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大牧温泉は船でしかアクセスできない秘境!絶景を臨む観光旅館を紹介

大牧温泉は船でしかアクセスできない秘境!絶景を臨む観光旅館を紹介
投稿日: 2017年11月18日最終更新日: 2020年10月8日

富山県にある大牧温泉は日本最後の秘境の宿として人気を集めています。その理由は温泉旅館へのアクセスが船しかないというところ。船に30分揺られて到着する宿には携帯電話の電波も届きません。そんな大牧温泉の秘境の宿、大牧温泉旅館についてまとめました。

船でしか行けない特別な宿!大牧温泉旅館見出し

富山県にある大牧温泉旅館は、船でしかアクセスができない秘境の宿として人気です。エメラルドグリーンの湖面を進む遊覧船で30分ほど揺られて到着する大牧温泉には、平家の落ち武者伝説も伝わります。この記事では、そんな大牧温泉旅館について気になるアクセス方法や人気の秘密なども含めてご紹介します。

大牧温泉と大牧温泉旅館の由来見出し

日本全国どこを探しても見つからないまさに秘境の宿として知られている大牧温泉観光旅館。その旅館がある大牧温泉について由来を少しご紹介したいと思います。時代は今から約800年ほど前にさかのぼります。1183年、源氏と平家の戦いがまだ激しかったころのお話です。砺波山の合戦で敗れた平家の武将が大牧の辺りをさまよっていました。

そして、追ってくる源氏から逃げながら傷を癒せるような場所を探していた落ち武者が川のほとりに大牧温泉の源泉を発見し、そこで傷を癒したというのが大牧温泉の始まりだと伝えられています。その後、その源泉は次第に湯治場として広く知られるようになり、宿もいくつかできました。

村人だけでなく、その温泉の効能を聞きつけて遠くからも湯治客が訪れるようになった大牧温泉ですが、1930年に小牧ダムが完成すると、湯治場のあった村は温泉ごと残念ながらほとんど湖底に沈んでしまったのです。その際にダム湖の岸壁に張り付くように残ったのが大牧温泉観光旅館というわけです。

実は少し前までは、大牧温泉の源泉を引いたかんぽの宿である「越中庄川峡簡易保険保養センター」も近くに営業していたのですが、2004年に営業を終了してからは、大牧温泉観光旅館が大牧温泉の唯一の宿となり、船でしかアクセスすることのできないまさに秘湯となったというわけです。 住所:富山県南砺市利賀村大牧44 電話番号:0767-82-0363

大牧温泉観光旅館のアクセス見出し

絶景の楽しめる秘境の宿と聞くと気になるのはそのアクセス方法です。大牧温泉観光旅館はよく知られているとおり、船でしかアクセスができない上、その船の運行も1日に数便と限られていますので、事前にアクセス方法や時刻表しっかりと確認しておくことが大切です。

大牧温泉観光旅館へのアクセス方法ですが、まずは電車や車で小牧ダムまでアクセスをします。そして、小牧ダムのすぐそばにある庄川遊覧船乗り場から、大牧温泉観光旅館までは唯一のアクセス手段である船に乗ることになります。まずは、その小牧ダムまでのアクセス方法をご紹介したいと思います。

公共の交通機関で小牧ダムまでアクセスする方法

公共の交通機関で小牧ダムまでアクセスする場合は、電車とバスを乗り継ぐことになります。東京方面からのアクセスの場合も、大阪方面からのアクセスの場合もまずは北陸新幹線で「新高岡駅」まで行きます。「新高岡駅」からは、小牧堰堤行きのバスに乗って、終点の「小牧堰堤」(小牧ダム)で下車をします。

「新高岡駅」から「小牧堰堤」までは約70分ほどで到着します。このアクセス方法で気を付けたいのはバスの時間です。基本的に1日に2本しか運行がなく、午後12時49分と午後2時19分のみとなります。遊覧船との時間の兼ね合いもありますので、バスに乗り遅れることのないよう時間に余裕をもって行動されるのがおすすめです。

車で小牧ダムまでアクセスする方法

車で小牧ダムまでアクセスすることももちろん可能です。どの方面からアクセスする場合でも、一番近いICは北陸自動車道の砺波ICとなります。砺波ICからは、国道156号線を通って小牧ダムまで行くことになり、距離は遊覧船乗り場まで約10キロです。小牧ダムにある庄川遊覧船の乗り場には40台分の無料駐車場があります。

小牧ダム(庄川遊覧船乗り場)から大牧温泉観光旅館までのアクセス方法

小牧ダム(庄川遊覧船乗り場)まで車やバスで到着したら後は遊覧船のチケットを買って乗船するだけです。庄川遊覧船には「大牧温泉コース」と「長崎橋周遊コース」の2つの定期コースがありますが、大牧温泉観光旅館まで行くには「大牧温泉コース」に乗船することになります。

「大牧温泉コース」のダイヤは、季節に応じて3つのダイヤがあります。4月1日から11月30日までの通常ダイヤでは、1日に4便が大牧温泉観光旅館まで往復しています。12月1日から1月31日までの冬ダイヤでは1日に3便、2月1日から3月31日までの春ダイヤも1日に3便の運行です。

「大牧温泉コース」で乗船していても、大牧温泉観光旅館に日帰り予約や宿泊予約をしていない場合は大牧温泉観光旅館で下りることができませんので注意してください。所要時間は片道約30分となります。運賃は「大牧温泉コース」の大人が往復2800円、小人が往復1400円です。

大牧温泉観光旅館の宿泊料金見出し

人気の大牧温泉観光旅館の宿泊料金ですが、2名で1室を使用する場合は20000円から、4名以上で1室を使用する場合は18000円からとなっています。部屋のタイプによって宿泊料金が異なりますので、詳細は大牧温泉観光旅館までお問い合わせください。チェックインは午後3時、チェックアウトは午前11時となっています。

大牧温泉観光旅館の日帰りプラン見出し

大牧温泉に行ってみたいけど宿泊するにはちょっとスケジュールが…などという人におすすめなのが日帰りプランです。大牧温泉は入浴のみの利用はできないのですが、その代わりにこの日帰りプランがあります。料金は7000円からで、温泉、昼食に加えて数時間ですが客室でゆっくりすることもできます。

時間は季節によって異なるのですが、大体のイメージとしては午前11時頃に客室に入り、少し寛いだ後に温泉。その後、豪華な昼食を食べて、チェックアウトの午後3時頃までまた客室で寛いだり温泉に入ったりできるというプランです。宿泊することなく大牧温泉観光旅館の雰囲気を味わえるので時間に制限がある場合などにおすすめです。

大牧温泉観光旅館の人気の秘密1:四季に応じた絶景見出し

大牧温泉観光旅館を語る時に外せないのはその絶景です。大牧温泉観光旅館から見られる絶景ももちろんですが、30分間の遊覧船から見ることができる景色もまた素晴らしいの一言です。春にはダムの湖畔に咲く桜が見られますし、夏には一面の新緑を楽しむことができます。

そして一番人気の季節でもある秋。両岸が色とりどりに色づいた湖を進んでいると、まるで絵葉書の中を船でゆっくりと遊覧しているような気分にさえなります。また、雪が降ると一面が真っ白になり、他の季節とはまた違った絶景を楽しむことができますので、厳しい寒さの中出掛ける価値も大ありです。

さらに、大牧温泉旅館は全室レイクビューとなっており、どの部屋からもエメラルドグリーンの美しい湖面が見られます。ゆったりと流れる水の様子と四季折々に変化する山の様子に癒されること間違いありません。そして内風呂からも露天風呂からも絶景を楽しむことができるようになっています。

つまり、大牧温泉旅館に行く遊覧船の中から始まり、到着してからは客室でも温泉でも、そして帰りの遊覧船でもどこからも四六時中絶景を眺めることができるようになっています。都会にいるとなかなか味わうことのできない大自然を全身で思う存分味わえる、そんな秘境の宿というわけです。

大牧温泉観光旅館の人気の秘密2:自然いっぱいの露天風呂見出し

大牧温泉観光旅館と言うからには、やはり温泉のすばらしさも紹介しなければなりません。その中でも自然を直接感じ取ることのできる露天風呂の人気は高く、遊覧船から見た絶景を温泉につかりながらまたゆっくりと楽しめるとして人気です。大牧温泉観光旅館には露天風呂が合計で3つあり、女性用が2つ、男性用が1つです。

男性用の露天風呂は大牧温泉観光旅館の裏手にあり、まさに森の中の露天風呂といった表現がぴったり当てはまるような大自然の中にあります。時にはカモシカなどの動物が姿を現すこともあるとか。女性用は、山と湖のパノラマ絶景が楽しめる位置に大小2つの露天風呂があります。

大牧温泉観光旅館の人気の秘密3:ゆったりつかれる内風呂見出し

湖の湖面にほど近い高さにつくられている内風呂からは、大きく作られたガラス窓から他の場所からとはまた違った絶景を楽しみながらゆったりと温泉で疲れを癒すことができます。泉質は、ナトリウム、カルシウム-塩化物、硫酸塩泉で、神経痛や筋肉痛、冷え性、五十肩、切り傷や慢性皮膚症、慢性婦人病などに効果があるとされています。

大牧温泉観光旅館の人気の秘密4:絶景も楽しめる清潔な客室見出し

船でしかアクセスのできない秘境の宿というと、全体的に暗い感じの古い宿を想像しがちですが、大牧温泉観光旅館はきちんと清潔に保たれた和風のとっても雰囲気のいいお部屋です。また、先の項目で触れたように全室レイクビューとなっていますので、部屋からの絶景が楽しめるのも人気の秘密です。露天風呂付の客室もありますよ。

大牧温泉観光旅館の人気の秘密5:食事がおいしい見出し

大牧温泉観光旅館へ最終的には船でしかアクセスできないとはいえ、実は山へも海へもそう遠くはないところにある大牧温泉。特に富山湾までは2時間ほどでアクセスできるとあって、氷見港で水揚げされた新鮮な海の幸をたっぷりいただくことができます。地酒と一緒にぜひどうぞ。

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大牧温泉観光旅館の人気の秘密6:携帯の電波が通じない見出し

場合によってはマイナスポイントになる条件ですが、そこは秘境の宿。電波が届かないことで、いつもの忙しい日常からすっぱりと切り離され、さらに寛ぐことができると人気です。緊急の用事がある時には、大牧温泉観光旅館のロビーにある公衆電話か、部屋に備え付けてある電話からどうぞ。

大牧温泉観光旅館の人気の秘密7:テレビドラマ等のロケ地にも!見出し

大牧温泉観光旅館に行くとその雰囲気の良さからまるでテレビドラマのセットに迷い込んだみたいと思う人も多いようですが、実際にロケ地として使われることも多いです。火曜サスペンスドラマや土曜ワイド劇場などのロケ地として何度も使用されたことがあり、館内にはサスペンスドラマと言えばの船越英一郎さんのサインも飾られています。

また、大牧温泉観光旅館はその特殊な立地から小説の舞台としても使われることがあります。主な作品としては、島田雅彦氏の「未確認尾行物体」や辻真先氏の「ローカル線に紅い血が散る」にも登場します。旅行の前に読んでおくのもいいですし、大牧温泉観光旅館に滞在中に読んでみるのも面白そうです。

そんなちょっとミステリアスな雰囲気もありつつ、昔ながらの懐かしい感じのする大牧温泉観光旅館。旅館の建物や立地の素晴らしさもありますが、ロビーに足を一歩踏み入れた瞬間から別世界のように感じられる工夫があります。それが囲炉裏。日常生活ではまず目にすることのない囲炉裏を囲んでゆったりとした時間を過ごすことができます。

大牧温泉観光旅館の人気の秘密8:充実した周辺観光地見出し

大牧温泉の周辺には合わせて観光したい有名な観光地がいくつもあります。まず外せないのは世界遺産にも指定されている「五箇山の合掌造り集落」です。静かな山間にある集落はのんびり散策をするのにぴったり。「和紙体験館」では、昔ながらの方法で和紙を漉いて作るという体験もできます。

「利賀そばの郷」には、「そばの館」という日本初のそば資料館がありますし、美味しいそばが食べられるお店も数多くあるので食べ歩きにぴったりです。国宝に指定されている「瑞龍寺」や重要文化財に指定されている「村上家」も遊覧船乗り場から車で45分もあればアクセスできます。

大牧温泉観光旅館の口コミ見出し

大牧温泉に実際行った人も行きたいと思っている人も、よくコメントしているのは「日本最後の秘境」という点です。交通網の発達につれ、どこへ行くにも早く便利に行けるようになった現代だからこそ、秘境という響きに惹かれる人が多いのかもしれません。秘境ではあっても、宿自体は非常にきれいだったという口コミも多かったです。

また、携帯電話の電波が届かないという点についての口コミも多かったです。いつでもどこでも携帯電話を常に気にしている生活をしている人が多いと思いますが、電波が届かないことで仕事などから隔離され、しっかりと休息がとれるようです。とはいっても、上のTwitterにあるようにWiFiもありますので、最低限の連絡は可能です。

大牧温泉旅館は、旅館や温泉自体の良さもありますが、以前は集落だったというダム湖にも注目をしている人も多いようです。特に、以前は人が住んでいた集落が今は湖の下に沈んでいるという事実を実感させられる名残があちこちらにあります。自然の美しさに注目が集まりがちですが、集落の名残を探してみるのもまた違った面白さがあります。

船でしかアクセスできない秘境の宿、湯治場としても愛されていた良質の温泉などとして知られている大牧温泉。メディアに登場することも多く、最近では上のTwitterにある「旅サラダ」の他に、NHKの「朝イチ」でも取り上げられるなどしており、その度に「行きたい!」というコメントがたくさん挙げられていました。

大牧温泉観光旅館でのんびりゆったり秘境体験見出し

秘境とはいえ、北陸新幹線の開通なども手伝ってアクセスはそう難しくはない大牧温泉。最後には船に乗って宿まで行くという他では味わえない特別なアクセス手段に加え、良質な温泉、船からも客室からも眺められる絶景など、人気の秘密を挙げればきりがありません。忙しい日常から少し離れた秘境体験を大牧温泉観光旅館でぜひどうぞ。

投稿日: 2017年11月18日最終更新日: 2020年10月8日

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