸の沖合に波の浸食でできたいくつもの小島が点在し、「伊豆の松島」と呼ばれる堂ヶ島は、西伊豆屈指の自然あふれる景勝地です。島には1.5㎞の遊歩道が整備されていて、海触洞窟の天窓洞(てんそうどう)を地上から見ることができます。ホテルや旅館、食堂、そして町営の露天風呂などもあって人気です。

おすすめは遊覧船の洞窟めぐり。島の間を縫うようにして暗い洞窟の中へ進むと、突然天井から光が降り注ぎ、海が真っ青に見えます。洞窟の1カ所に開いた穴から差し込む日光が作る幻想的な風景です。1935年に訪れた歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻が感動して詠んだ短歌も残されています。所要時間20分、船は15分間隔で出ています。 　　　　

断崖の上から海を眺める絶景露天風呂が町営の沢田公園露天風呂です。駿河湾を見下ろす高台にある男女別の岩風呂で、数人が入れる程度の大きさです。眼下の海を行き交う漁船や、水平線に沈む夕日を眺めながら入る自然に囲まれた温泉は開放感でいっぱいです。大浜海水浴場近くには町営のなぎさの湯があり、耳を澄ませば潮騒が聞こえます。

住所：静岡県賀茂郡西伊豆町仁科

土肥温泉は江戸時代、金鉱山の廃坑から湧出した熱湯が温泉の始まりで、金や温泉が出て、二毛作にも適した「肥沃な土地」から「土肥」の地名が付いたとされます。西伊豆で最大、最古の温泉は海に面し、三方を山に囲まれた自然豊かで温暖な気候で多くの文人にも愛されました。ホテル・旅館・民宿など多くの宿泊施設があります。

道路は2014年に東名・新東名から伊豆市まで一直線でつながり、清水港と土肥港を駿河湾フェリーで結ぶ全国的にも珍しい「海の上の県道223号線(フジサン)」と併せ、アクセスが格段に良くなりました。海水浴場が2つあり、土肥海水浴場の砂浜には船にお湯を入れた「土肥温泉丸」が6基置かれ、海水浴客に人気です。

おすすめは観光案内所前の土肥特産市「ありがとう」。地元農家直送の野菜・果物が安く買える直売所で、幻の名産・白ビワも冷凍パックで買えます。味のバランスや風味が良く、人気のビワですが生産量が少なく、収穫も1週間でほとんど出回らない名品でしたが、冷凍パックで通年味わえます。9時から16時の営業で無休です。

土肥温泉街を抜けて南へ8㎞、国道から海辺に下りると、小さな岬が駿河湾に突き出しています。恋人たちの聖地・恋人岬です。木製の遊歩道を進むと展望デッキがあります。海の上に富士山がぽっかり浮かんで見えます。夕暮れには、沈む真っ赤な太陽も見えます。そんな素敵な場所に、愛の鐘「ラブコールベル」があります。

この鐘を3回鳴らしながら想う人の名前を呼ぶと、愛が実るといわれています。鐘を鳴らした後、遊歩道入口にある恋人岬事務局で恋人宣言証明書を無料で発行してもらえます。すると後日、絵はがきがプレゼントされたり、バースデーカードが郵送され、さらに結婚にゴールインすると祝電が届くなどの特典があります。

恋人岬には昔、一組の男女が互いに鐘を鳴らしてその愛を確認した場所、という民話があります。これにあやかって観光客が増えたことから、旧土肥町が1983年に当時の地名「廻り崎」を「恋人岬」に変えました。展望デッキでは結婚式を挙げることが可能で、伊豆市観光協会土肥支部では、結婚式を挙げるカップルを随時募集中です。

住所:静岡県伊豆市小下田3135-7 電話番号:0558-99-0270

断崖絶壁の岩肌が夕日を浴びて金色に染まる黄金崎。神秘の輝きの秘密は、風化した安山岩が黄褐色に変化したプロピライトで、1988年に静岡県の天然記念物に指定されました。岬全体が自然豊かな公園になっていて、全長2㎞の遊歩道や芝生の広場、展望台がありコレクションガーデンでは春から秋にかけてポピーや菜の花などが咲き乱れます。

公園には海女が体を清めたといわれる海女の井戸や、縁結びにご利益がある黄金神社、さらに西伊豆の豊かな自然を背景に描かれた三島由紀夫の小説『獣の戯れ』の一節が刻まれた文学碑があります。岬の北側の海岸には黄金崎海水浴場があり、夏はにぎわいます。展望台からは白波寄せる大海原や富士山を眺めることができます。

近くにある黄金崎クリスタルパークは、おしゃれなガラスのテーマパークです。世界のガラス作品や鏡、万華鏡などの豪華で美しい輝きは、女性たちを魅了します。体験工房では、サンドブラストやステンドグラスなどオリジナルのガラス作品が簡単に作れて子どもにも人気です。ガラスショップやカフェコーナーもあります。

住所:静岡県西伊豆町宇久須

西伊豆・堂ヶ島の沖合200mに伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島の4つの島があります。総称して三四郎島。見る角度によって三つにも四つにもなるからです。ここでは珍しい、海が割れて道が現れる「トンボロ現象」が見られます。海に隔てられている島が干潮時に陸続きになるのです。3月から9月までが出現しやすい時期です。

潮位が50cm以下の干潮の時、海岸と一番手前の伝兵衛島の間に長さ250m、幅30mの「海の道」トンボロが出現して歩いて島へ渡れます。道はゴロゴロした石の道で歩きにくく、滑りやすいので靴を用意しましょう。手をつなぐカップルが多いのも自然の成り行きです。渡った先の島の間にできた「潮だまり」は絶好の磯遊び場です。

沖合の海は、まるで天然の水族館。澄んだ水の中に小魚の群れやエビ・イソギンチャク、さらに模様がきれいなウミウシなどたくさんの魚が見えます。振り返れば、堂ヶ島の美しい自然が見わたせ、夕陽と重なると感動を呼びます。トンボロが現れるのは干潮時刻の前後2時間から3時間。トンボロが細くなる前に引き返しましょう。

住所：静岡県西伊豆町仁科

海水浴場や海辺の露天風呂から駿河湾越しに見える富士山や、高さ30mの奇岩・千貫門など西伊豆屈指の絶景だけでなく、澄んだ海は絶好のダイビングポイントです。獲れる新鮮な魚が温泉旅館や民宿で食べられ、楽しさいっぱいの観光スポット。東名沼津ICから2時間10分、清水港から駿河湾フェリーで土肥港に渡り、車で40分。

温泉街には40軒近い民宿・旅館と土産店、食堂、ダイビングステーションがあり、夏休みなどには首都圏からのお客さんでにぎわいます。温泉は無色透明の塩化物泉で疲労回復や美肌にいいと評判です。雲見海岸横の赤井浜露天風呂は5月から9月まで楽しめます。沖合の、寄り添うように見える2つの岩は、夫婦岩とも呼ばれます。

毎年９月下旬から５月下旬まで伊勢えび漁が解禁になり、雲見地区の旅館・民宿で食べることができます。鮮度抜群のえびを刺身で味わうのがおすすめです。プリプリの食感と甘みは極上の味です。鬼ガラ焼きやボイルも人気です。伊勢えびやサザエなどは地元の漁協直売所や海産物店でも安く販売していてお土産に喜ばれています。

住所：静岡県松崎町雲見

西伊豆にはこのほかにも高足ガニで有名な戸田に1986年に湧出した戸田壱の湯(沼津市戸田)や、春分と秋分に沖合の男島と女島の真ん中に夕日が沈む大田子海岸(西伊豆町)など自然が素敵な観光スポットがいっぱいです。カップルや家族で一度は見ておきたいものです。

夕日を見るなら西伊豆へといわれるほど、きれいな夕日が海に落ちて行く光景が一年中見られ、見どころ満載の西伊豆です。たっぷり時間を取って、ゆっくり巡りたい場所の一つかもしれません。海や山の自然と、天然温泉が織りなす癒しのスポットです。