岩手のわんこそばって?
わんこそば、というと岩手名物、岩手のグルメというとわんこそば、という感じで、わんこそばはまさに岩手を代表する名物グルメと言えるでしょう。テレビのグルメ番組などで実際にやっているのを見たことがあるという方もいるかもしれません。横に積まれたたくさんの椀を見ると、いったい何人前食べているのだろう、と考えてしまいますよね。
また、それと同時に、自分だったらどのくらい食べられるのだろう?と考えたことがある方も多いはず。岩手に旅行したなら、一度はチャレンジしたい大人気グルメのわんこそば。今回はそんなわんこそばについていろいろと調べ、おすすめ人気店のランキングを作ってみました。
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— トリドリ - 旅行をもっと、身近に。 (@toridori_jp) February 12, 2017
詳しくはウェブサイトへ→https://t.co/cWshnxm0tE
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岩手とそばの深い関係
そもそも岩手県はそばの産地です。というのは岩手県は東北の太平洋側ということで、やませなどに代表されるように寒冷地なので、昔は稲作に向かない土地だったのです。そのため、そばを栽培し、それを主食として食べる文化が古くからありました。
今では「わんこそば」などの麺類としてのそばが一般的ですが、岩手の郷土料理の中には「はっと」や「かっけ」などのように、そば粉を練ったものを棒状、または引き延ばして三角に切って煮炊きして食べる料理があります。ですからもともと岩手ではそばが名物グルメになる素地はあったということですね。
岩手のわんこそばの歴史は?
さて、そんな岩手名物わんこそばなのですが、この起源は実は意外と難しく、一時は論争になったこともあるとか。大きく分けて盛岡説と花巻説の二つがあるのです。
盛岡説
もともと盛岡では、祭事が行われる時に、主人が客人にそばをふるまう習慣がありました。しかし、人数が多くなると一度に人数分のそばをゆでるのは難しいものです。そこで、ゆでたそばを小さな椀に盛って、食べている間に次をゆでて、おかわりをする、という接待方法が編み出されました。この方法が現在の「わんこそば」になったとされています。
花巻説
こちらは慶長年間にさかのぼります。盛岡藩の初代藩主の南部利直が江戸に出仕する途中、花巻城に立ち寄り、食事をしました。その時に一口大のそばを出したところ、たいそう気に入り、何度もおかわりを所望したということからできたといわれます。
では、「わんこそば」という名前を商標登録したのはだれかというと、花巻市出身で、後に盛岡市でそば屋を営んでいた人だとされています。しかもこのとき、花巻にある店のうつわや作法などを取り入れた、というのですから、意外とややこしいことに。
いずれにしても、花巻と盛岡はそれほど離れていませんし、なんといっても同じ岩手県内。あまり気にせずに名物をいただくのがいいかもしれませんね。
岩手のわんこそばを食べるなら?
というように、岩手のわんこそばは名物なので、どこでも食べられそう、と思うのですが、実はわんこそばの場合、係の方が一人つくので、どこでもできるというわけではないのです。
とはいえ、人気のわんこそばなので、盛岡駅の中などでもできる店は多いですし、なんといっても名物でそれ目当ての旅行客が来ることが考えられますから、できる店にはきちんと表示があるはずです。それを確認して入るといいですね。
岩手のわんこそばのルール
それでは、わんこそばのルールについて、少し説明して行きましょう。まず「わんこそば」とは何か、ということですが、漢字で書くと「椀こ蕎麦」となります。「椀こ」とは岩手の方言で「お椀」のこと。つまり「椀こで食べ」、「給仕がつ」く、「温かいそば」がわんこそば、ということになります。料金は食べ放題の場合、杯数制限がある場合、何杯かがセットになっている場合などさまざまです。また、ほとんどの場合はそばの他にいろいろな薬味が準備されていて、それを適宜入れて食べるようになっています。
わんこそばは小さなお椀にいれられたそば、それよりも一回り大きなお椀、薬味がセットで出てきます。この大きなお椀でそばを食べることになります。小さなお椀のそばはゆでたそばを一口大にまとめて、そばつゆにくぐらせたもので、味がついています。この小さなお椀のそばを給仕係の方が大きなお椀にぽんぽんと放り込んでいくわけです。
大きなお椀のふたを取るとわんこそばがスタートします。あとは適宜食べていくだけ。空になるとつぎの小さなお椀のそばが投入されます。「はい、どんどん」「はい、じゃんじゃん」の掛け声と共に、そばが投入されていくので、どんどん食べていくことになります。
問題はやめるとき。わんこそばはふたを閉めたところで終了となるのですが、給仕の方はベテラン。ふたを閉める一瞬の間を縫って次のそばを投入していきます。この攻防がわんこそばの醍醐味の一つかもしれません。
岩手のわんこそばをたくさん食べる秘訣は?
せっかくの名物わんこそば、どうせなら記録めざしていっぱい食べたい、という方も多いのでは。たくさん食べる秘訣というものは存在するのでしょうか。その秘訣、調べてみましょう。
つゆは飲まない
前述したように、わんこそばのそばはそばつゆにくぐらせています。そのため食べ続けているとつゆが椀にたまってきます。つゆそのものもきちんと味がついていておいしいので、ついつい飲みたくなってしまうかも。ですが、つゆは水分なので、飲んでしまうと一気にお腹がいっぱいになってしまいます。つゆを捨てる入れ物がありますので、たくさん食べようと思うなら、つゆはなるべく飲まないのがおすすめです。
のんびり食べない
ダイエットに関心がある方なら聞いたことがあるかと思いますが、人間には満腹中枢があり、だいたい20分で働き始めます。ということで、満腹中枢が働く前にある程度食べてしまう、ということがたくさん食べる場合には必要です。給仕の方がぽんぽん放り込むのは、ある程度リズムよく、早く食べることがたくさん食べるコツだからなのです。
食事は抜かない方がいい?
ここは人によって違うのかもしれませんが、たくさん食べるために食事を抜いてしまえ、と思う方もいるようです。でも、それはあんまり効果がないとか。もちろん、めいっぱい満腹で行ったら食べられませんが、軽めに食事をして、観光地などをたくさん回って、空腹にしていくのがいいかもしれません。
普通の男性で良くて5分100杯前後なのに207杯食べた一般女性がいた!#わんこそば #早食い #フードファイター pic.twitter.com/qLYjg9yXyo
— hiroyuki (@3612k) February 12, 2017
岩手のわんこそば、記録はどのくらいなの?
せっかく岩手に旅行に来て、わんこそばにチャレンジするならば、どのくらい食べるか目標があったほうががんばれそうな感じがしますね。では、実際わんこそばを食べた記録、というものはあるのでしょうか。
その前にあの小さなそば、何個で1人前になるのでしょう?お店によっても違いはありますが、だいたい10から15杯で1人前の量だそう。そして、一般の人がどのくらい食べるかというと、女性で30から40杯、男性で50から60杯が平均だそうです。女性で3人前、男性で5人前程度、といったところでしょうか。やはりあの雰囲気がどんどん食べてしまう要素なのかもしれません。
では、記録について見ていきたいと思いますが、わんこそばにはなんと競技会があります。しかしこれも盛岡と花巻とルールなどに少し違いがあります。歴史が古いのは花巻で、「わんこそば全日本大会」と言い、1957年から行われています。制限時間5分間で最高記録はなんと254杯とか。一方盛岡のほうは1986年に始まり、「全日本わんこそば選手権」と言い、制限時間は15分です。こちらは451杯が最高だとか。単純に3倍にならないというところが、やはり人間の限界というものなのでしょうか。
<わんこそば全日本大会>246杯でV4達成 180人競う(毎日新聞) - Yahoo!ニュース https://t.co/bYl9UlZzYI #Yahooニュース
— 岡部 寛 @ 連珠九段 (@hrs_okabe) February 12, 2017
→丸田四段は今日こっちに出るべきだった説(新幹線のニュースに流れてた)#丸田四段 #わんこそば
岩手のわんこそばのおすすめ店5店
それではそんなわんこそばを楽しめるお店を5店ほど、ランキングで紹介してみたいと思います。ランキングには盛岡、花巻の店のほか、盛り出し式と呼ばれるわんこそばを出す平泉のお店も入りました。
5位:芭蕉館
世界遺産で有名な平泉にあるそば屋です。平泉旅行の際におすすめです。
こちらのわんこそばは「元祖盛り出し式」と言われるタイプです。最初からそばが24杯セットになっており、その他にマグロの山かけやなめこおろしなどの薬味が出てきます。そばを自分で秀衡椀と言われるお椀に入れて食べるのです。エンターティメント性はないですが、のんびりとわんこそばを味わいたいという方にはこのタイプがおすすめでしょう。
4位:初駒
盛岡のそば屋です。1960年創業で、30杯限定コースと食べ放題コースがあります。食べ放題コースは薬味の違いで3コースに分かれます(予約制)。
お椀を重ねていく「重ね」は本店でしかできないので、食べたお椀を重ねてみたいなら本店へ。100杯以上食べると「わんこ手形」がもらえます。小学生や幼児のコースもあるので、家族で楽しむこともできるのが人気です。
3位:直利庵
こちらも盛岡市のそば屋です。1884年創業ですから、もう130年以上の歴史があるわけですね。わんこそばは3つのコースから選択できます。刺身や筋子、なめこおろしなど、豊富な薬味とともにわんこそばを楽しむことができます。季節のそばなどのメニューも豊富で、「つめたい野菜そば」は夏に人気のメニューだそうです。
2位:やぶ屋総本店
創業は1923年。なんとあの宮沢賢治が通った店として知られています。賢治はこの店を「ブッシュ(やぶ)」と呼んでよくやって来て、天ぷらそばとサイダーを注文したと言われています。宮沢賢治という歴史上の人物がなんとなく身近に感じられそうです。
子ども用のほか、大人用は2コースがあります。制限時間はなく、イベントなどで使うことも可能。さまざまな薬味を味わいつつ、味の変化を楽しむのがおすすめです。
荒ぶるわんこそばの神。102杯完食。#わんこそば #花巻 #大食い pic.twitter.com/DXfDfHVaYs
— しょこかず (@hand_1166) March 4, 2017
1位:東屋本店
ランキング1位になったのは創業1907年、盛岡の老舗のそば屋です。わんこそばは2つのコースがあり、お椀を重ねるコースと重ねないコースがあり、重ねないコースは算木で杯数を数えます。そばは食べ放題です。
100杯以上食べるとオリジナルの「わんこそば証明手形」がもらえます。こちらは15杯でそば1人前。ちょっと大変ですが、旅行の思い出にチャレンジしてみたいところですね。
#盛岡#東屋#わんこそば
— じゅんや (@ClmJ8) February 11, 2017
141杯(^^) pic.twitter.com/412aFEnOCa
わんこそばを食べたら腹ごなしも
わんこそばを食べておなかいっぱいになったら、花巻や盛岡の観光地も旅行してみましょう。盛岡には有名な石割桜や博物館、美術館など、花巻には宮沢賢治ゆかりの史跡がたくさんありますし、温泉地も多いです。観光を楽しみ、温泉で疲れをいやすのは旅行の醍醐味として人気があります。
また行きたい:hearts:
— NaCo (@se272kou) March 9, 2017
お風呂 | 岩手県花巻市 【大沢温泉】
https://t.co/78fPLnGrDg
岩手のわんこそばはにぎやかに楽しみたい!
岩手の名物料理、わんこそば。競技会のイメージで「大食い」「早食い」のイメージが強いかもしれませんが、それにこだわる必要はありません。ランキングにのせた店にもあるように、一定の杯数をのんびり食べるコースもありますし、杯数制限がないランキング上位店でも、いろいろな薬味を少しずつ入れて食べる、ということがわんこそばの本当の味わい方としています。
また、わんこそばは給仕の方との掛け合いを楽しむエンターティメント性が高い食べ物でもあります。わんこそばの人気店ランキングに老舗が多いのは、給仕の方が慣れていることが楽しく食べる上で重要だから。ぜひチャレンジするのであれば、老舗がおすすめです。人気ランキングの老舗でわんこそばを楽しんで、岩手旅行の思い出にしてくださいね。
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