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広隆寺の弥勒菩薩は日本一美しい!仏像の魅力や御朱印も紹介!

広隆寺の弥勒菩薩は日本一美しい!仏像の魅力や御朱印も紹介!
投稿日: 2017年10月28日最終更新日: 2020年10月8日

広隆寺は京都市右京区太秦にある真言宗系の寺院で、その本尊は弥勒菩薩です。広隆寺の霊宝殿には国宝の弥勒菩薩が安置されています。この半跏思惟像と言われる弥勒菩薩の微かな微笑はモナリザにも例えられ、その美しい謎のほほえみは人々を惹きつけて止みません。

弥勒菩薩で有名な広隆寺に参拝しよう見出し

広隆寺は京都市右京区太秦にある真言宗派系の寺院です。この寺院は7世紀前半に平野神社付近に建てられ、平安遷都前後にこの場所に移されました。その本尊は、有名な弥勒菩薩です。この高さ約124センチメートルの弥勒菩薩像は、赤松の一本造りで造られている仏像です。ここでは、聖徳太子信仰の寺院でもあるこの広隆寺の魅力について、見どころやアクセスなどを中心に紹介します。

弥勒菩薩で有名な広隆寺のアクセス方法見出し

広隆寺のアクセス方法は、電車によるアクセスの場合、京都駅からJR嵯峨野線に乗り、太秦で下車してすぐです。バスによるアクセスの場合は、四条河原町または京阪三条から京都市営バス11号系統に乗り、太秦広隆寺前で下車したところです。また、車でアクセスする場合には、参拝者専用の無料駐車場があり、バス30台、自家用車50台が駐車できます。

弥勒菩薩で有名な広隆寺の見どころ見出し

広隆寺は、秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子から賜った仏像を本尊として創建された、京都最古の寺院です。このお寺には、蜂岡寺(はちおかでら)の他、秦公寺(はたのきみでら)、太秦寺など、の別称があります。このお寺では、桂宮院本堂や多くの仏像が国宝に指定されていますが、何と言っても一番の見どころは、霊宝殿に安置されている木像の弥勒菩薩像です。

この弥勒菩薩像は、右足を左ひざに乗せ、右手をそっと頬に近付けて思索する半跏思惟像で、仄かに微笑しているとも、泣いているとも言われる謎の表情を見せ、「泣き弥勒」とも言われている仏像です。また、国宝の桂宮院は、法隆寺の夢殿のような単層の八角円堂の造りですが、現在、修理のため、拝観ができない状態が続いています。

弥勒菩薩で有名な広隆寺の境内見出し

広隆寺の表門、桜門を入り参道を進むと、右手に重要文化財の講堂、左手に薬師堂、能楽堂、平安時代の地蔵菩薩像が置かれている地蔵堂などがあります。参道正面には、本堂にあたる上宮王院太子殿があり、その手前右側に秦河勝を祀る大秦殿があります。左側には書院、北側の奥には霊宝殿と旧霊宝殿があります。また書院の西側の奥に進むと、国宝の桂宮院本堂があります。

弥勒菩薩で有名な広隆寺の霊宝殿見出し

霊宝殿は仏像を中心とした広隆寺の文化財を収蔵、展示する施設で、1982年に建設されました。国宝の弥勒菩薩像、平安時代に作られた寄木造の千手観音像、鎌倉時代に作られた聖徳太子16歳像、十二神将像などの仏像はここに置かれています。隣の旧霊宝殿は1922年、聖徳太子没後1300年を期に建設されたもので、現在は公開されていません。

弥勒菩薩は何故思索をしているのかという疑問を持つ人がいることでしょう。この仏像は、「東洋の詩人」とも言われ、人々を救うために思索に耽っていると言われています。また、微笑しているのは、長い年月をかけて人々を救済する方法を見つけたためとも言われていますが、本当の理由は定かではありません。この像を見ながら想像を巡らしてみるのも良いのではないでしょうか。

弥勒菩薩で有名な広隆寺の講堂見出し

寄せ棟造り、本瓦葺きの講堂は、元々は金堂と呼ばれていたようです。1165年の再建ですが、京都市内に残る数少ない平安建築の一つで、天井板を張らない化粧屋根裏になっている点が特徴の一つです。見どころの多い堂内には、中央に国宝の本尊、阿弥陀如来像、向かって右側に重要文化財の地蔵菩薩像、左側にやはり重要文化財の虚空蔵菩薩坐像が安置されていますが堂外からの拝顔となります。

弥勒菩薩で有名な広隆寺の上宮王院太子殿見出し

上宮王院太子殿は広隆寺の本堂とも言うべき建物です。この御堂は、入母屋造り、檜皮葺きの建築物で、1730年に建てられました。堂内の奥には本尊の聖徳太子像があります。この像の高さは148センチメートルで、聖徳太子が33歳の時に造られたものです。その召し物は、天皇の重要な儀式の折りに用いられるものです。この像は秘仏のため、11月22日の1日だけ拝顔することができます。

弥勒菩薩で有名な広隆寺の桂宮院本堂見出し

桂宮院本堂は、広隆寺境内の西側の一角にあり、聖徳太子を祀っています。重要文化財である本尊の聖徳太子半跏像は、霊宝殿に移されています。13世紀中頃に建設されたと云われるこの御堂は、法隆寺夢殿と同じ八角円堂ですが、建築様式は純和様式で、檜皮葺きです。堂内の八角形の厨子も、御堂と同時期のもので、国宝として指定されていますが公開はされていません。

弥勒菩薩で有名な広隆寺のその他の御堂見出し

広隆寺には、他にも見どころの多い御堂があります。薬師堂には平安時代前期に作られた木像の薬師如来像があります。この像は通常の薬師如来像と違い、女神の吉祥天像のような柔和な容姿と雰囲気を備えています。地蔵堂には、平安後期に作られた腹帯地蔵と称される木像地蔵菩薩坐像があります。他にも能楽を司る能楽堂や、秦河勝を祀る太秦殿、書院などがあります。

弥勒菩薩で有名な広隆寺の牛祭見出し

10月12日に行なわれる広隆寺の牛祭は、鞍馬の火祭、今宮神社のやすらい祭りとともに、京都の三大祭の一つです。白紙の仮面をかぶり、異様な服装をした摩多羅神が牛にまたがり、仮面をつけた四天王が松明を持って後に続き、境内や回りを巡ります。薬師堂で祭文が詠まれ、それが終わるや、堂内に飛び込み、五穀豊穣、悪病退散を祈願するという見どころたっぷりのお祭です。

弥勒菩薩で有名な広隆寺の御朱印見出し

広隆寺の御朱印は庫裏の横の受付でもらうことができます。弥勒菩薩の御朱印は、墨書の部分は日付のみ、他はスタンプとなります。拝観時間は9時から17時ですから、その時間内にもらうようにしましょう。もう一つは、太子楓野別館の御朱印です。これは聖徳太子御遺跡霊場十四番目の御朱印で、この御朱印も日付のみが墨書で書かれます。

弥勒菩薩で有名な広隆寺近くの観光名所見出し

広隆寺近くの観光名所1:法金剛院

法金剛院は京都市右京区花園にある律宗の寺院で、京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅から市バス9系統で15分ほど乗り、花園扇野町で下車し、すぐのところにあります。この寺社は、山号を五位山と称し、本尊は阿弥陀如来と云われています。法金剛院は、右大臣清原夏野没後、その山荘が、鳥羽天皇の中宮であった待賢門院の依頼を受け、建立され、円覚上人によって再興されたものです。

このお寺は、地元民から「蓮の寺」として親しまれており、世界中の蓮、約90種類が集められています。そして7月から8月の見頃の時期には、「観蓮会」というイベントが行なわれています。蓮は泥の中に咲きますが、泥に染まらない優美さが仏の慈悲やみ心に例えられ、極楽浄土の花として尊ばれています。また、蓮の花をかたどった清水焼の香炉は重要文化財に指定されています。

庭園は、平安末期に作られた見どころの多い池泉回遊式浄土庭園です。浄土庭園の隅にある青女の滝は、日本で最も古い人口の滝と云われ、国の特別名勝に指定されています。春の桜の時期には、待賢門院にゆかりのある枝垂れ桜が見事な花を咲かせます。そして、夏が来ると、無数の蓮が、訪れる人々を魅了して止みません。

広隆寺近くの観光名所2:太秦映画村

東映映画村は京都市右京区太秦にある映画のテーマパークで、太秦広隆寺駅から徒歩約5分のところにあります。太秦は元々、日本のハリウッドとも呼ばれ、「日本映画のふるさと」とも言われる映画の町です。「映画の灯りを守ろう」という関係者や映画フアンの声に応え、この場所で東映京都撮影所の一部を分けて離し、一般公開したものが、東映太秦村です。

この映画村は、忍者体験や変身体験などのアトラクションがあり、東映アニメキャラクターのイベントが楽しめる体験型のテーマパークです。生のステージや屋外でのチャンバラショーなどが見られる上に、忍者や御姫様の衣装に着替えて写真を撮ることができます。また、タイミングが良ければ、江戸の町のオープンセットで、時代劇や映画の撮影などが見られます。

この映画村のセット上では、侍や悪代官に身をやつした役者により、殺陣の立ち回りが行なわれたり、ヒーロー物のアクションなどが行なわれます。また、日本映画の変遷や映画作りの全てがわかる映画文化館があり、撮影風景や技術を紹介しています。この、東映太秦映画村は、特に映画好きの人にはたまらない、見どころに溢れたスポットです。

広隆寺近くの観光名所3:仁和寺

仁和寺は京都市右京区御室にある真言宗御室派総本山の寺院で、山号を大内山と称します。本尊は阿弥陀如来、開基は宇多天皇です。アクセス方法は、電車の場合、京阪電車で御室仁和寺下車後、徒歩3分、バスの場合、市バスで御室仁和寺下車後すぐ行けます。このお寺は、光考天皇の勅願により、886年に創建、888年に完成しています。

宇多天皇はこの寺院で仏門に入り、寺内に御室を設けました。その時期以降明治維新まで、代々皇室の皇子が門跡となっています。国宝の金堂は、御所の紫宸殿を移築したもので、重要文化財の御影堂は、旧清涼殿の材料を使ってて建設されたものです。霊宝館には、国宝の阿弥陀如来像や御堂相承記、重要文化財の吉祥天立像など、多くの文化財が収蔵されています。

仁和寺は、1994年に古都京都の文化財として、世界文化遺産に登録されています。このお寺の境内では、遅咲きの御室桜や秋の紅葉が、訪れる人々を楽しませてくれます。御朱印をもらう場合、一般的には、御本尊の「阿弥陀如来」の御朱印をもらいますが、その他にも、「旧御室御所」、「弘法大師」、「勢至菩薩」などの御朱印をもらうことができます。

弥勒菩薩で有名な広隆寺を散策しよう見出し

広隆寺は、弥勒菩薩で広く知られた寺院です。この弥勒菩薩の魅力は、何と言っても、泣いているようにも見える神秘的なほほえみです。このお寺は、境内の庭の美しさにも惹かれますが、むしろ、建築物とその中に安置されている仏像の数々が人々を魅了して止みません。ここでは、そんな広隆寺の弥勒菩薩を含む仏像や見どころ、アクセスなどを中心に紹介しました。

投稿日: 2017年10月28日最終更新日: 2020年10月8日

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