中津峡は紅葉が美しい奥秩父の名所！アクセス方法や見頃をまとめて紹介！

埼玉県内でいち早く秋化粧を始めるのが奥秩父。その中でも、荒川の支流である中津川流域で、約10キロにわたって作られた自然の渓谷「中津峡」は、新緑と紅葉の名所として有名な景勝地。今回は、深まりゆく秋を感じる中津峡へのアクセス方法や、紅葉の見頃の他、おすすめのハイキングスポット等、観光情報をお伝えしていきます。

奥秩父にある中津峡は、海抜約600m。高地である山間の渓谷は、例年10月中旬から色づき始め、10月下旬から11月上旬にかけて見頃の時期を迎えます。中津峡には、モミジ、カエデ、ナナカマド、ブナなどの落葉樹が生い茂り、春から夏は新緑、そして秋は美しい紅葉が楽しめることから、関東でも人気の観光スポットとなっています。

また、中津峡のある奥秩父では、紅葉の見ごろに合わせて、毎年、奥秩父大滝紅葉まつりが開催されます。観光客にも人気のこのお祭りでは、期間中に中津峡にある名所のライトアップや郷土芸能など、さまざまなイベントが開催されます。今年の奥秩父大滝紅葉まつりは、2017年10月20日(金)から11月19日(日)まで開催されています。

観光客に人気の中津峡の奥秩父紅葉まつり1番の見どころは、やはり紅葉のライトアップ！関東一のパワースポットとして人気の三峯神社社殿や三峰山、金蔵落し周辺等、紅葉の名所がライトアップされています。日中の紅葉も綺麗ですが、ライトアップされた紅葉は一段と幻想的でロマンチック。インスタ映えすること間違いなしです。

日中の奥秩父紅葉祭りのメインンイベントは、三峯神社境内や滝沢ダムで行われる郷土芸能のステージや、中津峡周辺地域の特産品の販売です。郷土芸能は屋台ばやしや踊り、黒潮太鼓、三峰の獅子舞、祭祀舞と観光客にもおすすめです。また、中津峡でおすすめの観光スポットでもある滝沢ダムでは「ダムカレー」の出張販売もあるようです。

中津峡の紅葉狩りのスタート地点となるのが相原橋周辺です。観光バスが停車するこのエリアからは、中津川の澄みきった川の流れと、川面にせり出す色とりどりの紅葉が見られます。南天山と白泰山の間を縫って深い谷間が形作られた中津峡には、そそり立つ岩壁にカエデやナナカマド、ブナなどの紅葉が色づいています。

中津峡の中でも、特に大滑から中津川地区までの約10kmは、県の名勝地に指定されている100mにおよぶ絶壁があります。この辺りは、奥秩父随一の景観を楽しむことができるスポットとして、観光客にも人気があります。紅葉のシーズンを迎えると相原橋駐車場では、しし汁や中津川いもなどの郷土料理を楽しむこともできます。

中津峡のおすすめスポット2は、中双里の両神山登山口です。中双里には、中津峡を流れる中津川に架かる小さな赤い橋を渡ると、集落を超えたところに、日本の百名山にも選ばれた両神山の登山口が設けられています。両神山の山頂まで、紅葉を楽しみながらハイキングできることから、この季節はたくさんのハイキング・グループが訪れます。

中双里の赤い橋から眺める中津川の紅葉は素晴らしく、人気の撮影スポットにもなっています。両神山は、標高1100mと、初心者の日帰りハイキングには、少し難易度が高いと思われますが、小高い山頂から眺める中津峡一帯の紅葉は絶景です。体力に自信のある方は、ハイキングに挑戦するのもおすすめです。

中津峡のおすすめスポット3は、大滑のヤシオツツジと永世戸山の紅葉です。坂道を下るにつれて短いトンネルがいくつもある中津峡。そのトンネルの一つ「大滑トンネル」の上流には推定樹齢約500年のヤシオツツジがあります。春にはピンクの愛らしい花をつける落葉樹ヤシオツツジは、秋には紅葉を見せてくれます。

中津峡に平行して走る県道210号線は片側一車線通行となっていますが、永世戸山では路肩が広くなったところがあり、駐車して、写真撮影も楽しめるポイントがあります。この辺りは、カエデが多く、黄色から赤に色づいた美しい紅葉が楽しめます。路肩は満車になっていることも多いですが、撮影に立ち寄るだけの方がほとんどです。

中津峡のおすすめスポット4は、滝沢ダムです。「秩父もみじ湖」の愛称でも親しまれている滝沢ダムは、先ほどご紹介した「奥秩父紅葉祭り」でも有名な観光スポットです。滝沢ダムは、中津峡の紅葉狩りで最も標高の低いところにあります。秋になると、滝沢ダムの堤防はもみじで覆われ、雄大な景色が広がります。

奥秩父紅葉祭りの開催期間は、相原橋から滝沢ダムを結ぶ県道210号線が、観光客で溢れかえります。渋滞で動けなくなることはありませんが、深まりゆく中津峡の秋を感じながら、ゆっくりとドライブするのがおすすめです。渋滞を避けるならツーリング。体力に自信のある方は、サイクリングやハイキングしながらの紅葉狩りも良いでしょう。

中津峡のおすすめスポット5は、三峯神社です。1900年前に建てられたと言われるこの神社は、関東最強のパワースポットといわれています。標高1100mの奥秩父の山の上に位置しており、携帯の電波も届かない聖域です！朝晩の冷え込みが厳しいため、紅葉が美しく、境内に落ちた色とりどりの落ち葉は、秋の絨毯といった風情です。

歴史ある社殿をはじめ、ご利益があるという赤い目の龍神様など、境内にはおすすめの撮影スポットがいっぱいです。三峰神社の駐車場から鳥居付近からは、紅葉だけでなく奥秩父の雄大な山々も同時に見ることができるため、観光客にも人気のスポットです。先にご紹介した奥秩父紅葉祭り期間中のライトアップも忘れずに！

三峯神社までのアクセスは、西武秩父駅から三峯神社までは、毎日西武観光バスが運行しています。バスは本数が少ないため、自動車でのアクセスがおすすめです。普通車なら240台収納出来る巨大な駐車スペースがあります。駐車料金は、500円です。奥秩父祭り期間中は混雑が予想されますので、時間に余裕を持っておでかけ下さい。

中津峡でおすすめのハイキングコースは、相原橋バス停から散策路と車道を歩いて行ける「女郎もみじ」を見に行くコースです。有名な女郎もみじは、中津峡の真ん中あたりに自生しています。車道も歩きますので、紅葉ばかりに目をとられないよう、車に注意しながらのんびりハイキングを楽しみましょう。

もう一つ、ハイキングにおすすめのコースは、先ほどご紹介した三峰神社から、秩父湖方面へ向かって歩くコースです。秩父湖から三峰神社までの車道も、山々が燃えるような赤に染まり、大変美しいハイキングコースですが、最近は、三峰神社辺りで大渋滞しているようです。早朝など、混み合わない時間を狙ってハイキングを楽しみましょう。

ここからは、中津峡へのアクセスです。公共機関を使ってのアクセスなら、秩父鉄道三峰口駅から西武観光バスで約50分、相原橋バス停下車です。自動車でのアクセスなら、関越自動車道花園ICから国道140号を経由して約1時間30分、中央自動車道からのアクセスなら、勝沼ICから国道140号経由で約1時間ほどです。

中津峡周辺へ行ったら、ぜひ食べていただきたいのが「わらじカツ丼」です。有名な安田屋の日野田店は秩父市内にあります。メニューは「わらじカツ丼」のみといういさぎよさ。本当にわらじぐらいの大きさのカツがどーんとのっています！中津峡へ行ったら、ぜひ試してみていただきたい秩父グルメです。

住所:埼玉県秩父市日野田町1丁目6-9 電話番号:0494-24-3188

奥秩父の紅葉の名所「中津峡」の情報はいかがでしたか？中津峡は、東京からも比較的アクセスがよく、気軽に出かけられる観光地です。中津峡の紅葉は、今が見頃！夜のライトアップが楽しめる奥秩父紅葉祭りも、11月中旬頃まで開催されています。この秋は、紅葉の景勝地「中津峡」で、秋の景色とご当地グルメを満喫してみて下さい！