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中尊寺は岩手の世界遺産!一度は見るべきその名所紹介やアクセス方法!

中尊寺は岩手の世界遺産!一度は見るべきその名所紹介やアクセス方法!
投稿日: 2017年10月19日最終更新日: 2020年10月8日

岩手の世界遺産として有名な中尊寺。この寺院には平泉や奥州藤原氏三代の栄華を今に伝える金色堂が眠っています。ここは金色堂の他にどんなスポットがあるのでしょうか?今回は中尊寺の名所やアクセス方法など様々な観光情報をまとめました。

岩手県の人気世界遺産「中尊寺」見出し

岩手県の平泉にある中尊寺。この寺院は平安時代後期に繁栄した奥州平泉の栄華を今に伝えています。中尊寺は金閣寺とように黄金が使われた金色堂があることでも有名です。観光客のみなさんも中尊寺に行けば、平泉の素晴らしさを堪能できるでしょう。そういうわけで今回はその中尊寺の観光スポットについて紹介します。

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中尊寺とはどんなところか?見出し

中尊寺は岩手県平泉の北にあり、奥州藤原氏初代当主藤原清衡によって開かれた寺院。この中尊寺は金色堂など多くの名所を持っています。中尊寺一帯は平安時代末期に都市平泉として繁栄し、その規模は京都に匹敵するほどでした。しかも平和な時代が100年も続いたから驚きです。2011年に世界遺産として登録されており、日本はもちろん世界からも注目されています。

中尊寺は実質的な意味では藤原清衡が創設した寺院ですが、清衡以前には円仁という僧侶が開いたと伝えられています。円仁といえば平安初期に生きた人物で、当時開かれたばかりの天台宗の発展に貢献しました。しかし「中尊寺を円仁が創建した」説に関しては、裏付けがほとんどないため、信ぴょう性が低いです。それにしても、平泉の起源が平安時代の初期に遡っていたのは意外です。

中尊寺には藤原清衡の平和の思いが込められています。清衡は東北の支配者で有りながら万人平等を目指した稀代の平和主義者でした。なぜなら、彼は後三年の役で家族を失うなど終わりなき戦に翻弄された人物だからです。その痛みが分かってからこそ、彼は戦いで命を失った人々を敵味方問わずに弔い、奥州の地に平和な理想郷を作ろうとしたのです。

中尊寺も秋になれば紅葉に囲まれます。特に経蔵付近にあるヤマモミジは見所があります。平泉の緯度が東京より高いため、特に11月初めには秋の藤原まつりというイベントが開かれます。このイベントは奥州藤原氏のご冥福やみなの健康を願います。紅葉が色づく時期は10月の終わりから11月の初めと早めです。平泉観光では紅葉も見所です。

中尊寺観光の人気名所1「金色堂」見出し

中尊寺、いや岩手県で一番行きたい世界遺産の1つが中尊寺金色堂です。この建物は当時繁栄していた平泉の建築技術を結集して造られました。金色堂の材料には金箔だけではなく、はるか南からきた夜光貝が使われています。京都からはるかに遠い岩手県の地に金色堂のような素晴らしい建物を作れたのは、平泉の限りない巨万の富だからこそ為せることだったからです。

金色堂では奥州藤原氏のミイラも発見されています。ミイラの保存状態はかなり良く、普段は須弥壇というところに安置されています。ミイラの数は4体で、清衡、基衡、秀衡、泰衡に該当しています。かつてはミイラ調査も行われており、清衡、基衡、秀衡とも60年間長生きしたことが判明しました。なぜミイラになったのか分からないですが、どこかロマンを感じます。

京都に匹敵するほど繁栄した平泉ですが、1189年に源頼朝の侵攻により占領されてしまいます。源頼朝自身も平泉を保存しようとしましたが、その努力もむなしく長い時の中で平泉の建造物のほとんどは消えてしまったのです。しかし、金色堂だけは平成の世でも未だに残っています。このような奇跡が中尊寺が世界遺産登録された原動力の1つなのかもしれません。

中尊寺観光の人気名所2「旧覆堂」見出し

この歴史的建造物は金色堂を雨や雪から守るために、鎌倉幕府によって建造されました。簡単に言えば、金色堂の雨宿りのような役割をしている建物です。昭和時代には金箔が剥がれるなど一時的に痛んでいた金色堂と共に修理されました。金色堂が新覆堂に移動されているので、実質役目を終えています。しかし、金色堂を長く守ってきた事実には変わりはありません。

この建物は江戸時代に平泉を訪れた松尾芭蕉は金色堂に関する句を作りました。その句の一部に「五月雨は金色堂だけを残してくれた」とあります。これはまさしく旧覆堂が金色堂を守ったことを意味していると思われます。金色堂も旧覆堂がなければ徐々に朽ち果てていき、夏草となってしまう運命だったかも知れません。観光におすすめのスポットです。

中尊寺観光の人気名所3「中尊寺本堂」見出し

中尊寺の中でもかなり大きい建物で、多くの行事が行われています。平泉時代の建物は鎌倉時代に焼失してしまい、現在の建物が建てられたのは明治時代のこと。ここには、不滅の法燈と呼ばれる最澄が灯した法燈が存在しています。中尊寺と言えば、真っ先に金色堂がイメージされますが、この中尊寺本堂も岩手県観光には欠かせないものです。

中尊寺観光の人気名所4「経蔵」見出し

経蔵は奥州藤原氏が奉納した中尊寺経が眠っている建物。この建物は中尊寺金色堂と共に奥州藤原氏の栄華を今に伝える数少ない遺産として知られています。建物自体は鎌倉時代に建造されましたが、材料に平安時代のものが使われたと言われています。昔は2階建てでしたが鎌倉時代の火災で2階部分が焼失し、1階だけが残っている状況で、中尊寺観光をするならば、金色堂とセットで行きたいスポットです。

中尊寺観光の人気名所5「月見坂」見出し

世界遺産中尊寺で金色堂と共に観光したいスポットが月見坂です。この道は中尊寺第一駐車場から中尊寺までつながっているため、中尊寺観光の拠点地として知られています。あの松尾芭蕉も金色堂を訪れる際に通った道。平泉が栄えていた昔も今も参拝道としての神聖さを感じさせてくれる不思議なスポットです。金色堂まで20分かかりますが、この道を乗り越えれば始めて見れます。

月見坂では道の途中にある杉が見られます。この杉は江戸時代に伊達氏によって植えられた樹齢300年の樹。長い時が作り出した清涼とした雰囲気は訪れる観光客の心を癒してくれます。夏になればこの道自体が一種の避暑地になり、汗を吹き飛ばしてくれるでしょう。世界遺産を観光するならせびお目にかかりたいところです。

中尊寺観光の人気名所6「かんざん亭」見出し

かんざん亭は平泉産の食材を使ったそばを扱っているレストランで、中尊寺では休憩所のような機能を持っています。店の中はスロージャズのが聞こえ、観光客の癒しスポットにもなっています。また、事前予約で中尊寺の歴史の説明を聞けるのも同店の魅力です。平泉の歴史を学んで心を癒したいなら、かんざん亭に行くことをおすすめします。

中尊寺観光の人気名所7「中尊寺ハス」見出し

中尊寺ハスは奥州藤原氏四代目の泰衡の墓から発見されたハスで、普段は中尊寺の池に植えられています。発見されたハスは紛れもなく平安時代のもので、昔の栄華が蘇ってくるような感じです。もし見たいのであれば、金色堂と金剛院の間にある道を通り、そね左を曲がってから左を向くのがおすすめです。7月から8月にかけて咲くので、夏の時期に行きましょう。

中尊寺観光の人気名所8「白山神社」見出し

このスポットは藤原清衡の時代より200年早く創立された神社で、イザナギノミコトやイザナミノミコトという祭神を祀っています。藤原清衡時代以降は平泉の守り神として、長らく平和を守ってきました。白山神社には能舞台という重要文化財に指定されている歴史スポットもあります。ちなみに石川県の白山との深い関係を持っているのも特徴です。

中尊寺観光の人気名所9「不動堂」見出し

中尊寺の坂の上駐車場からほど近いところにある不動堂。昭和52年に建てられたスポットで、大日如来の化身とされる不動明王を本尊として祀っています。不動堂に行けば、家内安全、商売繁盛、受験合格など様々な御利益を受けることができます。もし、会社の仕事や学校の勉強をうまく捗らせたいなら、一度でもいいから不動堂に行ってみてはいかがでしょうか。

中尊寺観光の人気名所10「讃衡蔵」見出し

中尊寺には博物館のような役割をしているスポットがあります。そのスポットこそ、讃衡蔵です。このスポットは、奥州藤原氏の副葬品など中尊寺に関する文化財を保存しています。他にも仏典や中尊寺の御本尊もここで保存されています。そういう意味では讃衡蔵は世界遺産中尊寺では必ず行きたいおすすめスポットです。近くにはお土産屋があり買い物も楽しめます。

中尊寺観光の人気名所11「宮沢賢治の詩碑」見出し

中尊寺には松尾芭蕉の記念碑の他に宮沢賢治の詩碑もあります。宮沢賢治とは明治から昭和初期まで生きていた小説家で、「銀河鉄道の夜」を書いたことでも知られています。この碑文には中尊寺の宝を盗みに来た大泥棒が中尊寺の威厳に屈し、盗むのを諦めた話が書かれています。松尾芭蕉の記念碑ほどではないですが、中尊寺観光でぜひアクセスしたいおすすめのスポットでしょう。

意外な事実かもしれませんが、実は皆さんが思っている以上に宮沢賢治と中尊寺の関係は深いです。なんと宮沢賢治は金色堂に合祀されています。なぜ祀られているのかというと、宮沢賢治自身が法華経を信仰しているからです。その信仰の深さからか中尊寺も賢治に一目置いたと思います。あまり知っている人はいないと思いますが、この事実を知っていれば中尊寺観光が何倍も面白くなります。

中尊寺でもらえる御朱印の入手方法見出し

近年、御朱印集めを楽しむ方が増えています。中尊寺でも御朱印をもらうことができます。ただ、何枚かもらうには中尊寺オリジナルの御朱印を買わなければなりません。持ち込みの御朱印では見開きの御朱印をゲットすることは不可能です。10枚以上もらう場合は、弁慶堂や薬師堂などを訪れれましょう。10枚もらうまでの時間は予想以上にかかるので、事前にスケジュールを立てることをおすすめします。

必ず覚えておきたい中尊寺へのアクセス方法見出し

まずは電車でアクセスしてみよう

中尊寺に電車で行くなら、まず最寄駅である平泉駅に行く必要があります。東京から新幹線で行くならだいたい3時間、盛岡から普通の電車で行くなら1時間半かかります。東京ならだいたい片道で1万3000円程かかります。新幹線で行く場合は、一ノ関駅で普通の電車に乗り換えます。平泉駅に着いたら歩きで中尊寺に行くのもいいのですが、楽して行きたいならバスで行くのがおすすめです。

車でアクセスする場合

中尊寺まで車でアクセスしたいなら、東北自動車道で平泉前沢インターチェンジまで行きましょう。平泉前沢インターチェンジからは、平泉駅まで車で10分、中尊寺までは5分とアクセスが近いです。東京から行く場合は、ガソリンを大量に消費するのでこまめにサービスエリアでガソリンを貯めておきましょう。

平泉巡回バスを使う方法も

中尊寺のアクセス方法には、平泉巡回バスを使うやり方もあります。平泉巡回バスは世界遺産の平泉を20分で文字通り周る乗り物。このばすでは中尊寺はもちろん、無量光院跡、柳之御所遺跡、毛越寺、平泉文化センター、義経堂に簡単にアクセスできます。ただ、このアクセス方法は中尊寺に手っ取り早く行く方法ではありません。むしろ中尊寺含む平泉観光の方がおすすめです。

岩手県で中尊寺付近にあるおすすめ観光スポット見出し

無量光院

無量光院は金色堂と共に岩手県を代表する世界遺産の一角で、三代目秀衡によって建造されたもの。今は跡が残るだけですが、建物の規模は平等院を上回っていたと想定されています。まさに浄土庭園の集大成とも言えるべき存在です。岩手県の地にこれだけの建造物があったから、中尊寺と共に平泉の栄華が偲ばれます。

毛越寺

毛越寺は奥州藤原氏の二代目当主藤原秀衡によって建設された寺院。創建された時期は中尊寺と同じく平安時代の初期で、円仁によって建てられたと言われています。全盛期には中尊寺を凌ぐほどの規模を持っていました。今は大半が消失してしまいましたが、現在でも残っていたら平泉の栄華をより体感できたかもしれません。岩手県を代表する人気スポットなので、中尊寺とセットで行きたいです。

平泉文化センター

平泉文化センターは一言で言えば平泉の文化を映像や展示で紹介する観光スポットです。ここでは、無量光院跡など考古学に関する資料も展示されています。さらには日本語だけではなく、韓国語や中国語、英語版の音声ガイドもあります。なので、外国から来た人でも平泉をわかりやすく学べます。平泉の歴史を勉強したいなら、平泉文化センターに行くことをおすすめします。

義経堂

岩手県で義経に関する歴史スポットを観光したいなら、間違いなくこの義経堂をおすすめします。ここはあの源義経が生涯を終えた地。彼は頼朝から逃げのびる際に平泉の支配者であった秀衡に匿われました。しかし、頼朝の圧力に屈した泰衡により命を落としてしまいます。義経堂に行くとその儚さを感じます。近くにある資料館では義経、弁慶にまつわる展示を見ることができます。

東北の栄華を偲びたいなら中尊寺へ見出し

ここまで中尊寺の名所情報やアクセスなどをまとめてきました。中尊寺は金色堂など奥州藤原氏に関する歴史スポットを持ち、その栄華を今に伝える人気の世界遺産です。このような魅力あるスポットは岩手県を代表するといっても過言ではありません。観光客の皆さんも是非中尊寺に行ってみてはいかがでしょうか。

投稿日: 2017年10月19日最終更新日: 2020年10月8日

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